学校生活

行動の原動力は?~出動!落ち葉集め隊

南関第一小学校には、さまざまな樹木が植えられています。落葉樹も多く、運動場には毎日落ち葉がたくさんあります。

そこで、南先生が定期的に「南関第一小学校のよい子の皆さん、時間が空いている人で協力できる人は、落ち葉集めに来て下さい。」と放送でよびかけています。何人かの子が集まってボランティアで作業してくれています。えらいなあと感心しています。

ところが、12月3日(金)の朝、放送前にリヤカーを出して木の下に集まっている子どもたちがいました。そして、自分たちで落ち葉を集め始めたのです。

なぜしようと思ったのでしょう。子どもはふつう遊ぶことが最優先ですから、大きな疑問となりました。

①落ち葉が落ちているから、きれいにしようと思ったから。

②今日は落ち葉が多いので、南先生が呼びかけると予想したから。

③習慣化しているから。

④楽しいから。

と予想をたてました。子どもたちに聞くと①だと答えましたが、納得いきません。そんな単純ではないはずです。まわりにはサッカーや鬼ごっこをしている子もたくさんいたのにもかかわらず作業をしたのですから。

ある保護者の方が「④だと思いますよ」と言われて、はっとしました。

ボランティアをされる方は、楽しんで取り組まれます。その楽しさは、人に役立っているとかみんなが笑顔になることを思い浮かべているところからきているそうです。自分という存在が、人のためになっていることを実感でき、それが満足感や達成感につながっています。それは、自己肯定感が高まりへとなっていきます。

④「楽しいから」という回答でも、もしかしたらこのような深い思いが心の奥底にあるかもしれません。そうだとしたら、すごく高まった意識をもっていることになります。

作業をしない理由を、「遊びたい」「自分の仕事ではない」「きついから嫌」「負担感増」としてしまいがちなのに、何と素晴らしいことでしょうか。

頼もしい存在の「落ち葉集め隊」でした。

 

 

怒らない、急がせない。(認知症学習)

11月24日(水)4年生は、社会福祉協議会の方から認知症について教えていただきました。

認知症になる原因や症状、周囲の望ましい対応などについて、本の読みきかせ、ロールプレイングやDVDなどを通してわかりやすく説明していただきました。子どもたちも真剣に話を聞き、しっかり学ぶことができました。

 

子どもたちの感想です。

「認知症の人が忘れてしまって、それを強く言うとよけい悪化するのを知り、高齢者に優しくしていきたいです。」

「おばあちゃんが認知症になったら①怒らない ②急がせない ③馬鹿にしない を守っておばあちゃんをやすませたいです。」

「… ゆっくりせかせずに、目の前から声をかけることが大切だと思いました。」

「ぼくは、認知症という病気はだれにでもなる可能性があることを知りました。もしも自分が認知症になって色々なことが分からなくなったら不安になると思います。だから…。」

優しい気持ちで、しかもしっかり自分のこととして学べていることが立派ですね。

 

 

 

 

ありがとうございました。(資源回収、授業参観他)

11月27日(土)PTAの委員の方が中心となって、資源回収をしていただきました。回収業者の方の都合により土曜日開催となり、前日の駐車場借用ができなくなりました。ゆえに前日準備が十分できなく、当日早朝からも準備をされての実施となりました。前回からの期間が短かったため回収量が多くなく、比較的スムーズに終えることができました。ご協力いただきまして本当にありがとうございました。

12月3日(金)授業参観、PTA教育講演会、学級懇談を行いました。

授業参観では、お子さんの成長の様子をご覧になったことと思います。

PTA教育講演会では、日本総合教育専門学校講師の松本英祥様に、「いのちを見つめて」という演題でお話をいただきました。「我他彼此」(ガタピシ:たてつけの悪い引き戸の音を現しています。)という言葉から、自他の関係がうまく行かない様を現していると説明されました。現代はその傾向が強まっているからこそ、自分と同じように相手も大切に、自分や相手の命を大切にというお話をされました。会場にいた方は、優しい気持ちになれたのではないでしょうか。

 

学級懇談まで、多くの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。

温かい雰囲気になりました。(校内人権集会)

11月25日(木)校内人権集会を開きました。1年生から順に、学習内容を紹介しながら自分たちの生活に置き換えて、考えたことを発表しました。

1年生は、みんなで頑張ることととして、「自分の名前も相手の名前も大事にしよう。」と宣言しました。

2年生は、「仲間を大事にする」をテーマに、やさしい自分にかわりたいと発表がありました。

3年生は、「自分や友達を大切にする」というテーマで、自分を振り返って作文を書いたことを発表しました。

4年生は、公開授業で行った「おうちの家の人の仕事」というテーマで、働くことの大切さにきづいた発表をしました。

5年生は、「なこごてはらんたつ」という教材を読んで、いじめについて考えたことを発表しました。

6年生は、修学旅行で学んだ「平和」について、発表しました。

集会全体が温かい雰囲気につつまれました。それは、それぞれの発表だけでなく返しの言葉を発表していた子が、自分を振り返って発言していたからです。自分を振り返ることは、人との関係をよくするだけでなく自分自身の成長につながります。そんな発言が多かったことがよかったです。

 

3つの贈り物 (その3)

3つの贈り物、その3です。

西田節子さんから雑巾をいただきました。実は、本年度だけで3回目です。

雑巾は同じ種類のタオルから作られています。

しかも、子どもの手の大きさに合うよう小さめに作ってあり、すべて手縫いです。たくさんの枚数のタオルを切って、一針一針糸を通しながら作られたことを想像すると、じいんときますね。

できあがると、いつも段ボール箱につめて、遠くから手押し車で歩いて来校されます。

すてきな手紙も添えて下さいました。

「あなたは世界でただ一人  私も世界でただ一人 ・・一部省略・・ 粗末にしないで大切に  決してえらくならなくてもいい  人のお役に立つ人に…。」令和三年十月 八十六歳

担任の先生から子どもたちにこれらのことを伝えてもらいました。 

すると、うれしいことに2年生の子3名がお礼を言いに行ったそうです。すごいことです。行こうと思ったこと、友達と相談できたこと、実際に行ったこと、お礼が言えたこと等、子どもたちが自分たちで考え、よりよい選択をし、実際に行動できたことになります。本校で育てたい力の「協働性」「主体性」「創造性」そのものです。

雑巾が、子どもたちの感性を高め、成長させてくれました。