御船小ニュース

御船小学校 こどもたちの活動の様子

今日もどこかで

 必要なものは残し、不要なものは無くす。誰もがよりよく生きるために不可欠な行動だと思います。1951年に、第3世代として今の形になり、今日まで続けられていることがあります。それは、ラジオ体操です。

 御船小学校の管内でも、夏休みの朝を使って取り組んでいる地域がいくつもあります。「生活リズムを整える」「体の代謝を高める」など、メリットは言うまでもありません。数多あるメリットの中でも、現代だからこそ大事にしてほしいことがあります。それは「人と人とのつながり」です。友達や地域の大人と顔を合わせるこの時間は、つながりの希薄化が指摘される現代だからこそ、非常に貴重です。都合によっては、地域で集まってラジオ体操をすることができない場合もあるでしょう。そんな時は、家族でやってみてはいかがでしょうか。家族みんなで行うラジオ体操によって生み出されるのは、「心が通い合う時間」かもしれません。

 なぜラジオ体操が、形も変えずに続けられているか。それは、やっぱり「必要」だからです。

最後に笑うのはキミだ!

多かれ少なかれ、生きていれば誰にでもアクシデントは起こります。そんな時に必要な力こそが、課題解決能力です。課題解決能力とは、例えば目の前に課題があるとして、その原因や今後起こりうることを的確に分析し、どうやって解決させるかを建設的に考え、整理し、そして行動する力のことと言えます。以前から日本人は、この課題解決能力を重要視しており、その育成に向けて1947年から5年間は「自由研究」という1つの教科を設けていました。

現代では夏休みの宿題の代名詞でもある自由研究。なにも、苦手な分野や内容をテーマにする必要はありません。「興味のあることや不思議に思っていることをテーマに選んで研究する方が、面白みがある。」という考え方も尊重されるべきです。一見他人から「馬鹿馬鹿しい」と笑われそうなことでも、本気で取り組めば大発見につながるかもしれません。既成概念にとらわれない「子どもの着眼点」を生かし、この夏、課題解決能力を伸ばしてほしいと思います。


偉人の言葉から得るヒント

「学べば学ぶ程、自分が何も知らなかったことに気付く。気付けば気付く程、また学びたくなる。」

これはアルバート・アインシュタインの言葉だそうです。この言葉が意味することは「勉強には、当事者にのみわかる面白さがある。」ということだと思います。「苦手だから」と拒絶していては、いつまでもその楽しさがわからず、ただただ時間だけが過ぎてしまいます。夏休みの今こそ「当事者」になってみませんか。

御船小学校が掲げている家庭学習の目安時間は、1・2年生:20分以上、3・4年生:30分~40分以上、5・6年生:50~60分以上となっています。勉強は、目標をもって取り組むことが理想です。目標の立て方がわからない場合は、上記の目安時間をはじめ、覚える知識の数、問題数、ページ数など、数値目標等にしてみると取り組みやすいと思います。

「楽しみながら学ぶのがベストだ。」トーマス・エジソンの言葉です。いきなり机上の学習が難しい場合は、体験活動や得意教科、工作等、興味のあることから取り組んでも良いかもしれません。


好機逸すべからず

今から2年前の2016年、「Benesse(ベネッセ)」があるデータを発表しました。それは、「小学生が家庭で行うお手伝い」をテーマとしたものです。本来お手伝いは、子どもの成長に欠かせない要素をたくさん持っています。例えば「家族の一員としての自覚」「将来の自立に向けた訓練」「計画的に一日を過ごそうとする態度の育成」「手先の器用さの向上」「忍耐力の上進」など、この他にも多くを挙げることができます。

さて、ベネッセの発表によると「お子さまは家でお手伝いをしますか」という質問に対する回答は以下の通りでした。

「必ず実行する」…16%
「ほとんど実行する」…24%
「実行する方が多い」…52%
「しない」…8%

御船小学校の児童の皆さんはいかがでしょうか。今は貴重な夏休み。できることを1つでも2つでも増やし、家族や自分のためのお手伝いに力を注いでも良いかもしれません。ちなみに、子どもが行っているお手伝いには、多いものから、1位 食器の準備や片付け、2位 洗濯物たたみ・収納、 3位 部屋の掃除、となっているそうです。

《引用》 ベネッセ 教育情報サイトhttp://benesse.jp/kosodate/201606/20160616-1.html


技と心と本気度と

先日行われた校内童話発表会についてご紹介します。発表会は二部に分かれており、第一部は1~3年生、第二部は4~6年生が参加しました。あらかじめ、各学級からそれぞれ1名ずつ代表を選出し、選ばれた児童は大勢の人が見守る中でマイクの前に立ち、覚えた童話を披露します。

一般的に、覚えた童話を暗唱することだけでも精一杯であるように思われます。しかしさすがは児童達。物語の展開によって、表情を変えたり抑揚をつけたりと、多くの工夫をしながら臨む様子に、発表を聞いていた誰もが驚かされました。

 今回身につけた力は、学校だけでの学習によるものではありません。各家庭内で、自分で時間をつくって練習したり、お家の方と二人三脚で取り組んだりと、発表会までの日々こそが、貴重なものであったように思います。来年も多くの児童の挑戦があることでしょう。校内童話発表会の良さが生かされることを期待しています。