御船小ニュース

御船小学校 こどもたちの活動の様子

どんな大人でありたいか

2学期も終盤に差し掛かりました。御船小でも、テストが続いたり、これまでの単元の振り返りをしたりするなど、すっかり「学期末モード」です。各家庭に持ち返ってくるテストの結果や、児童の様子はいかがでしょうか。「今年の勉強はとにかく調子が良かった!」という児童は、一目でわかる時があります。もしくは、敢えて大げさには振る舞わず、コツコツと努力を重ねている児童もいるかもしれません。どんな児童も、是非大人ががんばりを認め、褒め、3学期の成長につなげていきたいですね。

一方で、「勉強でわからない部分があるけれど、相談したら怒られるかもしれない。」と悩んだ経験は、誰にでもあると思います。気持ちがわかる大人であるからこそ、そんな児童の心にいち早く気付き、手を差し伸べる存在でありたいですね。

今年の「わからない」は今年のうちに。個人戦ではなく、「チーム御船小」、「チーム○年△組」、「チーム御船町」そして「チーム家族」で一つでも多くの壁を乗り越えましょう。

 



今年もしました「暮れの町」

人は「経験」をするからこそ「発見」があり、その積み重ねによって「予想、予測する力」更には「状況を変えようとする力」へと広がるように思います。「こんな言葉を掛けてしまうと、相手の心を傷つけるかもしれない。」「ルールを守らなければ、自分も周りの人も困る。」など、今日も知らず知らずのうちに、私たちは身の周りの情報をもとに、たくさんの予測と判断をしています。

それならばまずは「経験」を、ということで、本校の「なかよし学級」は今月の11日に「暮れの町探検」に行きました。毎年、バスに乗り、熊本市の中心街へ移動し、施設の見学やレストランでの食事、買い物学習をしており、児童から人気の高い学校行事の一つです。

特に今年はNHK熊本放送局を見学しました。大河ドラマをはじめ、人気番組のPR映像や看板を目の当たりにした時に初めて「テレビ局に来たんだ。」という実感が湧いた様子の児童達。それまでの寒さも吹き飛び、大興奮でした。他にも、220インチマルチモニターや公開ライブラリー(過去の番組を自由に見ることのできるブース)など、子どもが喜ぶコーナーがたくさんありました。様々な機器に触れ、感動を友達と共有する時間は、大変有意義であったと言えます。

今回の経験で得られた「発見」とは何か。それは「知っているようで知らない世界が、まだまだ沢山あること」ではないでしょうか。それが今後「もっと知らない世界があるはず」と予想したり、「自分に合う仕事を自分で探してみたい。」と行動したりする力に広がると嬉しいですね。ひょっとすると、今回の経験をきっかけに、「将来テレビ局で働いてみたい。」と考えた児童もいるかもしれません。


ポッと咲く心の花

ボランティアをしたことがありますか。しようと思ったきっかけは、何でしたか。

御船小にも、ボランティアで活躍する児童がいます。この日の昼休みには、黙々と中庭で掃除をする4年生が数人いました。タイルとタイルの間に詰まった土やコケを取り除こうと、膝をつきながら真剣な表情で作業をする子ども達。昼休みなので、友達と遊んだり、読書をしたりするなど、過ごし方は自由です。それにもかかわらず、学校のために時間と労力を注ぐ姿に感心しました。

「どうしてボランティアをしようと思ったのか」を尋ねると、「学校をきれいにしたいからです。」「ボランティアに興味があります。」「友達がやっていたので、ボクもしたくなりました。」など、動機は様々でした。

「誰かがやらなければならない場面」は必ずあります。ですが、何かしらの犠牲を自分が受けるとしたら、思いとどまってしまう経験は誰しもあるはずです。御船小の中庭で一生懸命に手を動かす彼らは、御船小の誇りです。


小さな社会、ここにあり。

写真は全校集会の様子です。この日は図書委員会の児童が前に立ち、図書室の使い方や委員会主体の取組の紹介をしました。主な工夫点は、すべての学年の児童が理解できるように、あらかじめ動画を撮影し、上映しながら解説したことです。一つ一つの場面を細かく劇にしており、楽しみながらマナーやルールの確認ができるようになっていました。「図書室をこんな使い方していませんか。」と問い掛けた上で、「自分の手元に複数の本を確保しながら読書する姿」「自分の都合に合わせてイスを移動させる姿」「おしゃべりをして過ごす姿」などを提示していきます。子どもらしい可愛らしい演技を披露しつつも、選んだ場面は「あるある」と納得できるものばかりでした。

学校は小さな社会です。そして、誰もが社会を構成する大切な要素といえます。その意味では、図書室は絶好の経験の場ではないでしょうか。「できていますか。」と自分自身に問い掛けることから、既に練習は始まっています。

ここでちょっと振り返り

御船小で9月、10月といえば、見学旅行のシーズンに当たります。見学旅行が、児童の学びにとって貴重な機会であることは、言うまでもありません。例えば、日頃の授業で学習したことを、実際の体験や見学によって更に深めることができます。また、集団行動の基礎・基本を会得できることも、見学旅行の醍醐味ではないでしょうか。さて、今年の見学旅行で御船小の児童はどんな力を身につけることができたのか。1~4年生の見学旅行の様子を簡単に紹介します。

1年生は、カントリーパーク(合志市)の食農体験塾でピザやバームクーヘンを作りました。自分が作ったピザを、昼食として食し、「これはおいしい!」「もし食べない人がいたら、ボクにちょうだい!」と、すべての児童が大喜びでした。

2年生は、ミルク牧場(阿蘇郡西原村)にて、動物との触れ合い体験や乳牛の乳搾り体験をしました。犬や馬に触れることが初めての児童もおり、おそるおそる触れ、初めての感覚に出会った瞬間の表情が印象的でした。また、ここでもアイスクリーム作りを体験し、格別の味だったようです。

3年生は、「仕事調べ」の一環として、フードパル(北区貢町)にてウインナー作りの見学、更に、河地町では、みかん狩りを体験しました。ウインナー作りにも、みかん狩りにも、それぞれにコツや豆知識があり、多くの知識や技能を身につけることができました。学校に帰ってからも、異学年の友達に対して、誇らしげに話す3年生です。

4年生は、清和文楽館(清和町)や通潤橋(山都町)を訪れました。「郷土愛」をテーマとして、じっくりと事前学習を重ねてきた4年生。写真でしか見たことがなかった「実物」が目の前に表れると、どの児童も感動していました。それぞれの場所で、職員の方々から丁寧な説明をして頂き、充実した一日を送ることができました。

「見学旅行での出来事や感想を、是非お家の人に話してください。」本校の学校長が、児童に必ず掛ける言葉です。自分の言葉で話すことで、体験したことと、自分の考えが整理されます。また、家族の「真ん中」となって話すことで、心も育ちます。学校と家庭とで、見学旅行を120%生かせたら、素敵ですね。

《 カントリーパークhttp://www.country-park.jp/ 》
《 ミルク牧場 
http://aso-milk.jp/ 》
《 フードパル 
http://www.foodpal-kumamoto.jp/ 》
《 清和文楽館 
http://seiwabunraku.hinokuni-net.jp/ 》