御船小ニュース

カテゴリ:全学年

どんな大人でありたいか

2学期も終盤に差し掛かりました。御船小でも、テストが続いたり、これまでの単元の振り返りをしたりするなど、すっかり「学期末モード」です。各家庭に持ち返ってくるテストの結果や、児童の様子はいかがでしょうか。「今年の勉強はとにかく調子が良かった!」という児童は、一目でわかる時があります。もしくは、敢えて大げさには振る舞わず、コツコツと努力を重ねている児童もいるかもしれません。どんな児童も、是非大人ががんばりを認め、褒め、3学期の成長につなげていきたいですね。

一方で、「勉強でわからない部分があるけれど、相談したら怒られるかもしれない。」と悩んだ経験は、誰にでもあると思います。気持ちがわかる大人であるからこそ、そんな児童の心にいち早く気付き、手を差し伸べる存在でありたいですね。

今年の「わからない」は今年のうちに。個人戦ではなく、「チーム御船小」、「チーム○年△組」、「チーム御船町」そして「チーム家族」で一つでも多くの壁を乗り越えましょう。

 



小さな社会、ここにあり。

写真は全校集会の様子です。この日は図書委員会の児童が前に立ち、図書室の使い方や委員会主体の取組の紹介をしました。主な工夫点は、すべての学年の児童が理解できるように、あらかじめ動画を撮影し、上映しながら解説したことです。一つ一つの場面を細かく劇にしており、楽しみながらマナーやルールの確認ができるようになっていました。「図書室をこんな使い方していませんか。」と問い掛けた上で、「自分の手元に複数の本を確保しながら読書する姿」「自分の都合に合わせてイスを移動させる姿」「おしゃべりをして過ごす姿」などを提示していきます。子どもらしい可愛らしい演技を披露しつつも、選んだ場面は「あるある」と納得できるものばかりでした。

学校は小さな社会です。そして、誰もが社会を構成する大切な要素といえます。その意味では、図書室は絶好の経験の場ではないでしょうか。「できていますか。」と自分自身に問い掛けることから、既に練習は始まっています。

ここでちょっと振り返り

御船小で9月、10月といえば、見学旅行のシーズンに当たります。見学旅行が、児童の学びにとって貴重な機会であることは、言うまでもありません。例えば、日頃の授業で学習したことを、実際の体験や見学によって更に深めることができます。また、集団行動の基礎・基本を会得できることも、見学旅行の醍醐味ではないでしょうか。さて、今年の見学旅行で御船小の児童はどんな力を身につけることができたのか。1~4年生の見学旅行の様子を簡単に紹介します。

1年生は、カントリーパーク(合志市)の食農体験塾でピザやバームクーヘンを作りました。自分が作ったピザを、昼食として食し、「これはおいしい!」「もし食べない人がいたら、ボクにちょうだい!」と、すべての児童が大喜びでした。

2年生は、ミルク牧場(阿蘇郡西原村)にて、動物との触れ合い体験や乳牛の乳搾り体験をしました。犬や馬に触れることが初めての児童もおり、おそるおそる触れ、初めての感覚に出会った瞬間の表情が印象的でした。また、ここでもアイスクリーム作りを体験し、格別の味だったようです。

3年生は、「仕事調べ」の一環として、フードパル(北区貢町)にてウインナー作りの見学、更に、河地町では、みかん狩りを体験しました。ウインナー作りにも、みかん狩りにも、それぞれにコツや豆知識があり、多くの知識や技能を身につけることができました。学校に帰ってからも、異学年の友達に対して、誇らしげに話す3年生です。

4年生は、清和文楽館(清和町)や通潤橋(山都町)を訪れました。「郷土愛」をテーマとして、じっくりと事前学習を重ねてきた4年生。写真でしか見たことがなかった「実物」が目の前に表れると、どの児童も感動していました。それぞれの場所で、職員の方々から丁寧な説明をして頂き、充実した一日を送ることができました。

「見学旅行での出来事や感想を、是非お家の人に話してください。」本校の学校長が、児童に必ず掛ける言葉です。自分の言葉で話すことで、体験したことと、自分の考えが整理されます。また、家族の「真ん中」となって話すことで、心も育ちます。学校と家庭とで、見学旅行を120%生かせたら、素敵ですね。

《 カントリーパークhttp://www.country-park.jp/ 》
《 ミルク牧場 
http://aso-milk.jp/ 》
《 フードパル 
http://www.foodpal-kumamoto.jp/ 》
《 清和文楽館 
http://seiwabunraku.hinokuni-net.jp/ 》



スタートは子どものうち

「2018年といえば?」と問われ、「尋常ではなかった夏の暑さ」を思い浮かべる人は少なくないと思います。そんな今年も残すところあと2か月です。御船小学校では、以前にも増して、休み時間や放課後に外遊びをする児童が多くなりました。過ごしやすい気候になったとも受け取れますね。中でも、特に人気が高い遊びが「一輪車」です。乗っては転び、を繰り返す児童たちですが、あきらめる子を見かけることは滅多にありません。「怖い気持ち」と「乗れるようになりたいという気持ち」を半分ずつかかえ、練習を積み重ねています。いつの間にか乗れるようになり、行きたい場所へ笑顔で向かったり、友達と手をつなぎながら2台で進んだりする姿は見ものです。

実際のところ、一輪車に乗れるようにならなくても、大人になって特に困ることはありません。ですが、大人になってから一輪車にチャレンジしても、なぜか子どもたちのように上手くはいかず、「子どもの頃にやっておけば良かった」と思ってしまうので、不思議です。

ところで、日没が早くなってきました。御船小では10月以降の帰宅時間は17時となっており、児童と約束しています。景色が薄暗いと、車や障害物に気づきにくくなり、事故に巻き込まれる可能性が一気に高まることは言うまでもありません。「約束を守ることの大切さ」、このことは一輪車の話とも似ています。子どものうちから約束を守ることを常態化することで、大人になってから「きちんとやっていてよかった」と、思える日がきっとくるはずです。

「したこと」よりも「身につけたこと」

 楽しかった夏休みが終わり、落ち込んでいる児童が多いかと心配していましたが、いざ新学期を迎えると友達や先生との再会をとても喜んでいました。登下校中や休み時間に会話で盛り上がったり、笑顔で遊んだりする様子がたくさん見られます。

 授業では、児童が実物投影機を使用して「夏休み新聞」を紹介したり、児童が学級の課題を明らかにした上で必要な係を話し合ったり、提出物や配布物を一つ一つ丁寧に確認したりするなど、新学期らしい光景がたくさん見られます。

 二学期は各学年で見学旅行や宿泊学習が計画されています。学校生活のリズムを取り戻し、見通しをもちながら学習に励んでほしいと思います。更に、学習内容だけでなくマナーやルール、気配りなどもプラスαで身につけられる、そんな二学期になると嬉しいです。

 

平成最後の二学期

8月30日は二学期の始業式でした。ここでは学校長による講話の大まかな内容を、部分的に紹介します。

「1学期は『話を聞くこと』が、一人一人とても上手になりました。二学期は『自分の思いを相手に伝える』を目標にしましょう。日頃の返事やあいさつを心がけながら、どんどん伸ばしてほしいと思います。

また、4つの『あ』について、話をします。4つの『あ』とは『あんぜん』『あいさつ』『あとしまつ』『あいず』を指します。例えば、外に出るときは黄色帽子を被ることを徹底し、自分の命を守る。相手が気持ちよくなるあいさつをする。トイレのスリッパを並べる。このようにいろいろな場面に、4つの『あ』はあります。全員で取り組み、素敵な御船小を作っていきましょう。」

いよいよ平成最後の二学期がスタートです。学校長の言葉を児童が各々に解釈し、自分の学習や生活のめあてに生かすことと思います。


偉人の言葉から得るヒント

「学べば学ぶ程、自分が何も知らなかったことに気付く。気付けば気付く程、また学びたくなる。」

これはアルバート・アインシュタインの言葉だそうです。この言葉が意味することは「勉強には、当事者にのみわかる面白さがある。」ということだと思います。「苦手だから」と拒絶していては、いつまでもその楽しさがわからず、ただただ時間だけが過ぎてしまいます。夏休みの今こそ「当事者」になってみませんか。

御船小学校が掲げている家庭学習の目安時間は、1・2年生:20分以上、3・4年生:30分~40分以上、5・6年生:50~60分以上となっています。勉強は、目標をもって取り組むことが理想です。目標の立て方がわからない場合は、上記の目安時間をはじめ、覚える知識の数、問題数、ページ数など、数値目標等にしてみると取り組みやすいと思います。

「楽しみながら学ぶのがベストだ。」トーマス・エジソンの言葉です。いきなり机上の学習が難しい場合は、体験活動や得意教科、工作等、興味のあることから取り組んでも良いかもしれません。


技と心と本気度と

先日行われた校内童話発表会についてご紹介します。発表会は二部に分かれており、第一部は1~3年生、第二部は4~6年生が参加しました。あらかじめ、各学級からそれぞれ1名ずつ代表を選出し、選ばれた児童は大勢の人が見守る中でマイクの前に立ち、覚えた童話を披露します。

一般的に、覚えた童話を暗唱することだけでも精一杯であるように思われます。しかしさすがは児童達。物語の展開によって、表情を変えたり抑揚をつけたりと、多くの工夫をしながら臨む様子に、発表を聞いていた誰もが驚かされました。

 今回身につけた力は、学校だけでの学習によるものではありません。各家庭内で、自分で時間をつくって練習したり、お家の方と二人三脚で取り組んだりと、発表会までの日々こそが、貴重なものであったように思います。来年も多くの児童の挑戦があることでしょう。校内童話発表会の良さが生かされることを期待しています。


引き渡し訓練

6月22日「災害発生時における児童の引き渡し訓練」を行いました。地震や大雨・台風接近時などの緊急時に、児童が保護者の基へ安全かつ確実に下校できるようにすることがねらいです。当日は多くの保護者の方々に参加して頂き、実際に災害が発生したときの動きを想定しました。どの児童も「移動中は必要でない限りおしゃべりをしない」「担任や放送の指示をよく聞いて行動する」など、緊張感を持ちながら参加する様子がありました。

今回都合がつかず、参加することができなかったご家庭もありました。いつ訪れるかわからない災害だからこそ、何気ない時間の中で、避難の仕方や約束の確認等について話題にする時間を大切にしてほしいと思います。学校、家庭、地域が一体となって、子どもたちの防災意識を高め「自分で自分の命を守る子ども」を育てていきましょう。


「10個知っている」よりも「5個やっている」

気持ちが落ち着いているから、行動も落ち着くのか。それとも、行動が落ち着いていると、自然と気持ちも落ち着いてくるのか。あるいはその両方か。

御船小学校の今月の生活目標は「落ち着いた学校生活を送ろう」です。本校では「落ち着いた学校生活」という言葉について、具体的に「校内では静かに過ごす」「整理整頓の徹底」「時間前準備・着席」「靴はかかとを並べて置く」等を指しています。低・中・高学年それぞれの発達段階に応じて目標の達成に向けた取組を行っています。

大切なことは、身につけたことが、相手や場面が変わっても生かされるということだと思います。学校内外で落ち着いた生活ができているか。相手や時期が変わっても、自発的に気をつけようとしているか。これらの態度を養うために、6月は児童と教師が一体となって取り組んでいるところです。