御船小ニュース

2017年8月の記事一覧

2学期のスタート

8月30日、2学期が始まりました。登校する子どもたちの様子を見ていると、久々に友達と会えたことを喜ぶ子ども、先生たちに夏休みの思い出を話す子ども、眠い目をこすりながらあいさつをする子ども等、様々でした。少しずつリズムを取り戻し、1学期以上に御船小を活気づけてほしいと思います。

始業式の中で行われた学校長講話では「2学期、これだけは」として「命を大切にする人に」「思いやりのある人に」「進んで行動できる人に」の3つが挙げられました。それに続き、「一人一人が当たり前のことを当たり前にできるようになったら、きっとみんなの笑顔が輝くすばらしい御船小になります。みんなでがんばりましょう。」と激励しました。

「自分にできる『当たり前』とはなんだろう」と自分なりに考え、具体的に行動することで、充実した生活につなげてほしいと思います。


「可愛くば 5つ数えて 3つ褒め 2つ叱って 良き人となせ」

本校の児童玄関を出ると、左手には「二宮金次郎」像が置かれています。いろいろな事情により、全国的に「二宮金次郎」像が置かれている学校は珍しくなっている現代。そのような点において、本校のこの像は貴重なものだと言えます。二宮金次郎像の足下には「至誠報徳(しせいほうとく)」と書かれています。一体どんな意味を表すのか、知っていますか。

まず「報徳(ほうとく)」とは、「自分の長所、利益、持ち味等を表す『徳(とく)』を、世の中のために生かしましょう」という考え方に当たります。そして、「至誠(しせい)」とは、「まごころ」を指す言葉です。二宮金次郎のモチーフとなった二宮尊徳は、「人間には『報徳』の心が大切であり、そのためのベースとして『至誠』が不可欠である」と考えていました。その精神を表す言葉が「至誠報徳」ということになります。

今回の記事は、普段に比べて難しい内容になりました。しかし、学校には多くの施設や設備があります。何気なく通過することもできますが、「ふと立ち止まり、自分なりに調べてみる」、それができる醍醐味が、小学生という時期にはあるように思います。


炎陽に負けるな

早くも夏休み終盤となりました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。勉強やお手伝い、体験活動等、充実した日々を送っていることと思います。一方で、最高気温が35℃以上を指す「猛暑日」が続き、熱中症も心配されるところです。

猛暑日日数記録では、1994年に熊本県が41日を記録しており、この記録は歴代3位だそうです。では、2017年は・・・8月20日現在で猛暑日日数は12日!これは全国で14位ということです。(引用:https://weather.time-j.net/Summer/Ranking )

暑い日が好き!という人は、あまり多くないかもしれませんが、毎日同じ条件下で気温を計ったり、新聞や資料等でこれまでの記録と比較したりすることは、なかなか面白いものです。このように「夏休みだからこそできること」に目を向け、一つでも多くの「名人」になって2学期に再会できれば、御船小学校は知識と好奇心で溢れ返ることでしょう。



御船町学校人権教育(課題別)研究会

7月25日、学校教職員に向けた「御船町学校人権教育(課題別)研究会」がありました。研究会は大きく全体会と分科会の2部構成でした。目的は「上益城郡学校人権教育研究会の趣旨にのっとり、積み上げ方式によって、町内保育園、小・中学校、高等学校における実践や問題点の交流を図り、同和問題をはじめあらゆる人権問題の解決に迫る」とされています。

全体会では合志市教育委員会生涯学習課の池田一也先生をお招きし、「同和問題の解決を中心に据えて」という演題のもとで講演して頂きました。「差別とは『人の尊厳を傷つける行為(人を馬鹿にする等)』『人の平等を侵害する行為(仲間外し等)』『人の自由を奪う行為(いじめ等)』を言います。自分の能力や努力で越えられないものが差別です。頭で人権を理解するのではなく、感覚として体で人権を感じ取ることが、差別の解消につながるように思います。」と力強く話されました。

差別に「関係のない人」「身近ではない人」は存在しないと思います。「差別はいけない」と知っている人は多いです。しかし、差別の解消に向けて「どんなことをしてきたか」「今、どんなことをしているか」と問われた時、具体的に答えられる人は、まだまだ少ないのではないでしょうか。誰もが「生まれて良かった」と感じられる社会を、みんなで作っていきたいですね。


息を継ぎ、息を呑み、息が弾む

先日、御船町水泳記録会が、御船小プールで行われました。小坂小、滝尾小、木倉小、高木小、七滝中央小、そして御船小に在籍するそれぞれの5、6年生が、選手として競技に臨みました。「記録会」ですので、自分の記録あるいは歴代の記録の更新を目指すものであり、自分自身との戦いです。しかし、やはり隣のレーンに他校の選手がいると、どうしても競争心が燃え上がり、各学校の大声援が響き渡る程の大きな盛り上がりとなりました。

3つの新記録が生まれた今年度の水泳記録会。ひょっとしたら、「将来は水泳選手になりたい」という思いが芽生えた子どももいるかもしれません。昨年は熊本地震の影響で中止となりました。このように楽しく泳げることへの、ありがたみを感じられたことでしょう。同じ学校の仲間に向けて声援を送り合い、より一層絆も深まったのではないでしょうか。

たくさんの名場面、そして学びの多い一日となりました。