御船小ニュース

「可愛くば 5つ数えて 3つ褒め 2つ叱って 良き人となせ」

本校の児童玄関を出ると、左手には「二宮金次郎」像が置かれています。いろいろな事情により、全国的に「二宮金次郎」像が置かれている学校は珍しくなっている現代。そのような点において、本校のこの像は貴重なものだと言えます。二宮金次郎像の足下には「至誠報徳(しせいほうとく)」と書かれています。一体どんな意味を表すのか、知っていますか。

まず「報徳(ほうとく)」とは、「自分の長所、利益、持ち味等を表す『徳(とく)』を、世の中のために生かしましょう」という考え方に当たります。そして、「至誠(しせい)」とは、「まごころ」を指す言葉です。二宮金次郎のモチーフとなった二宮尊徳は、「人間には『報徳』の心が大切であり、そのためのベースとして『至誠』が不可欠である」と考えていました。その精神を表す言葉が「至誠報徳」ということになります。

今回の記事は、普段に比べて難しい内容になりました。しかし、学校には多くの施設や設備があります。何気なく通過することもできますが、「ふと立ち止まり、自分なりに調べてみる」、それができる醍醐味が、小学生という時期にはあるように思います。