御船小ニュース

2019年2月の記事一覧

あの「研究授業」って何?

 年に1回程度、時間割の行事の欄に「研究授業」と記された4時間授業の日があります。「研究授業って何だろう。」「どうして下校の時間が早いのだろう。」と疑問に思う児童は多いようですので、本記事では研究授業について、簡単に触れたいと思います。

上益城郡内の小中学校の教員は、各教科等のいずれかの「部会」に属しています。国語部会、算数部会等と呼び、主な活動内容は、それぞれの研究テーマに基づいた授業参観や、1年間の取組について意見交換です。例えば、先日御船小を会場として行われた「特別支援教育部会」では、自立活動の研究授業がありました。授業者は「ワーキングメモリを高めるためには、『キーワード』に着目する力を高めれば良いはず。そのためには、『要点をメモする力』がポイントになるのではないか。」という仮説のもとで授業を行い、多くの教員が自身の経験と重ねながら参観しました。たくさんの人の前で授業を受ける児童の立場になると、計り知れない程の緊張が想像できますが、その中で一生懸命に学習に励む児童の姿は、担任の誇りでもあります。

授業の内容や教師のテクニックには、その年々に出会う学級によって「合う・合わない」が存在します。社会が常に変化し、児童も個々によって当然実態が異なるからです。そしてどの教師も、自分流に捉われず、新しい情報と技能を求める理由は、児童とよりよい関係を築きたい、一人でも多くの児童の自己実現を叶えたいという願う気持ちにあります。さて、日々の担任の先生のちょっとした変化に気づくことはできていますか。

命を考える

 1月28日、熊本県動物愛護センターの方々により、動物愛護についての授業がありました。対象は本校の2年生です。具体的には、センターに保護されている犬たちについてお話頂いたり、動物の命について体験や読み聞かせを通して考えたりする活動を行いました。特に児童が興味を示したものは、「わらびちゃん」の心臓の拍動の音(以降、「心音」)です。わらびちゃんとは、実際にセンターで保護されている犬のことであり、この日登場したわらびちゃんの心音を、聴診器を使って聞きました。多くの児童を前にして、緊張気味のわらびちゃんの心音。か細くも、確実に1つ1つの音を刻む拍動を耳にした時、児童はどんなことを感じたでしょうか。人間と何も変わらない「命の音」に、静かに耳を傾ける児童の表情が印象的でした。

 現在、動物愛護センターには、180頭の犬が保護されています。捨てられた犬は勿論のこと、中には雷や地震が怖くてその場を離れ、家に戻る術をなくした犬もいるそうです。では、私たちにできることとは何でしょうか。保護されている犬たちは、どんな気持ちで日々を過ごしているのでしょうか。人間と同じように命があるのであれば、心も同じように持っているはず。この日、2年生の多くの児童が、人間と犬の双方の立場になって課題について考えることができ、大変貴重な機会となりました。

ジョギングフェスタ

 1月25日はジョギングフェスタでした。低学年は800mコース、中高学年は1300mもしくは1700m(選択)にチャレンジしました。ところで、小学校の持久走は他者との競争ではないことをご存知ですか。特に今年度は、そのことを体育主任が児童及び教師に強調しました。「一人でも多くの子どもが走ることを好きになってほしい。」という願いの表れでもあります。そこで今年は、持久走の順位ではなく、「自分が目標としたタイムに近い程、順位が上」という画期的なシステムのもと、練習を重ねてきました。周りと比べるのではなく、自分の目標に近づくことを目指して走る児童たち。目標に少しでも近づくと喜び、目標を超えられると更に自信をつける姿がたくさん見られました。

 一人一人の本番はいかがでしたか。緊張して思うようなタイムが出せなかった人もいれば、自己最高記録を打ち出した人もいることでしょう。本番まで毎朝運動場に出て練習していた姿をたくさんの人が見ています。目標に向けて努力した経験を、これからの生活にぜひ生かしてほしいと思います。

さて、ここからぶっ飛ばしていきます。

 久々の更新となりました。新年を迎え、早くも1か月が経過しています。2019年といえば、4月1日には新元号が公表されます。その他、FIFA女子ワールドカップ(6月)、ラグビーワールドカップ(9~11月)など、楽しみなイベントが豊富です。また、第二次世界大戦開戦から80年、人類初の月面着陸から50年という節目でもあり、色々なことを考えるきっかけにもなり得る一年ですね。

御船小学校ホームページにつきましては、より一層ニーズに応えられるものを目指して、現在大幅にリニューアルしている最中です。児童、保護者、地域、卒業生、新入生、ひょっとしたら、偶然アクセスして頂いた方もいるかもしれません。そんな皆さんの「知りたい」という気持ちに応えることができるように、御船小が誇る魅力も、そして共有したい課題も含め、何でもかんでも発信して参ります。

最後になりましたが、2019年もよろしくお願いします。