御船小ニュース

あの「研究授業」って何?

 年に1回程度、時間割の行事の欄に「研究授業」と記された4時間授業の日があります。「研究授業って何だろう。」「どうして下校の時間が早いのだろう。」と疑問に思う児童は多いようですので、本記事では研究授業について、簡単に触れたいと思います。

上益城郡内の小中学校の教員は、各教科等のいずれかの「部会」に属しています。国語部会、算数部会等と呼び、主な活動内容は、それぞれの研究テーマに基づいた授業参観や、1年間の取組について意見交換です。例えば、先日御船小を会場として行われた「特別支援教育部会」では、自立活動の研究授業がありました。授業者は「ワーキングメモリを高めるためには、『キーワード』に着目する力を高めれば良いはず。そのためには、『要点をメモする力』がポイントになるのではないか。」という仮説のもとで授業を行い、多くの教員が自身の経験と重ねながら参観しました。たくさんの人の前で授業を受ける児童の立場になると、計り知れない程の緊張が想像できますが、その中で一生懸命に学習に励む児童の姿は、担任の誇りでもあります。

授業の内容や教師のテクニックには、その年々に出会う学級によって「合う・合わない」が存在します。社会が常に変化し、児童も個々によって当然実態が異なるからです。そしてどの教師も、自分流に捉われず、新しい情報と技能を求める理由は、児童とよりよい関係を築きたい、一人でも多くの児童の自己実現を叶えたいという願う気持ちにあります。さて、日々の担任の先生のちょっとした変化に気づくことはできていますか。