御船小ニュース

2018年3月の記事一覧

春を前に

 3月28日、本校にて退任式を行いました。今年度は学校長を含む計14名の教員及び用務員、支援員が転退任となります。退任式では、御船小を去る先生一人一人が、児童に向けて最後のメッセージを贈りました。
 「御船小の子ども達の良いところは、内側に秘めたエネルギーだと思います。これからもどんどん伸ばして下さい。」
 「担任をして一緒に過ごした日々、部活で一緒に汗を流した日々こそが一番の思い出です。」
 「児童の皆さんよりも、教師である私の方が、多くのことを学ばせてもらいました。出会えたことが、本当に幸せでした。」
 「『なぜだろう』というい気持ちを大事にしてください。『なぜ空は青いのだろう』『なぜあの子は悲しんでいるのだろう』。色々な『なぜ』を大事にすれば、やがて人を大事にする人になれると思います。」
 「皆さんに好きなことはありますか。夢はありますか。それらを持ち、願い続ければ、必ず花開きます。」
子どもたちの顔を目に焼き付けるように、笑顔で言葉を伝える先生。感極まり、涙ながらに言葉をかける先生。個性が表れた、とても温かい時間となりました。先生との思い出を振り返り、感謝するとともに、先生たちの前途を祝う気持ちが育った貴重な機会となりました。

心温まる贈り物

心温まる贈り物が届きました。贈り主は兵庫県姫路市立白鷺小学校・姫路市立手柄小学校の皆さんです。白鷺小学校の先生とは、熊本地震の際からのつながりがあります。地震があった2016年夏、EARTH員(震災・学校支援チーム)として、多くのことで御船小学校の復興に向けたお手伝いをして頂きました。今回送って頂いた物は、お手紙と段ボールいっぱいのポケットティッシュです。ポケットティッシュと言っても、普通のポケットティッシュではありません。何と一つ一つにメッセージカードが付いており、目に入る度に、心がとても温かくなります。素敵なアイデアに感動しているとともに、地震発生から2年が経とうとしている今でも、遠い場所から気にかけてくださっていることに、大変感謝しています。ずっと大切にしたいつながりの一つであると、教師、児童共々感じました。

以下は、いただいたお手紙から一部抜粋してご紹介致します。

「今年は阪神・淡路大震災から23年になりました。毎年117日は、訓練と防災教育月間として、クラスで災害の話を聞きます。その時に、御船小学校の皆さんのお話をし、熊本地震のことや地震後の生活のことを、そして震災後に皆さんが先生方と一緒にがんばっていたことを伝えました。

兵庫県では、『南海トラフ地震』が起こると予想されていて、熊本地震の事は他人事ではありませんので、真剣に聞いていました。

4月の進級・進学に向けて、小さい学年の児童は『僕たちが頑張っていることを伝えると笑顔になってくれるかな。』など様々な思いを持ち、皆様にメッセージを書きました。

ポケットティッシュを使うときに、メッセージを見てください。少しでも、心がほっこりとして頂けたら幸いです。」

白鷺小学校ホームページ:http://www.himeji-hyg.ed.jp/hakuro-e/

手柄小学校ホームページ:http://www.himeji-hyg.ed.jp/tegara-e/

 

 

大人気!ドッヂビー!

1年生の体育ではドッヂビーをしました。ドッヂビーという名前に聞き覚えのない方は多いと思います。ドッヂビーとは「ウレタンとナイロンを使用したディスクを使う、高い安全性を持ち、手軽に楽しめる遊びであり、スポーツのこと」(日本ドッヂビー協会ホームページより)とされています。ドッジボールと同じルールですが、ドッジボールに比べると、ボール代わりのフリスビー(以下、ドッヂビー」)は動きがなめらかで、しかも当たっても痛くありません。運動が苦手な児童も、少ない恐怖感で参加することができます。

この日の1年生は、コートを横切るドッヂビーの動きを見ながら素早く逃げたり、何とかキャッチしようと構えたりする姿がありました。一方で、ドッヂビーの取り合いや、試合に負けて落ち込む児童もいました。しかし、これからの小学校生活の中で、たくさんの遊びやルールのあるボール運動の経験を重ねていきます。その中で、スポーツマンシップの精神や集団生活の送り方など、心も成長していくことと期待しているところです。


隠し味は「経験」

5年生は調理活動でみそ汁を作りました。事前に学習したことを思い出しながら、試行錯誤をする子どもたち。野菜によって切り方を変えたり、決められた水の量になるように計ったりしていました。一番苦労していたのは、いりこのはらわたを取る作業かもしれません。「どうすればうまく取れるのですか。」「隣の班が上手だな。教えてもらおう。」等、やりとりをしながらコツを掴む様子がありました。

調理活動は、日頃家で調理の手伝いをしているか、そうでないかがとてもよく表れます。この日も、慣れた手つきで次々と調理の過程をこなす児童と、包丁の握り方から一つ一つ尋ねている児童に分かれました。調理は将来自立する上で、必ず必要になる力です。ご家庭の中で親子で楽しみながら、調理経験を積み重ねることも策の一つだと思います。


いよいよ4月から

4年生の総合的な学習の時間では「外国語を楽しもう」をしました。主に「How are you?」と「I’m~」を使って友達とやりとりを行う、という内容です。やりとりを繰り返す中で、「ジェスチャーがあれば、より伝わりやすいよね。」「相手に聞こえる声の大きさで話した方がいいな」「表情に気をつけてみると、もっと気持ちが伝わる。」等、よりよいコミュニケーションの要点に気付く子どもたち。学習を重ねるにつれ、当初に比べて、どんどん良いものになりました。

自分の気持ちを伝える手段は、決して言葉だけではありません。むしろ、言葉だけでは思いが伝わらないことの方が多いです。そのことに気付くことができた貴重な時間となりました。

 平成30年度から、御船小3年生4年生も、外国語活動が始まります。

たった一つの命

3月6日、地震の避難訓練を行いました。東日本大震災の記憶、そして熊本地震の経験等から、児童はいつも以上に真剣な眼差しで参加していました。安全担当の教師は「たった一つしかない命を守るのは自分である」と何度も発することで強調し、そのことで子どもたちの安全意識、防災意識は大きく高まったのではないかと思います。

「地震発生時に『落ちてこない、倒れてこない、移動してこない』場所に避難する行動は、児童生徒等に対しての事前指導が不可欠です。様々な場所や時間帯で発生することを想定し、どのような場所が安全なのかを指導しておくことが必要です。」これは、文部科学省がホームページで発信している「学校防災マニュアルについて(www.mext.go.jp/a_menu/kenko/.../07/.../1323513_02.pdf」からの抜粋です。このことは、学校でもそうですが、家庭や地域においても十分に言えることだと思います。学校、家庭、地域で一体となり、防災教育に取り組むことができればと思います。

6年生を祝う会

3月7日、本校体育館にて「6年生を祝う会」を行いました。6年生はステージの前から体育館全体を見渡す形で座り、それを1~5年生が囲むように位置取りをしました。会では1年生から順に中央に立ち、6年生に向けた出し物を披露しました。歌のプレゼントや6年生を誘ってフォークダンスを行うなど、全ての出し物が、気持ちの込められた素晴らしいものでした。

 そしてクライマックス、6年生と教職員によるドッジボール対決によって、会場の盛り上がりは最高潮に達しました。先生たちは「卒業後も応援しています」という気持ちを込めて、そして6年生は「思い出を胸に頑張ります」という気持ちを込めて、お互いに全力投球。1~5年生も会場を揺らすかのような大声援を送り、誰にとっても、温かく楽しい時間となりました。

学習や生活の随所で6年生が見せてくれた「スクラムパワー」。この日も多くの児童の心を惹き付けました。祝われる側で参加した活動でさえも、後輩たちの憧れで有り続けた6年生です。

お祝い会をしました

御船町特別支援学級合同授業「お祝い会」について紹介します。お祝い会は、「御船町の小中学校特別支援学級に在籍する児童生徒の親睦と集団行動の向上を図ること」、「卒業生を励ますとともに、今年度のまとめの会をすること」、「保護者同士で情報を交換し合い、親睦を図ること」の3つを目的として行われる、毎年の恒例行事です。

今年度は2月27日に行われ、主な活動として「御船小3年生との交流及び協同学習」「調理活動」「卒業生を祝う会」「保護者向けの研修会」等がありました。交流及び共同学習ではペアをつくり、自己紹介や風船運びゲームをしました。活動の中で、互いの好きなことや学校の紹介をし合う等、両者とも交流を楽しむ様子が見られました。卒業生を送る会では、卒業生が全体の前に出て、一人ずつ友達や家族への感謝の気持ちを伝えるとともに、今後の抱負を述べました。

これから卒業生たちは、自分の将来に向けてそれぞれの進路先へと進みます。在校生にとって、仲間とのお別れは寂しいですが、今後も活躍していく先輩の姿を見ることで「自分もがんばろう」という気持ちが高まるのではないかと期待しているところです。

 

空き箱→宝箱

5年生の図工では「伝えたい気持ちを箱に込めて」をしました。空き箱にビーズやスパンコールを使って装飾を施し、世界に一つだけの箱に仕上げるという工作です。この作品の魅力は、箱に何らかの形でメッセージを添えて、誰かに贈るという点にあります。例えば、ある児童は家族に対して「ここまで自分を育ててくれてありがとう」、別の児童は祖父母に「いつまでも元気でいてね」、兄弟に「大好きだよ」等々、楽しそうに箱のふたの裏に書いたり、箱の中に手紙を入れたりしていました。日頃はなかなか照れてしまって言えない気持ちも、作品という形であれば、表現できるものなのかもしれません。この箱が、受け取った人にとって「宝物」になること、間違いありません。

児童総会で得られるもの

2月23日に行われた児童総会では、各委員会活動の1年間の振り返りを行いました。各委員会の委員長が、児童全員に向けて今年度の取組の紹介と反省について発表しました。

図書委員会は「今年の目標は『一人一人が協力し、みんなに楽しんでもらうようにする』でした。日常的な取組として、本の貸出、整理、放送を行い、重点的な取組として、童話発表会の運営、読書ビンゴを行いました。1年間の反省として、図書室での過ごし方のマナーをもっと改善させることができればと思います。」という内容の発表を行いました。また、放送委員会は今年一年の反省に加えて「皆さんが聞き取りやすいように、ハキハキとした声での放送を心がけますので、是非これからも、耳を傾けてください。」と呼びかけました。

人前で話すことを苦手としている人は、大人になっても多いです。どこを見れば良いかわからない、頭が真っ白になる、全身が震えてしまう等、各々の形で緊張は表れます。「人前で話すこと」を避けることもできますが、この日のように練習を重ね、人前で話す経験を積むことは、結果として人を大きく成長させるように思います。