御船小ニュース

御船小学校 こどもたちの活動の様子

楽しかったさんサン運動会

6月14日(金)に嘉島町民体育館で、さわやかさんサンフェスタが行われました。子どもたちは、とても楽しみにしていたようです。上益城郡の特別支援学級の子どもたちが集まり、仲良く交流しながら活動することができました。
午前中は、さんサンキッチンやリトミックバルーンなどがありました。他の学校の友だちと協力して活動したり、助け合ったりしながら、楽しく活動することができました。
 午後はくまモンが応援に駆けつけてくれました。さすがは大人気のくまモン。登場からコミカルな動きでたくさんの笑いを起こし、最後の「くまモン体操」では会場を一つにしてくれました。
 さわやかさんサンフェスタの魅力とは、「一人一人が輝くこと」と「子ども同士の交流」にあります。初めて出会った友達を力一杯応援したり、運動会の最後にはお互いに感想を述べ、拍手を送りあったりする等、今年度もたくさんの素敵な場面がありました。今回の経験を、日常生活におけるコミュニケーションや、学習活動に生かして欲しいと思います。

   

今年もくまモンが来てくれました。   さんサンキッチン頑張りました。

あの「研究授業」って何?

 年に1回程度、時間割の行事の欄に「研究授業」と記された4時間授業の日があります。「研究授業って何だろう。」「どうして下校の時間が早いのだろう。」と疑問に思う児童は多いようですので、本記事では研究授業について、簡単に触れたいと思います。

上益城郡内の小中学校の教員は、各教科等のいずれかの「部会」に属しています。国語部会、算数部会等と呼び、主な活動内容は、それぞれの研究テーマに基づいた授業参観や、1年間の取組について意見交換です。例えば、先日御船小を会場として行われた「特別支援教育部会」では、自立活動の研究授業がありました。授業者は「ワーキングメモリを高めるためには、『キーワード』に着目する力を高めれば良いはず。そのためには、『要点をメモする力』がポイントになるのではないか。」という仮説のもとで授業を行い、多くの教員が自身の経験と重ねながら参観しました。たくさんの人の前で授業を受ける児童の立場になると、計り知れない程の緊張が想像できますが、その中で一生懸命に学習に励む児童の姿は、担任の誇りでもあります。

授業の内容や教師のテクニックには、その年々に出会う学級によって「合う・合わない」が存在します。社会が常に変化し、児童も個々によって当然実態が異なるからです。そしてどの教師も、自分流に捉われず、新しい情報と技能を求める理由は、児童とよりよい関係を築きたい、一人でも多くの児童の自己実現を叶えたいという願う気持ちにあります。さて、日々の担任の先生のちょっとした変化に気づくことはできていますか。

命を考える

 1月28日、熊本県動物愛護センターの方々により、動物愛護についての授業がありました。対象は本校の2年生です。具体的には、センターに保護されている犬たちについてお話頂いたり、動物の命について体験や読み聞かせを通して考えたりする活動を行いました。特に児童が興味を示したものは、「わらびちゃん」の心臓の拍動の音(以降、「心音」)です。わらびちゃんとは、実際にセンターで保護されている犬のことであり、この日登場したわらびちゃんの心音を、聴診器を使って聞きました。多くの児童を前にして、緊張気味のわらびちゃんの心音。か細くも、確実に1つ1つの音を刻む拍動を耳にした時、児童はどんなことを感じたでしょうか。人間と何も変わらない「命の音」に、静かに耳を傾ける児童の表情が印象的でした。

 現在、動物愛護センターには、180頭の犬が保護されています。捨てられた犬は勿論のこと、中には雷や地震が怖くてその場を離れ、家に戻る術をなくした犬もいるそうです。では、私たちにできることとは何でしょうか。保護されている犬たちは、どんな気持ちで日々を過ごしているのでしょうか。人間と同じように命があるのであれば、心も同じように持っているはず。この日、2年生の多くの児童が、人間と犬の双方の立場になって課題について考えることができ、大変貴重な機会となりました。

ジョギングフェスタ

 1月25日はジョギングフェスタでした。低学年は800mコース、中高学年は1300mもしくは1700m(選択)にチャレンジしました。ところで、小学校の持久走は他者との競争ではないことをご存知ですか。特に今年度は、そのことを体育主任が児童及び教師に強調しました。「一人でも多くの子どもが走ることを好きになってほしい。」という願いの表れでもあります。そこで今年は、持久走の順位ではなく、「自分が目標としたタイムに近い程、順位が上」という画期的なシステムのもと、練習を重ねてきました。周りと比べるのではなく、自分の目標に近づくことを目指して走る児童たち。目標に少しでも近づくと喜び、目標を超えられると更に自信をつける姿がたくさん見られました。

 一人一人の本番はいかがでしたか。緊張して思うようなタイムが出せなかった人もいれば、自己最高記録を打ち出した人もいることでしょう。本番まで毎朝運動場に出て練習していた姿をたくさんの人が見ています。目標に向けて努力した経験を、これからの生活にぜひ生かしてほしいと思います。

さて、ここからぶっ飛ばしていきます。

 久々の更新となりました。新年を迎え、早くも1か月が経過しています。2019年といえば、4月1日には新元号が公表されます。その他、FIFA女子ワールドカップ(6月)、ラグビーワールドカップ(9~11月)など、楽しみなイベントが豊富です。また、第二次世界大戦開戦から80年、人類初の月面着陸から50年という節目でもあり、色々なことを考えるきっかけにもなり得る一年ですね。

御船小学校ホームページにつきましては、より一層ニーズに応えられるものを目指して、現在大幅にリニューアルしている最中です。児童、保護者、地域、卒業生、新入生、ひょっとしたら、偶然アクセスして頂いた方もいるかもしれません。そんな皆さんの「知りたい」という気持ちに応えることができるように、御船小が誇る魅力も、そして共有したい課題も含め、何でもかんでも発信して参ります。

最後になりましたが、2019年もよろしくお願いします。

 

どんな大人でありたいか

2学期も終盤に差し掛かりました。御船小でも、テストが続いたり、これまでの単元の振り返りをしたりするなど、すっかり「学期末モード」です。各家庭に持ち返ってくるテストの結果や、児童の様子はいかがでしょうか。「今年の勉強はとにかく調子が良かった!」という児童は、一目でわかる時があります。もしくは、敢えて大げさには振る舞わず、コツコツと努力を重ねている児童もいるかもしれません。どんな児童も、是非大人ががんばりを認め、褒め、3学期の成長につなげていきたいですね。

一方で、「勉強でわからない部分があるけれど、相談したら怒られるかもしれない。」と悩んだ経験は、誰にでもあると思います。気持ちがわかる大人であるからこそ、そんな児童の心にいち早く気付き、手を差し伸べる存在でありたいですね。

今年の「わからない」は今年のうちに。個人戦ではなく、「チーム御船小」、「チーム○年△組」、「チーム御船町」そして「チーム家族」で一つでも多くの壁を乗り越えましょう。

 



今年もしました「暮れの町」

人は「経験」をするからこそ「発見」があり、その積み重ねによって「予想、予測する力」更には「状況を変えようとする力」へと広がるように思います。「こんな言葉を掛けてしまうと、相手の心を傷つけるかもしれない。」「ルールを守らなければ、自分も周りの人も困る。」など、今日も知らず知らずのうちに、私たちは身の周りの情報をもとに、たくさんの予測と判断をしています。

それならばまずは「経験」を、ということで、本校の「なかよし学級」は今月の11日に「暮れの町探検」に行きました。毎年、バスに乗り、熊本市の中心街へ移動し、施設の見学やレストランでの食事、買い物学習をしており、児童から人気の高い学校行事の一つです。

特に今年はNHK熊本放送局を見学しました。大河ドラマをはじめ、人気番組のPR映像や看板を目の当たりにした時に初めて「テレビ局に来たんだ。」という実感が湧いた様子の児童達。それまでの寒さも吹き飛び、大興奮でした。他にも、220インチマルチモニターや公開ライブラリー(過去の番組を自由に見ることのできるブース)など、子どもが喜ぶコーナーがたくさんありました。様々な機器に触れ、感動を友達と共有する時間は、大変有意義であったと言えます。

今回の経験で得られた「発見」とは何か。それは「知っているようで知らない世界が、まだまだ沢山あること」ではないでしょうか。それが今後「もっと知らない世界があるはず」と予想したり、「自分に合う仕事を自分で探してみたい。」と行動したりする力に広がると嬉しいですね。ひょっとすると、今回の経験をきっかけに、「将来テレビ局で働いてみたい。」と考えた児童もいるかもしれません。


ポッと咲く心の花

ボランティアをしたことがありますか。しようと思ったきっかけは、何でしたか。

御船小にも、ボランティアで活躍する児童がいます。この日の昼休みには、黙々と中庭で掃除をする4年生が数人いました。タイルとタイルの間に詰まった土やコケを取り除こうと、膝をつきながら真剣な表情で作業をする子ども達。昼休みなので、友達と遊んだり、読書をしたりするなど、過ごし方は自由です。それにもかかわらず、学校のために時間と労力を注ぐ姿に感心しました。

「どうしてボランティアをしようと思ったのか」を尋ねると、「学校をきれいにしたいからです。」「ボランティアに興味があります。」「友達がやっていたので、ボクもしたくなりました。」など、動機は様々でした。

「誰かがやらなければならない場面」は必ずあります。ですが、何かしらの犠牲を自分が受けるとしたら、思いとどまってしまう経験は誰しもあるはずです。御船小の中庭で一生懸命に手を動かす彼らは、御船小の誇りです。


小さな社会、ここにあり。

写真は全校集会の様子です。この日は図書委員会の児童が前に立ち、図書室の使い方や委員会主体の取組の紹介をしました。主な工夫点は、すべての学年の児童が理解できるように、あらかじめ動画を撮影し、上映しながら解説したことです。一つ一つの場面を細かく劇にしており、楽しみながらマナーやルールの確認ができるようになっていました。「図書室をこんな使い方していませんか。」と問い掛けた上で、「自分の手元に複数の本を確保しながら読書する姿」「自分の都合に合わせてイスを移動させる姿」「おしゃべりをして過ごす姿」などを提示していきます。子どもらしい可愛らしい演技を披露しつつも、選んだ場面は「あるある」と納得できるものばかりでした。

学校は小さな社会です。そして、誰もが社会を構成する大切な要素といえます。その意味では、図書室は絶好の経験の場ではないでしょうか。「できていますか。」と自分自身に問い掛けることから、既に練習は始まっています。

ここでちょっと振り返り

御船小で9月、10月といえば、見学旅行のシーズンに当たります。見学旅行が、児童の学びにとって貴重な機会であることは、言うまでもありません。例えば、日頃の授業で学習したことを、実際の体験や見学によって更に深めることができます。また、集団行動の基礎・基本を会得できることも、見学旅行の醍醐味ではないでしょうか。さて、今年の見学旅行で御船小の児童はどんな力を身につけることができたのか。1~4年生の見学旅行の様子を簡単に紹介します。

1年生は、カントリーパーク(合志市)の食農体験塾でピザやバームクーヘンを作りました。自分が作ったピザを、昼食として食し、「これはおいしい!」「もし食べない人がいたら、ボクにちょうだい!」と、すべての児童が大喜びでした。

2年生は、ミルク牧場(阿蘇郡西原村)にて、動物との触れ合い体験や乳牛の乳搾り体験をしました。犬や馬に触れることが初めての児童もおり、おそるおそる触れ、初めての感覚に出会った瞬間の表情が印象的でした。また、ここでもアイスクリーム作りを体験し、格別の味だったようです。

3年生は、「仕事調べ」の一環として、フードパル(北区貢町)にてウインナー作りの見学、更に、河地町では、みかん狩りを体験しました。ウインナー作りにも、みかん狩りにも、それぞれにコツや豆知識があり、多くの知識や技能を身につけることができました。学校に帰ってからも、異学年の友達に対して、誇らしげに話す3年生です。

4年生は、清和文楽館(清和町)や通潤橋(山都町)を訪れました。「郷土愛」をテーマとして、じっくりと事前学習を重ねてきた4年生。写真でしか見たことがなかった「実物」が目の前に表れると、どの児童も感動していました。それぞれの場所で、職員の方々から丁寧な説明をして頂き、充実した一日を送ることができました。

「見学旅行での出来事や感想を、是非お家の人に話してください。」本校の学校長が、児童に必ず掛ける言葉です。自分の言葉で話すことで、体験したことと、自分の考えが整理されます。また、家族の「真ん中」となって話すことで、心も育ちます。学校と家庭とで、見学旅行を120%生かせたら、素敵ですね。

《 カントリーパークhttp://www.country-park.jp/ 》
《 ミルク牧場 
http://aso-milk.jp/ 》
《 フードパル 
http://www.foodpal-kumamoto.jp/ 》
《 清和文楽館 
http://seiwabunraku.hinokuni-net.jp/ 》



スタートは子どものうち

「2018年といえば?」と問われ、「尋常ではなかった夏の暑さ」を思い浮かべる人は少なくないと思います。そんな今年も残すところあと2か月です。御船小学校では、以前にも増して、休み時間や放課後に外遊びをする児童が多くなりました。過ごしやすい気候になったとも受け取れますね。中でも、特に人気が高い遊びが「一輪車」です。乗っては転び、を繰り返す児童たちですが、あきらめる子を見かけることは滅多にありません。「怖い気持ち」と「乗れるようになりたいという気持ち」を半分ずつかかえ、練習を積み重ねています。いつの間にか乗れるようになり、行きたい場所へ笑顔で向かったり、友達と手をつなぎながら2台で進んだりする姿は見ものです。

実際のところ、一輪車に乗れるようにならなくても、大人になって特に困ることはありません。ですが、大人になってから一輪車にチャレンジしても、なぜか子どもたちのように上手くはいかず、「子どもの頃にやっておけば良かった」と思ってしまうので、不思議です。

ところで、日没が早くなってきました。御船小では10月以降の帰宅時間は17時となっており、児童と約束しています。景色が薄暗いと、車や障害物に気づきにくくなり、事故に巻き込まれる可能性が一気に高まることは言うまでもありません。「約束を守ることの大切さ」、このことは一輪車の話とも似ています。子どものうちから約束を守ることを常態化することで、大人になってから「きちんとやっていてよかった」と、思える日がきっとくるはずです。

集団宿泊学習のご報告☆

本校5年生が行った2泊3日の集団宿泊学習の様子についてご紹介します。今年も例年通り、あしきた青少年の家(葦北郡)、環境センター(水俣市)、水俣病資料館(水俣市)を中心に活動しました。1日目はあしきた青少年の家にて、ペーロン船の体験やナイトハイクをしました。ペーロン船体験では一つの学級で一隻のペーロン船に乗り、声を揃えて精一杯漕ぎました。出だしは好調ですが、疲労は確実に蓄積し、少しずつ掛け声が減っていきます。そんな時、励まし合ったり、元気が残っている児童が友達の分まで声を出したりするなど、個々の学級の絆が見られました。

2日目は他の小学校の児童と、レクリエーションを通して交流しました。「5人のグループを作りましょう。」という指示に対し、はじめは同じ小学校の友達としかグループが作れなかった児童たち。徐々に、勇気を振り絞ってお互いのグループに誘うようになり、終盤になると、多くの児童が「心の垣根」を取り払い、交流を楽しむことができました。

3日目は水俣病について学習をしました。水俣病についての正しい認識を図り、差別の現状に触れました。語り部の方による「生」の声を聞いたことで、自分のすぐそばに差別が存在していることを実感した児童たち。「自分に何ができるか」、「自分の心にある差別」等、自身の在り方を見直す機会となりました。

今回の集団宿泊の中で特に大事にしたことが“5分前行動”です。5年生の全児童が、徹底しようと3日間努めていました。「人の資質は、自らの中にある基準に現れる」という言葉があります。集団宿泊の前後で、「自らの基準」がグンと高まった5年生でした。


 

深まる“自分らしさ”

「なかまはたから」(矢野あきら作詞・作曲)という歌の中にこんなフレーズがあります。

“もしも君の友達が笑顔をなくしてしまったら”

この後に続くフレーズは、どんな言葉だと思いますか。

10月4、5日に「なかよしキャンプ」がありました。なかよしキャンプとは、上益城郡の小学校特別支援学級に在籍する児童を対象として行われる宿泊学習の呼称です。主な内容として、山都町の通潤橋周辺を探索したり、夜のつどいやハイキングを通して他校の友達と交流をしたりします。何よりも大きな特徴は、二日間の活動班が別の小学校の児童と「混ぜてある」という点です。ほとんど話をしたことのない友達と、寝食を共にする他、時間やルールについてお互いに声を掛け合ったり、何気ない話で盛り上がったりします。その積み重ねの中で、自然と仲が深まる様子が見て取れます。相手に対する心の隔たりを払うことは、大人よりも子どもの方が上手なのかもしれない、とさえ感じます。

なかよしキャンプで児童が学ぶことは、大きく2つあります。1つは、身の回りの準備や片付け等の基本的生活についてのスキルとノウハウとです。そしてもう1つは、自分に合ったコミュニケーションの仕方です。他者とのやりとりに“決まったパターン”は存在しません。自分の性格や経験を素地として、言葉や話題を選んだり、無理なく相手の意見に賛同したりするものだと思います。今回のなかよしキャンプで、上記のことを身につけ、多くの仲間を得た子どもたち。

“もしも君の友達が笑顔をなくしてしまったら”

この後に続くフレーズは、子どもたちによって様々であり、これからも少しずつ広がることでしょう。

 

修学旅行へ!

6年生の修学旅行の様子をご報告します。今年も1泊2日で向かった長崎。1日目は熊本港からフェリーに乗り、島原港へと向かいました。乗船中はほとんどの児童がデッキで過ごし、遠くの島を指さしたり、すれ違う別の船を見つけて手を振ったりするなど、ウキウキしている気持ちが伝わりました。

午後は長崎市で平和学習をしました。具体的には、平和公園周辺を「さるくガイド」の方とともに歩き、戦争当時の町の様子について説明を受けました。如己堂、山里小学校、浦上天主堂等を歩く中で、戦争の悲惨さと平和の尊さを各々で感じ取った子ども達。原爆落下中心地のもとで行った平和集会の中で、平和への誓いを新たにしました。

 無窮洞(佐世保市)の見学からスタートした2日目。無窮洞とは、戦時中に官村国民学校の教師と子どもたちが彫った巨大な防空壕のことです。生徒500人が入るという広さの防空壕の中には、教室や書類庫があります。「空襲の中で、命を守りながらも勉強を続けたい」という強い気持ちが実現させたものであり、本校の児童はただただ驚くばかりでした。

いよいよ最後は、待ちに待ったハウステンボス。班の仲間とともにたくさんのアトラクションを回り、大満足の子どもたちでした。事前に、それぞれが体験したいアトラクションについて意見を出し、話し合って決めたことが、楽しさの秘訣だったようです。お土産もたくさん買って、楽しい思い出を胸に、無事に修学旅行は終了しました。

「平和の原点は、相手の痛みがわかること」これは、原爆資料館の中で、語り部の方が講話の中で強調された言葉です。生きていれば、自分と考え方の違う相手と出会うことは自然なことです。そんな時、いがみ合うのか、お互いの考えを尊重した上で、両方が納得できる答えを探すのか。これからの6年生の姿にご期待ください。

 

がんばっています!1年生!

1年生の道徳の授業の様子を紹介します。御船小学校は道徳教育の研究校に指定されており、今年度はその3年目に当たります。毎回児童の実態をもとに、育てたい児童の心や姿を具体的に設定し、様々な手立てを工夫しながら授業を組み立てています。

この日の授業では「ダメ」(出典「あたらしい道徳」東京書籍)という教材を使って学習しました。目指した姿・心は「嫌だった気持ちを、勇気をもって伝える子ども」です。教材の中には「自分よりも強そうな相手に対し、思い切って自分の気持ちを伝える場面」があり、「実際に伝えた後の自分の気持ち」に着目することで、勇気をもって行動することの大切さについて考えました。

1年生からは「気持ちを伝えたから相手がわかってくれた。頑張って伝えて良かったと思う。」という意見が多く出ました。道徳教育は、日常生活の中で生かされてこそ意味があります。本時で学んだことが、今後の児童の姿として表れることを期待しています。


「終わり良ければ」ではないわけで。

10月3日は町の陸上記録会が予定されています。参加対象は、御船町の5、6年生全員です。御船小学校では、放課後から夕方5時までを練習の時間として、基本的に全高学年児童が運動に励んでいます。走り幅跳びやソフトボール投げなど、各種目に分かれてじっくりと練習をする子ども達。前日の記録を上回ることを目指したり、ライバルを見つけてお互いの意識を高め合ったりと、各自楽しみながら練習に励む様子が見られます。

このように、陸上記録会当日のみを目的とするのではなく、それまでの日々、自分の力を主体的に伸ばそうとしたり、他者との励まし合いを中心としたコミュニケーションを図ったりすることに価値が見出されています。もしも当日に、思うような記録が出なかったとしても、共に頑張ってきた仲間や自分自身のことは、これまで以上に好きになれているような気がします。


御船川とわたしたち

国土交通省による協力のもと、4年生は「御船川探検」をしました。主に「御船川についての情報や水害を防止するための工夫」、「様々な方法を用いた水質検査」の2つをテーマに学習しました。学習の中で、御船川が氾濫する様子(昭和63年)を写真で目にすると、「この場所でこんなことがあったんだ。」「怖いな。逃げ場がない。」など、身近な川で起きる災害であるからこそ、畏怖の念を抱く様子がありました。

また、水質検査では、検査キットを使って水素イオン濃度や溶存酸素量等を調べる方法と、川の中で生息する生き物から水質を判断する方法の2つを体験しました。気になる結果ですが、両検査とも「良好」とのことです。子どもたちによる感想では「御船川がきれいで安心しました。」「これからもきれいな状態を保ちたい」という意見が多く出ました。

私達の想像を超えて、はるか昔から流れている御船川。そんな川が今でも「良好」な状態を保てていることは、自然の力の偉大さと、先人達の努力があってこそだと思います。今回の学習によって、意志を継いだ子ども達。今度は自分たちが役目を果たしていく番です。


修学旅行に向けて

6年生は修学旅行のオリエンテーションとして第1回目の平和学習をしました。この日は戦争を扱った絵本の読み聞かせを聞いた後に、小グループをつくって意見を交換しました。具体的にテーマは「『戦争』という言葉を聞いて、どんなことをイメージするか。」という内容です。児童からは「なぜ戦争をしなければならなかったのだろう。」「原子爆弾が使われるまで戦争が終わらなかった理由は何だろう。」「誰が戦争を始めて、誰が終わらせるのだろう。」など、様々な疑問と意見が交わされました。これから2回目、3回目を行う中で、更に学習を深めていき、今月14日、15日の修学旅行に臨みます。
 


 

「したこと」よりも「身につけたこと」

 楽しかった夏休みが終わり、落ち込んでいる児童が多いかと心配していましたが、いざ新学期を迎えると友達や先生との再会をとても喜んでいました。登下校中や休み時間に会話で盛り上がったり、笑顔で遊んだりする様子がたくさん見られます。

 授業では、児童が実物投影機を使用して「夏休み新聞」を紹介したり、児童が学級の課題を明らかにした上で必要な係を話し合ったり、提出物や配布物を一つ一つ丁寧に確認したりするなど、新学期らしい光景がたくさん見られます。

 二学期は各学年で見学旅行や宿泊学習が計画されています。学校生活のリズムを取り戻し、見通しをもちながら学習に励んでほしいと思います。更に、学習内容だけでなくマナーやルール、気配りなどもプラスαで身につけられる、そんな二学期になると嬉しいです。

 

平成最後の二学期

8月30日は二学期の始業式でした。ここでは学校長による講話の大まかな内容を、部分的に紹介します。

「1学期は『話を聞くこと』が、一人一人とても上手になりました。二学期は『自分の思いを相手に伝える』を目標にしましょう。日頃の返事やあいさつを心がけながら、どんどん伸ばしてほしいと思います。

また、4つの『あ』について、話をします。4つの『あ』とは『あんぜん』『あいさつ』『あとしまつ』『あいず』を指します。例えば、外に出るときは黄色帽子を被ることを徹底し、自分の命を守る。相手が気持ちよくなるあいさつをする。トイレのスリッパを並べる。このようにいろいろな場面に、4つの『あ』はあります。全員で取り組み、素敵な御船小を作っていきましょう。」

いよいよ平成最後の二学期がスタートです。学校長の言葉を児童が各々に解釈し、自分の学習や生活のめあてに生かすことと思います。