御船小ニュース

御船小学校 こどもたちの活動の様子

0学期の存在

 小学校3学期と捉えるか、それとも中学校0学期と捉えるか。意識次第で、成長の度合も変わるかもしれません。6年生は「中学校0学期 伸びる自分をしっかりイメージしよう!」というめあてのもと、今学期の目標決めをしました。今回の授業のポイントは2つあります。1つは、「なりたい自分」をテーマに目標を考えた点です。「今学期だけの目標」で済ませるのではなく、将来につながることを強調することで、価値は一気に高まります。2つ目は、これまでの成長とのつながりを大事にしているところです。特に6年生は、小学校生活のまとめとしての重要な学期になります。「2学期までに、ここまで成長した。だから3学期は~」と考えたことで、自己肯定感も高まったのではないかと思います。

これまでの自分を褒め、これからの自分に期待する、そんな3学期(0学期)を6年生には送ってもらいたいです。

キラリ会社はどうですか

新学期に伴い、4年生では「会社決め」をしました。「『会社』って何?」と疑問を持つ方は多いと思いますので、簡単に説明します。まず、係活動と会社活動は違います。係活動は、児童が役割を担い、学級の運営に関わるという自治的な意味があります。一方、会社活動は、学級がどの児童にとっても居心地の良い場所となることを目指し、構成されるグループ活動になります。

この日はどんな会社があったら良いかを、みんなで考えました。児童からは「『豆知識会社』があったら良いと思います。なぜなら、初めて知ることに出会うと、嬉しい気持ちになるからです。」「『キラリ会社』はどうですか。人の良いところを褒める、というのが仕事です。他の人がマネするようになれば、もっと良い学級になる気がします。」等、様々な意見が出ました。

大人が考える居心地の良さと、子どもが考える居心地の良さが、必ずしも一致するとは限りません。この日のように児童の多様なアイデアに触れることで、教師にとっても、学級経営の参考になります。

2018年 戌年

1月9日、3学期の始業式が行われました。学校長講話では「一年の計は元旦にあり」という言葉に触れました。「新しい年のはじめには、目標を立てて、1年間頑張りましょう」という意味の言葉です。「一日の計は朝にあり」に続く言葉として、古くから日本人が大事にしてきました。ご家庭ではいかがでしょうか。もし目標を立てられていないならば、今からでも遅くありません。是非、実践されてみてください。
続いて「夢や希望が叶えられる良い年にするためには、どうすれば良いか」という話がありました。戌年にちなみ「犬は人との付き合いが古く、親しみ深い動物」「犬は勤勉で努力家」であることを挙げ、「犬のようにまじめに努力し、みんなの持っている力をどんどん発揮しましょう」と鼓舞しました。
さて、いよいよ3学期、そして2018年がスタートです。最後は、今年生誕100周年を迎えるネルソン・マンデラ氏の言葉を紹介して締めます。
『偉大なピースメーカーはいずれも、誠実さと正直さ、そして謙虚さを兼ねた人たちです』

髙岡市立定塚小学校

本校が大切にしているつながりの1つに、髙岡市立定塚小学校があります。富山県高岡市に所在し、藤子不二雄(代表作「ドラえもん」「忍者ハットリ君」等)のコンビの出身校としても有名です。昨年の熊本地震の際に多くのご支援と温かい励ましを、御船小に届けて頂きました。その後、お互いに手紙のやりとりや、町を紹介したパンフレット、ビデオレターを送り合う等、交流が続いています。

昨年末、本校校長と職員が御船小を代表して、定塚小学校を訪問しました。講堂では子どもたちや先生方、また、PTA会長や髙岡アラートライオンズクラブの会員の皆さん等、多くの方々に出迎えて頂きました。「ようこそ!定塚小学校へ集会」の中では、本校校長が「熊本地震から今日までの感謝の気持ち」を伝えた他「当たり前の生活がいかに有り難いか」について話をしました。また、定塚小校長先生からは「定塚小の子どもたちが自発的に行動した結果が今日につながっていること」についてお話がありました。この他、子どもたちから義援金をいただいたり、歌やくまモン体操を披露してもらったりと、とても温かい時間となりました。

失ったものや傷ついたことがたくさんあった熊本地震でした。しかし一方で、かけがえのないものに気づき、大切な存在が増え、そのことに感謝する気持ちが高まったことも事実です。これから創造的復興への一員として携わる私たちの使命とは何か。それは地震の恐ろしさや心構えの他、日々のつながりに感謝する心、それらを絶やさない為に具体的に行動していくこと、それらのことを次の世代に伝えることだと思います。

髙岡市立定塚小学校ホームページ〈 http://joduka-e.el.tym.ed.jp/ 〉


2020年に向けて!

2020年という言葉を聞くと、多くの人が東京五輪を思い浮かべると思います。しかし、実は小学校教育にとっても、2020年は大きな変化の1年になります。それは、3年生及び4年生の「外国語活動」完全実施、小学5年生及び6年生の「外国語科」完全実施です。まもなく移行期間に入る中、御船小学校でも、教職員全員が研修を受けたり、各自で勉強をしたりしながら着々と準備をしています。

この日、5年生は「外国語活動」の授業でした。「Today’s goal(めあて)」は「アルファベットを集めよう」です。音声から流れるアルファベットを聞き取り、正しいと思った選択肢を○で囲みます。「今のは“V”と“B”のどっち?」「“M”と“N”が似ているな」等迷う子ども達。友達同士で相談したり、ALTからヒントをもらったりしながら学習しました。後半はアルファベットカードを使ってゲームを行い、コミュニケーションの楽しさを味わいました。

来年から本格的な移行期間に入ります。ご家庭でも海外映画を敢えて外国語で視聴したり、物の名前の英単語等を話題にしたりすることで、子どもたちは外国語をより身近に感じられるかもしれません。

何をゴールにするか

 三年生のある学級では、算数科の「分数」を学習しました。この日のテーマは「等分した分数の表し方」です。それぞれ8等分と4等分にした2本のテープを準備し、色を塗った部分を分数でどのように表すか考えました。ここで担任がこだわったポイントは「児童が自分の考えを、筋道を立てて説明すること」と「友達の考えを自分の言葉で説明できること」の2つです。実際に、実物投影機に学習プリントを映し出し、児童が全体に向けてわかりやすく説明する場面がありました。更にその内容を、黒板を使って別の児童が説明をしており、その流れが定着していることが見て取れました。日頃の取組の積み重ねの成果だと思います。

現在「わかる」けど「できる」わけではない子ども、「できる」けど「わかる」わけではない子ども、それぞれ課題が指摘されていますが、この日のような取組の積み重ねにより、「わかる」し「できる」子どもの姿につながるのかもしれません。


迷子のお知らせ

日本洋傘振興協議会の発表によると、日本の年間の洋傘消費量は1億3000万本です。そのうち、約36万本(平成25年度)の洋傘が忘れ物・落とし物として警視庁に届けられていることを知っていますか。更にデータを挙げるならば、日本の年間降水日数ランキングは2014年で世界第13位。ですが、一人当たりの傘所有量は、3.3本で世界第1位。このデータを見てどのように感じますか。当然ですが、傘を作ることにも、そして廃棄することにも資源が必要です。

では御船小学校はどうでしょうか。残念ながら、傘の置き忘れはとても多いです。雨の日にも関わらず、児童の登校前から並ぶ傘たち。「今日こそ持ち主と一緒にお家に帰れる」と期待しながらも、結局児童の下校を寂しそうに見送る傘達。もうすぐ1年が終わります。特に名前がない傘は、児童本人も忘れていることが多いです。もし可能ならば、御船小に来校された際に、ご自宅の傘が置きっ放しになっていないか、ご確認頂ければと思います。この傘達が、持ち主のもとで新年を迎えられることを願います。

【引用】https://jp.weathernews.com/news/4270/(ウェザーニュース)

ジョギングフェスタ2017

「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」かつて、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんが、座右の銘として語り、話題になりました。地道な努力が、いつか成功につながるという、まさに長距離走の醍醐味を表しているように思います。

12月14日(木)、御船小にてジョギングフェスタが行われました。これが初めての持久走だった1年生は、どの児童も途中で止まることなく、精一杯走ることができました。2年生は昨年の経験を生かし、自分のペースを調整しながら走りました。3年生は自分の順位を気にしながら、一人でも多く抜けるように頑張る様子がありました。4年生は自己最高記録を目指して走ることができました。5年生は走る時のフォームや息継ぎにこだわり、工夫して走りました。6年生は「スクラム」を合い言葉に、互いを励まし合いながらゴールすることができました。

これまで、朝の時間を使って多くの児童が自主的にグラウンドを走り、自分なりに体力を高めてきました。また、体育でも日々目標をもって努力する様子がありました。今回の結果で実を結んだ児童もいれば、悔しい思いをした児童もいると思います。しかし、どの児童にとっても、生きる上で決して無駄にはならない経験ができたのではないでしょうか。


 

暮れの町探検

毎年12月はじめは「暮れの町探検」があります。暮れの町探検とは、御船町の小中学校の特別支援学級に在籍する児童生徒を対象にした行事です。主な活動として、公共バスを使った移動、レストランで昼食、買い物学習になります。学校を離れ、クリスマスの飾りで彩られた街中を歩いたり、移動中の景色を眺めたり、子どもたちからの人気は高いです。

 今年と去年までの暮れの町探検を比べて、大きな違いが一つあります。それは活動ごとのめあてを各々で立てたことです。例えばバスの中でのめあてとして「小さな声で話をする」「15分間座ったら、立っている友達に譲る」、レストランでのめあてとして「自分ではっきり注文する」「食べ終わったらトレーの上を整理する」等々。児童を見ていると、自分のめあてを達成するために意識的に行動している様子が多く伝わりました。

 街中を歩いていると「大人になったら、自分だけでここに来て、いろいろな店で買い物をしたいな」と話す児童がいました。「余暇時間の過ごし方こそ、働く意味である」という考え方があるように、今回の行事で得られたこの一言が、今後のキャリア教育にも大きな意味を果たすものになればと願っています。


学習発表会 大成功!

12月2日(土)、御船小学校体育館にて学習発表会が行われました。体育館後方の前後左右の壁を、子ども達の作品(版画や壁新聞)で飾り、多くの保護者や地域の方々が見守る中での発表です。大変緊張したと思いますが、各学年ともこれまでの練習の成果が十分に発揮されたすばらしい発表でした。

 さて、今年度の学習発表会の大成功の裏には、実はいくつか秘策がありました。ここではその中から2つご紹介します。1つ目は「メリハリ」です。今年は特に「頑張る時は頑張る、休む時はとことん休む」を大事にしました。具体的に、休憩中は専用のBGMを流し「現在が休憩時間であること」を意図的に伝えました。更に休憩の終了は、高らかにブザー音を響かせることで、気持ちの切り替えを促す工夫をしています。一般的な劇場を参考にしており、非常に効果的でした。

2つ目は、「気持ちを落ち着かせる手段」です。自分の発表が終わってホッとすると気持ちは緩み、友達のすばらしい発表を見た後には、気持ちが高まるということは、誰にでも言えることです。そこで取り入れたのが「黙想」でした。30秒あれば、静けさを取り戻す会場。この静けさこそ、自分や他者の発表を大切にする態度につながったように思います。

 今年の学習発表会で子ども達が乗り越えた緊張。それは、会場が1つになったことで味わうことの出来た貴重な産物でした。「緊張させてもらえた」と感謝をし、来年は一段と良いものになるように、工夫していきたいです