令和7年 姫戸小学校は創立150周年を迎えました!!
学校だより
七夕集会、楽しかった!
7月6日(水)、姫戸町老人会から21人の皆様のご協力をいただき、1年生、2年生、わくわく学級のみんなで「七夕集会」を行いました。
3本の立派な笹竹に、キラキラとした七夕飾りと願いごとを綴った短冊を、老人会の方々にお手伝いいただきながら飾り付けました。
西川内老人クラブ会長の木口様より「コロナ禍による3年ぶりの七夕集会ですね。皆さんが短冊に書いた願いごとが叶いますよう、心から願っています。」という心温かいご挨拶をいただき、その後は織姫と彦星のアニメや歌遊び、じゃんけんゲーム、しりとり等を一緒に楽しみました。
「七夕の日は朝早く起きて、里芋の葉にたまっている朝(あさ)露(つゆ)を集めて墨をすり、習字の筆で願いごとを短冊に書く」という風習があると伺いました。里芋の葉は、天の川の雫を受ける傘。葉にたまる露は神様からおすそ分けしてもらった「天水」。その水で墨をすって字を書くと、習字や作文が上手になるとのこと。
また、地方によっては里芋の露を集め、それを神様にお供えする風習もあり、芋は子が沢山できることから子孫繁栄の願いも込められているそうです。
七夕は年に一度の「巡り合い」の日。 老人会の方々との温かい「巡り合い」に、とっても嬉しそうな子ども達でした。ありがとうございました。
たくさんの人を笑顔にしたい
令和4年6月27日(月)の熊本日日新聞「読者ひろば若者コーナー」に、姫戸小学校6年 みのりさんの『地域とともに美化続けたい』と題した作文が掲載されました!
「たくさんの人を笑顔にしたい」という言葉は、毎朝の気持ちのよい挨拶や、日頃いつも見かける思いやりに溢れた振る舞いから、みのりさんと、同じように誠実で心温かい登校見守り隊の木本さんの「合言葉」のように感じます。このような合言葉を至る所で、いろんな方々が交わし合う姫戸町です。
平和の詩
こわいをしって、へいわがわかった
沖縄市立山内小学校
2年 徳元 穂菜(ほのな) さん
びじゅつかんへお出かけ
おじいちゃんや おばあちゃんも
いっしょに みんなでお出かけ うれしいな
こわくてかなしい絵だった たくさんの人がしんでいた
小さな赤ちゃんや、おかあさん 風ぐるまや チョウチョの絵もあったけど
とてもかなしい絵だった
おかあさんが、 七十七年前のおきなわの絵だと言った
ほんとうにあったことなのだ
たくさんの人たちがしんでいて ガイコツもあった
わたしとおなじ年の子どもが かなしそうに見ている
こわいよ かなしいよ かわいそうだよ
せんそうのはんたいはなに? へいわ? へいわってなに?
きゅうにこわくなって おかあさんにくっついた
あたたかくてほっとした
これがへいわなのかな
おねえちゃんとけんかした
おかあさんは、二人の話を聞いてくれた そして仲なおり
これがへいわなのかな
せんそうがこわいから
へいわをつかみたい
ずっとポケットにいれてもっておく
ぜったいおとさないように
なくさないように
わすれないように
こわいをしって、へいわがわかった
6月23日の「沖縄慰霊の日」、沖縄県糸満市の平和祈念公園で催された「沖縄全戦没者追悼式」で、小学2年生の徳元穂菜さんが「こわいをしって、へいわがわかった」と題した詩を朗読しました。佐喜真美術館に展示されている「沖縄戦の図」の絵の中央で、正面を見つめる同じ年代の子供に目を留め、「悲しそうにこっちを見ている。子どもだけでお母さんがいない」と母親にしがみつき、母に触れた時の温もりに「これがへいわなのかな」と感じたそうです。 取材に対して穂菜さんは、「世界中の人たちが仲良くなって協力すること。戦争がいけないことだと強く思ってほしい」と話しました。
「花きよき列島まもり逝きたりと嘆けば炎ゆる緋の仏桑華(ぶつそうげ)」(安永蕗子)
私が小学生の時、この「慰霊の日」にあわせて祖母と伯父、父と一緒に沖縄を訪れました。「火乃国之塔」に焼きこまれた英霊2009人の中に大伯父の名を見つけ、頬をあて、目を閉じて佇む祖母の姿を、今もよく覚えています。
スマホの向こう側
熊日新聞に月1回掲載される「スマホの向こう側~子どもたちの今」。熊本市立帯山中学校教頭で公認心理師の田中慎一朗先生が執筆されています。
SNSが普及してからネット上でのコミュニケーションが常識となった現代では、実際に直接顔を見合わせてコミュニケーションを取らなくてもSNSというプラットフォーム上で簡単に手軽に交流ができるのが、現在の「友人関係」の一つとなっています。しかし、その便利さの中に潜む「闇」「いじめ」「悩み」について、最近の若者達の実態や心理、大人として果たす役割等を具体的に、分かりやすく記載されています。 (最新は6月24日朝刊に掲載。是非ご一読ください。)
みなさんは「リア友(とも)」「ネッ友(とも)」という言葉を聞いたことがありますか。リア友とは、実生活で交流がある友人で、ネッ友とは、インターネット上のメディアを通じて親交があるものの、現実世界では接点がなく交流を持たない友人だそうです。若者の間で広がったネット用語で、「今時」の人間関係を象徴しています。
「SNSが炎上」「Lineのグループで仲間外れにする」「写真をアップした結果、交友関係でトラブルが」など、ネット上でトラブルやいじめが頻発する昨今の状況に、以前に比べて「本音」を言うことに対して躊躇(ちゅうちょ)してしまう子どもが多くなったように思います。
直接対面で攻撃されるより、ネット上で間接的に攻撃される方が「えっ、君も?」など信頼関係にダメージを受け、誹謗中傷が拡散していつまでも残り続けるなど、簡単には解決できない、後味の悪いものになります。
その結果、自分のことを知らない、もしくは対面したことがあっても、ネット上でしかコミュニケーションを取らないような「ネッ友」の方が、気軽に「付き合いやすい」と感じる子どもが増えているようです。「すぐ返信してくれる」「同意してくれる」「自分に相談してくれる」「いつもつながっている」といった「安い共感」によって寂しさを埋める存在を、ネットで「漁っている」現状がうかがえます。
親から「誰とでも仲よくしなさい」と言われて育った我々世代は、共感だけ得ても自己伸長できない、違った意見や異質なものを受け入れて「上手に」「うまく」付き合っていきなさい、という教えを叩き込まれたように思います。
しかし、メール・line・SNSのダイレクトメッセージ機能といったインターネットで、声を出さずに連絡がとれる社会となった現代は、言い換えれば「24時間、人とのコミュニケーションを強要される時代」(これはツラい!)とも言えます。真に人と人の絆を強くしていくためには、ネット社会に生きるためのルールやマナー、場合によっては厳罰化といった法整備が必要となります。
一緒に考えていきましょう。
外では、マスクをはずしましょう!
熱中症防止の観点から、基本的に「外」での活動ではマスクをはずすように指導します。
◯登校時、下校時はマスクをはずします。
(でも、顔を近づけて話さないことが大切!)
◯外で行うパワーアップタイム、体育の授業ではマスクをはずします。
◯外遊びや野外活動ではマスクをはずします。
◯単学級で活動する場合は、体育館でもマスクをはずします。
まずは職員が、外ではマスクをはずしてみせることで周知を図ってまいります。しかし、コロナ感染症への恐怖感から、マスクをはずすことに抵抗感がある児童に関しては、十分に配慮して支援いたします。
第1回学校運営協議会を開催しました!
姫戸小・中学校で設置しています「学校運営協議会」を、6月15日(水)に中学校を会場に開催しました。学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)は、学校と保護者、地域の皆さんが共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子ども達の豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条5)に基づいた仕組みです。 姫戸地区は何年も前からこの制度に取り組まれている、全国でも例を見ない先進地域です。学校運営協議会の主な役割として、
○ 校長が作成する学校運営の基本方針を承認する
○ 学校運営に関する意見を教育委員会又は校長に述べることができる
○ 教職員の任用に関して、教育委員会規則に定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる
の3点があります。協議会では、子ども達の実態と、抱える課題を共有するとともに、地域でどのような子供を育てたいのか、何を実現したいのかという目標・ビジョンを共有するために「熟議(熟慮と議論)」を重ねることが大切になります。
ここ2年間は、コロナにより授業参観や学校行事等への案内ができませんでしたが、感染対策を図り、少しずつ従来の姿に戻していこうと思います。
会長に 深谷 千惠 様を、 副会長に 田中 道範 様を推薦いただき、計20名で活動を進めてまいります。
「声」をそろえる
6月の校長人権講話のテーマは「あいさつ」。皆で「声」を揃えるということ。意識は向上してきましたが、なかなか揃わない「おはようございます」。
子ども達によると、「地域の方や保護者の皆さんの見守りには、とても感謝している」「でも、自分が率先して大きな声はちょっと‥‥恥ずかしい」「班の誰かが大きな挨拶をしてくれれば、自分も言える」という素直な本音が聞かれました。
この「あいさつ」のことは、先日開催した学校運営協議会でも話題になり、委員の皆様からは「子どもの明るい挨拶や笑顔は、私たちの元気の源です」「大人から先に挨拶するようにしている」「下校時は、おかえりって声をかける」
「次第に挨拶の声が大きくなってきています」というご意見をいただきました。
子ども達に今後どうしたいのかを尋ねると、登校班毎の話し合いの結果、「もっと元気よく挨拶したい!」ということで意見がまとまり、各班の担当職員も交えて、4月の交通安全教室で行った横断の訓練を、今回は「あいさつ」や「声を揃える」を意識して再度、練習し直すことになりました。
高学年だから率先して大きな挨拶をしなければ、ということではありません。学年にかかわらず、一人一人に「もうちょっとの勇気」「自分を変えるチャンス」「想いは、言葉や態度で伝える」という意識の高揚をねらいとしました。
6年生のみんなが自主的に、「あいさつ、あつまり、あとしまつ、ありがとう」の「4つのあたりまえ」の大切さを訴える動画を制作してくれました。随所に「自分たちがまず実践しよう」「しっかり後輩たちに伝えよう」という意欲と工夫が溢れています。姫戸小学校HPに掲載しております。6年生や大谷先生の熱き想い、真剣さ、誠実さがひしひしと伝わる素晴らしい動画です。姫小の宝物が、また一つ増えました。ありがとうございます。皆さん、是非ご覧ください。(←メニューの「動画」をクリックして下さい。)
みどりのそよ風
「みどりのそよ風」 清水かつら
みどりのそよ風 いい日だね
蝶ちょもひらひら 豆の花
七色畑に 妹の
つまみ菜つむ手が 可愛いな
みどりのそよ風 いい日だね
ぶらんこゆりましょ うたいましょ
巣箱の丸窓 ねんね鳥
ときどきおつむが のぞいてる
日本を代表する童謡詩人である清水かつらは、明治31年に東京都で生まれ、関東大震災後、埼玉県和光市に移り生涯を送りました。東武東上線・和光市駅前には、清水かつらが作詞を手掛けた『叱られて』、『靴が鳴る』、『みどりのそよ風』の歌詞が刻まれた歌碑が建立されています。武蔵野の自然と子どもの純真さを愛して作詩した数々の童謡は、今も変わらず人々に親しまれています。
「叱られて」(あの子は町まで お使いに この子は坊やを ねんねしな)
「あした」(おかあさま 泣かずにねんね いたしましょ)
「靴が鳴る」(おててつないで 野道を行けば)
「雀の学校」(チイチイパッパ チイパッパ♪)
「おむすびころりん」(おむすび ころりん すっとんとん♪) など、多くの作品を世に出しました。
木々の緑が、一層鮮やかさを増してまいりました。木立の中にいますと、朝の透き通った木漏れ日に様々な野鳥のさえずりが響き渡ります。
5月21日は二十四節気でいう小満(しょうまん)。小満とは自然界のすべてのものが次第に満ちてくることをいいます。生き物が成長し万物に生気が満ち、果実は実り、草木は繁るという時期を意味するといいます。6月6日は芒種(ぼうしゅ)。イネなどの芒(のぎ)のある作物の種をまく時節というところから芒種といわれます。現在の田植えの時期は随分早まりましたが、昔の田植えの時期はこの頃であったようです。
ところで、この青葉の今の時期を呼ぶ名に「麦の秋」という言葉があります。「麦秋(ばくしゅう)」「麦秋(むぎあき)」などともいわれます。麦という植物が黄金の穂をたわわにつけ収穫の時期を迎えるのが5月下旬~6月初旬の初夏であるため、麦にとっての「秋」(=麦の収穫時期)という意味から「麦秋」という季節の呼び方が生まれたようです。青葉が盛んに繁り、稲の苗代に若い苗が育つこの時期、麦は早くも収穫の時期を迎えます。日に輝く黄金色の穂は美しく、麦畑を風がわたるときの乾いた音は耳に心地よいですね。
麦の秋あからあからと日はくれぬ 正岡子規 (まさおか・しき)
正岡子規の故郷である愛媛県は裸麦の生産が盛んな地域です。青空の下に金色の穂が輝き、爽やかな風に揺れる光景は、見とれるほどの豊かな景色です。
「気づき」「考え」「行動する」
姫戸小には、4~6年生で構成される7つの委員会があります。運営委員会、放送委員会、環境栽培委員会、保健委員会、図書委員会、給食委員会、体育委員会です。この委員会活動は、①学校生活上の問題を、自分たちで解決する。②行事やイベントを、自分たちで計画・運営する。 ③集団活動で、自主性と社会性を身に付ける。の3つを目的に、年間を通して、児童主体で活動します。
上の写真は、図書委員会が、校内に設置している「立ち読みコーナー」です。高学年コーナーには、北垣ななみ委員長と山下結愛副委員長のお薦めの本が並べてあります。「本を開いて、ほっと 一息!」というメッセージも添えられています。ふと手にとって、読んでみたくなりますよね。
下の写真は、放送室に掲示されている「放送の心構え」と、斉藤希委員長が率いる放送委員会のメンバー写真です。他の子ども達に、最近の「HHK姫小放送局」の感想を聞くと「朝の放送を聞くと、今日も頑張ろうって思う。」「放送委員の言葉が明るく、はきはきしてて、とても聞きやすい。」と、もっぱらの評判です。
さぁ、7つの委員会が、これからどんな活躍を見せてくれるのか、とっても楽しみです(^o^)。
力戦奮闘~悔いを残さず、思い出残す~
5月15日(日)、少し肌寒いくらいの絶好の運動会日和。時折の小雨も、子ども達は全く意に介せず、まさに、このスローガン通りの、気迫に溢れ記憶に残る運動会になりました。
たった2週間の練習期間、しかも予行練習は雨で中止。しかし、校内に響き渡る練習の声、応援団員の熱気、軽快なダンスのリズムと歓声が徐々に高まっていくのを感じ、「本番に強い姫っ子だから」と全く心配をしていませんでした。
前週末には、寺尾PTA小学校会長、寺中PTA中学校会長を中心とした有志で運動場の除草をしていただきました。前日には、部活を終えた中学生がテントを張ってくれました。小学校の山中先生、中学校の池林先生には、4月から除草や整地等に取り組んでいただき、最高のグランドコンディションで実施することができました。体育主任の斉藤先生・清水先生、金子教頭先生・大塚教頭先生は細やかな打ち合わせと一致団結した行動で、運動会運営に尽力してもらいました。子どもと保護者・学校が力を結集し、心を一つにできた運動会でした。来年こそは地域の方をご招待したいです。
○応援合戦:揃った演舞と掛け声。気合いが入りました。
○徒走:転んでも起き上がり、全員が完走しました。
○1,2,3年ダンス:涙が出そうなくらい可愛かったです。
○姫っ子ソーラン:伝統の低い構え。気迫。カッコよかった。
○中学生表現:美しさとユーモアで会場を沸かせました。
○パワーフラッグ:中学生の意地と力強さが素晴らしい!
○紅白玉入れ:みんなで頑張った成果。同点ミラクル!
○綱引き:観戦している方も、グッと力が入りました。
○リレー:越しつ越されつのデッドヒート。白熱しました。
○6年生親子対決リレー:かよい合う愛情を感じました。素晴らしい!
みなさん、大きな、大きな感動をありがとうございました。
自分の命は、自分で守る
先月20日に地震津波避難訓練を、21日に交通安全教室を行いました。
姫戸駐在所の水深さん、交通指導員の方々や「母の会」の皆さまにおいでいただき、危険回避の在り方について学びました。子ども達一人一人の心に育てたいのは「自分の命は自分で守る」という自覚です。
災害避難では、
◯身の回りの「危険」に気づく
◯避難の仕方をしっかり身につける
◯家族で準備・話し合いをしておく
交通事故防止では、
◯道路に、絶対に飛び出さない
◯手を挙げて、「右よし」「左よし」「右よし」を確実に行う
◯自転車の正しい乗り方を身につける
ことの大切さをあらためて学びました。
毎朝の登校の見守りをはじめ、巫女舞や子ども神輿、七夕飾り、読み聞かせなど、この姫戸町は、子どもの健全な育成を願い、町全体で熱心に取り組まれています。雨の中、交通教室に20名もの地域の方が来校され、熱心に指導される様子は、私も教職30年になりますが他所に見たことがありません。
その溢れる程の地域の愛情に応える第一歩が、「自分の命は自分で守る」という子ども達の「自覚」と「行動」です。家庭や学校の責務は、それらの早期育成にあります。
駐在所の水深さんが「練習は真剣にすれば何回でも失敗してよい。しかし本番は絶対に失敗できない。だから何度も何度も練習しているんです」と話されました。
毎日の登下校は、見守りの方々の支援のもとに行っている「命を守る練習」です。地震津波・火災・不審者避難訓練を毎年必ず行うのも、本番で命を守り抜くためです。
姫っ子たちは、そんな地域や保護者の願いをよ~く分かっているようです。みんな真剣に目と、耳と、心で話を聞き、しっかりと取り組んでいました。
ご入学おめでとうございます
元気いっぱい、ぴっかぴかの新1年生14人が姫戸小学校に入学しました。お兄さん、お姉さん、先生たちみんなで首を長~くして待っていましたよ。
校長式辞の一部をご紹介します。
(前略)
さて、新入生の皆さん、今朝、学校に登校して「あること」に気づきましたか?
靴箱にも、教室の机にも、椅子にも、道具を入れる棚にも、あなた達一人一人の「大切な名前」が書いてありましたね。
それは、「この教室が、この机が、毎日、あなたを待っていますよ」
「ここに、あなたの居場所が、きちんと用意されていますよ」という意味です。
おうちだけじゃなく、この姫戸小学校にも、あなたの「居場所」があります。
担任の糀本先生は、あなたたち一人一人の声をしっかり聞いて、一人一人の想いを大切にする先生です。安心して、学校に来てください。あなたの温かい「居場所」で、のびのびと、自分らしく頑張ってください。 (後略)
姫戸小学校は、基本理念として「学校は、子どもの夢をともに育み、拡げ、支える場所である」「子ども一人一人に寄り添おう」「子どものよいところを見つけ、気づかせ、拡げよう」「子どもは私たちの言動ひとつひとつを写す鏡である」ということを職員全員で周知・確認しています。
また、保護者や地域の方々は「最高の子育てパートナー」です。子どもを中心に据え、相談しながら手に手を取り合って努力していきたいと思います。お電話やご来校をいつでもお待ちしています。 どうぞよろしくお願いいたします。
新緑、目に眩し
4月8日(金)快晴。
姫戸小学校が、令和4年度の新たな目標や夢に向かって、子どもたちも職員も、一斉にスタートをきりました。
「新緑、目に眩(まぶ)し」薫風香る皐月は、もうしばらく先ですが、桜が散った山々を望めば、モコモコと若葉が萌え初め、生き生きとした春の息吹を感じます。
始業式で対面した子どもたちの、新たな学年に向かうキラキラとした瞳に、その「新緑」のまばゆさを感じました。呼応して「この子どもたちのために我々も頑張るぞ」という気迫を、職員全員から感じとった次第です。
校長挨拶では、進級のお祝いと新学年における期待を述べるとともに、子どもたちに次のような話をしました。
①自分の命は、自分で守る。
絶対に飛び出さない。道路を渡る時は、手を挙げて、右よし、左よし、右よしと必ず確認する。
②人の話は「目と」「耳と」「心で」聞く。
しっかり聞いている人は、目が合います。うなずいています。その上で大事なのは、その話について自分の意見を持つこと。その意見を発表することです。
③学校では友だちの名前を「さん付け」で呼ぶ。
自分を、友だちを、大切に、大事にするために「さん付け」をします。先生たちは、みんな一人一人に、同じように、平等に、真剣に寄り添います。だから、男の子も、女の子も、みんな区別なく、「さん付け」をします。学校では「さん付け」。じゃぁ、日曜日に友だちと遊ぶ時は? 大事なのは「呼び捨て」や「ニックネーム」について何度もみんなで話し合うこと。そのときに必要なのは「嫌なことは、嫌」と言う勇気です。
なお、「さん付け」には賛否両論ありますが、公の場での振る舞いを身に付ける、教師と児童、児童同士の適正な距離を整える、性的マイノリティの尊重という観点で必要であると考えます。ご家庭や地域で話題にしていただければ幸いです。
歓迎遠足での、柊斗さんと池田先生と小野先生。碧い海と青い空。向こうに八代が見えますね。
ご卒業おめでとうございます
令和4年3月24日(木)、爽やかな青空から穏やかな陽の光が照らす「春うらら」。皆さまの御陰をもちまして、第63回卒業証書授与式を挙行することができました。
コロナウイルス感染症拡大防止のために、地域の方々をご招待できなかったことが唯一の心残りですが、18名の卒業生一人一人が立派に胸を張り、晴れやかな表情で巣立っていきましたことをご報告致します。校長式辞の一部をご紹介します。
(前略)
いま、一人一人に卒業証書を手渡しました。皆さんが手にしている卒業証書は、6年間の学びがすべて修了したという証です。あとでそっと開いて、見てください。その卒業証書には、友達と違うところが三カ所あります。
一つ目は、はじめに書かれている番号です。この番号は、あなただけの番号です。第一回卒業生から繋がっている番号です。そしてこの番号は、来年、再来年とずっと繋がっていきます。あなたは、この姫戸小学校の引き継がれた「伝統」の中に居るのです。
二つ目は、もちろん、あなたの名前です。おうちの方があなたへの限りない愛情と、成長していくあなたへの願いを込めた大切な名前です。その名前を、小学校生活で何度呼ばれてきたことでしょう。小学生として名前を呼ばれるのも、今日が最後です。
三つ目は、あなたの生年月日です。そこに書かれている日に、あなたの命が生まれ落ちたのです。家族やみんなが、どんなにあなたの誕生を待ちわび、喜ばれたことでしょう。あなたの命が生まれた日から、今日まで「四千数百日」。たくさんの方々があなたを見守ってくれました。心から愛し、大切に思いながら育ててこられたのです。あなたは 家族の 「宝物」 です。
たくさんのことが詰め込まれたこの卒業証書は、姫戸小学校と皆さんを、また、一緒に卒業する仲間たちを固く結びつけるものです。 生涯、大事にしてください。
この、よき門出に次の言葉を贈ります。
思考に気をつけなさい、それはいつか 「言葉」になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか 「行動」になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか 「習慣」になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか 「性格」になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか 「運命」になるから。
これはマザー・テレサの言葉です。人は、自分の口から発せられた言葉通りの人生を歩むことになる、という意味にも受け取れます。「できない」 「でも」 「だって」という負の感情を口にするよりも、何度失敗しても挫けず、「やれる!」 「大丈夫!」と果敢に立ち向かう意気込みを口にするべきである、ということです。身体は食べたもので作られますが、人間性は自分で言った言葉、人から言われた言葉で作られます。
家族や友だち、先生、地域の方々がいつも、あなたを応援しています。
希望の言葉を忘れず、堂々と前進してください。 (後略)
2016年(平成28年)4月14日及び16日に発生した熊本地震は、卒業生18名が小学校に入学した直後の出来事でした。二度にわたる大きな揺れは天草にも伝わり、各所で避難所が開設されるほどでした。テレビに映し出される土砂崩れ、崩落した阿蘇大橋、寸断され波打つ道路、倒壊した家、変わり果てた熊本城の様子など、幼心に自然災害の脅威を感じ、恐怖感で眠れない夜もあったことでしょう。昨年の修学旅行では卒業生18名と一緒に熊本城や阿蘇方面を訪ね、熊本地震における被害や復興の様子、人々の願いや想いを自分達の目と耳と心で確かめてきました。
また、この2年間はコロナウィルス感染症により活動の自粛を余儀なくされました。学校のリーダーとして活動したくても「3密」を避ける行動を強いられ、二ヶ月にも及ぶ休校、行事の中止や縮小も相次ぎ「頑張ろう」とする機会も奪われてしまいました。
でも、そんな中、登校班で元気に「おはようございます」と下級生に模範を示す姿、姫戸小を更に良い学校にしようと励む委員会活動、応援団とソーラン節で盛り上げた体育大会など、卒業生18名一人一人の意気込みと努力、誠実な人柄を大いに感じた一年間でした。「ありがとう。」という感謝の言葉しかありません。ちょくちょく遊びに来てくださいね。先生たちも、後輩たちも、みんなで待っています。
ゆずり葉
ゆずり葉 河井醉茗
子どもたちよ
これはゆずり葉の木です
このゆずり葉は
新しい葉ができると
入り代わって古い葉が落ちてしまうのです
こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉ができると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずって
子どもたちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません
かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです
読みきれないほどの書物も
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど
世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを
一生懸命に造っています
今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いてきます
そしたら子どもたちよ
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見るときが来るでしょう
河井醉茗(かわい すいめい)は、明治7年大阪府堺市に生まれ、昭和40年に90歳で長逝。明治、大正、昭和を生き抜いた日本の詩人です。「文庫」の記者として詩欄を担当し、伊良子清白、横瀬夜雨、島木赤彦、北原白秋、服部嘉香、川路柳虹など多くの詩人を育てました。また雑誌「女性時代」「詩人」を刊行するなどして口語自由詩を提唱しました。
ゆずり葉は暖かい地域の海岸近くに多く生息し、庭木としても知られます。実家の庭にも、私が生まれるずっと前から植えてあります(久玉では「つんのしば」と言います)。
冬の期間、寒さに耐えて枝に付いているのですが、春になると、ぽろっと葉が落ちてしまいます。その落ちた葉の後には、次に出てくる若い芽がしっかりと育ってきています。落ちた古い葉は、冬の寒さから若い芽を守っていたのです。その様子が自分の命を次の葉にゆずっていくということで「ゆずり葉」と名付けられたのが由来だそうです。
正月の鏡餅の飾りやしめ飾りに使われますが、新しい葉が出てくるまで古い葉が落ちないという特徴から、親から子へ受け継ぐこと、若い者が成長し年長者よりも先に亡くならず家系が代々永く続くことを願った縁起物として飾られます。
万葉集の中にも、弓削皇子が額田王に読んだ歌でゆずり葉が出てきます。枕草子では祝いの膳にゆずり葉を敷くことが書かれています。今から千年以上前からゆずり葉は存在しており、今でも縁起のいい葉として暮らしの中に溶け込んでいるのです。
この「ゆずり葉」というこの詩は、以前、国語の教科書(小学6年下巻)に載っていて、授業で習ったことを覚えています。「人ひとりの一生は儚(はかな)く、そして切ない。けれど、数珠繋ぎになることで命を繋ぎ、想いをつないでいるのだ」と授業で習いましたが、昨今の悲惨な国際紛争や貧困、不平等・格差、気候変動による影響など、人類が抱える問題を数えると、
「私たちは、どれだけのものを子どもに残していけるのだろう。」
「未来の子どもたちに、何を残していくことがいいことなのだろう。」
と、考えざるを得ません。
しない、させない、ゆるさない
水平社宣言(部分要約)
全国に散在する部落の人々よ、団結せよ。
ここに我々が人間を尊敬することによって、自らを解放しようとする運動を起こしたのは当然である。
我々は、心から人生の熱と光を求めるものである。
水平社はこうして生まれた。
人の世に熱あれ、人間に光あれ。
部落差別の根絶をめざし、当事者たちが立ち上がった全国水平社の創立から、今日2022年3月3日で100年を迎えました。この水平社宣言は日本初の人権宣言と言われ、社会のあらゆる人権問題の克服に向けた原点となってきました。
水平社は、差別された当事者が同情を乞うのではなく、自尊の精神を抱いて社会変革を訴えました。さらにその訴えを自分たちだけに閉ざさず、「人間を冒涜(ぼうとく)してはならぬ」とすべての人が、あらゆる差別を受けることなく、人間らしく暮らしていける社会の実現をめざしました。
しかし残念ながら、差別発言や差別待遇等のほか、現在も被差別部落をめぐっては結婚などの差別が残り、地名の一覧がネット上に掲載される事件や、差別を助長するような内容の書き込みがなされるなどの人権侵害事案が発生しています。差別や偏見に基づく行為は、他人の人格や尊厳を傷つけるものであり、決して許されないものです。
こうした状況の中、平成28年12月16日に「部落差別の解消の推進に関する法律(部落差別解消推進法)」が施行されました。この法律は「部落差別のない社会を実現すること」を目的としています。同和問題に対する誤った知識や思い込みは、解決を妨げます。
この100年を節目に、当時の人々の思いや願いを想像しながら、真に、人権が尊重される豊かな社会をつくるためにはどうしたらよいか、ぜひ一緒に考えていきましょう。
一人ひとりが同和問題を人権問題の重要な柱としてとらえ、水俣病をめぐる人権、ハンセン病回復者の人権など様々な差別について正しい知識をもち、差別を「しない」「させない」「許さない」という意識を持ち行動することで、差別のない社会を実現していきましょう。
ひな祭り
あかりをつけましょ(まちょ)
ぼんぼりに(ぼんぼいにぃ)
お花をあげましょ(ちょ)
桃の花(みょみょのはにゃ)
五人ばやしの(ばやちど)
笛太鼓(ぷえじゃいこ)
今日はたのしい(たのちい)
ひなまつり(まちゅり)
雛飾りの前で、おかっぱ髪の娘が嬉しそうに歌っているのを思い出しました。
3月3日はひな祭り。「桃の節句」「弥生の節句」ともいわれ、女の子の美しい成長と幸福を願うものです。この頃になると、雛人形や桜餅、雛あられを売る店先から、「うれしいひな祭り」が聞こえてきました。4番までぜんぶ歌えますか。私はうろ覚えで2番まででした。
【2番】
お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔
【3番】
金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣
【4番】
着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひなまつり
この歌の、優しくて些か切ない歌詞と美しい旋律は、やはり名曲です。
作詞者のサトウハチローさんは、詩人・童謡作家として「リンゴの唄」「ちいさい秋みつけた」など数々の名作を残しました。どの曲も世代を超えて歌い継がれています。
作曲者の河村光陽(かわむら こうよう)さんは、作曲家のかたわら音楽教師なども務め、「ほろほろ鳥」「かもめの水兵さん」「赤い帽子白い帽子」などの代表作があります。どれも覚えやすく、口ずさんで楽しい曲ばかりです。
孫娘が生まれたら(いつかな?)、倉庫に眠っている雛人形を引っ張り出して(倉庫の何処だっけ?)、飾ってやりたいと思います。
しーん。でもニコニコ(^o^)
新型コロナウイルス感染症に係る上天草市リスクレベルが最高レベルの「5(厳戒警報)」であることと直近の感染状況を鑑み、予定していた送別遠足を3月22日(火)に延期しました。
給食を止めておりましたので、弁当持参。どんな様子でお弁当を食べているのかなと廊下に出てみると、「しーん。」と誰一人いないかのよう。がっかりしているのだろうと心配になり教室をそっとのぞくと、みんなニコニコ笑顔で「黙食」していました。
何人かに聞くと「給食も美味しいけど、お弁当も最高!」「日曜日に準備したおやつは今日食べて、22日もまた買える!」「みんな揃って遠足がいい!」「6年生と思いっきり遊びたい!」と前向きな発言にほっとしました。
お弁当の準備や実施について、おうちの方にもヤキモキさせてしまい申し訳ありませんでした。22日は「給食あり」の遠足になりますので、天気やコロナの状況を見て臨機応変に実施したいと思います(状況によっては期日の変更もあり得ます)。どうぞご了承ください。
「不安」を「差別」につなげない
新型コロナウイルスには3つの感染症の「顔」があると言われます。感染症の第一の顔は「病気」そのもの、第二は「不安・恐れ」、第三は「嫌悪・偏見・差別」です。
新型コロナウイルスは感染を完全に防ぐのが難しく、誰が罹ってもおかしくない病気です。誰もが安心して治療を受け、学校や社会にスムーズに戻ることができるよう、感染を理由とした不当な差別、偏見、いじめは絶対にあってはいけません。
我々の戦うべき敵は「新型コロナウイルス」であり、「友」や「隣人」ではありません。十分に対策を図っていたにもかかわらずコロナに感染してしまった「友」や「隣人」は、とても不安で辛い状況の中、いま、コロナと戦っています。
思いやりや優しい気持ちをもって、冷静に行動しましょう。
不安な気持ちに負けず、それぞれの立場で今できることを行っていきましょう。
くりかえし
くりかえし
米田 啓祐(よねだけいすけ)
きのうも朝おきてふくをきた
さむさにふるえながら
きょうも朝おきてふくをきる
つめたさにふるえながら
めんどうだから
ずっとふくをきたままでいたいって?
きのうもやった教室のそうじ
消しゴムのかすまではきあつめて
きょうもやる教室そうじ
すみの方までぞうきんでふいて
めんどうだから
一週間まとめてやりたいって?
くりかえし くりかえし
まいにちまいにちのくりかえし
おなじようなことのくりかえし
心をこめてくりかえそう
楽しくなるまでくりかえそう
自分がかわるまでくりかえそう
上天草市教育長の高倉利孝先生は、市内校長会議の教育長あいさつのレジュメの裏面に、格言や詩、クイズ、なぞなぞ、時には演歌の歌詞などを載せられます。ご挨拶の中で詳しく言及はされませんが、教育に携わる者としての姿勢と気概を我々校長にお示しいただいているように思います。あらためて読み返すと、子どもや地域に寄り添い伝え合うことの大切さ、発する言葉の在り様、人の温かみや想いなど深く考えさせられることが多く、有り難いと感謝するばかりです。上の詩も、その一つです。
米田啓祐(よねだ けいすけ)先生は昭和14年兵庫県に生まれ、大学を卒業して赴任した学校で“教育界の国宝”と呼ばれた「いのちの教育」の実践者である東井義雄(とうい よしお)先生と出会い、深く感銘を受けます。ようか読書会代表で、著書に「すすみやま」「すすみやま短信」「詩集・しもやけのあと」「池田草庵先生・肄業余稿を読む」「東井先生に聞く」「詩集・卒業記念写真」「こぶしの花が咲くと…八鹿中学にて」等があります。
「いのちの教育」の実践者である東井先生の金言の中に、
◯ほんものはつづく。つづけるとほんものになる。
◯「させられる仕事」から「する仕事」に変わるとき、苦しみは喜びに変わり、生きがいに眼を輝かせる。
という言葉(教え)があります。ひとつひとつと積み重ねられた教育実践の中で吐き出された言葉故に、重みと深みがあります。
物事の神髄に目を向け、苦しくとも、自分から求めて行動すること。あたり前のことを、毎日、喜びをもってあたり前にくりかえすこと。その継続の先に、描く理想や生きがいが待っている。高倉教育長先生をはじめ三人の先駆者方は、そんなことを示されているのかも知れません。
◯そうじは答案です。授業のあり方が、生活指導のあり方が、一点の誤差もなく正確に表れてくる。
という言葉も、東井先生は残されています。
子ども達とともに、「くりかえす」ことの意味を考えていきたいと思います。
(校庭の椿。「寒いね」って囁き合っているようです)
踏ん張りどころ
全国及び熊本県内の新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、高止まりの状況が続いております。上天草市内においては、施設や職場等での感染拡大もあり、先々週から新規感染者が急激に増加し、大変逼迫しています。市内の小中学校におきましても、2月に入ってから学校関係者の新規感染者が連日、確認されるような状況です。
そこで、令和4年2月18日(金)から当面の期間、新型コロナウイルス感染症に係る上天草市のリスクレベルが最高レベルの「5 厳戒警報」となりました。姫戸小学校では、これまでの取組に加えて、以下のような対策を図ります。
①検温(健康観察)のタイミングを増やす
1回目:登校前に自宅で、2回目:朝の会、3回目:給食前、4回目:帰りの会、※児童全員、職員も同様に検温、記録する。
※保護者の皆様には、朝から必ずお子様の体温を確認され、発熱等の風邪症状がある場合は登校を控えてもらうようご協力をお願いします。迷われる時はすぐに学校までご連絡ください(☎58-2068)。
②体調不良者の別室待機
検温のタイミングで37.5度以上の発熱や激しい咳等の風邪症状がある児童は第2保健室に待機させ、直ちに家庭連絡を行い、今後の措置を検討する。
※第2保健室は職員玄関の横です。職員が様子を見るとともに、エアコンをつけて寒くないようにしております。
③休み時間は、離席せず読書
トイレ・水分補給以外の移動を極力控え、児童の近距離での接触を減らす。
④昼休みは、できるだけ運動場に出て思いっきり身体を動かす
[晴れの日]室内にこもらない。縄跳び等の運動を一定の距離を保って行う。[雨の日]自席で読書をして、静かに過ごす。
⑤給食の配膳は職員が行い、人数の多い学級は別室に分かれて食べる
給食の注ぎ分け、おぼんへの配膳も職員(各学級2人配置)が行う。児童は自席で静かに待つ。座席の間隔をできるだけ広くとり、食事中の黙食の徹底を図る。「いただきます」から20以内で食べあげられるよう指導・配慮を行う。
⑥自席で歯磨き、少人数ごとにうがい
教室・トイレの手洗い場の足形マークに立ち、間隔を空けて並ぶ。歯磨きやうがいに並んでいる際、おしゃべりしないように指導の徹底を図る。
⑦開ける窓を指定し、エアコンを稼働しながら換気の徹底
開ける窓にテープを貼る。テープの長さ分、窓を開けて常時換気を行う。
※窓際の座席は特に寒い場合がありますので、上着を持たせてください。また、できるだけ「不織布マスク」の着用をお願いします。
リスクレベル5(厳戒警報)の期間は、子ども達にとってもこれまで以上に窮屈で、不安な生活を強いられます。コロナウィルス感染症の収束に向けて今が踏ん張りどころですが、ご家庭と学校で十分に連携をとりながら、子ども達一人一人の表情や様子をしっかり見守っていく必要があります。「表情が暗い」「食欲が落ちている」「言葉数が少ない」「イライラがひどい」など気がかりな変化があれば、すぐに学校までご相談ください(☎58-2068)。
梅一輪 一輪ほどの暖かさ
校庭の梅の花が満開です。よい香りが辺りに漂い、高く青い空と相まって、冷たい北風の中にも確かに近づく「春」を感じます。
梅一輪 一輪ほどの 暖かさ
松尾芭蕉の弟子である服部嵐雪が詠んだ句です。服部嵐雪の作風は柔和な温雅さが特徴的で、師匠である松尾芭蕉もその才能を高く評価しました。
季語は「梅」と思われがちですが、この句が読まれる前には詞書があり、そこには「寒梅」という冬の季語が用いられています。「梅」と聞くとすぐに春をイメージしますが、実際はこの句は冬に詠まれています。
「梅が一輪咲いている。それを見ると、一輪ほどのかすかな暖かさが感じられる。」という意味です。まだまだ厳しい冬の寒さが抜けない頃、ほんの小さな梅の花一輪ほどの僅かな暖かさを感じ、それに春の訪れをしみじみと感じている。そんな作者の優しさや人柄、そして内にある凛とした心もちがにじみ出た句です。
2020年1月に新型コロナウイルス感染症が初めて国内で確認されて、すでに丸2年が経ちました。今年は全国でオミクロン株による感染が拡がり、今や「第6波」の渦中にあります。自由なはずの行動や交流をコロナウィルスに封じ込められ、思いっきりやりたいこともできない、行きたいところにも行けない「自粛」という冷たい生活を強いられています。しかし、梅は百花の魁(さきがけ)といい、寒さのなか百花に先がけて花を咲かせます。互いに思い合って何とかこの状況を踏ん張り、力を蓄え、来たるべき春に「グンっ」と躍動できるよう、希望をつなげたいものです。(下は、我が家のかわいい紅梅)
心の姿勢
12月に受検しました「熊本県学力・学習状況調査」。 県教育委員会が作成し、国語、算数の2教科、3年生~6年生で実施しました。調査内容はお子様からお聞きかと思いますが、2月中には結果が出ますので、学級で、個別に、現在の学力の状況と改善への具体的なアドバイスを行っていきます。
出題傾向に関しましては、「文意を読み取る力」「考えを整理し文章で表す力」を問う問題が多くなりました。その傾向は、高校入試や大学受験、入社試験にも同様に表れています。単純な暗記力では歯が立ちません。暗記した上での文章力(暗記した内容を使いながら考えを組み立てる力)が必要とされています。
それは、これまでの知識偏重主義の反省とともに、情報過多社会、更には人工知能(AI)を活用したSociety 5.0で実現する社会で生き抜くための知恵とスキルの習得を前提とした「自分の考えを持ち、整理し、それを他者に伝える力」の育成が急務とされているからです。知識だけでは何にもならない。備えた知識をその時その時の状況に応じて、必要な情報を得ながら自分なりの考えを持ち、他者に的確に伝えたりして臨機応変に対処する力。この混沌とした社会で「自分らしく」生き抜くには、そのような力が必要であると言われているのです。
では、「そんな力を身につけるには、どうすればよいのか!?」
日頃の授業を真剣に効果的に受けることや、家庭学習、読書活動の充実はもちろんですが、ここでは、ご家庭で「ほんのちょっとだけ」意識し、実行していただきたいことを挙げてみます。まずは気軽に、親子で次の問題に答えてみてください。
Q1.なぞなぞです。いつも出かけて巣にいない鳥って、なーんだ?
Q2.いつも転んでばかりいる虫って、なーんだ?
Q3.( )の中に漢字一字をいれてください。 親 人 中 (?) 小
Q4.お年寄りがバスに乗ってきました。大きな荷物を重そうに持っています。しかし、だれも席をゆずりません。なぜでしょう?
Q5.池でカエルが、メス、オス、メス、メス、オスという順番で並んでいます。2番目のカエルは大人でしょうか?赤ちゃんでしょうか?
Q6.「ゆみこ」のお父さんには娘が4人います。 春子、夏子、秋子。あともう一人の名前はなんていうのでしょうか?
Q7.徒競走で3位を抜きました。今何位でしょう?
Q8.橋を渡ろうとすると、大きな立て札が立っています。何か書いてありますよ。「このはし、渡るべからず(渡ってはいけません)」だって。あなたなら、どうします?また、これは誰の話でしょう?
Q9.なぞなぞです。無人島に一軒の家がありました。島には誰も住んでいません。風もなく、動物などの生き物も一切いません。地震もありません。幽霊もいない。でも、どういうわけか、ドアがとじたりしまったりするのです。どうしてでしょう?
Q10.次のような等式があります。数字や記号を2つ動かすだけで正しい等式になるようにしてください。(少々難)4+2-3=6-5+1
答えは以下に‥
Q1.カラス(空巣) Q2.テントウムシ(転倒虫) Q3.薬(指) Q4.誰も乗っていなかったから Q5.大人(赤ちゃんはオタマジャクシ) Q6.ゆみこ(冬子じゃありません) Q7.3位 Q8.真ん中を通る・一休さん(橋と端のとんち) Q9.閉じっぱなしだから問題ない(とじたりしまったり) Q10.4の次の「+」を動かして「×」に、「6」を回転させて「9」にする
どうでしたか? 結構面白いでしょ。
たかが「なぞなぞ」「クイズ」ですが、算数の既習内容や国語の読解力を確認するとともに、お子様の問題(学習)に対する意欲や「心の姿勢」(課題にどう向き合おうとしているか)を把握し、支援することができます。 特に「心の姿勢」は、学習面のみならず、今後の生き方そのものに関わることですので、この時期にしっかりと正しておかなければなりません。また、我が家もお風呂でよくやっていましたが、「しりとり」も有用です。言葉や物の名前を覚える、とっさに考えて言う、語尾を聞き逃さない、「~の~」とつなげて誤魔化す等、遊びながら大切な力をつけることができます。
脳医学者の瀧 靖之氏によれば、効率よく、そして楽しく勉強に取り組む第一歩は、「勉強を好きになること」だそうです。勉強を「好き」と感じると、感情に関わる脳の「偏桃体」と記憶に関わる「海馬」のつながりが強化され、記憶が定着しやすいと。反対に「嫌い」と感じると、ストレスホルモンが分泌されて海馬の脳細胞が萎縮してしまうとのこと。「好きこそものの上手なれ」ということわざは脳科学的に正しいのですね。
「勉強を好きになる」ための基盤は、「問題を解くことが好き!」という経験と、「知りたい!」という好奇心です。どうしても勉強を楽しめなければ、自分の好きなものと関連づけるのも手です。プログラミングを学ぶ場合、「いつも遊んでるゲームは、どんな仕組みで動いているんだろう?」と疑問をもつことで、好奇心がそそられるかもしれません。
食後の団らんに、CMの合間に、車で移動中に‥なぞなぞやクイズ、童話や昔話、歴史もの、言い習わし、最近のニュースなどいろんな話題(問題形式じゃなくてもいいので)を投げかけてください。その一つ一つが、いま子ども達に求められている力の育成につながってきます。自分で問題を用意するのは難しいので、市販されているクイズ本を2~3冊購入されたら楽です。(『左脳を鍛える(主婦の友社) ¥619』から一部出題)
最近はネットでも、様々な「脳トレ」がアップされています。どんどん活用しましょう。
キーワードは、「マスク」と「換気」!
本日1月21日から2月13日を期間として、新型コロナウイルス対応の改正特別措置法に基づく熊本県への「まん延防止等重点措置」の適用が決定されました。対象区域を感染力の強い変異株「オミクロン株」による第6波に対応し、県内全45市町村に拡大。昨日は感染者710人と、過去最多を更新しています。
今朝の熊本日日新聞の社会面にも載っていましたが、感染を防ぐためには次の「6つの対策」が重要になります。特に「マスク着用」と「こまめな換気」がキーワードです。
①まず大人が感染対策を十分に行い、ウイルスを家に持ち込まない
②マスク着用(室内室外問わず、学校で、家庭でも)
③こまめな換気(対角線を開けて風を通す)
④こまめな手洗い、うがい、消毒、毎朝の検温
⑤家族でも、食器やタオルなどの共用を避ける
⑥感染者と生活空間を分ける
学校でも、しっかり対策を図っていきます。昨日配布致しました「学校及び家庭における感染症対策の徹底について」を含め、ご家庭でも上記の「6つの対策」をお願い致します。
みんなで力と意識を合わせて、この難局を乗り越えましょう。
春は、確実に近づいています。
今日は、揚げパン!(*^o^*)
今日の給食は「揚げパン」!
今も、昔も、小中学生の人気NO1メニューです。
程よく揚げたコッペパンに、これまた程よく砂糖やきな粉をまぶして、外側はサクッと、中はホワッと。
口の周りをきな粉まみれにして、そんな顔を友だち同士で笑い合って、「あ~幸せだ-。」と思う内に残り少なくなってて。お皿のきな粉をかき集めてパンにくっつけて…。なかには、きな粉をお代わりに行く友だちもいて。
あんなに最高な表情(*^o^*)をして食べていた友だちや教え子たちに、もう一度食べさせてあげたい「揚げパン」です。
門松は年神様を招く「案内地図」
久しぶりに、こんな立派な門松を見ました。
昨年末、学校主事の堀川義國先生が、正門前に二柱、飾ってくださいました。
正月飾りの中でも、門や玄関前に飾る門松は、年神様が家へ尋ね入るにあたっての目印だとされており、一年中落葉しない松、成長が早く生命力の強い竹、新春に開花し年始にふさわしい梅と、3つの縁起物が用いられています。「竹は節がニコっと笑ったように切るんだよ。」と友人から教わったことがありますが、まさに「ほっほっほっ」って感じで、仲良し3本竹の表情がまたいいですね。松の内が終わり片づけられましたが、姫戸小学校に大きな大きな福を呼び込んでくれたことと思います。堀川先生、ありがとうございました。
天国と地獄の長い箸
1月11日始業式の校長講話では、正月の祝い箸にちなんで次のような話をしました。
天国にも地獄にも、どちらにも十分な美味しい食べ物が用意されていました。とてもとても大きな鍋を皆でぐるりと囲んで食事を頂くのですが、天国の人たちにも、地獄の人たちにも用意されているのは、それはそれは長い箸でした。
2mもあるような長~い箸。必ずその箸を使って食べなければならないというのが、天国と地獄の共通の決まり事でした。
地獄の人たちは、とんでもなく長いその箸で、自分の口に食べ物を運ぼうとしましたが、何度やっても食べ物はこぼれるばかり。食べることはできませんでした。どんなにご馳走が目の前に用意されていても食べることは叶わず、常に飢えに苦しみ、そのせいで争いも絶えない状態でした。
では、天国の人たちはというと、たくさん美味しいものを食べ、誰もが幸せに満たされた顔をしていました。
「さて、何故でしょう?」「何故、天国の人たちは食べられるのでしょう?」と、長~い箸を用意して、実際に何人かの子ども達に使わせてみながら尋ねました。「わぁ、こんな長い箸じゃ食べられない。」「無理だ~。」「長すぎる~。」という声の中で、6年生の女の子が「食べさせてやればいい。」と答えました。そう、その通りです。
なぜなら、みんな、その長い箸を人のために使っていたのです。鍋を挟んで向かい側にいる人に「はい、どうぞ。」と食べ物を届けていたのです。
「まずは、あなたからどうぞ。」そう自然に思える人たちの集まる天国は、飢えも争いもない、皆が笑い合える幸せの世界でした。
実際の世界には2メートルもの長い箸で食事をするなどというルールはありません。ですが、いろんな考えの人がいる世の中で暮らしていくことは、長い箸で食事をするのと同じくらい大変なことです。そんな世の中で「相手を思いやる気持ち」と「人と協力しようという気持ち」は、人と人の心を結ぶ大切な「かすがい」となります。
姫戸小の合言葉である「4つのあたりまえ」(あいさつ・あつまり・あとしまつ・ありがとう)は、まさしく「思いやる気持ち」「協力の大切さ」をみんなで行動として表そうとする「約束」です。自然に、当たり前に、みんなで「約束」を意識できたら素敵ですね。ご家庭や地域でも話題にしていただければ幸いです。
姫戸小の合言葉「4つのあたりまえ」
あいさつ (こちらから、誰にでも、真心こめて)
あつまり (時間を守る、約束を守る、ルールを守る)
あとしまつ (次に使う人の気持ちを考える)
ありがとう (相手の心づかいに気づく、感謝する)
2022年は、十二支でいうと「寅年」、十干では「壬」となり、干支は「壬寅」(みずのえとら)となります。「新しく立ち上がる」「生まれたものが成長する」といった縁起のよさを表しています。
先述の「天国と地獄の長い箸」の話は、深く考えれば、「まず先に自分から人に与えよ、自我に執着するな、自我への執着が全ての争いや苦しみの原因である」ということを説いているのかも知れません。「相手はこちらに食べ物をくれるかどうかはわからない、でもとにかくまず最初に自分から人に与えよ、自我に執着するな」と。
春の胎動が大きく花開くために、地道な自分磨きを行い、実力を養っていきたいものです。
慶賀光春
2022.1.1 遠見山からの「初日の出」
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は本校の教育活動に多大なるご理解ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
令和四年も、保護者の皆様、地域の皆様方の付託に応え、子ども達の学校生活の充実のために職員一同、誠心誠意、努力していく所存です。
本年も 変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、 何卒よろしくお願い致します。
姫戸小学校職員一同
良いお年をお迎え下さい(*^_^*)
早いもので、今年も残すところ5日。
お陰さまで、この2021年は、私にとってとても素晴らしい年になりました。
「邂逅(かいこう)」という言葉があります。「思いがけない出会い」「巡り逢い」「運命的な出会い」を意味します。
四月、姫戸小学校に赴任して9ヶ月。 79人の誠実で可愛い子どもたち、温かく素敵な保護者の皆さま、朗らかでやる気に溢れた職員、「地域の子は地域で育てる」という気概に満ちた地域の方々、豊かで美しい自然や風景、美味しい食べ物等々、この姫戸町で私は素晴らしい「邂逅」を得ました。ありがとうございます。
上の写真は、二間戸のイルミネーション。有志の方々が「疫病退散」「子ども達の健やかな成長」「地域住民の明るい笑顔」を願って設置されたと聞きました。その前では、どの車もスピードを緩めます。一日の勤めを終えて帰る人達を「おかえりなさい」と癒やしてくれているようです。
2022年も学校教育目標『夢に向かって挑戦し、感動を共有する姫っ子の育成』にむけて、職員一丸となって精進していく所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、良いお年をお迎えください。
五行の心がけ
先日、ふと手にした小冊子に、田中善六(ぜんろく)氏の記事を見つけました。スポーツ衣料等の繊維製品製造・販売メーカーである株式会社クラロン(福島県)の創業者。「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で厚生労働大臣賞を受賞しました。障がい者の正規雇用に取り組み、高齢者雇用にも積極的な会社として評価されています。妻、須美子さんは
「夫が亡くなったあと、机を片づけていたらメモが出てきたんです。
○笑顔を絶やすな。
○あいさつしたか。
○感謝したか。
○油断はないか。
○満足の一日だったか。
その五行が書かれていました。夫がいつも口にしていたことでしたが、メモに書いて、自分にも問いかけていたのでしょうね。私も、この五行を守るための人生になりました。障害のある人々や女性・高齢者と共に、生きる喜び、働く楽しさを身につけ、未来に希望と夢をもって働く姿には感動いたします。これらの働く障がい者から学んだ美しい心は、私共の人生をもかえて、人が人を育て、一人を疎(おろそ)かにしない教育の大切さを教えられ、今や企業内にしっかり根を下ろしていることが何よりありがたいことです。草花が太陽に向けて花を咲かすように、私達も人の温かさにふれたとき、固く閉じていた心がやさしく和みます。ちょっとした思いやりが人の心を感動させ、小さな労(いたわ)りが、人と人とを結び付ける絆となってゆくことでしょう。こんな心掛けで一枚一枚に健康であるよう祈りをこめ、思いやりと真心をもって、スポーツウェアづくりに励んでいきたい。」と語られています。
姫戸小学校には、心得としての「4つのあたりまえ」という合言葉があります。
○あいさつ(こちらから、誰にでも、心を込めて挨拶をする)
○あつまり(チャイムで始めて、チャイムで終わる/時間を守る)
○あとしまつ(次に使う人のことを考えて後始末をする/見届ける)
○ありがとう(相手の心づかいに気づき、素直にお礼を言う)
田中善六氏の五行の心がけと相通じる部分も多いと感じました。「ちょっとした思いやり」と「小さな労り」が、お互いに、ごく自然にできるよう、児童も、職員も、育っていきたいと思います。
瑞気集門
坂田家の定例行事「しめ縄」作り。早朝から本家に集まり、三人一組で「よいしょ、よいしょ」と声を合わせて編み込みます。玄関、神棚、荒神様等、5~6家族分を一気に仕上げます。しめ縄を編むのには、編み手3人、藁の配り手1人、くるくる回らないように上部を支える握り手1人の、最低5人が必要になります。今年は男手が足りないとのことで、大学生の次男がデビューすることになりました。初めての割には皆と呼吸を合わせて上手に編み込むことができ、辛口の従兄からは珍しく「上手やっか。来年もヨロシク。」と誉められていました。
私のデビューも大学時代でした。地元の久玉は一年中、玄関にしめ縄を飾る家が多いので、その見た目や風雨に耐えうる強度はとても重要になります。また、5人の呼吸がうまく合わないと、しっかりしたしめ縄にはなりません。親父や伯父、伯母達から「息の合っとらんなぁ」「力は入っとっとかい」と冷やかされてばかりでしたが、そのあとの打ち上げも盛り上がり、親戚一同集まって賑やかなものでした。
親父や伯父達の楽しい掛け声や笑顔を思い出せる、年の瀬の大切な定例行事です。
止まって、左右確認!
上の写真は、学校の正門前にあるオレンジ色の「停止線」です。毎日、子ども達の登下校の見守りをしていただいている 田中 道範 さん(上天草市社会教育委員長・子供会連絡協議会長)が、お忙しい中にペンキで丁寧に描いてくださいました。
皆さま、お車で来校の際、正門から出るときには、まず白線の「止まれ」で停止。左右確認。そしてオレンジ停止線で停止。左右確認。の二段階確認をお願いします。オレンジ停止線で止まらないと、トンネル側からの自転車に気づけません。下り坂になっていますのでスピードが出ています。
特に登校時は要注意です。
どうぞよろしくお願いします。
よーい、どん! 最後まで頑張った小中合同持久走大会
12月4日(土)、前夜に降った雨の影響もなく、むしろ少し肌寒いくらいの絶好のマラソン日和。青空の下で姫戸小中合同の持久走大会が盛大に開催されました。
朝から「なんか、わくわくします。」「今日は自己ベストを出します。」と意欲満々の子ども達の一方で、「おはようございましゅ。」「おなかが痛いような気がします。」と緊張感なのか、走るのが嫌なのか、どことなく浮かぬ顔の子ども達も、ちらほら。
しかし、開会式が終わりスタートラインに立った子ども達は「もう、やるしかない」と踏ん切った表情で、号砲の合図とともに一斉に駆け出しました。
持久走は何故やるのか?
それは、あと一歩、もう一歩と頑張ることができる「自分」にするため。
挑戦するのは、自分自身。ライバルも、自分自身。
おうちの方、地域の方、交通指導員の方々の、あたたかい声援に感謝して、
その声援に背中を押してもらって、
自分のペースで、最後まで、「あと一歩」「もう一歩」と頑張ってください。
これは、開会式の大会会長挨拶で私が話したことです。
子ども達は、たくさんの保護者・地域の皆さん、交通指導員の方々の温かい声援を受けて、「あと一歩」「もう一歩」と全員が最後まで力走しました。普段の体育の授業より遙かに早いタイムでゴールした子も、目標とする設定タイムぴったりでゴールした子もいました。いつもは途中で歩いていた子も、本番では、一度も立ち止まらずに走り抜きました。中学生のお兄さん、お姉さんが何人も一緒に伴走してくれました。誰かに指示されたり頼まれたりしたわけではないのに、「頑張れ。」「もっと手を振って。」「もう少しだよ。」と小学生を勇気づけながら、自然と走り出した中学生の姿には、大きな感動を覚えました。中学生は長い距離を走り終わったあとで、息も上がり疲れていたはずです。小学生高学年の区間をゴールまでずっと、声を掛け続け伴走してくれた中学生もいました。保護者の方も一緒に走られました。
「姫戸って、すごいな」と、正直、驚きました。
皆さま(小中学校の子どもたち・保護者・地域の方々・交通指導員の方々・駐在さん・小中学校の先生方・前日までグランドの除草と整備に尽力いただいた堀川先生・姫戸町の先人方‥)のお陰で、子どもたち一人一人に、自信と自己肯定感、共感的人間関係を育む「感動」の持久走大会になりました。
ありがとうございましたm(_ _)m。
二間戸の朝焼け
出勤しようと、二間戸の校長住宅を出て駐車場に向かう瞬間に、目に飛び込んできた風景です。朝日が、靄(もや)にかすむ海に映って、なんと美しい。「朝から幸せだ。」と、いつもよりちょっと早く起きたことを言い訳に、しばらく眺めていました。下は、もみじ。これも美しい。
自分と同じように友だちを大切にする
11月15日(月)~26日(金)は人権旬間です。以下の3つを目的に取組を進めます。
◯かけがえのない自分自身を自覚し、お互いの違いを認め合うことができるようにする
◯相手の気持ちになって考えることの大切さを知り、助け合うことができるようにする
◯人権の尊さが分かり、身の回りにある不合理や矛盾に気づくことができるようにする
同時に我々職員も、この人権旬間を、自分自身の人権感覚や人権教育に対する認識をあらためて問い直す場として捉え、真摯に自己研鑽に努めてまいります。
11月18日の校長人権講話では、
①「自分」の命を守る
②「自分」をほめる
③「自分」のいいところが分かる
④「自分」の気持ち(心)を受け入れる
この4つが「自分を大切にする」基本であり、日常の生活の中で「自分で」意識的に行ってほしいこと。その手助けをするのが家族、先生、地域、友だちであること。そして「自分」を「友だち」に置き換え、日頃の友だちの表情や行動に気を配り、「今日は調子が悪そうだな」「様子がどこか変だ」「なんか辛そう」と、友だちの気持ちを推し量ることの大切さを話しました。
数年前、新聞に、ある女性からの投稿が載りました。女性の息子さんはクラスの「いじられキャラ」で、数人から本気なのか、冗談なのか分からない「いじり」を受けていました。
周囲も本人が一緒に遊んでいるのか、嫌がっているのか、判断できない状況のなかで、ある大柄の男の子が「もういいやろ。やめろや。」「行こうぜ。」と手を引っ張ってくれたそうです。帰り道、息子さんが「ありがとう。」と言うと、男の子は「え? なんで?」と応えます。
後日、授業参観で男の子のお母さんと会い、息子から聞いたいきさつを話すと、「それが正しいと思ったんでしょうね。」とだけ言われて、「男の子も、お母さんも、まっすぐだなぁ」と心から感服した、という内容でした。その大柄の男の子が、のちに大リーグのヤンキースで活躍する田中 将大(たなか まさひろ)投手です。
彼は、「いじられている」友だちの表情から「あれは楽しく遊んでいる顔じゃない」「やめさせるのが『友だち』として当然のことだ」「それが正しい行動だ」と考えたのでしょう。彼にとっては当たり前の行動をとっただけだから、「ありがとう」と言われて「え? なんで?」となったのでしょう。「状況をよく見る」そして「自分が正しいと思うことを、勇気を持って行う」という心構えと行動力が、その後のメジャーでの大活躍につながっているのだと思います。
学校では、①人権学習における学級目標・個人目標の設定・実践、②「心のアンケート」の実施、③全児童を対象とした教育相談、④なかよし集会(11月24日)、⑤振り返りチェックシートによる評価・改善策の立案、⑥人権をテーマとした授業参観の実施など、児童と職員が一緒に「学び」を深めていきます。ご家庭でもお子様の「いいところ」「努力の過程」「毎日元気でいてくれること」をしっかり誉めていただくと共に、「人権」や「差別」について話題を持っていただければ幸いです。
受け継ぐ伝統・巫女舞
10月23日(土),24日(日)に姫戸町の姫浦神社、姫石神社、諏訪神社の秋の例大祭が催され、神事及び巫女による「浦安の舞」奉納が行われました。志水実子先生、橋本京子先生のご指導のもと、6年生の緒方采奈さん、吉中亜海さん、林田侑來さん、山本佳歩さん、浦本結愛さん、5年生の山本絵美梨さん、川本みのりさんが巫女舞を披露しました。夏休みから稽古を積み重ねてきた成果が、神前の厳かな雰囲気の中で雅(みやび)やかで優美な舞として表れていました。素人目にも一つ一つの所作がとても難しい舞でしたが、背筋がぴっと伸び、指先やつま先まで意識を届かせた、とても素晴らしい巫女舞でした。
神事のあと、子どもたち、職員一人一人の健康を祈念して、糀本先生と一緒に玉串をお供えさせていただきました。来年こそコロナも収束し、各地区で盛大に「子ども神輿」も行われることを祈るばかりです。
荘厳! 二間戸小学校跡地の大銀杏
二間戸小学校跡地の大銀杏。昨日も学校帰りに立ち寄ってみました。樹齢推定300年、幹囲5.07m。樹高約21.5m。校庭の庭木として児童の成長と地区住民を見守ってきました。この小学校の敷地は旧二間戸庄屋(田中家)の跡地で、イチョウの木はその庄屋の庭先に植えられていたようです。 もともと樹高は40mだったのですが、平成3年の台風で幹が折れ現在の高さになったとのこと。今は地区の公民館敷地となり、イチョウの木は大切に保存されています。上天草市指定天然記念物です。
夜はライトアップされて、川面に映る輝くような金色(こんじき)と相まって、息をのむような美しさです。 近くには、二間戸小学校之碑とともに入学児童の氏名が記載された記念板もあり、明治7年2月に開校、明治38年6月二間戸尋常小学校として独立(男子80名・女子68名・計148名)、昭和16年4月学制改革により二間戸国民学校と改称、昭和22年4月姫戸村立二間戸小学校と改称、昭和34年3月に姫戸小と統合のため閉校、という積み重ねられた永い歴史を感じさせます。
昨夜はちょうどお月様が大銀杏の枝にかかっていて、1時間ほど、ぼんやりと眺めていました。散歩の途中に見上げに来られる方、本渡から大銀杏に逢いに来たという二人組、「今年もありがとう」と大木に声をかけていらっしゃる方、長い時間ずっとカメラを構えて撮影されている方など、それぞれが、それぞれの心を癒やされに大銀杏の袂に集います。
単純に「きれいだなぁ」と思えるもの
立冬を過ぎ、ひと雨毎に朝夕は冷え込み、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせます。今年は「暑-い」から「寒っ
」まで、あまり期間がなかったように感じました。
しかし、秋の青空は格別です。写真は11月3日に眺めた白嶽の山頂からの景色(登り坂が結構続いて息が上がりました)。「天高く馬肥ゆる秋」なんて言葉にもあるように、秋の空に目をやると高く感じるものです。実はこれ、気のせいではなく本当に高く見える理由があるとのことです。テレビ番組でもお馴染みの気象予報士、喜田 勝さんによると「晴天をもたらす高気圧は季節によって出身地が変わり、秋に日本列島を覆うのは、大陸からの高気圧。水蒸気が多いと空は白っぽく見えますが、大陸からの高気圧は乾燥しているため、スッキリした青空になるんです。春の高気圧も大陸出身ですが、この季節はまだ草木が生長しておらず、土や砂が舞い上がりやすいもの。これらが空気中に多く含まれるため、春の空はかすんで見えることが多くなります」とのこと。そして秋の空が高く見えるもうひとつの理由は、雲の種類。「秋は上空の高いところにできる雲が多く、青空の見える範囲が広くなるので、空がより高く見えるのだと思います。秋に多い雲は、ひつじ雲やうろこ雲。ハケでサッと書いたような雲などもよく見られますね」だとか。
下の写真は金木犀(キンモクセイ)。十数年前に、ある公園で小山のような巨木を見つけて以来、毎年決まったように眺めに行きます。枝全体に黄金をちりばめたような金木犀が爽やかな秋の青空を背景にゆったりと繁り、辺りを包み込む甘い香りが心地よく、しばらくぼぉ-っと見上げていました。人間の目には「補色調和」という性質があって、補色同士だとより鮮やかに見えます。青の補色は黄色~オレンジ色。紅葉の山と青空という組み合わせは、絶好の被写体のようです。
嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、苦しいこと…心の内にある様々な感情を一旦脇に置いて、あ-綺麗だなぁと単純に感動できる空や雲、花、星空といった風景は、ひとにとって、とても大切なものかも知れません。
大切な、大切な命を守るために
10月27日夕方、上天草市の国道で道路を横断していた小学1年生の男子児童が軽貨物車にはねられ死亡するという大変痛ましい交通事故が発生しました。将来のある幼い命が失われたことは痛恨の極みです。
悲報を受け、翌28日には臨時朝会を開き、事故の経緯や子ども達への交通安全指導について職員全員で共通理解を図りました。8時35分から龍ヶ岳町の方角を向いて全校で黙祷した後、各学級で、事故を防ぐためにはどうすればよいのか、自分の命を守るために何をすべきなのか、について考える時間をとりました。
◎道路を横断する際は横断歩道を利用し、左右の安全確認を必ず行うこと。
◎歩行者は、右側通行を遵守すること。
◎自転車に乗るときは左側通行を遵守し、ヘルメットを着用し、一時停止等の安全確認を行うこと。
◎朝や夕方、夜間は、車にはっきり分かるように、歩行者も自転車利用者も反射材用品を着用すること(休日も)。
◎危険予測・回避能力を身につけ、「自分の命は自分で守る」という意識で自ら交通環境に応じた適切な行動をとること。
この5つの約束を肝に銘じて、このような悲劇は二度と繰り返してはなりません。事故現場で手を合わせながら強くそう思いました。ひとの命を一瞬にして奪ってしまうかもしれない交通事故。私たちはかけがえのない命を理不尽に失う危険と隣り合わせに生きています。交通事故を起こさないことはもちろん、不運な事故に遭わないために何ができるのか一緒に考えましょう。
ご遺族の皆様のご心痛はいかばかりかとお察し申しあげます。
心よりご冥福をお祈りいたします。
最近の豆柴チコちゃん
熊本市で、じいちゃんと次男と一緒に暮らしているチコちゃん。10月17日(日)に1歳の誕生日を迎えました。目の前の特性ケーキとハッピバースデーの合唱にキョトンとしながらも、早く食べたい素振りのチコちゃんでした。
ところが、一昨日、次男からの緊急LINE。(原文そのまま)
【ちこ脱走 昼過ぎに確保】今日昼過ぎ、白石町のアイドル・ちこちゃんが、おじいさんが畑仕事をしている最中に、ロープを引きちぎって脱走。同居している青年が「おーい、ちこちゃーん!ちこちゃーん!」と藁にもすがる想いで捜索していたところ、その声を聞いたのか、田んぼの茂みからヒョコっと顔を出した。身柄を拘束された脱走犯は後に、次のように釈明した。「ちょっと困らせてみたかっただけ。ワタシがいないと、みんな生きていけないでしょ?」
最近は、散歩に行けばカメをくわえて放さなかったり、ドッグランで自分の3倍はあろうかというワンちゃんを追い回したりと、おてんばが過ぎるチコちゃん。下の写真は身柄拘束後の反省のポーズです。
熊本地震とたくさんの自然を学ぶ旅!
6年生18名は10月13日(水)~14日(木)の1泊2日の日程で、熊本・阿蘇方面へ修学旅行に行ってきました。本来は長崎での平和学習を計画しておりましたが、コロナウィルスの感染状況と県外移動の影響を鑑み熊本県内へ変更しました。
コロナ感染対策として2人掛けシートを1人占めという大型バスで学校を出発し、まず訪れたのは熊本城です。平成28年4月14日夜及び16日未明に発生した熊本地震(6年生は姫戸小に入学した直後でした)。気象庁震度階級では最も大きい「震度7」を観測しました。城内に13棟ある国重要文化財全てが被災し、石垣は約3割が被害を受けました。「復興のシンボル」として最優先に工事を進めた天守閣は「よみがえれ熊本城」を合言葉に全国から集結した職人さん達の懸命な努力で復旧が完了し、今年6月に天守閣内部の一般公開が5年ぶりに再開されました。
新しい展示では、天守閣の歴史だけでなく、地震の被災状況や復興の様子を取り上げ、大天守の最上階に当たる6階部分からは、復旧作業が進む城内と熊本市の街並みを一望できました。完全復旧は令和19年ごろの見込みだそうです。
昼食は新阿蘇大橋を渡って南阿蘇・白水乃森の「赤うし丼」。赤身の牛肉の上に温泉卵をかけて食べました。ご飯のお代わり4杯の強者も。
お腹いっぱいになった後は、雄大な阿蘇の景色を車窓に見ながら阿蘇中岳へ。残念ながらガスが出て火口はのぞけませんでしたが、火山博物館を見学しました(その後20日に阿蘇山は噴火‥)。バイク野郎のメッカと呼ばれる大観望にも登り、眼下に広がる絶景を眺めました。
宿泊場所は、内牧温泉で創業半世紀余の老舗、阿蘇プラザホテル。湯けむりの向こうに広がる壮大な阿蘇の景色を眺めながら、貸切の大浴場でゆったり。お待ちかねの夕ご飯は赤牛の陶板焼きやエビフライ&ハンバーグと豪華。はしゃぎ疲れたのか、消灯後は皆グッスリ。通常1部屋7~8人を、3~4人で使用してコロナ対策。
翌14日は旧東海大学阿蘇校舎の震災遺構を見学しました。地面の隆起や亀裂、横ずれ、外壁の亀裂や階段の損傷など、地震の凄まじさを感じました。
次に訪れた阿蘇ミルク牧場では、最初に堀田直孝(ほりた なおたか)さんから熊本地震講話をいただきました。堀田さんは地震発生当時は役場にお勤めで、西原村川原地区の小学校の体育館で避難者745人の避難所の運営に尽力されました。弱者、高齢者、障がい者、女性、子ども等を含めた「実生活の場」としての避難所運営には様々なハードルがあったことを話されました。「トイレは命を奪う」という言葉は特に印象に残りました。断水の中、如何にトイレ環境を整え、健康被害を最小に押さえるかは大きな課題であり、「自分たち一人一人が役割を果たして生き抜きましょう」の呼びかけで募ったトイレ掃除のボランティアと、使用後は水(近くの川からペットボトルに汲んだ水)をタンクに入れるという「ルール」の励行が功を奏したそうです。 日頃から「備える」こと、「避難者の気持ちに寄り添う」ことが大切であると話されました。
昼食(バイキング)のあとは、お待ちかねの体験活動。搾乳とアイス作りをしました。みんなとっても上手でした。コスモスが咲き乱れる牧場で牛や馬、山羊、羊、モルモット、犬などたくさんの動物と触れ合うことができました。
1泊2日の短い修学旅行でしたが、姫っ子達の誠実さ、優しさ、仲間意識、実直さ、可愛らしさなど、たくさん見つけることができた2日間でした。楽しかったね。
秋桜
『コスモスのうた』 まど・みちお
だれかに 一りん
あげたいのだけれど
コスモス
コスモス
ともだちが すき
ともだちと みんなで
てを つないで 遊んでる
グラスに 一りん
さしたいのだけれど
コスモス
コスモス
あおぞらが すき
あおぞらを みあげて
みな はればれと うたってる
まど・みちおさんは、「存在の詩人」と称された日本を代表する詩人です。「ぞうさん」「ふしぎなポケット」「一年生になったら」など、その大らかでユーモラスな作品は童謡としても親しまれています。
コスモスは明治の初め頃に渡来した外来種で、秋に桜のようなピンク色の花を咲かせることから「秋桜(あきざくら)」と名付けられました。コスモスと呼ばれるようになったのは、山口百恵さんの「秋桜」という曲が大ヒットしたことがきっかけだと言われています。この曲を作詞作曲したさだまさしさんが、「秋桜」をコスモスと読ませ、歌謡曲がヒットしたため、その読みが一般的になったのだそうです。
ピンクや白、赤、黄色など色鮮やかな花を咲かせるコスモス。早いところでは7月下旬から見頃を迎え、最も遅いところでは11月中旬までと長期にわたりコスモス畑を楽しめるようです。暑さが和らぎ始めるこれからの季節、早速出掛けてみたいものです。
早寝 早起き 朝ご飯
夜更かしせず早めに寝る。その分、早めに起きて朝ご飯をしっかり食べる。この「早寝、早起き、朝ご飯」の国民運動は、平成18年から文部科学省が中心となって全国で展開されています。
熊本大学大学院医学薬学研究部発達小児科の上土井貴子(じょうどい たかこ)医師によると、人が、人として生活する上で最も大切なものは、「安心・安定という脳」だそうです。
人は、成長の過程で「感情(本能)」→「情動(喜びや悲しみ、驚きなどの人間としての感情)」→「情操(社会的価値を持つ複雑な感情)」といった「脳」の発達段階をたどるわけですが、その際に必要不可欠なのが、脳が「安定している」ということ。つまり、脳は安心や安定を感じていないと正常な発達をしない。「キレる」といった現象の大きな原因は、成長段階における脳の不安定感にあり、小学生までの時期に十分な脳の形成ができていないことに起因するということです。
では、どうしたら「安心・安定という脳」をつくれるのか? どうやったら脳を正常な情操域まで発達させることができるのか? 上土井先生が提唱される「是が非でも必要なもの」は、次の2点。
①「抱き上げる」「さわる」「言葉をかける」「誉める」「認める」という、親や周囲の愛着
②安心のホルモン「セロトニン」
セロトニンは「癒し」の神経伝達物質で、このホルモンが脳内で分泌されると平常心・安心感・満足感という感情が促進され、「がんばるときに、がんばれる力」や「失敗しても立て直す力」を生み出すそうです。そして、セロトニンを分泌させるのに必要なものは、次の2つ。
①よい睡眠(午後8時~午前6時) ②バナナや乳製品といった食品
午後10時~午前2時の間に「脳を休め疲れを取るホルモン」が、逆に午前6時には「活動するホルモン」が脳から分泌されるそうです。それらのホルモンが規則正しく分泌されることで、セロトニンの分泌が促される。また、目の裏に「起きる脳」があり、朝陽の光(約3万ルクス)が直接「起きる脳」に作用して「活動するホルモン」の分泌を促す。逆に夕陽の光は「休める光」で、「脳を休め疲れを取るホルモン」の分泌を促す。つまり「光」がホルモンの分泌に大きく影響するから、寝る前のゲームやメールの光は強すぎて脳を起こそうとするし、朝にカーテンが閉まっていて朝陽を遮断してしまうと、なかなか脳を起こすホルモンが出にくいというような悪影響を及ぼしてしまうわけです。それから、バナナや乳製品には、セロトニンがたくさん含まれており吸収も早いので、特に朝食に摂取するのが有効であるとも聞きました。
子どもの身体的・精神的な発育・成長に、睡眠や食事は多大な影響を与えることは周知のこと。睡眠時間や排便、朝食は、子どもの体調や学力、精神状態と密接な関係があります。「寝る子は育つ」だけでなく、「寝る子は落ち着く」「寝る子は学力も伸びる」ということです。
以下に紹介する標語は、6年生の田原伸輝(たばらしんき)さんの作品です。1学期に給食委員会が行った「朝ご飯って大事だね! 朝食標語」の募集で、見事「校長先生賞」に輝きました。おばあちゃん手作りのふわふわホクホク食パンを、美味しそうに頬張る伸輝さんの可愛い頬っぺが想像できます。心温まる素晴らしい作品ですね。
「 縁 」
この夏、校長室には雨空を吹き飛ばすようなサプライズの来客が、3組ありました。
1人目は牛深小学校の卒業生。他県の全寮制高校に進学し、知り合いも少ない中でホームシックにも打ち克って、この春に卒業。海運会社に就職し、貨物船で遠く東北まで航海するとのこと。「3ヶ月ぶりに帰ってきました。」と元気な顔を見せてくれました。担任をした小学4年生の頃のあどけない表情は残しつつもキリッとした顔で、初心者マークをつけた車を運転する姿に、ただただ感動しながら見送りました。
次は30年来の教え子二人組。私の教職最初の赴任校である東海第二高校(現熊本星翔高校)の卒業生。今年で46歳になるとのこと。私が転勤する度に、ハーレーとビッグスクーターでツーリングがてら顔を見せてくれます。上の写真は、10年程前に天草町の大江小学校に遊びに来てくれた時のもの。190㎝近くの巨人(!?)を当時の子ども達も目を丸くして見上げていました。
3人目は、その大江小学校の卒業生。写真の赤いビッグスクーターに跨がっている女の子。現在は県北の病院で看護師として頑張っています。小中高とソフトテニスに打ち込み、九州でも名の知れた選手でした。東海二人組と一日違いの来訪で、「お兄ちゃん達と会いたかった」と悔しがっていました。
教師も30年もやっていますと、いろんな所に教え子がいて、彼ら(彼女ら)が年齢や場所を超えて不思議な縁で結びつき、関わり合っていることがたくさんあります。同じ会社の上司と部下、会社員と取引先、先生と生徒という関係もあるようで、それぞれの「縁」の不可思議さに驚くばかりです。
それらの「縁」をつなぐ役割を少なからず果たせていることを、とても嬉しく思います。30年近く経った今も「先生」と言ってくれる子ども達に感謝するとともに、暇を見つけては、遠くから車を飛ばして顔を見せてくれることを、本当に有り難く思います。早いもので、初代の教え子達は来年50歳(うわ-!!)になりますので「子ども達」というのは語弊がありますが、私にとっては、姫戸小学校の子ども達と同じように、いつまでもやんちゃで可愛い子ども達。私の掛け替えのない「宝もの」であり、毎日毎日を生きていく上での心の支えとなるものです。
先日も別の教え子から「先生、独り暮らしは初めてでしょう。ご飯つくりに行きましょうか」って電話がありました。白髪は増えるばかりですが、教え子達に心配をかけないよう、炊事・洗濯はもちろんのこと、今、目の前にいる姫っ子一人一人のために、校長としてやるべきことをしっかり頑張ろうと、決意を新たにしたサプライズになりました。
やっぱり、子どもたちの笑顔が一番!
2学期が始まり一週間余りが経ちました。長く降り続いた大雨とコロナウィルス感染症の拡大により、外で思いっきり遊んだり、家族でどこかにお出掛けしたりといったことは、ほとんどできない夏休みになってしまいました。熊本県のまん延防止等重点措置も延期される見通しです。学校といたしましても、ご家庭や地域と協力しながらコロナ感染拡大防止対策にしっかり取り組んでまいります。
始業式は密集を避けて放送で行いましたが、各教室から子どもたちの元気な挨拶の声や、問いかけに対する溌剌とした返事が放送室まで届きました。休み中はあんなにガラ~ンとしていた校舎が、一気に生気を取り戻したかのようです。昨年に引き続くコロナ禍で「夏休みを十分に楽しめただろうか」という我々の心配を吹き飛ばすように響き渡る笑い声。やっぱり、子どもたちの笑顔が一番!
豆柴のチコちゃん
昨年末、風の強い夜でした。あんなに元気だった義母を病気で亡くしました。義母は料理が得意でお世話好き、陽気な性格で踊ったり歌ったりが上手な地域の人気者でした。数年前にはNHKのど自慢熊本大会に出場し、おてもやんの衣装で箒(ほうき)をギター代わりに「ダンシングオールナイト」を熱唱して「特別賞」をもらいました。後日、妻の実家にTV局が取材に来たくらいです。
実直で太陽のような存在の義母でしたから、家は灯が消えたようにしんと静まり、二人暮らしだった義父は周囲には気丈に振る舞っていましたが、寂しさは隠しきれません。四十九日の法要を無事に終えた義父が、突然、「豆柴を飼いたい」と言いだし、菊陽町まで出掛けて求めたのが生後三ヶ月の「チコちゃん」でした。
写真は、ベランダで義父の帰りを待つ豆柴のチコちゃんです。クーンクーンと鳴きながら待っています。義父の足音がすると、ぴょんぴょん跳んで喜びを表現します。義父の「孫達のためにも、チコちゃんのためにも、長生きせんば。」という言葉に、思わず涙が出そうになりました。現在は熊本市(旧飽田町)で義父とチコちゃん、大学生の次男の3人で暮らしています。
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「あなたが大切だ」
7月は「命を大切にする心」を育む月間です。全校朝会の校長講話で「命を大切にするって、どうすればいいの?」と子供たちに問いかけました。いろいろと意見が出ましたが、以下の5点を「命を大切にする5カ条」として子供たちみんなで確認しました。
基本は「自分の命は、自分で守る」
それを基盤として、
①よく食べ、よく運動して、健康な体をつくる
②危険なところには、絶対に近づかない
③事件や災害から身を守る(危険予測能力と危機回避能力を育む)
④交通事故から身を守る(周りをよく見る、車は止まってくれるとは限らない)
⑤自分の命と同じように、他の人や動物・植物の命を守る
先般、文部科学省から「児童生徒の自殺予防について」(通知)が届きました。警察庁・厚生労働省の自殺統計によると、令和2年における児童生徒の自殺者数は499人で、前年(399人)と比較して大きく増加しており、そのうち、女子高校生の自殺者数は209人で、前年(127人)と比較して、特に大きく増加しています。全国における18歳以下の自殺は、8月下旬から9月上旬等の長期休業明けにかけて急増する傾向があります。また、人の目の届きにくいSNSを利用し、自殺願望を投稿するなどした高校生等の心の叫びに付け込んで、言葉巧みに誘い出し殺害するという極めて卑劣な事件も発生しています。学校における早期発見、保護者による見守りの促進が求められています。
特に「SOSの出し方に関する教育」を含めた自殺予防教育を実施するなどにより、児童生徒自身が心の危機に気づき、身近な信頼できる大人に相談できる力を培うとともに、児童生徒からの悩みや相談を広く受け止めることができるようにすることが大切になります。
上のポスターは、2005年に女優の栗山千明さんを起用し「命の大切さ・コミュニケーションを通して」をテーマとしたポスターで、学校にも掲示されていました。CMでも流れていました。人間は誰しも相互の「関係性」の中で生きています。それを回りくどく表現するのではなく、静かな、しかし確かな心の叫びとしてずばりと表現しています。
命の尊(とうと)さを
何千何万回 言われるよりも
「あなたが大切だ あなたが必要だ」
と 近くにいる あの人が
ただ1回 言ってくれるだけでいい
ただそれだけで
今日を 明日を 生きていける
この「誰かに必要とされている」「大切に思われている」という認識は、人が、人として「生きていく」土台となるものです。子供も、大人も、誰でもそうです。
子供たちには「あなたたち一人一人が、かけがえのない大切な存在です。家族や友だち、先生達、地域の方々を初め、動物や植物からも『あなたが大切だ、必要だ』と思われているんですよ」ということを伝えました。
交通事故から守る
6月28日、千葉県八街市で下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込んで児童5人が死傷するという痛ましい事故がありました。
事故現場に花を供えに来た人たちは「すれ違う時に道幅がだいぶ狭いので車が寄ってきて、いつ歩行者に接触してもおかしくないと感じていた。危ないけれどそれが当たり前になっていた。ガードレールを設けるなど安全対策を取ってほしいし、亡くなった児童と親が本当に不憫だ」「子供たちには痛かったねというお悔やみの言葉しかない。この道はスピードを出す車が多い。運転者のモラルが改善するようになってほしい」「自分にも2歳の子供がいるので残された親の気持ちがよくわかる。幼い子供たちの未来が奪われて悔しい気持ちだ」と涙ながらに話されていました。
「道路が狭い」「交通量が多い」「スピードを出す車が多い」「見通しが悪い」という事故が起こりやすい道路(危険箇所)は姫戸町にもあります。学校でも交通指導員の方々や保護者の皆様と協力して、通学路の安全管理を促進するとともに、危険箇所については市に依頼し早急な対応をお願いしていきます。「危険だ」と思われる箇所に関しては、すぐに学校までご連絡ください。
おかげさま
日曜日の明け方、久しぶりに祖母の夢を見ました。
私には、百歳の天寿を全うした祖母がいました。若くして連れ合い(祖父)を病気でなくし、女手一つで子ども二人(母と叔父)を育て上げた肝っ玉ばあちゃんです。
教師だった祖母の影響を受けて、私も同じ道を選びました。
ばあちゃん子だった私は、祖母の布団に潜り込んで聞く「昔話」を楽しみにしていました。愉快な話、訓話、不思議な話、怖~い話などいろんな話をしてくれるのですが、どんな話も最後は決まって「神様、仏様、世間様のお陰さまで」で締めくくります。
「おかげさま」 上所(かみどころ) 重助
夏が来ると 冬がいいという
冬になると 夏がいいという
ふとると やせたいという
やせると ふとりたいという
忙しいと 閑(ひま)になりたいといい
閑になると 忙しいほうがいいという
自分の都合のいい人は よい人だとほめ
自分に都合が悪くなると 悪い人だと貶(けな)す
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
世帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満に明け暮れ
隣を眺めて愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか
静かに自分を見るがよい
一体 自分とは何なのか
親のおかげ 先生のおかげ
世間様のおかげの塊(かたまり)が自分ではないか
つまらぬ自我妄執(もうしゅう)を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中きっと明るくなるだろう
おれが おれが を捨てて
おかげで おかげで と暮らしたい ※一部省略
※妄執(心の迷いによる執念)
※得手勝手(他人のことは構わず、自分の都合のよいことばかり考えること)
ふと目にとまった詩です。祖母の昔話と「お陰様で」という口癖を思い出しました。
スイカを切っても、いつも切れ端しか手に取らない祖母でした。熊本の病院に見舞いに行っても、すぐに「はよ帰らんな」と帰りの道中を心配する祖母でした。
思い通りにならないのが世の中。身勝手は人の常。十人十色、いろんな考えの人がいて、いろんな価値観が混在しているのも当然のこと。周囲に対しての不平不満を口にするよりも「お陰様で」と感謝しながら日々を生きる方が、自分の心も楽になるし、周囲にも迷惑がかからない。祖母の昔話と同じように、この詩もそんなことを告げているのかも知れません。
柔らかい祖母の手を、また触りたいと願った日曜日でした。
姫戸の誇り! 登校見守り隊
姫戸小に赴任してまず驚いたのは、交通指導員の方々の存在です。雨の日も、風の日も毎日、子供たちの登校を見守っていただいています。「○○ちゃんが来ていない」「○○くんが元気ないな」とすぐに気づいて子供たちに声を掛けてくださいます。私も多くの学校を回ってきましたが、「地域の子供は地域で育てる」という気概に満ちた活動を地道に継続されている地域は、他にそうありません。
そんな郷里の子供たちを心から大事にされている交通指導員の皆様に対して、学校と保護者・児童の全員で、以下の3点をしっかりお約束できたらと思います。
①真心は、真心で返す。心を込めて「おはようございます。」「ありがとうございます。」
②決められた通学路を通る。トンネルを通る場合は、横断歩道等で立ってらっしゃる指導員さんに一声、連絡する。
③大雨、暴風、病気、怪我等以外は、できるだけ自分の足で登校する。
10年後、20年後、30年後の「ふるさと姫戸」の姿を描きながら、いまの私たちの感謝の気持ちを「カタチ」にしましょう。
〒866-0101
熊本県上天草市姫戸町姫浦656番地3
上天草市立姫戸小学校
TEL 0969-58-2068
FAX 0969-58-2147
E-mail hies@edu.kamiamakusa-city.jp
URL http://es.higo.ed.jp/himedo/
*白嶽山頂からの眺望(碧い海の向こうに八代が見えます)
*”天空ジップライン白嶽” は絶景もスリルも満点です!
熊本県教育情報システム登録機関
管理責任者
校長 土屋 寛仁
運用担当者
教諭 濱﨑 伸太郞
栄養教諭 花田 千賀
学校情報化 優良校認定 (日本教育工学協会)