平和の詩
こわいをしって、へいわがわかった
沖縄市立山内小学校
2年 徳元 穂菜(ほのな) さん
びじゅつかんへお出かけ
おじいちゃんや おばあちゃんも
いっしょに みんなでお出かけ うれしいな
こわくてかなしい絵だった たくさんの人がしんでいた
小さな赤ちゃんや、おかあさん 風ぐるまや チョウチョの絵もあったけど
とてもかなしい絵だった
おかあさんが、 七十七年前のおきなわの絵だと言った
ほんとうにあったことなのだ
たくさんの人たちがしんでいて ガイコツもあった
わたしとおなじ年の子どもが かなしそうに見ている
こわいよ かなしいよ かわいそうだよ
せんそうのはんたいはなに? へいわ? へいわってなに?
きゅうにこわくなって おかあさんにくっついた
あたたかくてほっとした
これがへいわなのかな
おねえちゃんとけんかした
おかあさんは、二人の話を聞いてくれた そして仲なおり
これがへいわなのかな
せんそうがこわいから
へいわをつかみたい
ずっとポケットにいれてもっておく
ぜったいおとさないように
なくさないように
わすれないように
こわいをしって、へいわがわかった
6月23日の「沖縄慰霊の日」、沖縄県糸満市の平和祈念公園で催された「沖縄全戦没者追悼式」で、小学2年生の徳元穂菜さんが「こわいをしって、へいわがわかった」と題した詩を朗読しました。佐喜真美術館に展示されている「沖縄戦の図」の絵の中央で、正面を見つめる同じ年代の子供に目を留め、「悲しそうにこっちを見ている。子どもだけでお母さんがいない」と母親にしがみつき、母に触れた時の温もりに「これがへいわなのかな」と感じたそうです。 取材に対して穂菜さんは、「世界中の人たちが仲良くなって協力すること。戦争がいけないことだと強く思ってほしい」と話しました。
「花きよき列島まもり逝きたりと嘆けば炎ゆる緋の仏桑華(ぶつそうげ)」(安永蕗子)
私が小学生の時、この「慰霊の日」にあわせて祖母と伯父、父と一緒に沖縄を訪れました。「火乃国之塔」に焼きこまれた英霊2009人の中に大伯父の名を見つけ、頬をあて、目を閉じて佇む祖母の姿を、今もよく覚えています。
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*白嶽山頂からの眺望(碧い海の向こうに八代が見えます)
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