校長室だより

2021年10月の記事一覧

最近の豆柴チコちゃん

熊本市で、じいちゃんと次男と一緒に暮らしているチコちゃん。10月17日(日)に1歳の誕生日を迎えました。目の前の特性ケーキとハッピバースデーの合唱にキョトンとしながらも、早く食べたい素振りのチコちゃんでした。

ところが、一昨日、次男からの緊急LINE。(原文そのまま)

【ちこ脱走 昼過ぎに確保】今日昼過ぎ、白石町のアイドル・ちこちゃんが、おじいさんが畑仕事をしている最中に、ロープを引きちぎって脱走。同居している青年が「おーい、ちこちゃーん!ちこちゃーん!」と藁にもすがる想いで捜索していたところ、その声を聞いたのか、田んぼの茂みからヒョコっと顔を出した。身柄を拘束された脱走犯は後に、次のように釈明した。「ちょっと困らせてみたかっただけ。ワタシがいないと、みんな生きていけないでしょ?」

最近は、散歩に行けばカメをくわえて放さなかったり、ドッグランで自分の3倍はあろうかというワンちゃんを追い回したりと、おてんばが過ぎるチコちゃん。下の写真は身柄拘束後の反省のポーズです。

熊本地震とたくさんの自然を学ぶ旅!

 6年生18名は10月13日(水)~14日(木)の1泊2日の日程で、熊本・阿蘇方面へ修学旅行に行ってきました。本来は長崎での平和学習を計画しておりましたが、コロナウィルスの感染状況と県外移動の影響を鑑み熊本県内へ変更しました。

 コロナ感染対策として2人掛けシートを1人占めという大型バスで学校を出発し、まず訪れたのは熊本城です。平成28年4月14日夜及び16日未明に発生した熊本地震(6年生は姫戸小に入学した直後でした)。気象庁震度階級では最も大きい「震度7」を観測しました。城内に13棟ある国重要文化財全てが被災し、石垣は約3割が被害を受けました。「復興のシンボル」として最優先に工事を進めた天守閣は「よみがえれ熊本城」を合言葉に全国から集結した職人さん達の懸命な努力で復旧が完了し、今年6月に天守閣内部の一般公開が5年ぶりに再開されました。
 新しい展示では、天守閣の歴史だけでなく、地震の被災状況や復興の様子を取り上げ、大天守の最上階に当たる6階部分からは、復旧作業が進む城内と熊本市の街並みを一望できました。完全復旧は令和19年ごろの見込みだそうです。

 昼食は新阿蘇大橋を渡って南阿蘇・白水乃森の「赤うし丼」。赤身の牛肉の上に温泉卵をかけて食べました。ご飯のお代わり4杯の強者も。 
 お腹いっぱいになった後は、雄大な阿蘇の景色を車窓に見ながら阿蘇中岳へ。残念ながらガスが出て火口はのぞけませんでしたが、火山博物館を見学しました(その後20日に阿蘇山は噴火‥)。バイク野郎のメッカと呼ばれる大観望にも登り、眼下に広がる絶景を眺めました。

 宿泊場所は、内牧温泉で創業半世紀余の老舗、阿蘇プラザホテル。湯けむりの向こうに広がる壮大な阿蘇の景色を眺めながら、貸切の大浴場でゆったり。お待ちかねの夕ご飯は赤牛の陶板焼きやエビフライ&ハンバーグと豪華。はしゃぎ疲れたのか、消灯後は皆グッスリ。通常1部屋7~8人を、3~4人で使用してコロナ対策。
 翌14日は旧東海大学阿蘇校舎の震災遺構を見学しました。地面の隆起や亀裂、横ずれ、外壁の亀裂や階段の損傷など、地震の凄まじさを感じました。 
 次に訪れた阿蘇ミルク牧場では、最初に堀田直孝(ほりた なおたか)さんから熊本地震講話をいただきました。堀田さんは地震発生当時は役場にお勤めで、西原村川原地区の小学校の体育館で避難者745人の避難所の運営に尽力されました。弱者、高齢者、障がい者、女性、子ども等を含めた「実生活の場」としての避難所運営には様々なハードルがあったことを話されました。「トイレは命を奪う」という言葉は特に印象に残りました。断水の中、如何にトイレ環境を整え、健康被害を最小に押さえるかは大きな課題であり、「自分たち一人一人が役割を果たして生き抜きましょう」の呼びかけで募ったトイレ掃除のボランティアと、使用後は水(近くの川からペットボトルに汲んだ水)をタンクに入れるという「ルール」の励行が功を奏したそうです。 日頃から「備える」こと、「避難者の気持ちに寄り添う」ことが大切であると話されました。
 昼食(バイキング)のあとは、お待ちかねの体験活動。搾乳とアイス作りをしました。みんなとっても上手でした。コスモスが咲き乱れる牧場で牛や馬、山羊、羊、モルモット、犬などたくさんの動物と触れ合うことができました。
 1泊2日の短い修学旅行でしたが、姫っ子達の誠実さ、優しさ、仲間意識、実直さ、可愛らしさなど、たくさん見つけることができた2日間でした。楽しかったね。