校長室だより

2021年12月の記事一覧

良いお年をお迎え下さい(*^_^*)

 早いもので、今年も残すところ5日。
お陰さまで、この2021年は、私にとってとても素晴らしい年になりました。
「邂逅(かいこう)」という言葉があります。「思いがけない出会い」「巡り逢い」「運命的な出会い」を意味します。
 四月、姫戸小学校に赴任して9ヶ月。 79人の誠実で可愛い子どもたち、温かく素敵な保護者の皆さま、朗らかでやる気に溢れた職員、「地域の子は地域で育てる」という気概に満ちた地域の方々、豊かで美しい自然や風景、美味しい食べ物等々、この姫戸町で私は素晴らしい「邂逅」を得ました。ありがとうございます。

 上の写真は、二間戸のイルミネーション。有志の方々が「疫病退散」「子ども達の健やかな成長」「地域住民の明るい笑顔」を願って設置されたと聞きました。その前では、どの車もスピードを緩めます。一日の勤めを終えて帰る人達を「おかえりなさい」と癒やしてくれているようです。

 2022年も学校教育目標『夢に向かって挑戦し、感動を共有する姫っ子の育成』にむけて、職員一丸となって精進していく所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。   

 皆さま、良いお年をお迎えください。

五行の心がけ

 先日、ふと手にした小冊子に、田中善六(ぜんろく)氏の記事を見つけました。スポーツ衣料等の繊維製品製造・販売メーカーである株式会社クラロン(福島県)の創業者。「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で厚生労働大臣賞を受賞しました。障がい者の正規雇用に取り組み、高齢者雇用にも積極的な会社として評価されています。妻、須美子さんは

「夫が亡くなったあと、机を片づけていたらメモが出てきたんです。
 ○笑顔を絶やすな。
 ○あいさつしたか。
 ○感謝したか。
 ○油断はないか。
 ○満足の一日だったか。
その五行が書かれていました。夫がいつも口にしていたことでしたが、メモに書いて、自分にも問いかけていたのでしょうね。私も、この五行を守るための人生になりました。障害のある人々や女性・高齢者と共に、生きる喜び、働く楽しさを身につけ、未来に希望と夢をもって働く姿には感動いたします。これらの働く障がい者から学んだ美しい心は、私共の人生をもかえて、人が人を育て、一人を疎(おろそ)かにしない教育の大切さを教えられ、今や企業内にしっかり根を下ろしていることが何よりありがたいことです。草花が太陽に向けて花を咲かすように、私達も人の温かさにふれたとき、固く閉じていた心がやさしく和みます。ちょっとした思いやりが人の心を感動させ、小さな労(いたわ)りが、人と人とを結び付ける絆となってゆくことでしょう。こんな心掛けで一枚一枚に健康であるよう祈りをこめ、思いやりと真心をもって、スポーツウェアづくりに励んでいきたい。」と語られています。

 姫戸小学校には、心得としての「4つのあたりまえ」という合言葉があります。
○あいさつ(こちらから、誰にでも、心を込めて挨拶をする)
○あつまり(チャイムで始めて、チャイムで終わる/時間を守る)
○あとしまつ(次に使う人のことを考えて後始末をする/見届ける)
○ありがとう(相手の心づかいに気づき、素直にお礼を言う)
 田中善六氏の五行の心がけと相通じる部分も多いと感じました。「ちょっとした思いやり」と「小さな労り」が、お互いに、ごく自然にできるよう、児童も、職員も、育っていきたいと思います。

瑞気集門

 坂田家の定例行事「しめ縄」作り。早朝から本家に集まり、三人一組で「よいしょ、よいしょ」と声を合わせて編み込みます。玄関、神棚、荒神様等、5~6家族分を一気に仕上げます。しめ縄を編むのには、編み手3人、藁の配り手1人、くるくる回らないように上部を支える握り手1人の、最低5人が必要になります。今年は男手が足りないとのことで、大学生の次男がデビューすることになりました。初めての割には皆と呼吸を合わせて上手に編み込むことができ、辛口の従兄からは珍しく「上手やっか。来年もヨロシク。」と誉められていました。

 私のデビューも大学時代でした。地元の久玉は一年中、玄関にしめ縄を飾る家が多いので、その見た目や風雨に耐えうる強度はとても重要になります。また、5人の呼吸がうまく合わないと、しっかりしたしめ縄にはなりません。親父や伯父、伯母達から「息の合っとらんなぁ」「力は入っとっとかい」と冷やかされてばかりでしたが、そのあとの打ち上げも盛り上がり、親戚一同集まって賑やかなものでした。

 親父や伯父達の楽しい掛け声や笑顔を思い出せる、年の瀬の大切な定例行事です。

止まって、左右確認!


 上の写真は、学校の正門前にあるオレンジ色の「停止線」です。毎日、子ども達の登下校の見守りをしていただいている 田中 道範 さん(上天草市社会教育委員長・子供会連絡協議会長)が、お忙しい中にペンキで丁寧に描いてくださいました。
 皆さま、お車で来校の際、正門から出るときには、まず白線の「止まれ」で停止。左右確認。そしてオレンジ停止線で停止。左右確認。の二段階確認をお願いします。オレンジ停止線で止まらないと、トンネル側からの自転車に気づけません。下り坂になっていますのでスピードが出ています。
 特に登校時は要注意です。
 どうぞよろしくお願いします。

よーい、どん! 最後まで頑張った小中合同持久走大会

 12月4日(土)、前夜に降った雨の影響もなく、むしろ少し肌寒いくらいの絶好のマラソン日和。青空の下で姫戸小中合同の持久走大会が盛大に開催されました。
 朝から「なんか、わくわくします。」「今日は自己ベストを出します。」と意欲満々の子ども達の一方で、「おはようございましゅ。」「おなかが痛いような気がします。」と緊張感なのか、走るのが嫌なのか、どことなく浮かぬ顔の子ども達も、ちらほら。
 しかし、開会式が終わりスタートラインに立った子ども達は「もう、やるしかない」と踏ん切った表情で、号砲の合図とともに一斉に駆け出しました。

持久走は何故やるのか?
それは、あと一歩、もう一歩と頑張ることができる「自分」にするため。
挑戦するのは、自分自身。ライバルも、自分自身。
おうちの方、地域の方、交通指導員の方々の、あたたかい声援に感謝して、
その声援に背中を押してもらって、
自分のペースで、最後まで、「あと一歩」「もう一歩」と頑張ってください。

 これは、開会式の大会会長挨拶で私が話したことです。
 子ども達は、たくさんの保護者・地域の皆さん、交通指導員の方々の温かい声援を受けて、「あと一歩」「もう一歩」と全員が最後まで力走しました。普段の体育の授業より遙かに早いタイムでゴールした子も、目標とする設定タイムぴったりでゴールした子もいました。いつもは途中で歩いていた子も、本番では、一度も立ち止まらずに走り抜きました。中学生のお兄さん、お姉さんが何人も一緒に伴走してくれました。誰かに指示されたり頼まれたりしたわけではないのに、「頑張れ。」「もっと手を振って。」「もう少しだよ。」と小学生を勇気づけながら、自然と走り出した中学生の姿には、大きな感動を覚えました。中学生は長い距離を走り終わったあとで、息も上がり疲れていたはずです。小学生高学年の区間をゴールまでずっと、声を掛け続け伴走してくれた中学生もいました。保護者の方も一緒に走られました。

「姫戸って、すごいな」と、正直、驚きました。
 皆さま(小中学校の子どもたち・保護者・地域の方々・交通指導員の方々・駐在さん・小中学校の先生方・前日までグランドの除草と整備に尽力いただいた堀川先生・姫戸町の先人方‥)のお陰で、子どもたち一人一人に、自信と自己肯定感、共感的人間関係を育む「感動」の持久走大会になりました。

 ありがとうございましたm(_ _)m。

二間戸の朝焼け

 出勤しようと、二間戸の校長住宅を出て駐車場に向かう瞬間に、目に飛び込んできた風景です。朝日が、靄(もや)にかすむ海に映って、なんと美しい。「朝から幸せだ。」と、いつもよりちょっと早く起きたことを言い訳に、しばらく眺めていました。下は、もみじ。これも美しい。