2017年7月の記事一覧
御船小の「当たり前」
7月20日、1学期の終業式を行いました。学校長から、「児童一人一人の『がんばり』が、御船小学校を一層良いものにしていった、そんな1学期でした。例えば、毎日児童玄関の靴箱に、きちんと靴を入れる高学年の『がんばり』、童話発表会で一生懸命に本を覚え、披露してくれた皆さんの『がんばり』等。そんなたくさんの『がんばり』に感動したとともに、とても嬉しかったです。」という話がありました。また、企画委員会が実施した、なかよしアンケートの結果から、『学校は楽しいですか』という項目が100%でないことについて、話題に取り上げました。「2学期は100%になるために、①声をかけよう、②相談に乗ってあげよう、③いやなことは「いや」、嬉しいことは「ありがとう」と伝えていこう」と、3つのことを呼びかけました。
いよいよ待ちに待った夏休みです。学校ではできない体験をしたり、苦手な学習を克服したり、新しいことにチャレンジしたり。それぞれの過ごし方によって、夏休みの価値はどんどん高くなります。第一に命を大事にしながら、自分たちにとって、最高の夏休みにしてほしいと思います。
最後になりますが、終業式の中の、学校長の言葉で終わります。
「当たり前のことを、当たり前にできる夏休みにしましょう。御船小学校の当たり前とは、『あいさつ』『進んで学習』『お手伝い』『時間を守る』そして『命を守る』ですよね。」
あなたはどう映ってる?
メタ認知と言う言葉を知っていますか。簡単に言えば、「自分自身を客観視し、行動や発言をコントロールすること」を意味します。次期学習指導要領においても、要となっている資質・能力の一つです。
本校の特別支援学級「なかよし2組」では、このメタ認知を高めることを視野に入れた自立活動の実践を行っています。例えば、朝の会や掃除など、日常生活の自分自身の様子を録画し、視聴します。すると、見えてくるのは自分自身の課題です。初めは「名前を呼ばれて返事ができていない。」という姿に気づき、学習を深めるうちに「その行動は、相手に対して頼りない印象を与えてしまうかもしれない。」という発見につながります。2~3つの課題を自分で挙げた後は、友達から5つ程「良いところ」を挙げてもらい、自尊心を高めることも、忘れてはいけないポイントです。
「今の自分の発言は、相手にどんな印象を与えるか」「一つ一つの行動を、相手はどう捉えているか」これらのメタ認知は、子ども、大人に関わらず、重要な資質・能力です。様々なアプローチによって、じっくりと力を高めているところです。
収穫量ランキング…熊本は15位!
先日5年生は、JA上益城の御船支所の皆様のご協力を頂き、田植え体験をしました。事前学習を十分に行い、田植え作業の工程はしっかりと頭に入っています。とは言え、泥に足を踏み入れる経験はほとんどない子どもたち。足から伝わる感触は勿論のこと、うまく身動きが取れなかったり、突然虫が現れたりと大騒ぎ。開き直ってがんばろうと必死になる表情が印象的でした。
徐々に作業にも慣れ、テンポ良く植えられるようになってくると、友達同士で「もう少し苗の間隔を空けた方が良くないかな」「苗が余っていたり、足りなかったりする時は相談してね」等、声を掛け合う様子がありました。
どれだけ教科書を読み込んでも、伝わる感触や必要なエネルギーを知るには、限界があります。また、いくら体験をしても、きちんとした知識の習得や落ち着いて振り返りをする時間がなければ、価値は薄れてしまいます。これから5年生は学習と体験を密接に関連させ、心からの「なるほど」につなげていきました。
良い日になるのは、良い日にしているから
一人の仲間に喜んでもらうために、学級のみんなで話合い、行動する。そんな素敵な一幕が、3年生のある学級で見られたので、ご紹介致します。
この日は、一人の男の子の誕生日でした。4時間目の理科を終え、教室に戻ると、いつもと様子が違います。机は主役(誕生日の男の子)を中心に、それをみんなで囲むように配置され、黒板には学級のみんなからのお祝いメッセージが書かれていました。担任も子どもたちの優しい心意気に驚いたそうです。給食が始まり、バースデーソングと同時に「いただきます」、そして牛乳で乾杯をしました。
主役にインタビューをしたところ、こんな感想を聞かせてくれました。
「本当に嬉しいです。いつの間に!ってびっくりしました。このクラスで良かったです。」
学習と体験
5年生の社会では、「農家の人たちは、よりより米作りのためにどんな協力をしているか」というテーマのもと、学習しました。米をつくる農家の方々が実際に行っている共同作業について、①農業機械、②水の管理、③勉強会の3つに視点を置き、調べたり、考えたりしました。教科書や資料集には、農家の方々の声もたくさん掲載されており、そこからキーワードを見つけたり、工夫に気づいたりしました。「農業機械って高い費用がかかるんだな」「一人ではとても米は作れないな」等、いろいろな意見が交わされました。
今後は、田植え作業を体験することが予定されています。実際に作業をすることで、学習をより深めてほしいと思います。