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あの「研究授業」って何?
年に1回程度、時間割の行事の欄に「研究授業」と記された4時間授業の日があります。「研究授業って何だろう。」「どうして下校の時間が早いのだろう。」と疑問に思う児童は多いようですので、本記事では研究授業について、簡単に触れたいと思います。
上益城郡内の小中学校の教員は、各教科等のいずれかの「部会」に属しています。国語部会、算数部会等と呼び、主な活動内容は、それぞれの研究テーマに基づいた授業参観や、1年間の取組について意見交換です。例えば、先日御船小を会場として行われた「特別支援教育部会」では、自立活動の研究授業がありました。授業者は「ワーキングメモリを高めるためには、『キーワード』に着目する力を高めれば良いはず。そのためには、『要点をメモする力』がポイントになるのではないか。」という仮説のもとで授業を行い、多くの教員が自身の経験と重ねながら参観しました。たくさんの人の前で授業を受ける児童の立場になると、計り知れない程の緊張が想像できますが、その中で一生懸命に学習に励む児童の姿は、担任の誇りでもあります。
授業の内容や教師のテクニックには、その年々に出会う学級によって「合う・合わない」が存在します。社会が常に変化し、児童も個々によって当然実態が異なるからです。そしてどの教師も、自分流に捉われず、新しい情報と技能を求める理由は、児童とよりよい関係を築きたい、一人でも多くの児童の自己実現を叶えたいという願う気持ちにあります。さて、日々の担任の先生のちょっとした変化に気づくことはできていますか。
今日もどこかで
必要なものは残し、不要なものは無くす。誰もがよりよく生きるために不可欠な行動だと思います。1951年に、第3世代として今の形になり、今日まで続けられていることがあります。それは、ラジオ体操です。
御船小学校の管内でも、夏休みの朝を使って取り組んでいる地域がいくつもあります。「生活リズムを整える」「体の代謝を高める」など、メリットは言うまでもありません。数多あるメリットの中でも、現代だからこそ大事にしてほしいことがあります。それは「人と人とのつながり」です。友達や地域の大人と顔を合わせるこの時間は、つながりの希薄化が指摘される現代だからこそ、非常に貴重です。都合によっては、地域で集まってラジオ体操をすることができない場合もあるでしょう。そんな時は、家族でやってみてはいかがでしょうか。家族みんなで行うラジオ体操によって生み出されるのは、「心が通い合う時間」かもしれません。
なぜラジオ体操が、形も変えずに続けられているか。それは、やっぱり「必要」だからです。
最後に笑うのはキミだ!
多かれ少なかれ、生きていれば誰にでもアクシデントは起こります。そんな時に必要な力こそが、課題解決能力です。課題解決能力とは、例えば目の前に課題があるとして、その原因や今後起こりうることを的確に分析し、どうやって解決させるかを建設的に考え、整理し、そして行動する力のことと言えます。以前から日本人は、この課題解決能力を重要視しており、その育成に向けて1947年から5年間は「自由研究」という1つの教科を設けていました。
現代では夏休みの宿題の代名詞でもある自由研究。なにも、苦手な分野や内容をテーマにする必要はありません。「興味のあることや不思議に思っていることをテーマに選んで研究する方が、面白みがある。」という考え方も尊重されるべきです。一見他人から「馬鹿馬鹿しい」と笑われそうなことでも、本気で取り組めば大発見につながるかもしれません。既成概念にとらわれない「子どもの着眼点」を生かし、この夏、課題解決能力を伸ばしてほしいと思います。
好機逸すべからず
今から2年前の2016年、「Benesse(ベネッセ)」があるデータを発表しました。それは、「小学生が家庭で行うお手伝い」をテーマとしたものです。本来お手伝いは、子どもの成長に欠かせない要素をたくさん持っています。例えば「家族の一員としての自覚」「将来の自立に向けた訓練」「計画的に一日を過ごそうとする態度の育成」「手先の器用さの向上」「忍耐力の上進」など、この他にも多くを挙げることができます。
さて、ベネッセの発表によると「お子さまは家でお手伝いをしますか」という質問に対する回答は以下の通りでした。
「必ず実行する」…16%
「ほとんど実行する」…24%
「実行する方が多い」…52%
「しない」…8%
御船小学校の児童の皆さんはいかがでしょうか。今は貴重な夏休み。できることを1つでも2つでも増やし、家族や自分のためのお手伝いに力を注いでも良いかもしれません。ちなみに、子どもが行っているお手伝いには、多いものから、1位 食器の準備や片付け、2位 洗濯物たたみ・収納、 3位 部屋の掃除、となっているそうです。
《引用》 ベネッセ 教育情報サイトhttp://benesse.jp/kosodate/201606/20160616-1.html
春を迎えて
平成30年度1学期がスタートしました。4月9日、久しぶりに登校した児童たちは、友達との再会を喜び、春休みの思い出を話したり、運動場で楽しく遊んだりする姿がありました。また、児童一人一人の表情から垣間見えたのは、学年が1つずつ上がったことによる喜びと緊張です。「今年こそ得意な教科を増やしたいな」「今まで自分が見てきた先輩たちのように、委員会や地区児童会で、上級生として活躍できるかな」等、様々な思いがあるようでした。それらも全てプラスに変えて、各々の自己実現に向けて1歩前進する、そんな1年になることを願っています。
最後になりますが、今年度も充実したホームページを目指して、御船小学校の情報を数多く発信していけるように努めて参ります。宜しくお願い致します。