校長室だより

校長室だより

姫戸の誇り! 登校見守り隊

 姫戸小に赴任してまず驚いたのは、交通指導員の方々の存在です。雨の日も、風の日も毎日、子供たちの登校を見守っていただいています。「○○ちゃんが来ていない」「○○くんが元気ないな」とすぐに気づいて子供たちに声を掛けてくださいます。私も多くの学校を回ってきましたが、「地域の子供は地域で育てる」という気概に満ちた活動を地道に継続されている地域は、他にそうありません。 

  そんな郷里の子供たちを心から大事にされている交通指導員の皆様に対して、学校と保護者・児童の全員で、以下の3点をしっかりお約束できたらと思います。

①真心は、真心で返す。心を込めて「おはようございます。」「ありがとうございます。」 

②決められた通学路を通る。トンネルを通る場合は、横断歩道等で立ってらっしゃる指導員さんに一声、連絡する。

③大雨、暴風、病気、怪我等以外は、できるだけ自分の足で登校する。

 10年後、20年後、30年後の「ふるさと姫戸」の姿を描きながら、いまの私たちの感謝の気持ちを「カタチ」にしましょう。 

星の話を、一つ

     

夏の夜、頭の真上に近いところに明るい星が3つ見えます。

こと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブです。

この3つの星を結ぶと、大きな三角形ができます。これを「夏の大三角」といい、この三角形の中を天の川が流れています。

七夕の夜に、「おりひめ」が天の川を渡って、「ひこ星」と一年に一度だけ会うことができるという伝説がありますが、「おりひめ」はベガ、「ひこ星」はアルタイルのことです。

雨のために天の川が氾濫し、会うことができない2人の前に、かささぎ(鳥)の群れが飛んできて、翼と翼をつなげて橋を作り、「おりひめ」を「ひこ星」の待つ向こう岸に渡したという結末は、とてもロマンティックですね。

ご家族で星空を眺めてみてください。

いじめは絶対に許さない

 県教育委員会が児童生徒に向けて行う「心のアンケート調査」も、最近は様変わりしました。質問内容に「自由に使えるスマートフォンやパソコンを持っていますか?」「裏サイトって聞いたことがありますか?」「裏サイトを読んだり、書き込んだりしたことがありますか?」という質問が付け加わっています。
 裏サイトというのは、ネットがつながるパソコンやスマホで利用できるホームページのことで、「○○学校の○○ちゃん、ムカつくよね。」「その子、知ってる。なんかフザケンなって感じよね。」といった悪口がびっしり書き込んであるそうです。世も末です。
 このような個人名をあげた誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)の書き込みなど、最近の「いじめ」は以前にも増して陰湿になりました。匿名性を悪用した「顔の見えない悪口」の言いたい放題。言われた方はたまりません。怒りをどこへももって行けない分、傷口はより深く広がります。まともな神経では生きにくい世の中になりました。
 いじめを苦に、子供が自ら命を絶つという痛ましい事件は、依然として後を絶ちません。一連の報道に心を暗くされると同時に、「我が子は大丈夫だろうか」と危機感を感じていらっしゃる保護者も多いことと思います。
 「いじめ」の定義は、「①自分より弱いものに対して一方的に、②身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、③相手が深刻な苦痛を感じているもの」とされていますが、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた子供の立場に立って行うことに留意する必要があります。また、いじめは、どの子にも、どの学校でも起こり得るものという認識を持ち、子ども達の心のサインを見逃すことなく、早期発見早期対応に努めることがとても大切になります。
 姫戸小学校でも「いじめを絶対に許さない」という共通理解のもと、担任をはじめ全職員で、子供たちの生活の様子を観察し、情報交換し、対応を図るという組織的な指導を行っています。また、いじめを受けた子供が「誰かに話す」という行動がとれるように、信頼関係の構築と共感的人間関係づくりに努めているところです。
 ただ、このような学校の取組も、家庭との「連携」なくしては、その効果も十分には期待できません。家庭教育は、善悪の判断や正義感、道徳心、他人への思いやりなどを育むための「基盤」です。まず何よりも、親と子が深い愛情と信頼で結ばれていること。その絆こそが、子供の明日への元気を築くものです。食事をしながら、買い物に行く車の中で、お風呂で背中を流しながら、綺麗な星空を一緒に眺めながら、お子様にいろいろ尋ねてみてください。学校のこと、友達のこと、勉強のこと、ハマっているゲームのこと、楽しいと思っていること、嫌だなと思っていること‥。
 そして、ちょっとでも心配に思われることがありましたら、すぐに担任までご連絡ください。互いの情報を交換し、知恵を出し合い、力を合わせて問題解決に向けて取り組んでいきましょう。保護者と学校は、その子の幸せを願う「最高のパートナー」です。

あったかい気持ち

 先日、帰り道に二間戸のスーパーに立ち寄りました。今晩のおかず何にしようかなと店内を歩いていると、可愛い一年生の女の子とパッと目が合って、お互いに手を振りました。

 すると、しばらくして 「恥ずかしかったようで、校長先生にきちんと挨拶ができなかったみたいです」 と、お父さんが笑顔で娘さんの手を引いて声をかけてくださいました。 
 ヘルメット姿でしたので、親子でサイクリングの途中だったのでしょう。心の通った暖かい親子関係と、その中にもいっぽん、筋が通ったご家庭の躾(しつけ)を垣間見て、「さすがだな」と感心するとともに、心がほんわりとあったかくなりました。

   ※写真は姫戸町二間戸の竹本健朗さんが育てられている「花菖蒲」。きれいですね。

第一回学校運営協議会(ひめっ子すくすく会議)を開催しました!

 姫戸地区の保・小・中で設置しています「学校運営協議会」(ひめっ子すくすく会議)を、先日6月16日(水)に姫戸小学校を会場に開催しました。

 学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)は、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の5)に基づいた仕組みです。姫戸地区は何年も前からこの制度に取り組まれている、全国でも例を見ない先進地域です。学校運営協議会の主な役割として、

 ○ 校長が作成する学校運営の基本方針を承認する

 ○ 学校運営に関する意見を教育委員会又は校長に述べることができる

 ○ 教職員の任用に関して、教育委員会規則に定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる

の三つがあります。学校運営協議会では、子供たちがどのような課題を抱えているのかという実態を共有するとともに、地域でどのような子供を育てたいのか、何を実現したいのかという目標・ビジョンを共有するために「熟議(熟慮と議論)」を重ねることが大切になります。熟議により、子供たちに関わるより多くの方の意見を取り上げることができます。本年度は会長に深谷千惠様(姫戸ひかり保育園長)を、副会長に田中道範様(子供会連絡協議会長)を推薦いただき、上天草市教育委員会から委嘱された委員20名で活動を進めて参ります。

 「まなび部会」では、①コロナウィルス感染症拡大防止を徹底しながら、地域と子供の交流の場を創造する。②地域学校協働活動推進員のコーディネートにより学校行事等への協力も含め、普段の授業への地域住民の参加・サポートを図る。

 「こころ部会」では、①親も、子も、地域も一体となった「あいさつ運動」を展開する。②地域の文化継承の場を確保する。

 「からだ部会」では、①肥満にならない体づくりを、家庭・地域に啓発する。②家庭と連携して、子供にメディアコントロール力を育成する。

など、それぞれの部会の活動の方向性が示されました。今後、「熟議」を重ねながら、具体的な活動を推し進めていきたいと思います。

 

その気持ちをカタチに

 

行為の意味
          宮澤 章二

あなたの心はどんな形ですかと
人に聞かれても答えようがない
自分にも 他人にも心は見えない
けれど
ほんとうに見えないのであろうか

確かに心はだれにも見えないけれど
心づかいは見えるのだ
それは
人に対する積極的な行為だから

同じように
胸の中の思いは見えないけれど
思いやりは見えるのだ
それは
人に対する積極的な行為なのだから

あたたかい心が
あたたかい行為になり
やさしい思いが
やさしい行為になるとき
「心」も「思い」も 
初めて美しく生きる
それは
人が人として生きることだ

 

 今年は熊本地震から5年、東日本大震災から10年といった節目が重なりました。熊日新聞の「取材前線」のコラムで、阪神大震災発生から26年間取材を続けているというベテラン記者の「5年以降は急速に風化が進む。取り残される被災者や目の届かない苦しみにどう光を当てるか、報道の力量が試される」という言葉が載っていました。災害の多発する今、我々学校現場でも、災害の「教訓」を学び直し、防災や避難行動、心のケア、記憶の伝承など幅広く取り組んでいく必要があります。
 

 心はだれにも見えないけれど

 心づかいは見える

 思いは見えないけれど

 思いやりはだれにでも見える

 その気持ちをカタチに

 2011年3月11日の東日本大震災が発生以降、 ACジャパンのCMで流れていました。これは詩人で作詞家でもある 宮澤章二(みやざわ しょうじ)さんの「行為の意味」という詩から引用されたものです。
 姫っ子の一人一人が、純粋で誠実な心や思いを持っています。日頃の学校生活の様子や、保護者や地域の方との関わりを見ていても、それが分かります。その心や思いを行動に表すことで「心づかい」や「思いやり」という目に見える「カタチ」になります。自分から真心込めて挨拶をすること、友達の大切な名前に「さん」をつけること、後に使う人のためにトイレのスリッパを並べること、困っている人に声をかけること、決して意地悪をしないこと‥。 

 6月は「心のきずなを深める月間」です。相手の気持ちになって考えることの大切さに気づき、どうしたら「心づかい」や「思いやり」といった目に見える積極的な「行為」がとれるようになるのかを、一緒に学んでいきましょう。

大きな、大きな感動をありがとう!!

 心配された雨も子ども達の情熱で吹き飛ばし、予定通り5月16日(日)に姫戸小中学校合同体育大会を開催することができました。PTA体育委員さんを中心に、早朝から児童生徒・保護者・職員総出でグランドの水抜きを行い、運動靴を泥だらけにしながらも、予定より僅か10分遅れの開会式でした。 
 気迫のこもった赤白応援合戦をスタートに、徒走、リレー、表現、綱引きと、あっという間の3時間でした。子ども達は、まさに「全身全霊」(体育大会スローガン)の大活躍でした。短い練習期間にもかかわらず、朝夕と寸暇を惜しんで練習を重ねた応援演舞、鬼滅の刃ダンス、よさこいソーラン節等々、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

 姫っ子はすごい!!

 

体育大会に向けて、みんな頑張ってます!

6年生をお手本に、1年生もぴしっと!

 来る5月16日(日)の姫戸小中学校合同体育大会に向けて、暑さにも負けず、風にも負けず(今日は砂埃を巻き上げる強風でした)、みんな真剣に練習に取り組んでいます。さすが「姫っ子」。

 でも心配なのは、明日から始まるゴールデンウィーク。新型コロナウィルス感染症拡大をどう防ぐかです。若者にも感染しやすいとされる変異株が、熊本でも猛威をふるっています。子ども達にとっても「我慢」のゴールデンウィークになりそうですが、以下の4点に気をつけて過ごしてもらいたいと思います。

ア 換気の徹底

 可能な限り常時換気に努める。こまめに(30分に1回以上数分間程度)窓を全開にすること。

イ 身体的距離の確保

 人との間隔はできるだけ2m(最低1m)を基本とし、身体的距離を確保すること。

ウ マスクの着用

 マスク等の飛沫対策を講じる。また、近距離での会話や大声での発声をできるだけ控えること。

エ 手洗い・うがいの励行 石鹸での手洗いやアルコールを含んだ手指消毒を励行すること。

 

みんな元気な顔で、5月6日にまた会いましょう喜ぶ・デレ興奮・ヤッター!

 

 

児童用の消毒液の寄贈

1月14日(木)姫戸郵便局長・黒木洋治様より、児童用の消毒液を寄贈していただきました。先の見えない苦しいコロナ禍にあり、地域の方からの温かいご支援に、感謝するばかりです。

いきいき芸術体験の実施

転回社の代表である小松野希海さんが来校され、校長室にていきいき芸術体験の見所等を紹介していただきました。実は、小松野さんは私と髙須賀教頭の友人の長女という縁もあり、以前から交流を希望していたのです。校長室では挨拶がわりに、こんな3ショットでお迎えしました。

10月30日 モリンガ茶の寄贈

(株)アマーサの四方田(よもだ)徹 様よりモリンガ茶をいただきました。量にして、本校児童5ヶ月分です。インド産の薬用植物であるモリンガをこの天草の地で拡げたいという強い思いで、14年前から姫戸町で栽培されています。県内でも珍しい薬用茶で美容や健康等多くの効用が期待されています。コロナやインフルエンザへの予防にも効果が期待でき、大変喜んでいます。

10月22日 EM菌の寄贈

パールライオンズクラブの 山口 卓 様よりEM菌を寄贈していただきました。毎年環境浄化活動の一環として、上天草市内の学校に配付され、プール掃除や環境整備等に活用しているところです。ありがとうございました。

PTA愛校作業のお礼

8月23日(日)にPTA愛校作業が行われました。体育大会に向けて、運動場がきれいに整備され、8月25日からの練習が気持ちよく実施できることを大変嬉しく思います。ありがとうございました。

ザリガニの部屋の設置

6月1日の学校再開に併せて、1階の踊り場に「ザリガニの飼育コーナー」を設けました。1・2年生が休み時間に観察しに来てくれます。今は校長が面倒を見ていますが、いずれは子どもたちがお世話してくれるでしょう。ザリガニのへや

児童玄関の【夢】ギャラリー

児童玄関には、子どもたちの夢を育む掲示コーナーを設けています。私の手作りです。題して、姫戸小【夢】ギャラリー。今年の合い言葉はもちろんのこと、【夢】に関する本や資料、知能アップのクイズ等を置いてあります。いつでも手にとって見ることができます。【夢】ギャラリー

感謝! 心温まる「EM菌」の寄贈

パールライオンズクラブの 山口 卓 様が来校され、EM菌を寄贈していただきました。環境問題が大きく叫ばれる中、環境浄化活動の一環として注目されているEM菌。壁についたヘドロやアオサを取り除いてくれる優れもの。プール掃除が楽になります。