2013年10月の記事一覧

9月24日(火)4年理科研究授業

 9月24日,4学年理科「空気や水をとじこめると」の研究授業を行いました。本時は単元導入の時間で,閉じ込めた空気や水について自由試行的な実験を通し、学習問題を設定することを目標としています。

 導入では,運動会の競技で行ったペットボトルロケット打ち上げ場面を電子黒板で提示しました。ペットボトルロケットが空高く打ち上がった場面を改めて見て、「なぜ,ペットボトルは飛んだのか?」
という疑問をもった子どもたち。さっそく自由試行的な実験に取り組みました。


 注射器や空気鉄砲を使って実験に取り組んだ子どもたち。
 
「空気は押し込めるけど,水は押そうとしても押せないよ。」「注射器の中に入れたスポンジが,小さくなったよ。なぜ?」等たくさんの疑問点が出されました。

 同時に,「空気でっぽうは,後ろの玉が前の玉を押して飛んでいると思ったけど,後ろの玉が前の玉にくっつかないうちに飛んでいった。」「空気と水の性質は違うようだ。」等,たくさんの「分かったこと」も出されました。
 


 分かったことと疑問に思ったことを別の色の付箋紙に書き込み,グループ,全体で「考えの共有」を図りました。全体での発表場面では,実物投影機を使ってグループでの話し合いの結果を電子黒板上に映し出しました。文字が見えにくいときは,画面を拡大して見えやすくするなど,相手意識を持った活用ができていました。





 自分たちで設定した学習問題ですので,次時からの学習に見通しと意欲をもつことができたようでした。

9月24日(火)1年算数科研究授業

 9月24日,1学年算数「おおきさくらべ」の研究授業を行いました。本時は,形の違う2つの容器に入った水のかさをくらべる学習です。

 提示された2つの容器に入っている水を見て,どちらが多いのか児童は思い思いに予想を出します。

 比べる方法を考え,グループでしっかり話し合いをして活動に入りました。

 

 

 ここでタブレットPCの出番です。かさ較べの結果を「証拠写真」として撮影しました。


 結果発表の場面では,画像を根拠として「こうなったから,こっちが多い」と言うような説明の仕方できました。



 
まとめの場面では、確認の演示実験を実物投影機を活用し電子黒板に映し出しました。全員が目の前で見ているような画像を見ることができ,学習内容の徹底を図ることができました。

 

 

 

 実践を終えて,実感したICTの効果は,大きく2点。一つは,それぞれのグループで活動したことを全体の場で説明するとき,根拠となる画像があることで,「考えの共有」がより図りやすくなること。

 もう一つが,実物投影機を使って手元を拡大提示することは,低学年の児童にとって非常にわかり易く,学習内容の徹底をることができることです。

 使い始めたばかりの低学年にとっては、タブレットPCそのものへ興味が向きやすく,逆に学習を阻害してしまうことがあります。目的を持たせ必要な場面以外は手元に置かないようにしながら,これからも活用を進めていきたいと考えています。

 

6月29日 6年生算数科研究授業

6月29日,6学年算数「拡大図と縮図」の研究授業を行いました。本時は,1時間目。図形を比較する活動を通して,拡大図・縮図の意味について学びます。

 

導入では,意図的に誤った縮図や拡大図をタブレットPCで提示しました。課題への焦点化を図るとともに,学習問題を再確認し,問題意識を持って学習に取り組むことができました。

 

個人思考の場面では,「学習探検ナビ」というソフトを活用しました。操作がとても簡単で、子どもたちもタブレットPCとワークシートを使って意欲的に学習に取り組んでいました。


グループでの活動場面では,3人に一台のタブレットPCを使い、個人思考の場面で考えたことを、グループで広げ・深めていきました。

子どもたちはタブレットPCをくいいるように見合い、グループで積極的に伝え合う様子が見られました。ペン書きや拡大等の機能は、グループ思考の場面での「考えの共有」に大変効果的でした。


全体での学びの場面では,電子黒板を活用しました。電子黒板上での説明は、視覚的にポイントをとらえやすく、児童の理解を深めることに適しています。

電子黒板に課題として提示した図形を写し出し、説明をし合いました。友達の考えにそれぞれ付け加えたり、反対したりしながら、考えの共有を図ることができました。


研究の視点

 本校の校内研修の構想について紹介します。本年度のテーマは,「児童の思考力・表現力の向上のためのICT活用による授業改善」です。

 

 研究の視点は3点あります。

 

1つめは,「子どもの学びを生み出す『提示・説明』の工夫」です。

 子どもの学びが生まれる,いわゆる「問いが生まれる」には,教材との出会わせ方が重要になってくる。そこで,教材との出会いの場面において,ICTを効果的に活用した「提示・説明」の取組を進めています。

 

2つめは,「子どもの学びを広げ・深める『考えの共有』の工夫」です。

子どもの学びを広げ・深め,確かな力につなげるためには,教師の一方的な指導ではなく,教師と子ども,子ども同士が考えを伝え合う「考えの共有」が不可欠であると考えます。そのため,様々な考えの共有の場を設定することにより,考えの共有を図っています。

 

 3つめは,「子どもの学びの姿が見える『言語活動』と評価の工夫」です。

 本校の子どもたちの課題の一つである思考力・表現力を育むために,「単元を貫く言語活動」を指導計画へ位置づけ,指導を進めます。子どもと私たち指導者が互いに学びの伸びを実感する評価をを通して,思考力・表現力の向上をめざしています。