美里町立励徳小学校
学校生活
やまびこ返ってきたかな?
12月9日(火)
今日も朝から冷えました。
朝から登校坂の下で子どもたちの登校の様子を見ていたら、いつも挨拶を交わすゴミ収集車の方が、
「先生、寒かけん、ちゃんと着とかなんですよ。」
と声をかけてくださいました。
ジャケットは着ていましたが、防寒着を着ていなかった私を心配してくださったようです。
ありがたいです。
さて、そんな寒さ残る1時間目。
1年生2人が外に出ていこうとしていました。
どうしたのか尋ねると、
国語で勉強している「おとうとねずみチロ」になりきって運動場で
「おばあちゃ~ん」
「あ・り・が・と・う」
と叫びに行くというではありませんか。
もちろん、私もついていきました。
運動場の端っこにあるちょっとした盛り土の上に登って
「あばあちゃ~ん」
「あ・り・が・と・う」
力が入りすぎて最後はしゃがみ込んでしまいました。
チロのように山の向こうに向かって
だんだん、家族の名前や先生たちの名前を叫んでみたり。
ちょっとはねかえる山が遠かったのか、やまびこまではいきませんでしたが、いろいろなところに反響してかすかに返ってきた音に耳を傾ける二人でした。
一通り叫び終わって教室に戻りながら、
「ところで、りっちゃんのサラダは作った?」
と聞いてみると、
「妹の誕生日の日に家族と一緒に作ったよ。」
と教えてくれました。
澄み切った空気の中を二人のかわいらしい声が、私にはどこまでもこだまして励徳校区中に響き渡ったと感じました。
寒さを和らげてくれます
12月5日(金)③
昨日ほどではありませんでしたが、今日も寒い1日となりました。
そんな中、職員玄関、図書室、校長室前にはクリスマスの飾りがささやかですがありました。
職員玄関の飾りは、昨年度の飾りにプラスして教員業務支援員の先生が、忙しい仕事の合間を縫って作ってくださいました。
図書室の飾りは、司書の先生が、先月の図書館教育部会で教えていただいた飾りつけを早速実践して作ってくださっていました。
校長室前の飾りは、いったいだれが作ったのでしょう。
校長室を訪れる子どもたちが気付いてくれるといいな。
学校を訪れる方のことを 学校に勤務する職員のことを そして何より、子どもたちのことを思い、冬の寒さを少しでも和らげようとする先生方の思いが伝わるといいな。
スクールカウンセラーによる授業
12月5日(金)②
今日の5時間目は、衛藤スクールカウンセラーに授業をお願いしました。
私たちの中にある様々な感情。それがあふれたときどうなるのか?あふれた感情をどのようにコントロールするのか?
その方法の一つとして誰かに話をする(相談する)という方法があることについて今回は話をしていただきました。事前にとった子どもたちへのアンケートに対して丁寧な返しもしていただきました。
今回は、4~6年生を対象とした授業でした。
子どもたちは、「マップ」でメモを取りながら真剣に話を聞いていました。
今日の授業を受けて3学期にお試しカウンセリングを行う予定です。
少人数がゆえに大人の目が届きすぎ、先回りして声をかけることも少なくありません。もちろんそれも大事なことですが、この環境がこれから先ずっと続くわけではないこともまた事実です。子どもたちには、自分からSOSを発信できるようにしていかなければならないと思っています。
そのためにも、学校の職員全体で子どもたちの見取りはしっかりしつつ「子どもたちを信じて『待つ』」姿勢を大切にしていくことを共通理解しているところです。
珍入者?
12月5日(金)
今日、出勤すると職員から
「昨日、駐車場や運動場に猿が出ました」
と報告を受けました。
子どもたちは帰った後だったようですが、親子とみられる猿4頭が、運動場で追いかけっこをしたり木に登って木の幹を揺らしたり。ひとしきり遊んで森の中に消えていったようです。
今日は、3時間目に持久走の練習で運動場を子どもたちが走るということだったので、その前に運動場の落ち葉掃きを兼ねて見回りました。
すると・・・
① ②
③ ④
①きれいな紅葉
②イノシシが掘り返した跡
③大量の鹿の糞
④これまた大量の落ち葉
11月の詩(11月は短歌でした)の中に入れたのが、水町春さんの
「来ちゃった」と秋はいきなりやってきて長居もせずに過ぎ去ってゆく
まさにその通りの短い秋でした。
1か月以上前に芝刈り機で芝を刈りましたが、もうさすがに成長は遅く、しばらく芝刈りはしなくてもよさそうです。その代わりと言わんばかりの落ち葉です。
ともあれ残念ながらか幸いか猿は出てくる気配なく、子どもたちは無事に持久走の練習に集中することができました。
今日の練習は、1~4年の合同練習。
今年は、全学年が500メートル 800メートル 1000メートル 1200メートル 1500メートル の中から自分でコースを選び走るスタイルになりましたので、どのコースも複数学年の子どもたちがおり、一斉に出発していきます。
走っている友達への応援あり、担任の先生のアドバイス(まるで青山学院の駅伝監督のような)あり、子どもたちは、自分のペースを心掛けながらも下の学年には負けられない!お兄ちゃんお姉ちゃんたちに追いつき追い越すぞ!とモチベーションをアップさせているところもあるようです。
持久走大会(12/12)まであと1週間。体調を整え、猿に邪魔されることなく子どもたちの持てる力を存分に発揮した走りを期待しています。
当日は、持久走だけではなく地域の方や熊大の映画研究会の皆さん、保護者の皆さんとのディスカッションや餅つきも計画されています。また、にぎやかな1日となりそうです。
Happyはっぴプロジェクト始動
12月3日(水)
今日の昼休み、校長室で「Happyはっぴプロジェクト」会議は開かれました。
参加者は、励徳小児童有志です。
励徳小では、数年前から太鼓を教育活動に取り入れ活動を続けてきました。
今年だけでもいろいろな場所で演奏をしたり映画とコラボしたりしています。
そういった活動を通して子どもたちは演奏の腕前だけではなく自信もつけてきています。
使う太鼓は、地域の方の手作り太鼓だったり、職員がタイヤにテープを巻いて作ったタイヤ太鼓だったり、美里町所有の太鼓を地域ボランティアの方に運搬をお願いして使わせてもらったり・・・駆使しています。
演奏を地域の方々に聞いていただく機会も増える中で出てきたのが、
「おそろいの法被が欲しい」
でした。
そこで、学校の限られた予算の中ではありますが、子どもたちの思いを詰め込んだ法被を作りたいと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
今日のプロジェクト会議で子どもたちに伝えたのが、
1 予算
2 締め切り日時
3 長く励徳小太鼓の法被として着れるもの
です。
子どもたちは、メモする紙やタブレットを持参して校長室に入ってきました。
3つの条件を子どもたちに伝えると、早速、1着当たりの単価を計算したりデザインについてタブレットで検索したり・・・
昼休みいっぱい校長室で
「これどうかな~」
「これ安いよ」
「後ろには、○○って入れたらどうかな」
「袖あり?袖なし?どっちがいい?」
などなど早速タブレットを駆使しながら白熱した議論が交わされていました。
昼休みの25分間いっぱい使って時間となりました。
次の会議は、5日金曜日の昼休み。プレゼン大歓迎と伝えて解散しました。
どんなプレゼンが出てくるか楽しみです。
予算オーバーしないといいのですが