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やまびこ返ってきたかな?

12月9日(火)

今日も朝から冷えました。

朝から登校坂の下で子どもたちの登校の様子を見ていたら、いつも挨拶を交わすゴミ収集車の方が、

「先生、寒かけん、ちゃんと着とかなんですよ。」

と声をかけてくださいました。

ジャケットは着ていましたが、防寒着を着ていなかった私を心配してくださったようです。

ありがたいです。

さて、そんな寒さ残る1時間目。

1年生2人が外に出ていこうとしていました。

どうしたのか尋ねると、

国語で勉強している「おとうとねずみチロ」になりきって運動場で

「おばあちゃ~ん」

「あ・り・が・と・う」

と叫びに行くというではありませんか。

もちろん、私もついていきました。

運動場の端っこにあるちょっとした盛り土の上に登って

「あばあちゃ~ん」

「あ・り・が・と・う」

力が入りすぎて最後はしゃがみ込んでしまいました。

チロのように山の向こうに向かって

だんだん、家族の名前や先生たちの名前を叫んでみたり。

ちょっとはねかえる山が遠かったのか、やまびこまではいきませんでしたが、いろいろなところに反響してかすかに返ってきた音に耳を傾ける二人でした。

一通り叫び終わって教室に戻りながら、

「ところで、りっちゃんのサラダは作った?」

と聞いてみると、

「妹の誕生日の日に家族と一緒に作ったよ。」

と教えてくれました。

澄み切った空気の中を二人のかわいらしい声が、私にはどこまでもこだまして励徳校区中に響き渡ったと感じました。