水上学園ブログ

水上学園日記

ICTが拓く学びの形ー全国学力調査に挑む9年生ー

 

新緑がまぶしい季節となりました。運動場では5・6年生がリレーの練習に励んでいました。

本日、9年生を対象に「全国学力・学習状況調査」が実施されました。

今年度の大きな特徴は、英語の試験において、本調査では初となる「CBT(Computer Based Testing)」が導入されたことです。

これまでの紙と鉛筆による筆記試験とは異なり、生徒たちは一人一台のタブレット端末に向かい、ヘッドセットを装着して解答を進めます。

画面から流れる音声を聞き取り、英語で答えを録音したり、キーボードを叩いて英文を入力したりする姿は、まさに今の時代の学びを象徴する光景でした。

本校は昨年度、文科省の「AIを活用した英語教育強化事業」の指定を受け、ICTを効果的に活用した英語教育の充実に力を注いでまいりました。

日常的な授業の中で、AI型教材でのスピーキング練習やタブレットを用いた意見交換を積み重ねてきた生徒たちにとって、デジタル端末はもはや「特別な道具」ではなく、自身の考えを表現するための「文房具」の一部となっています。

その成果もあり、初めてのCBT形式にもかかわらず、生徒たちは操作に戸惑うことなく、非常にスムーズに、そして集中してテストに取り組んでいました。

日頃の積み重ねが、変化に対応する力、そして自信を持って課題に向き合う姿勢に繋がっていることを、心強く感じた一日でした。

生徒たちのこれまでの努力が、どのような結果として表れるのか、今から非常に楽しみです。

さて、明日は9年生の国語と数学、そして6年生の国語と算数の調査が行われます。

明日も子供たちがリラックスして、持てる力を十分に発揮できることを願っています。

ご家庭におかれましても、今夜はゆっくりと休めるよう、温かい励ましをお願いいたします。

春風の吹き抜ける、成長の一日

久しぶりに、これ以上ないほどのお天気に恵まれました。雲ひとつない真っ青な空に、山の新緑が眩しいほどに映え、心地よい春風が学校中を吹き抜けています。

3時間目、運動場からは元気な1年生の声が聞こえてきました。彼らにとって初めてのスポーツテスト、50m走です。

「用意、ドン!」の合図で、コースを全力で駆け抜ける姿は、まさにさわやかな春風のよう。本当に「はやい、はやい!」と、そのスピードに驚かされました。

走り終わった後、一人の男の子が汗を輝かせながら、「先生、1番になりました!」と誇らしげに報告に駆け寄ってきました。その真っ直ぐな笑顔に、これからの成長がますます楽しみに感じられます。

一方で、3年生の教室をのぞいてみると、こちらはじっくりと学ぶ国語の時間でした。

題材は、今の季節にぴったりの「春風をたどって」。子供たちは机を寄せ合い、まるでみんなで頭をつつき合うようにして、真剣に考えを出し合っていました。

2年前、この子たちが1年生だった頃を思い出すと、前を向いて座っておくことすら大変だった場面もありました。それが今では、仲間とじっくり意見を交わし、学び深める姿を見せてくれています。その確かな大きな成長に、感慨深いものがありました。

次の4時間目、運動場には9年生の姿がありました。

彼らはリレー練習に励んでいました。バトンパスの瞬間を見ると、昨日行われた3・4年生の練習とは比べ物にならないほど、格段にスムーズで、力強さを感じさせる「進化」したバトンパスでした。最高学年としての意地と練習の成果が、そこにはっきりと表れていました。

1年生の全力疾走から、9年生の洗練された動きまで、それぞれの学年で大きな成長の足跡が見られる。これこそが、義務教育学校ならではの春の一日の風景です。

これからも、子供たちの健やかな成長を、地域、保護者の皆様と共に見守り続けていきたいと思います。

 

バトンがつなぐ心

今日は二十四節気の一つ穀雨(こくう)。日差しが少しずつ力強くなってきてテレビのニュースでは早くも熱中症予防の話題も出始めました。校内ではシャクナゲの薄ピンク色の花が、新緑に映えてとても美しく咲き誇っています。

さて、体育館からは、元気いっぱいの子供たちの声が聞こえてきます。覗いてみると、3・4年生が合同で体育祭を前に、リレーの練習をしていました。

今回の授業では、ただ走るだけでなく、リレーの要である「バトンパス」をいかにスムーズに行うかがテーマです。

授業の冒頭、電子黒板には、「バトンをスムーズにつなぐためにはどうしたらいいのか」という問いかけとともに、20メートルという具体的な数字と、バトンパスの動作を示すイラストが映し出されました。子供たちは、自分たちで最適なタイミングや手の出し方を考えるところからスタートしました。

実技練習が始まると、体育館中を子供たちが駆け回ります。最初はタイミングが合わず立ち止まってしまったり、バトンを落としてしまったりする場面もありました。しかし、子供たちは諦めません。

ペアになって、「いつ、どのタイミングで手を出す?」、「声を掛け合った方がいい?」と、お互いに意見を出し合い、何度も試行錯誤を繰り返していました。

コーンを目印に、走るスピードを合わせながらバトンを渡そうと必死に手を伸ばす姿。その真剣な表情からは、チームのためにという強い思いが伝わってきます。

バトンパスが成功したときの子供たちの笑顔は、シャクナゲの花のように輝いていました。

今回の練習を通じて、子供たちは技術だけでなく、協力することの難しさと、息を合わせて成功させる喜びを学んだことと思います。

陸上競技の世界では日本のお家芸ともいわれるスムーズなバトンパス。その完成形にはまだ遠いかもしれませんが、自分たちで考え、工夫し、高め合おうとするその姿勢は、間違いなく一歩ずつ理想に近づいています。

体育祭本番で、水上学園の3・4年生がどのような「バトン」をつなぎ、どのような「心」を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。

保護者の皆様、地域の皆様、子供たちの成長と挑戦を、温かく見守り、応援していただければ幸いです。

手をつなぎ、心を通わせる「学校探検」― 2年生が見せた頼もしい背中

1年生の「学校探検」が行われました。学校にはどんな教室があり、どんな先生や先輩たちがいるのか。期待と少しの緊張を抱えた1年生を案内してくれたのは、ひとつ年上の2年生たちです。

「こっちだよ」「迷子にならないようにね」と優しく声をかけ、1年生の手をしっかり握って歩く2年生。体育館や音楽室、図書室、保健室、そして職員室と、校内のさまざまな場所を巡りました。音楽室では壁に並んだ音楽家の肖像画を一緒に見上げ、保健室では具合が悪くなった時にどうすればいいか説明するなど、2年生は自分たちが学んだことを一生懸命、そして誇らしげに伝えていました。

特に印象的だったのは、案内する2年生の成長ぶりです。ついこの間まで、今の1年生と同じように「ここはどこかな?」と不安そうな表情で案内されていた彼らが、今では堂々と後輩をリードする立派な「先輩」になっていました。その小さな背中は、去年よりも一回りも二回りも大きく見え、頼もしさを感じずにはいられませんでした。

1年生はお兄さん・お姉さんの話を真剣に聞きながら、新しい発見に目を輝かせていました。案内を終えた2年生の表情にも、大役を果たした満足感と少しの自信が溢れていました。

こうして、教えられる側から教える側へとバトンが渡されていく。こうした日々の交流の中にこそ、子供たちの確かな成長の瞬間があるのだと改めて実感した一日でした。水上学園の子供たちが、これからも互いに支え合い、共に育っていく姿を、地域・保護者の皆様と共に温かく見守っていきたいと思います。

明るく・楽しく・元気に!響き合う「楽しい授業」の足跡

昨日のどんよりとした曇り空が嘘のように、今朝は雲一つない快晴に恵まれました。鮮やかな青空と瑞々しい新緑に映える校舎は、まさに本校のスローガンである「明るく・楽しく・元気な水上学園」を象徴しているかのようです。そんな清々しい空気の中、今日も各教室では活気ある「楽しい授業」が展開されていました。

水上学園では今年度、このスローガンの下で「楽しい授業」をさらに具現化するため、「児童生徒を学びの主体とした授業への転換」を掲げています。教員が教え込むのではなく、子供たち自身が問いを持ち、対話を通して納得解を見つけていく。そんな活気ある学びの姿が、今日も校内のあちこちで見られました。

5年生の算数の教室を覗くと、子供たちが自然と机を寄せ合い、熱心に語り合う「学び合い」の光景が広がっていました。「ここはこうなるんじゃない?」「なるほど!」といった声が飛び交い、真剣な表情で互いの考えをぶつけ合っています。まさに子供たちが「学びの主体」となり、自分たちの力で課題を解決しようとするエネルギーに溢れていました。自分一人では解決が難しい問題も、仲間の視点に触れることで、理解が深まる喜びへとつながります。これこそが、私たちが目指す「楽しい授業」の姿です。

一方、8年生の数学では、より高度で自律的な学びが見られました。生徒たちが自ら立ち上がり、仲間のノートを覗き込みながら、身振り手振りを交えて解説する姿は実に頼もしいものです。教えられるのを待つのではなく、自ら動き、学びを作る。こうした先輩たちの主体的な姿勢は、下の学年の子供たちにとっても素晴らしいお手本となります。

そして、1年生の教室では、学びの原点に出会いました。算数の授業で「なかまはどれ?」という課題に挑戦する1年生。カラフルな教科書を前に、「あ、わかった!」「こっちはどうかな?」と目を輝かせながら鉛筆を動かしています。どんなに小さな学年であっても、自ら発見し、自分の手で答えを導き出す経験が、学習への主体性を育みます。

本校は1年生から9年生までが共に過ごす義務教育学校です。それぞれの発達段階に応じて「学びの主体」として成長していく姿を間近で見られることは、私たちの大きな喜びです。子供たちが「明日も学校へ行きたい」「今日の授業も楽しかった」と思えるよう、これからも全職員で授業改善に取り組んでまいります。

保護者の皆様、地域の皆様、これからも本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

雨を吹き飛ばす笑顔!心がつながった見知り遠足

本日は、子どもたちが待ちに待った「見知り遠足」の日でした。あいにくの雨空となり、村民体育館での実施となりましたが、会場は雨音をかき消すほどの熱気に包まれました。

まずは、ピカピカの1年生の入場、自己紹介です。お兄さん、お姉さんたちの温かい拍手に迎えられ、少し照れくさそうに、でも堂々と入場する1年生の姿がとても微笑ましく感じられました。また、同時に新しく転入してきたお友達の紹介もありました。

続いて行われたのは、今年度から水上学園の仲間に加わった「新しく来られた先生方のクイズ」です。先生方の意外な一面が発表されるたびに、「えーっ!」と大きな歓声が上がり、子どもたちとの距離が一気に縮まった瞬間でした。

その後は、全校児童で「お誕生月なかま」のダンスを踊り、学年を超えて手をつなぎ合いました。さらに、迫力ある部活動紹介や、体育館いっぱいに巨大な列ができたじゃんけん列車、班の絆を深める縦割り班活動と、笑顔の絶えない時間が続きました。

お昼には、保護者の皆様が準備してくださった愛情たっぷりのお弁当を、班のみんなで仲良く頬張りました。

午後からは、空が味方をしてくれました!雨が上がったため、急きょ旧岩野小学校の運動場へ移動。広々としたグラウンドで、縦割り班対抗のドッヂビー大会を開催しました。フライングディスクを一生懸命に追いかけ、必死に班の仲間を応援する姿は、まさに水上学園の「団結力」そのものでした。

最後は、改めて安全な登下校や生活についての諸注意を確認し、笑顔で解散となりました。

雨天スタートというハプニングはありましたが、それさえも思い出のスパイスに変えてしまう子どもたちのパワーに圧倒された一日でした。新しい友達、新しい先生との出会いを大切に、明日からの学校生活もさらに充実させていってほしいと願っています。

そして、美味しいお弁当を持たせてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。

  

熊本地震から10年。命を守る避難訓練

2016年4月に発生した熊本地震から、早いもので10年が経過しました。被災されたすべての方々に、改めて心よりお見舞い申し上げます。

本日、水上学園では、地震発生を想定した避難訓練を実施しました。あの大震災の記憶を風化させることなく、いつ起こるかわからない災害に備え、子どもたちの命を守るための大切な訓練です。

緊急地震速報の合図とともに、子どもたちは机の下に身を隠し、頭部を守る行動をとりました。その後、教員の指示に従い、静かに、そして素早く体育館へ避難しました。話し声がまったく聞こえないほど、全員が真剣に訓練に取り組み、「自らの命を守る避難」をすることができました。

体育館に全員が無事に避難した後、熊本地震で亡くなられた方々へ向けて、全員で黙祷を捧げました。静寂に包まれた体育館で、子どもたちは命の尊さについて改めて深く考えたことでしょう。

災害はいつ、どこで発生するか分かりません。日頃からの備えと、冷静な行動が命を守ることにつながります。ご家庭でも、この機会に避難経路や家族との連絡方法などについて、話し合ってみてはいかがでしょうか。

熊本地震から10年。水上学園では、あの日得た教訓を忘れず、子どもたちが安全に、そして安心して過ごせる学校づくりに努めてまいります。今回の避難訓練が、子どもたちの防災意識をさらに高め、自ら命を守る力を育むきっかけとなることを願っています。保護者の皆様におかれましても、引き続きご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

雨の月曜日、校舎に響く「成長の足音」

しとしとと雨が降る、静かな週明けとなりました。校舎の向こうに広がる水上の山々には霧が立ち込め、まるで水墨画のような幻想的な風景が広がっています。

そんな落ち着いた雰囲気の中、校舎内では子供たちの確かな成長のドラマが繰り広げられていました。

はじめての「学び」のカタチ
今日が登校二日目となる1年生。2時間目は「見知り遠足」に向けた準備のお話でした。
単に持ち物を確認するだけではありません。「先生のお話をどう聞くか」「お友達にどう発表するか」という、学校生活の土台となるルールを、一つひとつ丁寧に学んでいます。真っ直ぐに手を挙げるその姿は、立派な「水上っ子」の第一歩です。

1年、2年の積み重ねが生む自信
お隣の教室からは、2年生の元気な声が聞こえてきました。国語の教科書の扉の詩「たんぽぽ」を音読していました。1年前の幼さが影を潜め、自信に満ちた大きな声で読む姿に、この1年間の歩みを感じずにはいられません。

さらに3年生の教室を覗くと、そこにはまた違った成長の姿が。「わたしの最高の一日」を想像して日記を書く授業では、担任の説明を聞いたあと、すぐに自らの力でノートに向き合っていました。想像を膨らませてペンを走らせる集中力は、低学年からの大きな飛躍を感じさせます。

9年間を見守る、本校ならではの光景
一方で、高学年では打って変わって緊張感のある空気が漂っています。
4年生以上は本日までテストが実施されました。特に7年生以上は、タブレット端末を活用したCBT(ComputerBasedTesting)に臨んでいます。
9年生の教室では、ヘッドセットを装着し、画面上の問題に集中して取り組む姿が見られました。最上級生としての自覚と、デジタル時代を生き抜く頼もしさが同居しています。

1年生の「学びの始まり」から、9年生の「自立した学び」まで。
わずか百メートルほどの校舎の中を歩くだけで、9年間にわたる子供たちの成長のグラデーションを俯瞰できる。これこそが、義務教育学校である本校の大きな特徴であり、私たち教職員にとっての喜びでもあります。

雨の音に混じって聞こえる子供たちの声や、鉛筆を走らせる音。その一つひとつが、未来へと続く大切な足音のように感じられた一日でした。

「ハイ、元気です!」から始まる、新しい一歩

大雨に雷も鳴り、荒れた朝となりましたが、今日からいよいよ全校児童生徒が揃っての学校生活がスタートしました。昨日の入学式を無事に終え、水上学園の誇る135名が全員顔を合わせた、今年度初めての朝です。

はじめての「ドキドキ」と「元気」
1年生の教室を覗くと、そこには「はじめて」が溢れていました。最初の山場は、朝の会での健康観察。担任の先生に名前を呼ばれても、最初は「なんて答えればいいんだろう?」と戸惑う初々しい姿が見られました。先生のお手本をじっと聞き、勇気を出して、「ハイ、元気です!」一人、また一人と返事が続くにつれ、少しずつ声が大きくなっていく。その様子を見守るこちらも、思わず自然と笑顔になってしまいます。しばらくは慣れないことばかりで大変かもしれませんが、この元気な返事があれば大丈夫。焦らず一歩ずつ、成長していきましょう。

真剣勝負の学力調査
一方、3年生から9年生のフロアには、心地よい緊張感が漂っていました。今日は学期初めの学力調査です。

3年生の挑戦
初めて本格的な調査に挑む3年生。問題用紙と解答用紙が分かれているという「初めての形式」に少し驚きながらも、先生の説明を真剣に聞き、一生懸命えんぴつを走らせていました。

7年生以上のCBTスタイル
高学年になると、試験の光景も一変します。タブレット端末を活用したCBT(ComputerBasedTesting)です。1時間目の国語では、全員がヘッドセットを装着して「聞き取り問題」に集中。GIGAスクール構想も第2章に入り、デバイスをスムーズに使いこなす姿には、デジタルネイティブ世代の頼もしさを感じます。

お待ちかね!はじめての給食
そして、1年生にとって大きな楽しみ(あるいは試練?)となったのが、「はじめての給食」です。メニューは、子どもたちに不動の人気を誇るカレーライス!
自分たちで配膳の準備を整え、みんなで声を合わせて「いただきます」。自分たちの力で準備し、みんなで味わう食事は、きっと格別の味だったことでしょう。作ってくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに、たくさん食べて心も体も大きく育ってほしいと願っています。

明日は初めての週末。そして週明けにはどんな「はじめて」が待っているのでしょうか。子どもたちの小さな一歩を、これからも温かく見守っていきたいと思います。

【祝・入学式】「やるゾウ」がいっぱいの水上学園、スタートです!

先日まで満開だった桜も新緑へと移り変わり、生命の息吹を感じる本日、令和8年度水上村立水上学園の第4回入学式を挙行いたしました。水上村長様をはじめ、多くのご来賓や地域の皆様に見守られ、15名のピカピカの一年生が水上学園の仲間に加わりました。

担任の先生から名前を呼ばれると、会場に響き渡る元気いっぱいの返事。その姿はとても頼もしく、後ろで見守る上級生や私たち教職員、そして保護者の皆様の顔にも自然と笑みがこぼれる、温かい雰囲気に包まれた式となりました。

水上学園の「やるゾウ」くん
式辞では、一年生のみなさんに水上学園に隠れている「やるゾウ」くんのお話をしました。
「お勉強やるゾウ」「運動もやるゾウ」「あいさつもやるゾウ」……。自分から進んで行動する「やるゾウ」くんになれるよう、三つのお約束をしました。

  • 「明るく」自分からあいさつをしましょう
  • みんなで「楽しく」すごせるよう、お友達に優しくしましょう
  • 「元気な」毎日のために、早寝・早起き・朝ごはんを守りましょう

「この約束を守れますか?」という問いかけに、一年生のみんなが元気に「はい!」と答えてくれたときは、本当に嬉しく思いました。

義務教育学校として4年目の春
本校は義務教育学校として開校し、この4月で4年目を迎えました。1年生から9年生までが共に過ごすこの学び舎では、お兄さん・お姉さんが1年生の手を引いて歩く姿が日常の光景です。

水上村の宝である子供たちを真ん中に据え、保護者の皆様、地域の皆様、そして村当局と手を取り合う「五者連携」の下、子供たちの健やかな成長を支えてまいります。これからも「地域とともにある学校」づくりを推進してまいりますので、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

15名の新入生のみなさん、今日から一緒に「明るく、楽しく、元気な水上学園」をつくっていきましょう!

令和8年度の幕開け!「やるゾウ」と進むMizukamiG4.0

先日まで満開だった桜の枝からはさわやかな新緑が、新しい希望に胸を膨らませた子どもたちの元気な声が、再び水上学園に戻ってきました。

令和8年度のスタートです!本日はまず就任式が行われ、新たに7名の先生方をお迎えしました。新しい風を吹き込んでくれる頼もしい仲間とともに、一丸となって水上学園を盛り上げてまいります。

続いて行われた始業式では、スライドを使いながら今年度のビジョンについてお話ししました。開校4年目を迎える今年は、さらなる進化を目指して「MizukamiG4.0」というロゴマークを作成しました。

式の中で子どもたちに伝えたのは、3月の修了式で交わした「自分で考え、自分で学び、自分で行動する」という約束のアップデートです。

この実践力を象徴するのが、おなじみのキャラクター「やるゾウ」くんです。

今年度は「やるゾウ」くんのように、主体的に次の3つのことに取り組んでほしいと願っています。

1.明るく:自分から明るいあいさつ
2.楽しく:いじめや差別のない、温かい学校
3.元気な:早寝・早起き・朝ごはんで、心身を健康に

「明るく・楽しく・元気な」学校をつくるのは、先生たちだけではありません。児童生徒一人一人の「やるゾウ!」という熱い心が、水上学園の未来を切り拓いていきます。

保護者の皆様、地域の皆様、今年度も本校の教育活動へのご理解と温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和7年度修了式―「自ら考え、行動する」さらなる高みへ

満開の桜に迎えられ今年度最後の登校

春の柔らかな光が、校庭の桜を優しく包み込んでいます。本日、水上学園は令和7年度の修了式を無事に迎えることができました。

振り返れば、この1年間は「明るく・楽しく・元気な水上学園」を目指し、全校児童生徒と教職員が一丸となって駆け抜けた193日間でした。1年前の始業式の日と比べ、修了証を手にする一人ひとりの表情は驚くほど凛々しく、その成長の跡がはっきりと感じられ、胸が熱くなる思いです。

式の中では、代表児童生徒が今年度の振り返りと来年度への決意を力強く語ってくれました。

4年生のたいせいさん
「いよいよ第2ステージ(5年生)に上がるので、さらに気を引き締めてがんばりたい」
6年生のほのさん
「自分から進んで考え、新しいことにもどんどん挑戦していきたい」
8年生のさくやさん
「最高学年として、下級生の素晴らしいお手本になれるよう努力を続けたい」

それぞれのステージで、自分の役割と目標をしっかり見据えている姿は、まさに水上学園の誇りです。

校長から、修了式に際して、特に4月からがんばってほしいこととして、本校で掲げている目指す児童生徒像3つの中から「実践力」についてお話ししました。

>誰かに言われて動くのではなく、「自ら考え、自ら学び、行動する」。
>このサイクルが自分たちのものになれば、水上学園はもっともっと「明るく・楽しく・元気」な学校になります。

「次の学年で、自分はどんなことを、どのように頑張るのか」。その決意を自分自身の頭でしっかりと考え、4月8日の始業式には晴れやかな決意とともに登校してくることを約束しました。子どもたちの新しい一歩に、大きな期待を寄せています。

保護者の皆様、地域住民の皆様。この1年間、本校の教育活動に多大なるご理解と温かいご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
来年度も、子どもたちの可能性を最大限に引き出せるよう精進してまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

箱根の王者がやってきた!~青山学院大学駅伝部との交流会~

満開の桜が、まるで今日の良き日を祝福しているかのようです。
本日、本村で合宿中の青山学院大学駅伝部の皆さんが本校を訪ねてくださいました。

テレビの向こう側で活躍する「憧れの選手たち」を前に、子どもたちは朝からソワソワ。しかし、いざ交流が始まると、そこには速さだけではない「強さの理由」がありました。

「感謝」と「意味」を大切にする王者の品格
今年度、数々の大会で輝かしい成績を収めた選手の皆さん。
その口から語られるのは、意外にも自分たちの強さではなく、周囲への「感謝の言葉」でした。支えてくれる人への思いがあるからこそ、一歩を前に踏み出せる。その謙虚な姿勢に、私たち教職員も深く学ぶものがありました。

また、青学独自の準備運動「青トレ」を教わる際には、こんなアドバイスをいただきました。

>「何事も、意味を考えながらやることが大切です」

「なぜこの動きが必要なのか?」「これが走りにどうつながるのか?」
目的意識を持って取り組むことの大切さは、スポーツだけでなく勉強や日々の生活にも通じる、魔法の言葉です。

笑顔あふれる「青学旋風」
校庭には子どもたちの弾けるような笑顔が広がりました。選手と一緒に体を動かし、直接触れ合った時間は、子どもたちにとって一生の宝物になったはずです。

満開の桜の下、青学のチームカラーである「フレッシュグリーン」と子どもたちの紅白帽子が混ざり合う光景は、春の素晴らしい思い出となりました。

青山学院大学駅伝部の皆さん、過酷な練習の合間に貴重な時間をありがとうございました。
皆さんの今後ますますのご活躍を、全校児童生徒・職員一同、心より応援しています!

 

伝統のタクト、次代へ。――鼓笛隊ラストステージに向けて

水上学園の体育館に、力強い太鼓の音と、澄み渡る鍵盤ハーモニカの旋律が響き渡りました。

いよいよ今週の土曜日、21日(土)に開催される「湯山温泉桜まつり」。このステージが、これまで本校の鼓笛隊を力強く牽引してきた6年生にとっての引退公演、いわば「ラストステージ」となります。本日はその本番に向けた最後のリハーサルが行われました。

 

3年生から6年生まで、全員が心を一つにして音を重ねる姿。そこには、1年間厳しい練習を積み重ねてきた自信と、仲間と共に演奏できる喜びが満ち溢れていました。真剣な眼差しで指揮を仰ぐ下級生たちの姿からも、最上級生への深い信頼が伝わってきます。

リハーサルの締めくくりには、この1年間、鼓笛隊の顔として、そして精神的支柱として重責を担ってきた主指揮の恒松さんから挨拶がありました。

 

「みんなで心を一つにして、最高の演奏を届けましょう」

 

その言葉には、伝統を守り抜いた達成感と、引退を間近に控えた寂しさ、そして後輩たちへの期待が込められていました。

そして、感動的な場面が訪れます。指揮者の象徴である「タクト(指揮杖)」が、恒松さんの手から、次年度の指揮者を務める5年の中村さんへと手渡されました。

 

物理的な重み以上に、水上学園の伝統と誇りという目に見えない「バトン」が、しっかりと受け継がれた瞬間でした。受け取った中村さんの表情も、引き締まった決意に満ちたものに変わっていきました。

令和7年度・水上学園鼓笛隊の集大成は、いよいよ今週末です。

---湯山温泉桜まつり---

日時:3月21日(土)午後3時30分過ぎ(予定)
場所:汗の原親水公園 湯山温泉桜まつり特設ステージ

 

6年生の勇姿を目に焼き付け、新しい代へと引き継がれる音色を、ぜひ会場で温かく見守っていただければ幸いです。桜舞い散る湯山の空に、子供たちの情熱が響き渡ることを願っています。

水上村公式ポータルサイト>トピックス>イベント>第55回 湯山温泉桜まつり 開催のお知らせ

 

成長の足跡、次の一歩へ―前期課程・学年末レポート

水上学園の各教室は今、一年間の集大成をむかえる活気に満ちています。本日は、締めくくりの段階に入った第1ステージ1年生から4年生までの様子をギュッとまとめてレポートします。

【1年生】AIドリルで「自分だけの学び」を深める
1年生は、タブレットPCを使ったAIドリルでの学習に夢中です。解答状況に合わせて、AIがその子に最適な問題を自動で出題してくれるこのシステム。「できた!」と声を弾ませ、小さな指でテキパキと操作する姿に、この一年の確かな成長を感じます。一人ひとりのペースを大切にする「個別最適な学び」が、1年生でもしっかりと根付いています。

 

【2年生】思い出を届けるプレゼンテーション
2年生の教室では、この一年の「楽しかったこと」の発表会が行われていました。黒板には「しせい」「目線」「大きさ」といった、伝えるためのポイントが掲げられています。大型モニターに思い出の写真を映しながら、自分の言葉で堂々と話す姿は、もうすぐ中学年になるという頼もしい自覚に溢れていました。

 

 

【3年生】協力して作る「学校の魅力」紹介
3年生は、校内のお気に入りの場所を紹介する準備に励んでいます。先日「ウェビング図」で広げた思考を、今はタブレットでプレゼン資料にまとめる段階です。写真の構図を工夫したり、友達と原稿を読み合ってアドバイスし合ったり。個人の気づきが「チームの協力」によって洗練されていく、素晴らしい学びの風景が見られました。

 

【4年生】技術室に響く創造の音
4年生は、図工の時間に技術室で「伝言板」の制作に没頭しています。設計図を片手に、金槌やボンドを使って木材を組み上げる手つきは真剣そのもの。これまで培った技能を総動員し、実用性と個性を兼ね備えた作品を仕上げようとする姿には、高学年へと向かう力強い意志が宿っています。

 

 

どの学年も、ただ「終える」のではなく、次へ「つなげる」ための大切な時間を過ごしています。

保護者の皆様、地域の皆様。一年間、子どもたちの挑戦を温かく見守り、支えてくださり本当にありがとうございました。修了式までの残りわずかな日々も、一人ひとりの「小さな自信」を大切に育んでまいります。

 

画面の向こうに広がる世界、5年生「最後の挑戦」

5年生の教室では、水上学園の教育課程の大きな特色である「オンライン英会話」が、今年度の締めくくりを迎えました。

黒板には大きく「最後のオンライン英会話です!」の文字。そこには、1年間積み重ねてきた学びの足跡が、いくつかの英語のフレーズとともに記されていました。

一対一で向き合う勇気と成長

子どもたちがヘッドセットを装着し、タブレットを立ち上げると、教室内は一気に「英語の空間」へと変わります。

画面の向こう側にいる海外の講師とつながる瞬間、最初は少し緊張した表情を見せていた子もいましたが、いざ会話が始まればその表情は一変します。

"Howoldareyou?" 

"What’syourhobby?" 

"What’syourfavorite...?"

これらの質問に対し、用意された答えを読むだけでなく、自分の言葉を付け加えようと試行錯誤する姿が印象的でした。

画面越しに映る講師の笑顔に励まされ、ジェスチャーを交えながら一対一で会話を続ける。この「逃げられない、でも伝わると嬉しい」という実感が、子どもたちの自信を育んでいます。

「伝わる」喜びを次のステップへ

今日、画面に出てきた単語には「yam(ヤム芋)」や「ham(ハム)」、「jam(ジャム)」などがありました。講師の発音を真剣に聴き取り、即座に反応するスピード感。今年度の初めには戸惑っていた子も、今では一人で堂々とセッションを完結させています。

教室を巡回するデビット先生も、子どもたちの自立した学習ぶりに目を細めていました。ICT機器を道具として使いこなし、物理的な距離を超えて世界と対話する力は、まさにこれからの時代を生き抜く「翼」となるはずです。

5年生で培ったこの「一歩踏み出す勇気」を胸に、6年生へと向かう彼らの背中が、今日は一回り大きく見えました。

よろしければ、今日お子様がどんなことを海外の先生とお話ししたのか、ご家庭での話題にしてみませんか?

桜の便りと、一年を締めくくる最後の一週間

水上村では先週、待望の桜の開花宣言が出されました。本校周辺の桜も一輪、また一輪と、春の訪れを告げるように愛らしい花を咲かせ始めています。

今朝は「花冷え」という言葉がぴったりの、身が引き締まるような冷え込みとなりました。しかし、太陽が昇るにつれて空は真っ青に晴れ渡り、日中は柔らかな陽光が校庭を包み込むポカポカとしたうららかな陽気となりました。

そんな春の光が降り注ぐ運動場では、1・2年生が体育の授業でサッカーに励んでいました。
小さな体で一生懸命にボールを追いかけ、チームの仲間と声を掛け合いながら走る姿は、活気に満ちあふれています。青空と色づき始めた桜、そして子供たちの真っすぐなエネルギー。そのコントラストは、見ているこちらの心まで温かくしてくれます。

さて、いよいよ今年度の授業も、今日を含めて残り一週間となりました。

今日から本格的に「学年のまとめ」の週に入ります。一年前より一回りも二回りも成長した子供たちの姿に目を見張ります。ノートを丁寧にまとめる手つき、友達と意見を交わす真剣な眼差し、そして掃除の時間に黙々と働く後ろ姿。その一つひとつが、この一年間の学びと成長の確かな証です。

この一週間は、学習の総仕上げを行うとともに、お世話になった教室や友達、先生への感謝の気持ちを育む大切な時間でもあります。子供たちが、自信を持って次のステップへと進めるよう、教職員一同、最後までしっかりと寄り添い、サポートしてまいります。

春の陽気に誘われて、校庭の桜も一気に満開へと向かうことでしょう。子供たちの笑顔も、この桜に負けないくらい満開で今年度の修了の日を迎えられることを願っています。

保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、最後まで子供たちの登下校の安全や、温かい見守りをどうぞよろしくお願いいたします。

春の息吹と、6年生の真心

 

厳しい冬を越え、ようやく桜の開花が始まりましたね。学校周辺の木々も、日に日に薄いピンク色に染まり、まさに春本番といった趣です。

そんな春の陽気に包まれた先日、本校の6年生が、素晴らしい行動を見せてくれました。

来る3月21日・22日に開催される「桜まつり」を前に、会場となる汗の原親水公園のボランティア清掃に出かけてくれたのです。

公園に到着した子どもたちは、軍手にゴミ袋を手に、さっそく活動を開始しました。
「ここにもゴミがあるよ!」と、声を掛け合いながら斜面や広場を歩き回ります。中には、土に埋もれていた大きなゴミを見つけ出し、誇らしげに掲げる姿もありました。

自分たちが育ったこの村を、そして大切なお祭りを、最高の状態で迎えてほしい。
そんな郷土への愛と、おもてなしの心が、彼らの一生懸命な背中から伝わってきました。

桜まつりを彩る「心の花」

活動中、ふと見上げると、公園の桜もつぼみを膨らませ、一輪、二輪とほころび始めていました。
子どもたちの明るい笑顔と、清掃活動によって整えられた公園。そこには、桜の花に負けないくらい美しい「心の花」が咲いているようでした。

3月21日・22日の桜まつり当日には、きっと桜も見ごろを迎え、たくさんのお客さんでにぎわうことでしょう。
その時、会場を訪れる皆さんが心地よく過ごせるのは、影で支えてくれた子どもたちの頑張りがあったからです。

村の宝である子どもたちが、村のために汗を流す。
その優しさが、水上の春をよりいっそう温かいものにしてくれています。

なお、本校の児童生徒は前夜祭イベントに出演します。保護者の皆様には送迎等大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。

水上村公式ポータルサイト > トピックス > イベント > 第55回 湯山温泉桜まつり 開催のお知らせ

忘れない、あの日からつながる「命」のバトン

カレンダーが3月11日を指すたびに、私たちはあの日、東北の空の下で起きた出来事に思いを馳せます。2011年の東日本大震災から15年という節目を迎えました。

水上学園の校庭には、青空を背に半旗を掲げました。国旗、村旗、そして校旗。少し低い位置で風に揺れるその姿は、震災で亡くなられた多くの方々への深い弔いと、忘れてはならない記憶を私たちに示しています。

本日のお昼の放送では、教頭先生から全校生徒に向けて特別なメッセージが贈られました。

> 「1年生から8年生のみなさんは、まだ生まれていなかった頃の出来事です。でも、これを『昔の大変な事件』として終わらせてはいけません」

放送が流れる間、校内はしんと静まり返りました。子どもたちにとって、15年前は歴史の教科書の一ページのように感じるかもしれません。しかし、教頭先生の言葉にあったように、あの日を経験した方々が私たちに託してくれたのは、単なる悲しみの記憶ではなく、「今を生きる私たちが、どう命を守るか」という力強いメッセージです。

東北から熊本へ、受け継ぐ教訓

ここ熊本に生きる私たちにとっても、地震は決して他人事ではありません。熊本県では、平成28年熊本地震が発生した4月を「防災月間」として定めています。

本校でも、来月には避難訓練や防災教育を重点的に行う予定です。3月に東日本大震災を想い、4月に熊本地震を振り返る。この二ヶ月は、私たちにとって「命」について深く考え、行動に移すための大切な期間となります。

ご家庭で「もしも」を語り合ってください

学校での学びを確かなものにするために、ご家庭でもお子さんと一緒にぜひ以下のことを話し合ってみてください。

  • 避難場所の確認: 家族がバラバラの時に地震が起きたら、どこで待ち合わせるか。
  • 非常用持ち出し袋: どこに置いてあるか、中身は今の自分に合っているか。
  • 連絡手段: 災害用伝言ダイヤル(171)などの使い方を知っているか。

「備えること」は、自分を大切にすること、そして周りの大切な人を守ることにつながります。15年という月日が流れても、あの日の教訓は色褪せることはありません。

水上学園としても、子どもたちが「自分の命は自分で守れる」たくましい大人へと成長できるよう、これからも防災教育に力を注いでまいります。

来月の防災月間に向けて、ご家庭で備蓄品(水や非常食)の点検を一緒にしてみるのはいかがでしょうか?「自分の命を守る準備」を、今日から始めてみましょう。

言葉がつむぐ成長の軌跡〜1時間目の「国語」の授業から〜

今朝の1時間目、校舎を巡ると、図らずも前期課程(1年生から6年生)のすべての教室で「国語」の授業が行われていました。低学年から高学年へと、教科書をめくる音が、子どもたちの成長の足音のように重なり合って聞こえてくる……そんな特別な朝の様子を詳しくお伝えします。

【1年生】心を通わせる「おはなしさんぽ」
1年生の教室では、名作「ずうっと、ずっと、大すきだよ」の学習が佳境を迎えていました。黒板には「ともだちのかんがえをよくきいてかんがえよう」というめあて。愛犬エルフとの別れを通し、主人公がなぜ「子犬はいらない」と言ったのか。1年生にとっては少し難しい「心の裏側」にある愛情を探ります。
感心したのは、床に座って友達とノートを見せ合う「おはなしさんぽ」の姿です。自分の書いた文字を一生懸命に読み上げ、それを真っ直ぐな瞳で聞く友達。言葉を介して「悲しみ」や「温かさ」を共有しようとする、純粋な学びの原点がそこにありました。

【2年生】自分を重ねる「共感の力」
2年生は「スーホーの白い馬」。モンゴルの草原を舞台にしたこの壮大な物語で、彼らは「一番心が動かされたところ」を特定し、その理由を言語化していました。
黒板には「もし自分だったら……」という記述のヒント。ただ物語を外側から眺めるのではなく、登場人物の苦しみや喜びに自分を投影させる「自分事」としての読解です。ノートを指差しながら、自分の価値観を一生懸命に友達に説明する姿に、1年間での大きな成長を感じました。

【3年生】思考を整理する「ウェビング図」
3年生になると、学びの道具が進化します。「お気に入りの場所、教えます」という単元では、「ウェビング図(思考マップ)」を駆使していました。
中心に「体育館」や「図書室」と書き、そこから連想される「なぜ好きなのか」「どんな思い出があるか」をクモの巣のように広げていく手法です。バラバラだった頭の中のイメージが、図を使うことで整理され、論理的な「説明の言葉」へと形を変えていく。中学年らしい、知的なワクワク感に溢れた時間でした。

【4年生】表現を味わう「言葉の追いかけっこ」
4年生は小手鞠るいさんの「ハワンレイケのほとりで」。ここでは表現の面白さに焦点が当てられていました。
「なぜ、歌とグレンは言葉の追いかけっこを楽しんでいたのか」。黒板には「スパゲティ・スクワッシュ」「パンプキンの仲間」など、弾むような言葉が並びます。タブレットを自在に操り、友達と画面を共有しながら、リズミカルな会話が二人の距離を縮めていく様子を丁寧に分析していました。デジタルツールが、文学の深い理解を支える頼もしい相棒となっています。

【5年生】論理的に読み解く「4つのヒント」
5年生の「大造じいさんとガン」では、さらに高度な分析が行われていました。教室の大型モニターには、心情を読み解くための「4つのヒント(行動・心の中の言葉・対比・情景描写)」が。
大造じいさんが宿敵・残雪に対して抱いた「尊敬」にも似た複雑な感情。子どもたちは、単なる勘ではなく、教科書の「空の様子」や「じいさんの表情」といった確かな根拠(エビデンス)をもとに意見を戦わせていました。論理的思考の種が、着実に芽吹いています。

【6年生】学びの集大成、そして後期課程へ
そして6年生。取り組んでいたのは「海の命」です。前期課程の国語の集大成として、「後期課程へつなげよう」という意識が教室全体に満ちていました。
主人公・太一が、父の仇とも言える大クエをなぜ殺さなかったのか。6年生はこれまでの「読む・書く・話す」の全スキルを動員し、太一の生き様を80字程度の指定された条件で論述していました。静まり返った教室で、ペンを走らせる音だけが響く。自分の信念と言葉を一致させようとするその背中は、もう立派な「表現者」の風格でした。

ひらがなを一生懸命に追いかけていた1年生が、やがて物語の裏側を読み解き、自分の哲学を言葉に込める6年生へと育っていく。水上学園の廊下を歩くだけで、その6年間の美しいグラデーションを目の当たりにすることができました。
言葉は、一生の宝物です。これからも子どもたちが、自分の心と言葉を大切に育てていけるよう、一時間一時間の授業を丁寧に創り上げてまいります。
各学年の学びの深まりが伝わったでしょうか。
「今日の国語、どんなこと考えたの?」と、ぜひご家庭でも話題にしてみてくださいね。

蕾に宿る「祈り」と「感謝」

卒業式の余韻が残る校舎。つい先日まで最上級生として学校を支えてくれた9年生の姿がないのは、やはりどこか寂しいものです。彼らが去った後の教室は少し広く感じられます。ふと校庭に目を向けると、そこには「命のバトン」が繋がれていました。

パンパンに膨らんだ桜の蕾

校庭の桜の枝を見上げると、蕾が今にも弾けそうなほどパンパンに膨らんでいます。朝夕の冷え込みはまだ厳しいものの、自然は着実に春の準備を整えていますね。足元のパンジーたちも、色とりどりの表情で私たちを励ましてくれているようです。

読み聞かせの最後の日

今日は今年度最後の「読み聞かせ」の日でした。そしてある学級では、15年前の東日本大震災にまつわるお話が語られました。当時まだ生まれていなかった子どもたちが、ボランティアの方の言葉を一言も漏らさぬよう真剣に聴き入る姿を見て、胸が熱くなりました。

  • 当たり前のように朝を迎えられること
  • 仲間と一緒に学べること
  • 穏やかな春を待てること

震災の記憶を語り継ぐことは、今この瞬間の「幸せ」を再認識することでもあります。卒業した9年生も、在校生も、この穏やかな日々に感謝できる優しい大人になってほしいと願わずにはいられません。

「春はもう、すぐそこまで。」

この桜が満開になる頃、子どもたちはまた一つ、新しいステージへと歩みを進めます。今のこの静かな時間を大切に、一歩ずつ進んでいきましょう。読み聞かせのボランティアの皆様、一年間本当にありがとうございました。

未来行きのタイムマシンいよいよ出発の時ーいざ、前へ!ー

市房ダム湖のほとり、一万本の桜が今か今かと開花の時を待つこの良き日。水上村立水上学園において、第3回卒業証書授与式を挙行いたしました。

今日、16名の卒業生が、住み慣れた学び舎を巣立ち、新しい世界へと羽ばたいていきました。

今回の卒業生は、旧岩野小学校・湯山小学校の最後の卒業生として、また新しく開校した水上学園の「新しい学校のリーダー」として、文字通りこの学校の土台を築いてくれたメンバーです。

前期課程の児童を優しくリードし、新しい歴史を自らの手で創り上げてくれた彼らの姿は、まさに水上学園の誇りでした。

式では、在校生代表の平井さんが送辞を読み上げました。

先輩方との思い出を振り返るうちに感極まり、声を詰まらせながら語りかけるその言葉に、会場のあちらこちらからすすり泣く声が漏れ始めました。

そのバトンを受け取った卒業生代表の余利くん。

これまでの学校生活、仲間と過ごしたかけがえのない日々を振り返り、こらえきれずに涙をぬぐいながら、力強く、そして温かい感謝の気持ちを込めた答辞を届けてくれました。

そして式の最後、別れの歌として卒業生全員で合唱したのは、RADWIMPSの「正解」です。

「制限時間は あなたのこれからの人生」

歌詞の一言一言を噛みしめるように歌う彼らの歌声は、参列した保護者の皆様、地域の方々、そして教職員の心に深く響き、会場全体が大きな感動に包まれました。

式辞では、ホーキング博士の言葉を借りて「過去に戻ることはできない。だからこそ、今という瞬間の価値を大切にしてほしい」と伝えました。

それと同時に、彼らは全員が「未来行きのタイムマシン」に乗っているのだとも話しました。

これから先、何を学び、誰と出会い、どんな努力を積み重ねるか。

その一つ一つの選択が、彼らの未来を創り上げていく座標となります。

でも、道に迷ったときは、いつでもこの水上村を、この学び舎を思い出してください。ここは君たちの永遠の故郷です。

16人の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。

未来への操縦桿をしっかりと握り、いざ、前へ。

9年生の修了式:涙と笑顔の節目

水上学園の9年生にとって、今日は1年間の課程を締めくくる大切な修了式でした。残すはいよいよ明後日の卒業式のみとなり、義務教育9年間の集大成を迎えようとしています。

式では、代表の川俣くんが意見発表を行いました。

  • 涙のメッセージ:これまでの思い出がこみ上げ、涙を流しながらの発表となりました。
  • 仲間の絆:行事での衝突や団結、当たり前だった日常が終わることへの切なさが語られ、他の生徒たちの涙を誘いました。
  • 感謝の言葉:9年間共に成長した仲間や、本気で向き合ってくれた先生方への深い感謝が伝えられました。

副校長先生からは、最高学年として学校をリードしてきた9年生へ、温かい言葉が贈られました。

  • 成長の証:この1年、悩みながらも最上級生としての責務を果たし、大きく成長した姿を「先生が保証する」と力強く語られました。
  • 強み:進路に向けて自分自身を見つめ直した経験や、仲間と手を取り合い壁を乗り越えてきた絆こそが、これからの人生の強みになると強調されました。
  • エール:水上学園で積み上げた日々に自信と誇りを持って、明後日の卒業式を最高の笑顔で迎えてほしいと締めくくられました。

修了式のあとは、多くの生徒にとって人生最後となるかもしれない給食の時間でした。

  • お祝いメニュー:卒業を祝う赤飯が振る舞われました。
  • リラックスしたひととき:教室では、仲間と共に机を囲み、ピースサインを送るなど、和やかな笑顔が溢れていました。

明後日の卒業式では、義務教育学校として開校してから3年間、学校をリードしてくれた9年生を、在校生と職員全員が心を込めて送り出します。

理科室から響く「発見」の足音:LearingbyDoing

「ゴロゴロ!」「カタカタッ」「おーっ!」。2階の理科室から賑やかな音が響いてきました。教室の中を覗くと、3年生の子どもたちが身を乗り出し、瞳を輝かせて何かに没頭しています。

今、3年生の理科では、1年間の学習の締めくくりとして「科学モノづくり」に取り組んでいます。


学びをおもちゃに詰め込んで

子どもたちの手元にあるのは、磁石、ゴム、電池、風の力……。これまで授業で学んできた科学の原理を応用した、個性豊かな手作りおもちゃたちです。

  • 磁石の引き合う力を利用して、不思議な動きをする蝶々
  • 回路の仕組みを応用して、スイッチを入れると元気に動き出す車
  • ゴムの力を工夫した、ユニークな仕掛け

教科書に書いてある「正解」を確認するだけでなく、「どうすればもっと速く動くかな?」「なぜここでは止まってしまうんだろう?」と、トライ&エラーを繰り返す姿が印象的でした。


「生きた知識」へと変わる瞬間

これこそが、まさにLearningbydoing(なすことによって学ぶ)の本質です。

単に知識として暗記した「磁石の性質」や「電気の通り道」は、テストが終われば忘れてしまうかもしれません。しかし、自分の手で動かし、失敗し、工夫して完成させたおもちゃを通じて得た実体験は、体全体に刻み込まれる「生きた知識」となります。

理科室に満ちていた「ドタンバタン」という騒がしい音は、子どもたちが科学の不思議を体いっぱいで受け止め、思考を巡らせている心地よい足音のように聞こえました。

水上学園の子どもたちは、こうして遊びと学びの境界線を軽やかに飛び越えながら、探究する楽しさを育んでいます。ご家庭でも、ぜひ今日作ったおもちゃの「秘密」を、お子さんに詳しく聞いてみてください。きっと、誇らしげな解説が返ってくるはずです。

ヒカンザクラが見守る、それぞれの旅立ち

学校東側の斜面に、鮮やかなヒカンザクラが咲き誇っています。澄み渡る青空に映える濃いピンク色は、まるでこれからの新しい門出を祝福しているかのようです。

本日、公立高校後期選抜(一般)の1日目を迎えました。今年度の高校入試も、いよいよこれが最後の大勝負。試験会場で今まさに自らの可能性に挑んでいる生徒たちには、これまでの努力を信じ、最後まで粘り強くペンを走らせてほしいと、心から願うばかりです。

寂しさと誇らしさが入り混じる教室

一方、学校に残った、すでに進路の決まっている9年生たちの教室では、少し寂しい、しかし確かな一歩を感じさせる光景が見られました。
自分たちの手で作り上げ、教室を彩ってきた掲示物が一つ、また一つと外されていきます。学級目標、行事の思い出、日々の連絡事項……。壁が白く戻っていくたびに、この教室で過ごした時間の終わりが近づいていることを実感せずにはいられません。

「これまで積み上げてきたものを片付ける」この作業は、単なる片付けではなく、3年間の思い出を心のアルバムにしまい、次なるステージへ向かうための「心の整理」でもあります。掲示物のなくなった、少し広くなったように感じる教室の静けさは、この季節ならではの、胸を打つ感傷的な光景でした。

在校生へと引き継がれる想い

午後の体育館では、在校生たちが卒業式の練習に臨みました。整然と並ぶパイプ椅子、ピンと張り詰めた空気、そしてステージ上に掲げられた「卒業証書授与式」の文字。準備の整った式場に足を踏み入れると、別れと巣立ちの日がすぐそこまで来ていることを改めて痛感します。9年生の背中を見て育った後輩たちが、感謝の気持ちを込めて式に臨む。その姿もまた、水上学園の伝統が受け継がれていく尊い瞬間です。別れは寂しいものですが、緋寒桜が花を散らす頃には、生徒たちはそれぞれの新しい場所で、また瑞々しい芽を吹かせることでしょう。明日の入試2日目、そして週末の卒業式。一日一日を大切に、見守っていきたいと思います。

旅立ちの日に寄せて:卒業式へのカウントダウン

早いもので、カレンダーは3月を迎え、今日は桃の節句「ひな祭り」でした。校内にも春の気配が少しずつ漂い始めていますが、それと同時に、別れの季節特有の、どこか引き締まった空気が流れ始めています。今週の日曜日、3月8日に挙行される第3回卒業証書授与式に向けて、学校全体が「感謝を形にする」モードに切り替わりました。

心を込めた会場づくり

2日月曜日には、7・8年生が、これまで学校を引っ張ってくれた9年生のために会場設営を行いました。重いシートを敷き詰め、椅子を一つひとつ定規で測ったかのように真っ直ぐに並べていく。その真剣な表情からは、最高学年のバトンを受け継ごうとする自覚と、先輩への敬意がひしひしと伝わってきました。ガランとしていた体育館が、一気に「式典の場」へと姿を変え、主役たちの登壇を待つばかりとなっています。

歌声に込める「ありがとう」

一方、多目的ホールからは、1〜6年生の元気な、そしてどこか切ない歌声が響いています。昨日から始まった呼びかけや合唱の練習。1年生にとっては、優しく遊んでくれたお兄さん・お姉さん。6年生にとっては、背中を追い続けてきた憧れの存在。それぞれの学年が、9年生との思い出を胸に、言葉一つひとつを丁寧に発しています。ピアノの伴奏に合わせて響く「Tomorrow」のメロディ。気持ちを込めて歌っている子供たちの真っ直ぐな瞳を見ていると、指導にも熱が入ります。

卒業式は、単なる学校行事ではありません。送り出す側にとっては「感謝の心」を育む場であり、旅立つ側にとっては「自立の決意」を固める場です。

水上学園の全児童生徒、そして教職員が一丸となって、9年生の門出を最高の形で祝福できるよう、残りの日々を大切に過ごしてまいります。保護者の皆様、地域の皆様、当日はぜひ子供たちの立派な姿を見守ってください。

 

1年生からのサプライズ!心温まるバトンタッチ

いよいよ3月。別れと出発の季節がやってきました。今度の日曜日、8日は卒業式です。義務教育を終える9年生が、この学び舎に登校するのも残りわずか5日となりました。

体育館では会場設営がはじまり、業間には前期課程の児童たちが式歌や所作の練習に励む姿が見られるようになりました。学校全体が、少しずつ「その日」に向けて背筋を伸ばし始めているような、そんな独特の緊張感に包まれています。

そんな中、本日、9年生の教室でなんとも微笑ましく、心温まるサプライズがありました。

扉を開けて入ってきたのは、1年生の子供たち。手には一生懸命に作った色鮮やかな折り紙の花束と、メッセージカードが握られています。これまで優しくお世話をしてくれた9年生のお兄さん、お姉さんへ、「卒業おめでとう」の気持ちを届けにやってきたのです。

思い返せばちょうど1年前。4月の入学式で、緊張に震える小さな1年生の手を優しく引き、入場をエスコートしてくれたのが、当時最高学年になったばかりの9年生でした。

あれから1年。掃除の時間、昼休み、そして行事のたびに、1年生は常に9年生の背中を見て育ってきました。
プレゼントを手渡す1年生の姿は、1年前とは比べものにならないほど頼もしく、その成長ぶりに9年生も思わず目を細めて、とびきりの笑顔で応えていました。

「今までありがとう」「これからも頑張ってね」

言葉以上の思いが、教室中に溢れた時間。卒業を控えた9年生にとって、自分たちが注いできた愛情がしっかりと下級生に伝わっていたことを実感する、最高のはなむけになったのではないでしょうか。

お別れするのは寂しいものですが、こうして水上学園の伝統と優しさは、次の世代へと確実に引き継がれていきます。9年生が残してくれる「明るく・楽しく・元気な水上学園」の精神を胸に、1年生は明日からまた一歩、成長してくれることでしょう。

未来の水上を創るバトン―「ふるさと水上学」成果報告会―

一気に春めいてきて、昼間は夏のような日差しを感じるようになった今日このごろ。本校では、5・6年生による「ふるさと水上学」の成果報告会が開催されました。

この1年間、子どもたちは総合的な学習の時間を通じて、「自分たちのふるさと・水上村をより良くするために何ができるか」を問い続けてきました。地域の歴史や伝統行事、豊かな自然、そしてそこで暮らす人々の思い。自ら現場へ足を運び、調査し、考えを深めてきた結晶が、今日の発表には詰まっていました。

鋭い分析と、愛着が生む「提案」

発表では、大型モニターを活用して、グラフや図を交えながら分かりやすく解説する姿が印象的でした。
「新型コロナウイルスの流行前後で、祭りに参加する人の意識はどう変わったか?」
「水上村の特産品を広めるには、どのような発信が効果的か?」

単に調べたことを並べるだけでなく、アンケート結果から現状を鋭く分析し、子どもたちなりの「解決策」を提案する姿には、目を見張るものがありました。地域の一員として、自分たちの村を誇りに思い、真剣に未来を憂い、そして希望を見出そうとする熱意が、その言葉一つひとつに宿っていました。

伝統のバトンを受け取る4年生

今日の報告会には、特別なゲストがいました。来年度から高学年の仲間入りをし、この学習を引き継ぐことになる4年生です。先輩たちの堂々とした発表を前に、4年生は身を乗り出すようにして聞き入っていました。質疑応答の時間には、次々と手が挙がります。
「その調査で一番大変だったことは何ですか?」
「私たちも来年、そんな風に詳しくなれますか?」

4年生の真剣な眼差しからは、次は自分たちがこの学びを、そしてこの村を盛り上げていくんだという強い決意が感じられました。こうして水上学園の伝統と、ふるさとを愛する心は、確実に次の世代へと受け継がれていきます。次は、4年生がどのような視点で「ふるさと」を見つめていくのか。今から楽しみでなりません。

発表を終えた5・6年生の顔は、どこか晴れやかで、一回り大きく見えました。自分たちの学びが誰かの役に立つ喜びを知った彼らは、これからも水上の地で、たくましく成長し続けてくれることでしょう。

この1年間、子どもたちの活動を温かく支えてくださった地域住民の皆様、保護者の皆様に心より感謝申し上げます。

ふるさとの味、心に刻んで〜9年生最後の調理実習〜

 

卒業の日が刻一刻と近づいてきました。
今日、9年生にとって中学校生活最後となる家庭科の授業が行われました。締めくくりを飾るメニューは、私たちのふるさと水上村の誇り、そして市房山信仰の象徴でもある「お岳さん饅頭」です。

今回も、強力な助っ人として地域の女性部の皆様にお越しいただきました。
生徒たちは、地域の方々と交流しながらの調理に、最初こそ少し緊張気味でしたが、プロの手つきを目の当たりにすると、身を乗り出してコツを学んでいました。

 

受け継がれる「市房の心」

お岳さん饅頭づくりは、単なる調理実習ではありません。それは、水上の歴史や文化に触れる大切な時間でもあります。

丁寧な手仕事:生徒たちは、あんこを丸め、生地の焼き加減を見極める難しさを実感していました。
交流の輪:女性部の皆さんの「上手ね」「いい感じだよ」という温かい声かけに、自然と笑顔がこぼれます。
伝統の継承:生地を注ぐ音、立ち上がる湯気、そしてこんがりと焼けたあの独特の形。五感を通して、ふるさとの味を体に染み込ませているようでした。

 

最高の「おいしい!」が響く調理室

焼き上がったアツアツの饅頭を一口頬張ると、「おいしい!」「やっぱり最高!」という歓声が上がりました。弾けるような笑顔。自分たちの手で作った喜びと、地域の方々の愛情が隠し味となり、市販のものとはまた違った格別の味わいだったことでしょう。

 

9年生の皆さん。
これから皆さんは、それぞれの道を歩み始めます。時には、ふるさとを離れることもあるかもしれません。しかし、この「お岳さん饅頭」の味、そして皆さんの成長を温かく見守ってくださった地域の方々の真心は、皆さんの心の中にずっと残り続けるはずです。

 

最後にご指導いただいた女性部の皆様、本当にありがとうございました。
水上の温かさに包まれた、最高の「最後の授業」となりました。

早咲きの桜に誘われて:それぞれの「学び」が花開く

校庭の駐車場の奥、ふと目をやると紅色の早咲きの桜がほころび始めました。春の足音が、確実に聞こえてきています。

この連休中、村のシルバー人材センターの皆様が、校舎周りを実に見事に見違えるほど綺麗に整えてくださいました。おかげさまで、清々しい環境のなかで卒業式を迎える準備が進んでいます。地域の皆様の温かい支えに、心より感謝申し上げます。

真剣勝負のテストと、心を通わせる英語

校舎内を巡ると、学年ごとに特色ある学びの姿が見えてきます。

  • 後期課程(7・8年生):今年度最後の期末テストに挑んでいます。静まり返った教室に、鉛筆の走る音だけが響く緊張感。一年間の積み上げをぶつける真剣な眼差しが印象的でした。
  • 5年生:英語の授業では、自分の「ヒーロー」を紹介していました。
    "My hero is my father. Because he cooks very well."憧れの人を理由と共に英語で語る。単なる暗記ではなく、自分の心の内を言葉に乗せて届ける喜びを感じているようでした。

「なすことによって学ぶ」体と頭の躍動

体育館では、3・4年生が元気に跳び箱に取り組んでいました。踏切の音、着地のポーズ。一段ずつ高さを超えていく姿は、まさに成長そのものです。

一方、2年生の算数の授業では「箱の形」を学習中。「面はいくつあるかな?」という問いに対し、教科書を眺めるだけでなく、実際に自分たちの手で箱を組み立てていました。「為すことによって学ぶ」実際に手を動かし、試行錯誤しながら得た知識は、一生忘れない生きた力となります。完成した箱を誇らしげに見せてくれる笑顔が、その学びの深さを物語っていました。

義務教育学校ならではの風景

テストに集中する中学生の横で、小学生が英語で夢を語り、算数で工作に励む。こうした多様な発達段階の「学び」が同じ校舎内で日常的に交差するのは、本校のような義務教育学校ならではの光景です。

低学年から高学年まで、バラエティに富んだ教育活動が展開されるなかで、子どもたちは互いに刺激を受け合い、成長しています。桜の開花とともに、子どもたちの才能もまた、大きく花開こうとしています。

 

イタリアの風を感じてー美術室で出会う「ルネサンスの鼓動」ー

ミラノ・コルティナオリンピック公式サイト https://www.olympics.com/ja/milano-cortina-2026 より 

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが幕を閉じました。17日間にわたり、氷上や雪上で繰り広げられた選手たちの躍動感あふれる姿は、私たちに多くの感動を与えてくれましたね。開会式や閉会式でも、開催国イタリアらしい芸術性の高い演出が随所に見られ、あらためて「芸術の国」としての層の厚さを感じた方も多いのではないでしょうか。

そんな興奮冷めやらぬ中、本校の美術室を覗くと、8年生たちが、まさにそのイタリアが生んだ至宝「ルネサンス美術」の鑑賞授業に取り組んでいました。

500年の時を超えて対話する

授業の主役は、誰もが一度は耳にしたことがある巨匠、ミケランジェロ・ブオナローティです。モニターに映し出された『ダヴィデ像』の凛々しい姿に、生徒たちの視線が集中します。

「この像、実際はどれくらいの大きさだと思う?」という先生の問いかけに、ワークシートを埋めながら想像を膨らませる生徒たち。実は5メートルを超える巨大な大理石像であることを知ると、「えっ、そんなに大きいの?」「どうやって削ったんだろう」と驚きの声が上がります。

「万能の天才」から学ぶグローバルな視点

授業では、ミケランジェロだけでなく、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロといった「ルネサンスの三大巨匠」についても学びを深めました。ピエタ像の持つ圧倒的な慈愛の表現。バチカン市国のシスティーナ礼拝堂に描かれた、天井を埋め尽くす壮大な壁画。

500年以上も前に作られた作品が、今なお世界中の人々を魅了し続けている理由は何なのか。生徒たちは、資料を読み解きながら、当時の人々が「人間」をありのままに表現しようとした情熱に触れていました。

教室から世界へ

オリンピックを通じてスポーツの力を感じた今、この鑑賞授業は、異文化を理解し、世界各国の素晴らしい遺産に敬意を払う「グローバルな視点」を養う絶好の機会となりました。教科書の中の知識として覚えるだけでなく、「いつか本物を見てみたい」という憧れや、異なる時代の価値観を認め合う心が、これからの国際社会を生きる生徒たちの糧になると信じています。美術室の窓から差し込む光を浴びながら、熱心にノートを取る生徒たちの姿。その姿もまた、ルネサンス(再生)の精神のように、新しい自分を見つけ出そうとする輝きに満ちていました。

紅梅が告げる春の足音、9年生の「あと10日」

2月も残すところあと1週間となりました。ふと中庭に目を向けると、鮮やかな紅梅が次々に花を咲かせています。青空に映えるそのピンク色は、冬を耐え抜いた力強さと、新しい季節の訪れを感じさせてくれます。

教室で見つけた「10」の重み

今日、9年生の教室前を通りかかると、掲示されている「進路カレンダー」が目に留まりました。そこには、卒業まで、そしてこの学び舎に登校する日数が「残り10日」であることが記されていました。「10」という数字をどう感じるでしょうか。受験という大きな壁に立ち向かっている彼らにとっては、緊張感のあるカウントダウンかもしれません。しかし、同時にこの校舎で仲間と笑い、語り合える時間が、砂時計の最後の一粒のように、とても貴重なものに思えてなりません。

かけがえのない「今」を刻む

教室をのぞけば、カメラにピースを送ってくれる元気な笑顔があります。「WE CAN! WE MUST! WE WILL!」という掲示物の通り、自分たちの可能性を信じて突き進もうとする9年生の姿は、下級生にとっても大きな道標です。卒業式までの10日間は、単なる通過点ではありません。

当たり前だった授業、昼休みのはしゃぎ声、放課後の静かな教室

そのすべてが、彼らの人生の土台となる「水上学園での最後の記憶」として刻まれていきます。

私たちは、彼らがこの10日間を一日たりとも無駄にせず、充実した時間を過ごしてくれることを願っています。そして迎える3月8日の卒業式。涙と笑顔が混ざり合う、最高の旅立ちの日にしましょう。その先に広がる未知の未来が、この紅梅のように美しく花開くものであることを、教職員一同、心から信じています。

あと10日。一分一秒を、大切に。

地域の味、伝統のバトンをつなぐ調理実習

窓の外には春の気配が漂い、調理室からは出汁の芳醇な香りが廊下まで広がっています。7年生は家庭科の授業で「郷土料理」の調理実習を行いました。

今回挑戦したのは、私たちの地域に古くから伝わる「つぼん汁」「まぜご飯」「白和え」「ねったんぼ」の四品。地域の行事やお祝いの席には欠かせない、心温まる献立です。

この学びを力強く支えてくださったのは、いつも水上学園を温かく見守っていただいている地域の女性部の皆様です。

匠の技を間近で学ぶ

生徒たちは、慣れない手つきで包丁を握り、こんにゃくを切ったり、野菜を細かく刻んだりすることに大苦戦。しかし、各グループに入ってくださった女性部の皆さんが、「ここはこうすると味が染みやすいよ」「包丁はこう構えて」と、優しく、時には職人のような鋭い眼差しで丁寧に指導してくださいました。

教科書を読むだけでは決して得られない、経験に裏打ちされた「生きた知恵」。生徒たちの表情は真剣そのもので、鍋の中で具材が踊る様子を食い入るように見つめていました。

世代を超えた「おいしい」の共有

調理が進むにつれ、調理室には活気ある対話が溢れました。
「昔はね、この料理をこうやって作っていたのよ」
そんな地域の歴史や食文化に触れるお話は、生徒たちにとって何よりのスパイスになったはずです。

出来上がった料理を口にした生徒たちの顔には、パッと明るい笑顔が広がりました。
自分たちの手で作った喜びと、地域の方々と一緒に作り上げた達成感。
「郷土の味」とは、単なるレシピではなく、こうした人とのつながりの中で受け継がれていくものなのだと、改めて実感する貴重な時間となりました。

おいそがしい中、朝早くからご協力いただいた女性部の皆様、本当にありがとうございました。
水上学園の生徒たちは、こうして地域の方々の愛情をたっぷり注がれながら、故郷の誇りを学んでいます。

次はどんな「地域の宝」を見つけることができるでしょうか。

今回の調理実習について、ご家庭でもぜひ感想を聞いてみてくださいね。

「令和の学び」へバージョンアップ!〜辻准教授と考える、今日からできる小さな一歩〜

本日は前期課程の授業参観に合わせ、鹿児島国際大学の辻慎一郎准教授をお招きし、「令和の時代にふさわしい教育」をテーマに講演会を開催いたしました 。会場では、保護者の皆様が熱心にメモを取られたり、スマートフォンを使ってリアルタイムのアンケートに参加されたりする姿が印象的でした 。

「2040年以降」を見据えた子育てのバージョンアップ

講演の中で辻先生は、今の子供たちが社会に出る「2040年以降」に視点を置くことの大切さを強調されました 。人生100年時代、学校を卒業した後の人生の方がずっと長くなります 。私たちはつい、目先のテストの点数や高校入試に意識が向きがちですが、本当に必要なのは、卒業後の「本番の人生」で力を発揮できる「資質・能力」です 。

特に印象的だったのは、アンケートで皆様が「どんな大人になってほしいか」という問いに対し、「思いやりがある」「自分で考えられる」「人から信頼される」といった、テストでは測れない「非認知能力」を多く挙げられたことです 。これはまさに、これからの時代に最も求められる力と合致しています 。

水上学園の教育と「個別最適な学び」

本校が進めているICTの活用や、一人ひとりの進度に合わせて学ぶ「AIドリル」の導入、そして自ら課題を探っていく「探究学習」についても、辻先生から「方向性はピシャリです」と力強い太鼓判をいただきました 。

少人数ならではの良さを活かし、デジタルとアナログ(本物体験)をバランスよく組み合わせる本校の教育環境は、全国的に見ても非常に恵まれているとのことです 。

今日からできる「小さな一歩」

「子育てに正解はないけれど、みんなで意見を出し合い、納得解を見つけていく力がこれからの時代には必要」という辻先生の言葉から、多くの気づきをいただきました 。

保護者の皆様におかれましても、今日からできる「小さな一歩」を考えてみませんか ?

学校と家庭、そして地域が手を取り合い、子供たちの「ウェルビーイング」を支えていけるよう、これからも共に歩んでいきましょう 。

授業参観と教育講演会へのご参加、誠にありがとうございました。

 

春の陽気の中、運動場で行われる「作戦会議」

 

2月中旬とは思えない、4月上旬並みのあたたかな日差しが運動場を包み込みました。絶好の体育日和となった2時間目、3・4年生たちが元気にサッカーの授業に取り組んでいます。

それぞれの学年で2つのチームに分かれ、ゲーム形式で対戦。子どもたちは、転がるボールを一心不乱に追いかけます。しかし、本校の体育はただボールを蹴るだけではありません。

「考える」から「つながる」へ

試合の合間、笛の合図とともに各チームが円陣を組みました。「作戦会議」の時間です。

「もっと広がって守ろうよ」「次は私が前に出るから、パスをちょうだい」

そんな声が聞こえてきます。ただがむしゃらに動くのではなく、自分のポジションを考え、仲間の動きを予測する。そして何より、仲間の気持ちを思いやりながら言葉を交わす。体育の時間は、まさに「頭と心と言葉」をフル回転させるコミュニケーションの場なのです。

育まれる3つの資質・能力

こうした光景の中に、本校が教育目標として掲げる「身に付けたい資質・能力」の姿がはっきりと見えました。

実践力:自ら考え、どう動くべきかを判断して行動する力。
表現力:自分の意見を伝え、仲間とともに高め合いながら表現する力。

作戦会議で自分たちの課題を見つめ直し、次のプレーに生かそうとする姿は、まさにこの2つの力が体現された瞬間でした。

こうした小さな積み重ねが、仲間との深い「きずな」を生み、ひいては自分たちの学び舎や地域を大切に思う「郷土愛」へとつながっていくのだと確信しています。

あたたかな春風の中、子どもたちの健やかな成長を感じる、清々しい1時間となりました。

明日2月18日は、前期課程の授業参観と懇談会、そして教育講演会を行います。保護者の皆様どうぞよろしくお願いします。

春の香りと、成長への階段

三寒四温。先週までの厳しい寒さが嘘のように、この週末は春を感じさせる温かな空気に包まれました。中庭に目を向けると、紅梅が鮮やかに咲き誇っています。温かな南風に乗って、ふわりと甘い花の香りが校舎まで届き、春の訪れを五感で感じる季節となりました。そんな春めく陽気の中、二年生の教室を覗くと、子どもたちが活気あふれる表情で作業に取り組んでいました。

これまでの自分、これからの自分

二年生は今、明後日の授業参観で行う「発表会」の準備に夢中です。黒板には「はっぴょう会にむけてじゅんびしよう」の文字。その横には「できるようになったよ」「じょうずになったよ」「二年生だいすき」といった、子どもたちの真っ直ぐな言葉が並んでいます。床に大きな模造紙を広げてプログラムを書く子、タブレットでイラストを調べながら招待状や小道具を丁寧に作る子。どの子も「自分たちの成長を伝えたい!」という意欲に溢れています。

一歩ずつ、次の学年へ

三学期も残すところ、いよいよあと一ヶ月余りとなりました。この一年間、子どもたちは勉強だけでなく、友達との関わりや行事を通して、心も体も大きく、たくましく成長しました。

発表会の準備をすることは、単なる練習ではありません。これまでの自分を振り返り、「頑張った自分」を認め、「新しい学年」への期待を膨らませる大切なプロセスです。一歩一歩、確かな足取りで成長の階段を上っていく子どもたち。明後日の授業参観では、そんな彼らの勇姿と、この一年間の輝かしい成果をぜひ温かく見守っていただければ幸いです。

中庭の梅の花が満開になる頃には、子どもたちの自信もまた、満開の花を咲かせていることでしょう。

授業参観当日は、ぜひ子どもたちの「できた!」という喜びに共感し、たくさんの拍手を送ってあげてください。

心をたぐり寄せ、なかまづくりを深める一日〜3学期人権集会〜

日中は春の気配が感じられるようになってきましたね。そのような中、「なかまづくり〜ふりかえろう・たかめ合おう〜」をテーマに、3学期の人権集会を開催しました。

集会の第一部では、1学期に各学年で掲げた「人権宣言」や学習の歩みを振り返る学年発表を行いました。低学年の子どもたちが「いのちはみんなたいせつなんだよ」というメッセージを一生懸命に伝えたり、高学年が自分たちの言葉でなかまへの思いを語ったりする姿には、この一年間の大きな成長が感じられました。全校児童生徒が互いの顔が見えるかたちに向き合い、仲間の声を真っ直ぐに聴き入る姿は、まさに温かな「なかまづくり」の風景そのものでした。

第二部では、熊本県人権教育研究協議会の会長である森山資典様をお招きし、「なかまをつくる部落に生まれて自分を語る」という演題でご講話をいただきました。部落差別問題という重要なテーマを通じ、森山様は「自分を、家族を、故郷を大好きだと笑顔で言える人を育てる」という熊本の人権教育の神髄を、熱く、そして優しく語りかけてくださいました。子どもたちは「差別やいじめをなくすために自分ができること」を、自分自身の課題として真剣に受け止めているようでした。

また、この学びは子どもたちだけではありません。人権集会の後には、森山様による職員研修も実施いたしました。教職員一同、森山様の熱意に触れることで、「一人ひとりが自分らしく輝ける学校」を創るための使命感を新たにする貴重な機会となりました。

本日の学びは、事後指導や感想記入を通じてさらに深めてまいります。寄せられた感想は、後日森山様へお届けする予定です。ご家庭でもぜひ、今日の人権集会についてお子様と話題にしてみてください。

命のバトンを受け取って~2年生「赤ちゃんはどこから」の学習~

寒さの中にも日中は春の気配を感じる今日この頃。2年生は、水上村保健福祉課の保健師さんをお招きし、「赤ちゃんはどこから」というテーマについて学びました。

授業の始まりは、お母さんのお腹の中で命がどのように育っていくのかを学ぶ時間です。黒板には、月日を経て少しずつ大きくなっていく胎児の様子が掲示されました。最初は小さな「受精卵」だった命が、お腹の中で指ができ、心臓の音が聞こえるようになり、元気に動くようになる過程を、子どもたちは真剣な表情で見つめていました。

特に印象的だったのは、電子黒板に映し出されたエコー映像や、胎内の音を聴く場面です。トクントクンと響く力強い鼓動を耳にし、自分たちもこうして大切に育てられてきたのだという実感が、教室全体に広がっていきました。

後半には、実際の赤ちゃんと同じくらいの重さがある人形を抱っこする体験を行いました。
「うわあ、意外と重い!」
「首を支えないと、壊れちゃいそう……」
そんな声があちこちから上がります。慎重に、そして愛おしそうに人形を腕に抱く子どもたちの姿からは、命の重みと尊さを肌で感じ取っている様子がひしひしと伝わってきました。

最後に、担任や保健師さんから「あなたは、みんなに待ち望まれて生まれてきた大切な宝物なんだよ」という温かいお話がありました。授業後の振り返りシートには、驚きや発見、そして自分を支えてくれている周りの人々への感謝の気持ちがたっぷりと綴られていました。

自分自身を大切にすること、そして同じように他人の命も大切にすること。この学びが、子どもたちの心の中に優しい種として根付いてくれることを願っています。ご家庭でもぜひ、お子さんが生まれたときのエピソードなどを話題にしてみてください。

心に刻む、最後の一ページ

本日、9年生にとって、本校で最後となる読み聞かせが行われました。

今回、教壇に立ってくださったのは、長年、水上学園の子供たちを温かく見守り続けてくださっている永石様です。

教室に響く木魚と笑い声
今日の主役は、絵本『だじゃれ日本一周』。
しかし、ただの読み聞かせではありません。永石様が手書きで用意された各都道府県のダジャレ短冊を一枚一枚めくるたびに、生徒がリズムよく「ポク!」と木魚を叩いて音頭を取ります。

「上手い!」と思わず唸るような高度なものから、思わず吹き出してしまうようなユニークなものまで。受験期という緊張感の中にいる9年生の教室が、一気に温かな笑いと拍手に包まれました。

心と体をほぐす「魔法の時間」
読み聞かせの合間には、永石様から受験生へのエールとして、指や肩の体操、さらには太極拳を取り入れた深呼吸法も伝授していただきました。
凝り固まった体と心を解きほぐすその時間は、まさに今の彼らにとって何よりのプレゼントだったように思います。

「ふるさと」を胸に、未来へ
そして最後。卒業してこの村を離れていく子供たちへ、永石様が込めた願い。
それは、「この村の、この学校の素晴らしさを忘れないでほしい」という強い思いでした。

締めくくりに全員で歌ったのは、唱歌『ふるさと』。
歌詞の一つひとつを噛みしめるように、手話を交えながら皆で声を合わせました。手話で紡がれる「山」や「川」の動きは、そのまま彼らが育ったこの水上の風景そのものです。

永石様、長年にわたる温かいご支援と、卒業生への愛情あふれる最後の授業を本当にありがとうございました。

9年生の皆さん。
今日感じた温もりと、この村の風景を心の糧にして、自信を持って新しい世界へ羽ばたいていってください。

氷の世界と自然の驚異

今朝の冷え込みは、まさに身を切るような厳しさでした。あさぎり町上の測候所ではマイナス10.3度という、今季最低気温を記録。学校に到着すると、校庭も校舎の屋根も、うっすらと雪化粧をした静寂な「氷の世界」が広がっていました。

登校してきた湯山地区の子どもたちに話を聞くと、「家の周りはもっとすごかったよ!」と、驚きと興奮が混ざったような声が返ってきました。大人は寒さに身を縮めてしまいますが、子どもたちはこの非日常をどこか楽しんでいるようでもあり、そのたくましさに少しだけ心が温まりました。

しかし、この記録的な寒波は、目に見えないところで爪痕を残していました。

週末、水道管の凍結を防ぐために、学校ではあらかじめ大元の止水栓を閉めるなどの対策を講じていました。万全を期したつもりでしたが、自然の力は私たちの想像を超えていました。なんと、蛇口付近の配管が凍結によって破裂してしまったのです。

日中は破裂箇所が凍り付いていたため、誰一人として異変に気づくことはできませんでしたが、午後3時を過ぎ、少しずつ氷が解け始めたその瞬間、一気に水が噴き出しました。慌てて対応にあたりましたが、改めて自然の猛威と、水の膨張エネルギーの凄まじさを思い知らされる出来事となりました。

厳しい寒さのピークはどうやら越えたようですが、油断は禁物です。学校現場では、依然としてインフルエンザ等の体調不良による欠席が続いています。

保護者の皆様、地域の方々におかれましては、室内の保湿や換気、規則正しい生活など、体調管理にくれぐれもご留意ください。子どもたちが明日も元気に登校できることを願っております。

志を胸に:第8学年 立志式


「第8学年 立志式」を挙行いたしました。ご多用の中、多くの保護者の皆様にご参列いただき、生徒たちの門出を共に見守っていただけたことに心より感謝申し上げます。

■ 「元服」から「自立」へ
立志式の由来は、古くからの「元服」にあると言われています。現代において、14歳・15歳という年齢は刑法上の取り扱いも変化し、「自分の行動に責任を持つ」ことが強く求められる時期です。いわば、精神的な大人への第一歩を踏み出す、人生の重要な節目です。

「十五にして学に志す」
よく立志式に際して引き合いに出される言葉として、論語の有名な一節「吾十有五にして学に志す」という言葉があります。
先行きが不透明で、変化の激しい現代社会。これからを生き抜く生徒たちには、どんな変化にもしなやかに対応する力、そして周囲と手を取り合う協調性やコミュニケーション能力が不可欠です。
しかし、その土台として最も大切なもの。それこそが、自らの進むべき方向を定める「志」ではないでしょうか。

■ 今日の決意を、一生の宝に
一人一人が前に立って述べた「立志の決意」。
震える声で、あるいは力強い眼差しで語られたあの言葉を、どうか胸に深く刻んでほしいと願っています。
壁にぶつかったとき、迷ったとき、今日この場所で誓った「志」が、君たちの行く手を照らす道標になるはずです。

8年生の皆さん、君たちの前には無限の可能性が広がっています。
今日という日を糧に、自信を持って前へ進んでいきましょう!

参加していただいた保護者の皆様、誠にありがとうございました。家庭と学校で手を取り合い、これからも子どもたちの成長を支えていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

伝統の味に挑戦!7年生が挑む「サバの味噌煮」


日増しに春の気配が感じられる季節となりました。本日、調理室からは何とも食欲をそそる、甘辛い良い香りが漂ってきました。のぞいてみると、7年生が家庭科の授業で「サバの味噌煮」の調理実習に励んでいました。


魚料理は、火加減や味付けのタイミングが難しく、中学生にとっては少しハードルの高い献立かもしれません。そこで今回は、担任の教諭だけでなく、学校栄養職員にも協力を依頼し、専門的な視点から「魚の扱い方」や「煮崩れしないコツ」などを直接指導してもらいました。


生徒たちは、生魚の感触に少し緊張気味。まずは生姜を丁寧に切り、煮汁を合わせる作業からスタートです。

「サバの皮を上にして入れるんだよ」「煮汁が沸騰してから入れると臭みが出にくいよ」

といった栄養士のアドバイスを真剣に聞きながら、一工程ずつ慎重に進めていました。


落とし蓋をしてコトコトと煮込むこと数分。ふっくらと仕上がったサバに、照りのある味噌ダレが絡む様子を見て、生徒たちの顔には自然と笑みがこぼれていました。


実習後の感想を聞くと、「意外と簡単にできた!」「魚の骨に苦戦したけど、自分で作ると美味しい」と、手応えを感じたようです。自分たちの手で「日本の伝統的な家庭の味」を作り上げたことは、大きな自信になったことでしょう。


保護者の皆様、今夜はぜひお子様に、今日の調理実習の様子を聞いてみてください。そして、もし機会があれば、休日の献立に「わが家のサバの味噌煮」を一緒に作ってみてはいかがでしょうか。学校で学んだ技を、ぜひご家庭でも披露してほしいと願っています。

 

 

春の陽気に誘われて、自分たちの「楽しい」を創り出す

今日は立春
朝の厳しい冷え込みに「春はまだかな」と首をすくめていたのも束の間、昼間にはおひさまがポカポカと顔を出し、まるで新しい季節の訪れを祝っているかのような、穏やかで温かい一日となりました。

そんな春の気配を感じる中、4年生の教室では、学年最後を締めくくる「お楽しみ会」に向けた、熱気あふれる大事な大事な学級会が行われていました。

「自分たちの力」で決めるプロセス
黒板には、子どもたちから出された楽しそうな案が並びます。

ドッジボール
フルーツバスケット
バレーボール
おにごっこ

どれも魅力的ですが、時間は限られています。ここからが4年生の腕の見せどころです。
「それはどんなルール?」「みんなが楽しめるかな?」といった活発な質問。
さらには、「前の時に楽しかったから」「これは苦手な人もいるかもしれないから」と、しっかりと理由を添えて賛成や反対の意見を出し合いました。

相手の意見を尊重しながら、よりよい活動を目指して対話を重ねる姿。
最終的には、納得感を持って「2つの活動」を採用することに決まりました。

義務教育学校としての「自治のバトン」
今回の学級会は、多くの先生たちも参観しました。
本校のような義務教育学校では、こうした「自治的な資質・能力」を、発達段階に応じて9年間でどう育んでいくかが非常に重要です。

低学年で自分の思いを伝える楽しさを知り
中学年で相手の意見を聞き、折り合いをつけることを学び
高学年で集団の未来を自分たちで切り拓く

このように系統立てて学びを積み重ねることで、自分たちの生活を自分たちでより良くしていく「市民性」が育ちます。今日の4年生の話し合いは、まさにその大切な一歩でした。

先生たちの研鑽の場にもなった今回の授業。今後の子どもたちの成長が、ますます楽しみになりました。
自分たちで決めたお楽しみ会、当日が待ち遠しいですね。

水上学園のこれからの教育活動に、どうぞご期待ください!

春の足音と、新しい仲間たち

今日は節分。給食には香ばしい節分豆が登場しました。暦の上では明日から立春。まだまだ冷え込みの厳しい日が続いていますが、本日の水上学園には、一足早く春の温かな光が差し込んだような、そんな素敵な行事がありました。

令和8年度に入学を予定している子どもたちの「体験入学」です 。

1年生はおもてなしの主役
1年生の教室では、今日のために一生懸命準備してきた「お兄さん・お姉さん」たちが、新入生を温かく迎えました。黒板には「ようこそ みずかみがくえんへ」と、カラフルなチョークで描かれた大きなメッセージと可愛らしいイラストが並びます。

1年生は、自分たちが学校で学んだことや楽しい生活の様子を堂々と発表してくれました。そして、準備していたお店屋さんごっこ。1年生がお店を開き、新入生がお客さんになっていろいろな商品のお買い物タイム。お客さんとしてやってきた新入生の目線に合わせて優しく語りかける姿に、この1年間の大きな成長を感じ、目頭が熱くなる思いでした。

水上学園は義務教育学校ですので、校内には後期課程の大きなお兄さん、お姉さんも一緒に生活しています。大きな体の後期課程の生徒に驚きながらも、興味津々で校内を歩く新入生の姿は、他の小学校では見られない、本校ならではの特別な光景です。
新入生の皆さんは、これから始まる新しい生活をどのように想像したでしょうか 。

入学を心待ちにしています
保護者の皆様には、入学に向けた準備や保健面、そして特別支援教育などについて説明をさせていただきました 。おいそがしい中ご来校いただき誠にありがとうございました。

新入生の皆さん、4月から、私たちと一緒に「明るく・楽しく・元気な水上学園」をつくっていきましょう!
皆さんが入学してくるのを、児童生徒・教職員一同、心から楽しみに待っています 。

 

2月のスタート、前期選抜、そして数年後の未来…

いよいよ2月が始まりました。校内にはどこかぴりっとした緊張感と、春を待つ温かな期待が入り混じっています。

2月2日(月)、9年生の多くは公立高校の前期選抜に挑んでいます。9年生の教室では、今日が受検日ではない生徒が5人で肩を寄せ合うようにして勉強していました。
これまで積み重ねてきた努力を信じ、持てる力を出し切って、全員の第一志望合格を願っています。最後までがんばれ、9年生!

一方、校舎を回ると、5年生の教室では落ち着いた雰囲気の中で国語の授業が行われていました。

黒板には「あなたは、どう考える」という大きな問いが。友達と文章を読み合い、交流しながら、その内容や構成、言葉選びの良さを見つける学習です。子どもたちは一人一台の端末を自在に操り、自分の考えをまとめたり、友達の意見に真剣に目を通したりしていました。

思考を深める5年生の姿
今の5年生の学習内容を見ていると、情報の扱い方や自分の意見の表現の仕方が、非常に洗練されていることに驚かされます。

「内容」:どこが一番納得したか(主張・根拠・反論)
「構成」:はじめ、中、終わりの順序
「言葉」:納得した言葉、分かりやすかった言葉

これらの視点を持ちながら、ただ「おもしろかった」で終わらせず、論理的に分析しようとする姿勢。まさに、これからの時代に必要な「対話を通して納得解をつくる力」を養っている真っ最中です。

さらに驚かされたのは、子どもたちが一人一台の端末を、まるで身体の一部のように使いこなしている姿です。 自分の考えをまとめ、即座にクラスメートと共有する。かつての「自分と先生」だけの閉じた学びではなく、「クラス全員の思考をリアルタイムで参照する」という高度な学びが、当たり前の光景として展開されていました。

6年生の教室に見る「スピード感」
そのお隣、6年生の教室でも国語の授業が行われていました。 教材を読み進める中で「にわか雨」という言葉に出会った子どもたち。すると、指示を待つまでもなく、一斉にタブレット端末を叩き始めました。

かつて、言葉の意味を調べる手段といえば「国語辞典一択」でした。重い辞書をめくり、爪を立てて言葉を探した日々が懐かしく思い出されます。しかし今、子どもたちは数秒でその意味にたどり着き、付随する画像や関連語までをも同時に吸収しています。

時代の変遷と「辞書」の価値
辞書を引くという行為には、その前後の言葉が目に入ったり、手触りで言葉を探したりするという良さがありました。一方で、今のタブレット学習には、圧倒的な「スピード」と「情報の広がり」があります。

辞書を引く時間を、より深い「議論」や「表現」の時間へと充当する。情報の扱い方がこれほどまでに洗練されたのは、まさにこのスピード感があるからこそでしょう。

数年後の春を想像して
数年後、今の5年生や6年生が高校進学を目前にしたとき、世界はさらに変化していることだと思います。しかし、これほどまでに柔軟に道具を使いこなし、論理的に思考を深める彼らなら、どんな未来もたくましく切り拓いてくれるはずです。

9年生の背中を追いかけながら、下級生もまた、一日一日の学びを大切に積み重ねています。水上学園のすべての子どもたちの成長が、今から楽しみでなりません。
水上学園の子どもたちの成長を、これからも地域の皆様とともに見守っていきたいと思います。

寒波の先に待つ春を信じて

1月も最終登校日となりました。ここ最近、10日連続で最低気温が氷点下を記録するという、まさに厳しい寒波に包まれた1週間でした。吐く息の白さが冬の深さを物語っています。

学校内でも、この寒さと乾燥の影響か、インフルエンザや発熱でお休みする児童生徒が急増しています。学級によっては、登校している子がわずか3人という教室もあり、空席の目立つ光景に寂しさを感じざるを得ません。

中庭に見つけた「希望」の赤
そんな静かな校舎を歩いていると、中庭で小さな変化を見つけました。
厳しい寒風にさらされながらも、梅のつぼみがぷっくりと膨らみ、赤くほころび始めています。

「冬来たりなば春遠からじ」

どんなに冷え込みが厳しくても、自然界は着実に次の季節への準備を進めています。この寒さをじっと耐え忍んだ先にこそ、美しい花が咲く。その姿は、今、試練の中にいる子どもたちの姿とも重なって見えます。

9年生、いよいよ勝負の時
週明けからは、いよいよ2月が始まります。
最上級生である9年生(中学3年生)は、すでに私立高校などの入試がスタートしていますが、2月2日にはいよいよ公立高校の前期選抜が控えています。

学年閉鎖や欠席者が多い中、受験生本人もご家族も、例年以上に健康管理に気を揉む日々を過ごされていることとお察しいたします。今は何よりも、「体調を万全に整えること」が最大の準備です。

  • 栄養のある食事
  • 質の高い睡眠
  • こまめな手洗い・換気

これまでの努力を信じ、心も体も温かくして、落ち着いて当日を迎えてほしいと願っています。

しばらくは厳しい冷え込みが続く予報です。
この週末、保護者の皆様も地域の方々も、どうか温かくしてお過ごしください。月曜日、また子どもたちの活気が学校に戻ってくるのを待っています。

 

水上村の恵みに感謝!給食週間で学ぶ「食」の大切さ

今週、水上学園では「給食週間」として、食への感謝を深めるさまざまな取り組みを行っています。学校給食の歴史や意義を理解し、命の源である食べ物、そしてそれらを支える方々に思いをはせる大切な一週間です 。

毎日いただく美味しい給食ですが、今週はさらにひと工夫。給食の時間に合わせて、食に関する動画配信を行っています 。これまでに「給食センターの1日」や「精米工場の様子」などを視聴し、私たちが口にする食事がどのように作られているのかを学んできました 。

本日29日は、「水上村の恵みに感謝しよう」というテーマで、地産地消にスポットを当てた動画を楽しみました 。教室のモニターには「人吉球磨地域の特産品クイズ」が映し出され、子どもたちは興味津々。
「熊本県内で生産量1位のものは?」という問いに、お茶、こめ、くりといった地元の自慢の産品が正解として並ぶと、教室からは驚きや納得の声が上がりました。

いつも何気なく食べている給食ですが、一皿の料理が完成するまでには、食材を育てる生産者の方々、衛生管理を徹底し朝早くから調理してくださる調理員さん、そして運搬に関わる方々など、本当に多くの人の手が関わっています 。

水上村の豊かな自然が育んだ食材、例えば今回の特別献立でも活用されたいちごやきくらげ、ジビエぎょうざなどを通して、郷土の良さを再発見する機会にもなりました 。

「いただきます」「ごちそうさま」という言葉に心を込め、好き嫌いせず残さず食べようと努力すること。それが、作ってくれた方々や、命を捧げてくれた食材への一番の恩返しになります 。

ご家庭でもぜひ、今日の給食や地元の特産品について話題にしてみてください。食を通じて、心も体も健やかに育ってほしいと願っています。

冬の寒さを吹き飛ばせ!体育館に響くシャトル音と子供たちの活気

今朝も氷点下まで気温が下がり、身を切るような寒さが続いています。水上村の冬らしい、凛とした空気の中での一日の始まりとなりました。

学校では、インフルエンザ等の流行で欠席していた児童生徒たちが、少しずつ元気な顔を見せてくれるようになりました。教室に賑やかさが戻りつつあるのは嬉しい限りですが、一方で、本日も数名が発熱のため早退するという状況です。
「治ったから安心」ではなく、手洗い、うがい、換気といった基本的な予防対策を、引き続き学校とご家庭で連携して進めていければと思います。

寒さを忘れる熱戦!5・6年生のバドミントン
そんなキンキンに冷え切った体育館を覗いてみると、そこには寒さを微塵も感じさせない熱気がありました。5・6年生によるバドミントンの授業です。

まずはウォーミングアップでしっかりと体をほぐし、体温を上げてからラケットを握ります。今日の課題は「シャトルをコントロールすること」。特に、相手のネット付近にそっとシャトルを落とすドロップショットのような動きに、子供たちは一生懸命チャレンジしていました。

「どう振ればあそこに落ちるかな?」
「力加減が難しい!」

そんな声を掛け合いながら、何度もシャトルを追いかける姿は、まさに「元気な水上っ子」そのものです。冷たい空気の中でも、シャトルがラケットに当たる「パンッ!」という乾いた良い音が、体育館の高い天井まで響き渡っていました。

「健康」は、楽しく学ぶための絶対条件
「明るく・楽しく・元気な水上学園」をつくるためには、何よりも児童生徒の健康が絶対条件です。

運動を通じて体力を高めることはもちろんですが、今の時期は、自分の体調の変化に気づいたり、進んで予防に努めたりといった「健康管理の力」を伸ばすことも重要な教育活動の一つだと考えています。

厳しい冬はまだ続きますが、寒さに負けない強い体と心、そしてお互いを思いやる健康意識を育んでいけるよう、これからも見守っていきます。ご家庭でも、温かい食事と十分な睡眠を心がけ、健やかな毎日をサポートしていただければ幸いです。

心を育む冬の贈り物:読み聞かせの豊かな時間

 

冬らしい凛とした冷え込みが続く今日この頃、水上学園の教室には温かく優しい空気が流れていました。本日も、村内外からお越しいただいたボランティアの皆様による「読み聞かせ」が行われました。

1・2年生向けには、この季節にぴったりの『かさじぞう』が披露されました。
雪の中に立つお地蔵様に、自分たちの売り物である傘を被せてあげるおじいさんの優しさ。そして、その真心に応えるお地蔵様たち。長く語り継がれてきた日本古来の物語ですが、ボランティアの方による「まんが日本昔ばなし」を彷彿とさせる味わい深い語り口に、子供たちは一気に物語の世界へと引き込まれていきました。

食い入るように紙芝居を見つめる子供たちの瞳は、雪の中に立つお地蔵様の寒さを案じ、そして最後に訪れる奇跡を自分のことのように喜んでいるようでした。

 

交流から生まれる「心の教育」
読み聞かせの魅力は、単に本を読んでもらうことだけではありません。物語が終わった後の、ほんの数分間の「交流」こそが、子供たちにとってかけがえのない時間となっています。

「おじいさん、優しかったね」

「雪の日は寒かっただろうね」

「次はどんなお話が聞きたい?」

ボランティアの方々と交わす何気ない言葉の一つひとつが、子供たちの情操を育み、地域の方との絆を深めています。デジタル化が進む現代だからこそ、こうした「人の声」で伝えられる物語や、対面での温かなやり取りは、子供たちの心に深く根を張る心の栄養となるはずです。

 

ボランティアの皆様に感謝
寒い中、子供たちのために足を運んでくださるボランティアの皆様、いつも本当にありがとうございます。皆様からいただいた温かな心の火を、大切に守っていきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

寒さのなかにも学びの熱気

1月も最終週を迎えました。新年の賑わいが落ち着く間もなく、3学期が飛ぶような速さで過ぎ去っていくのを感じます。

 

先週末から全国を襲った強烈な寒波。本校でも水道管の凍結という不測の事態を防ぐため、校内の元栓を閉めるなどの対策を講じてきました。しかし、玄関前にある屋外の水道からは、わずかに漏れ出した水が厳しい冷気にさらされ、一晩のうちに50センチほどの見事な氷柱となって現れました。自然が作り出した透明な彫刻に、登校してきた子供たちも驚きの声を上げていました。

 

外は凍てつく寒さですが、校舎の中は子供たちの学びの熱気で満ちています。

算数の時間
5年生は円と多角形の関係を探る学習に取り組んでいました。「ここはどうしてこうなるの?」と、友達のノートをのぞき込みながら教え合う姿。自分たちの言葉で納得するまで話し合うプロセスが、学びを確かなものにしています。正に、個別最適な学びと協働的な学びが一体的になっている瞬間です。

道徳の時間
6年生は手塚治虫さんの教材を通し、「あきらめない心」について議論していました。困難に直面したとき、自分ならどう向き合うか、それぞれの考えを出し合い、多面的・多角的に考えていました。

美術の時間
8年生は粘土細工に没頭していました。本物の和菓子と見紛うばかりの繊細な「うさぎ」や「バラ」。指先に神経を集中させ、一つひとつ形を整えていく真剣な眼差しは、まさに芸術家そのものでした。

国語の時間
9年生は教科書の記述を根拠に、自分の考えを深め合うグループ学習。SNSの普及や情報過多な現代において、「言葉」をどう使い、どう向き合うべきかについて考え、議論していました。学年が上がるにつれ、多角的な視点から意見を交わす姿に頼もしさを感じます。

 

残念ながら、校内では依然としてインフルエンザの流行が続いています。この厳しい寒さはもうしばらく続く予報ですので、ご家庭でも引き続き手洗い・うがいの徹底と、十分な睡眠、栄養摂取を心がけていただければと思います。

 

「1月行く、2月逃げる、3月去る」と表現される3学期。正に「光陰矢の如し」。一日一日を大切に、この寒さに負けない心と体を育みながら、充実した学校生活を送りたいものですね。