水上学園ブログ

性の多様性と人間関係を学ぶ〜9年生 性に関する指導〜

秋が深まりつつある今日この頃、9年生を対象に大変重要な「性に関する指導」を実施しました。今回は、水上村保健福祉課の保健師である廣末さんを講師にお招きし、普段学校生活の中では深く考える機会の少ない内容について、生徒たちは真剣に学びを深めました。
今回の指導のテーマは、「よりよい関係性を築くために大切なことは何か」というものでした。単に知識を学ぶだけでなく、他者との関係や自己決定能力に焦点を当てた点が特徴です。
廣末さんからは、素敵な関係を築くための要素として、

  • 大切なのは自分らしさ。自分のことを大切にする
  • 相手のことも大切にする
  • 気持ちを伝える工夫
  • お互いを認め合う対等な関係
  • 暴力を認めない

といった、基本的な心構えが示されました。
生徒たちは、様々な事例を元に、どのように考え、行動すべきかを真剣にディスカッションしていました。
特に印象的だったのは、「性行動は、人生に直結しています。自分を大切にすることは、人を大切にすること。」という廣末さんの言葉です。自分自身の人生を、そして相手の人生を尊重することの重みを再認識できたことと思います。
「望まない妊娠」や「人工妊娠中絶」についての説明も、生徒たちにとっては重いテーマでしたが、将来、自身や大切な人がそのような事態に直面しないための重要な知識となりました。
また、もし悩みを抱えた時には、まず信頼できる人(親、先生、友だち)に相談すること、そして「デートDV110番」や「キュアタイム・DV相談+」といった専門の相談機関があることも学びました。一人で問題を抱え込まない大切さを、皆で共有しました。
今回の指導は、生徒たちが今後、デートDVや望まない妊娠といった困難な状況に陥らないための心構えを持つ上で、非常に意義深いものとなりました。正しい知識を持ち、自分と相手を大切にする「よりよい関係」を築いていく力を養うこと。これが、これからの社会を生きる彼らにとって何よりも大切だと改めて感じています。
保護者の皆様におかれましても、本日の学びをご家庭での話し合いのきっかけにしていただければ幸いです。

なお、本校では、10月27日から「性に関する指導週間」としており、このような指導を継続してまいります。