水上学園ブログ

水上学園日記

令和7年度修了式―「自ら考え、行動する」さらなる高みへ

満開の桜に迎えられ今年度最後の登校

春の柔らかな光が、校庭の桜を優しく包み込んでいます。本日、水上学園は令和7年度の修了式を無事に迎えることができました。

振り返れば、この1年間は「明るく・楽しく・元気な水上学園」を目指し、全校児童生徒と教職員が一丸となって駆け抜けた193日間でした。1年前の始業式の日と比べ、修了証を手にする一人ひとりの表情は驚くほど凛々しく、その成長の跡がはっきりと感じられ、胸が熱くなる思いです。

式の中では、代表児童生徒が今年度の振り返りと来年度への決意を力強く語ってくれました。

4年生のたいせいさん
「いよいよ第2ステージ(5年生)に上がるので、さらに気を引き締めてがんばりたい」
6年生のほのさん
「自分から進んで考え、新しいことにもどんどん挑戦していきたい」
8年生のさくやさん
「最高学年として、下級生の素晴らしいお手本になれるよう努力を続けたい」

それぞれのステージで、自分の役割と目標をしっかり見据えている姿は、まさに水上学園の誇りです。

校長から、修了式に際して、特に4月からがんばってほしいこととして、本校で掲げている目指す児童生徒像3つの中から「実践力」についてお話ししました。

>誰かに言われて動くのではなく、「自ら考え、自ら学び、行動する」。
>このサイクルが自分たちのものになれば、水上学園はもっともっと「明るく・楽しく・元気」な学校になります。

「次の学年で、自分はどんなことを、どのように頑張るのか」。その決意を自分自身の頭でしっかりと考え、4月8日の始業式には晴れやかな決意とともに登校してくることを約束しました。子どもたちの新しい一歩に、大きな期待を寄せています。

保護者の皆様、地域住民の皆様。この1年間、本校の教育活動に多大なるご理解と温かいご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
来年度も、子どもたちの可能性を最大限に引き出せるよう精進してまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

箱根の王者がやってきた!~青山学院大学駅伝部との交流会~

満開の桜が、まるで今日の良き日を祝福しているかのようです。
本日、本村で合宿中の青山学院大学駅伝部の皆さんが本校を訪ねてくださいました。

テレビの向こう側で活躍する「憧れの選手たち」を前に、子どもたちは朝からソワソワ。しかし、いざ交流が始まると、そこには速さだけではない「強さの理由」がありました。

「感謝」と「意味」を大切にする王者の品格
今年度、数々の大会で輝かしい成績を収めた選手の皆さん。
その口から語られるのは、意外にも自分たちの強さではなく、周囲への「感謝の言葉」でした。支えてくれる人への思いがあるからこそ、一歩を前に踏み出せる。その謙虚な姿勢に、私たち教職員も深く学ぶものがありました。

また、青学独自の準備運動「青トレ」を教わる際には、こんなアドバイスをいただきました。

>「何事も、意味を考えながらやることが大切です」

「なぜこの動きが必要なのか?」「これが走りにどうつながるのか?」
目的意識を持って取り組むことの大切さは、スポーツだけでなく勉強や日々の生活にも通じる、魔法の言葉です。

笑顔あふれる「青学旋風」
校庭には子どもたちの弾けるような笑顔が広がりました。選手と一緒に体を動かし、直接触れ合った時間は、子どもたちにとって一生の宝物になったはずです。

満開の桜の下、青学のチームカラーである「フレッシュグリーン」と子どもたちの紅白帽子が混ざり合う光景は、春の素晴らしい思い出となりました。

青山学院大学駅伝部の皆さん、過酷な練習の合間に貴重な時間をありがとうございました。
皆さんの今後ますますのご活躍を、全校児童生徒・職員一同、心より応援しています!

 

伝統のタクト、次代へ。――鼓笛隊ラストステージに向けて

水上学園の体育館に、力強い太鼓の音と、澄み渡る鍵盤ハーモニカの旋律が響き渡りました。

いよいよ今週の土曜日、21日(土)に開催される「湯山温泉桜まつり」。このステージが、これまで本校の鼓笛隊を力強く牽引してきた6年生にとっての引退公演、いわば「ラストステージ」となります。本日はその本番に向けた最後のリハーサルが行われました。

 

3年生から6年生まで、全員が心を一つにして音を重ねる姿。そこには、1年間厳しい練習を積み重ねてきた自信と、仲間と共に演奏できる喜びが満ち溢れていました。真剣な眼差しで指揮を仰ぐ下級生たちの姿からも、最上級生への深い信頼が伝わってきます。

リハーサルの締めくくりには、この1年間、鼓笛隊の顔として、そして精神的支柱として重責を担ってきた主指揮の恒松さんから挨拶がありました。

 

「みんなで心を一つにして、最高の演奏を届けましょう」

 

その言葉には、伝統を守り抜いた達成感と、引退を間近に控えた寂しさ、そして後輩たちへの期待が込められていました。

そして、感動的な場面が訪れます。指揮者の象徴である「タクト(指揮杖)」が、恒松さんの手から、次年度の指揮者を務める5年の中村さんへと手渡されました。

 

物理的な重み以上に、水上学園の伝統と誇りという目に見えない「バトン」が、しっかりと受け継がれた瞬間でした。受け取った中村さんの表情も、引き締まった決意に満ちたものに変わっていきました。

令和7年度・水上学園鼓笛隊の集大成は、いよいよ今週末です。

---湯山温泉桜まつり---

日時:3月21日(土)午後3時30分過ぎ(予定)
場所:汗の原親水公園 湯山温泉桜まつり特設ステージ

 

6年生の勇姿を目に焼き付け、新しい代へと引き継がれる音色を、ぜひ会場で温かく見守っていただければ幸いです。桜舞い散る湯山の空に、子供たちの情熱が響き渡ることを願っています。

水上村公式ポータルサイト>トピックス>イベント>第55回 湯山温泉桜まつり 開催のお知らせ

 

成長の足跡、次の一歩へ―前期課程・学年末レポート

水上学園の各教室は今、一年間の集大成をむかえる活気に満ちています。本日は、締めくくりの段階に入った第1ステージ1年生から4年生までの様子をギュッとまとめてレポートします。

【1年生】AIドリルで「自分だけの学び」を深める
1年生は、タブレットPCを使ったAIドリルでの学習に夢中です。解答状況に合わせて、AIがその子に最適な問題を自動で出題してくれるこのシステム。「できた!」と声を弾ませ、小さな指でテキパキと操作する姿に、この一年の確かな成長を感じます。一人ひとりのペースを大切にする「個別最適な学び」が、1年生でもしっかりと根付いています。

 

【2年生】思い出を届けるプレゼンテーション
2年生の教室では、この一年の「楽しかったこと」の発表会が行われていました。黒板には「しせい」「目線」「大きさ」といった、伝えるためのポイントが掲げられています。大型モニターに思い出の写真を映しながら、自分の言葉で堂々と話す姿は、もうすぐ中学年になるという頼もしい自覚に溢れていました。

 

 

【3年生】協力して作る「学校の魅力」紹介
3年生は、校内のお気に入りの場所を紹介する準備に励んでいます。先日「ウェビング図」で広げた思考を、今はタブレットでプレゼン資料にまとめる段階です。写真の構図を工夫したり、友達と原稿を読み合ってアドバイスし合ったり。個人の気づきが「チームの協力」によって洗練されていく、素晴らしい学びの風景が見られました。

 

【4年生】技術室に響く創造の音
4年生は、図工の時間に技術室で「伝言板」の制作に没頭しています。設計図を片手に、金槌やボンドを使って木材を組み上げる手つきは真剣そのもの。これまで培った技能を総動員し、実用性と個性を兼ね備えた作品を仕上げようとする姿には、高学年へと向かう力強い意志が宿っています。

 

 

どの学年も、ただ「終える」のではなく、次へ「つなげる」ための大切な時間を過ごしています。

保護者の皆様、地域の皆様。一年間、子どもたちの挑戦を温かく見守り、支えてくださり本当にありがとうございました。修了式までの残りわずかな日々も、一人ひとりの「小さな自信」を大切に育んでまいります。

 

画面の向こうに広がる世界、5年生「最後の挑戦」

5年生の教室では、水上学園の教育課程の大きな特色である「オンライン英会話」が、今年度の締めくくりを迎えました。

黒板には大きく「最後のオンライン英会話です!」の文字。そこには、1年間積み重ねてきた学びの足跡が、いくつかの英語のフレーズとともに記されていました。

一対一で向き合う勇気と成長

子どもたちがヘッドセットを装着し、タブレットを立ち上げると、教室内は一気に「英語の空間」へと変わります。

画面の向こう側にいる海外の講師とつながる瞬間、最初は少し緊張した表情を見せていた子もいましたが、いざ会話が始まればその表情は一変します。

"Howoldareyou?" 

"What’syourhobby?" 

"What’syourfavorite...?"

これらの質問に対し、用意された答えを読むだけでなく、自分の言葉を付け加えようと試行錯誤する姿が印象的でした。

画面越しに映る講師の笑顔に励まされ、ジェスチャーを交えながら一対一で会話を続ける。この「逃げられない、でも伝わると嬉しい」という実感が、子どもたちの自信を育んでいます。

「伝わる」喜びを次のステップへ

今日、画面に出てきた単語には「yam(ヤム芋)」や「ham(ハム)」、「jam(ジャム)」などがありました。講師の発音を真剣に聴き取り、即座に反応するスピード感。今年度の初めには戸惑っていた子も、今では一人で堂々とセッションを完結させています。

教室を巡回するデビット先生も、子どもたちの自立した学習ぶりに目を細めていました。ICT機器を道具として使いこなし、物理的な距離を超えて世界と対話する力は、まさにこれからの時代を生き抜く「翼」となるはずです。

5年生で培ったこの「一歩踏み出す勇気」を胸に、6年生へと向かう彼らの背中が、今日は一回り大きく見えました。

よろしければ、今日お子様がどんなことを海外の先生とお話ししたのか、ご家庭での話題にしてみませんか?

桜の便りと、一年を締めくくる最後の一週間

水上村では先週、待望の桜の開花宣言が出されました。本校周辺の桜も一輪、また一輪と、春の訪れを告げるように愛らしい花を咲かせ始めています。

今朝は「花冷え」という言葉がぴったりの、身が引き締まるような冷え込みとなりました。しかし、太陽が昇るにつれて空は真っ青に晴れ渡り、日中は柔らかな陽光が校庭を包み込むポカポカとしたうららかな陽気となりました。

そんな春の光が降り注ぐ運動場では、1・2年生が体育の授業でサッカーに励んでいました。
小さな体で一生懸命にボールを追いかけ、チームの仲間と声を掛け合いながら走る姿は、活気に満ちあふれています。青空と色づき始めた桜、そして子供たちの真っすぐなエネルギー。そのコントラストは、見ているこちらの心まで温かくしてくれます。

さて、いよいよ今年度の授業も、今日を含めて残り一週間となりました。

今日から本格的に「学年のまとめ」の週に入ります。一年前より一回りも二回りも成長した子供たちの姿に目を見張ります。ノートを丁寧にまとめる手つき、友達と意見を交わす真剣な眼差し、そして掃除の時間に黙々と働く後ろ姿。その一つひとつが、この一年間の学びと成長の確かな証です。

この一週間は、学習の総仕上げを行うとともに、お世話になった教室や友達、先生への感謝の気持ちを育む大切な時間でもあります。子供たちが、自信を持って次のステップへと進めるよう、教職員一同、最後までしっかりと寄り添い、サポートしてまいります。

春の陽気に誘われて、校庭の桜も一気に満開へと向かうことでしょう。子供たちの笑顔も、この桜に負けないくらい満開で今年度の修了の日を迎えられることを願っています。

保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、最後まで子供たちの登下校の安全や、温かい見守りをどうぞよろしくお願いいたします。

春の息吹と、6年生の真心

 

厳しい冬を越え、ようやく桜の開花が始まりましたね。学校周辺の木々も、日に日に薄いピンク色に染まり、まさに春本番といった趣です。

そんな春の陽気に包まれた先日、本校の6年生が、素晴らしい行動を見せてくれました。

来る3月21日・22日に開催される「桜まつり」を前に、会場となる汗の原親水公園のボランティア清掃に出かけてくれたのです。

公園に到着した子どもたちは、軍手にゴミ袋を手に、さっそく活動を開始しました。
「ここにもゴミがあるよ!」と、声を掛け合いながら斜面や広場を歩き回ります。中には、土に埋もれていた大きなゴミを見つけ出し、誇らしげに掲げる姿もありました。

自分たちが育ったこの村を、そして大切なお祭りを、最高の状態で迎えてほしい。
そんな郷土への愛と、おもてなしの心が、彼らの一生懸命な背中から伝わってきました。

桜まつりを彩る「心の花」

活動中、ふと見上げると、公園の桜もつぼみを膨らませ、一輪、二輪とほころび始めていました。
子どもたちの明るい笑顔と、清掃活動によって整えられた公園。そこには、桜の花に負けないくらい美しい「心の花」が咲いているようでした。

3月21日・22日の桜まつり当日には、きっと桜も見ごろを迎え、たくさんのお客さんでにぎわうことでしょう。
その時、会場を訪れる皆さんが心地よく過ごせるのは、影で支えてくれた子どもたちの頑張りがあったからです。

村の宝である子どもたちが、村のために汗を流す。
その優しさが、水上の春をよりいっそう温かいものにしてくれています。

なお、本校の児童生徒は前夜祭イベントに出演します。保護者の皆様には送迎等大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。

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忘れない、あの日からつながる「命」のバトン

カレンダーが3月11日を指すたびに、私たちはあの日、東北の空の下で起きた出来事に思いを馳せます。2011年の東日本大震災から15年という節目を迎えました。

水上学園の校庭には、青空を背に半旗を掲げました。国旗、村旗、そして校旗。少し低い位置で風に揺れるその姿は、震災で亡くなられた多くの方々への深い弔いと、忘れてはならない記憶を私たちに示しています。

本日のお昼の放送では、教頭先生から全校生徒に向けて特別なメッセージが贈られました。

> 「1年生から8年生のみなさんは、まだ生まれていなかった頃の出来事です。でも、これを『昔の大変な事件』として終わらせてはいけません」

放送が流れる間、校内はしんと静まり返りました。子どもたちにとって、15年前は歴史の教科書の一ページのように感じるかもしれません。しかし、教頭先生の言葉にあったように、あの日を経験した方々が私たちに託してくれたのは、単なる悲しみの記憶ではなく、「今を生きる私たちが、どう命を守るか」という力強いメッセージです。

東北から熊本へ、受け継ぐ教訓

ここ熊本に生きる私たちにとっても、地震は決して他人事ではありません。熊本県では、平成28年熊本地震が発生した4月を「防災月間」として定めています。

本校でも、来月には避難訓練や防災教育を重点的に行う予定です。3月に東日本大震災を想い、4月に熊本地震を振り返る。この二ヶ月は、私たちにとって「命」について深く考え、行動に移すための大切な期間となります。

ご家庭で「もしも」を語り合ってください

学校での学びを確かなものにするために、ご家庭でもお子さんと一緒にぜひ以下のことを話し合ってみてください。

  • 避難場所の確認: 家族がバラバラの時に地震が起きたら、どこで待ち合わせるか。
  • 非常用持ち出し袋: どこに置いてあるか、中身は今の自分に合っているか。
  • 連絡手段: 災害用伝言ダイヤル(171)などの使い方を知っているか。

「備えること」は、自分を大切にすること、そして周りの大切な人を守ることにつながります。15年という月日が流れても、あの日の教訓は色褪せることはありません。

水上学園としても、子どもたちが「自分の命は自分で守れる」たくましい大人へと成長できるよう、これからも防災教育に力を注いでまいります。

来月の防災月間に向けて、ご家庭で備蓄品(水や非常食)の点検を一緒にしてみるのはいかがでしょうか?「自分の命を守る準備」を、今日から始めてみましょう。

言葉がつむぐ成長の軌跡〜1時間目の「国語」の授業から〜

今朝の1時間目、校舎を巡ると、図らずも前期課程(1年生から6年生)のすべての教室で「国語」の授業が行われていました。低学年から高学年へと、教科書をめくる音が、子どもたちの成長の足音のように重なり合って聞こえてくる……そんな特別な朝の様子を詳しくお伝えします。

【1年生】心を通わせる「おはなしさんぽ」
1年生の教室では、名作「ずうっと、ずっと、大すきだよ」の学習が佳境を迎えていました。黒板には「ともだちのかんがえをよくきいてかんがえよう」というめあて。愛犬エルフとの別れを通し、主人公がなぜ「子犬はいらない」と言ったのか。1年生にとっては少し難しい「心の裏側」にある愛情を探ります。
感心したのは、床に座って友達とノートを見せ合う「おはなしさんぽ」の姿です。自分の書いた文字を一生懸命に読み上げ、それを真っ直ぐな瞳で聞く友達。言葉を介して「悲しみ」や「温かさ」を共有しようとする、純粋な学びの原点がそこにありました。

【2年生】自分を重ねる「共感の力」
2年生は「スーホーの白い馬」。モンゴルの草原を舞台にしたこの壮大な物語で、彼らは「一番心が動かされたところ」を特定し、その理由を言語化していました。
黒板には「もし自分だったら……」という記述のヒント。ただ物語を外側から眺めるのではなく、登場人物の苦しみや喜びに自分を投影させる「自分事」としての読解です。ノートを指差しながら、自分の価値観を一生懸命に友達に説明する姿に、1年間での大きな成長を感じました。

【3年生】思考を整理する「ウェビング図」
3年生になると、学びの道具が進化します。「お気に入りの場所、教えます」という単元では、「ウェビング図(思考マップ)」を駆使していました。
中心に「体育館」や「図書室」と書き、そこから連想される「なぜ好きなのか」「どんな思い出があるか」をクモの巣のように広げていく手法です。バラバラだった頭の中のイメージが、図を使うことで整理され、論理的な「説明の言葉」へと形を変えていく。中学年らしい、知的なワクワク感に溢れた時間でした。

【4年生】表現を味わう「言葉の追いかけっこ」
4年生は小手鞠るいさんの「ハワンレイケのほとりで」。ここでは表現の面白さに焦点が当てられていました。
「なぜ、歌とグレンは言葉の追いかけっこを楽しんでいたのか」。黒板には「スパゲティ・スクワッシュ」「パンプキンの仲間」など、弾むような言葉が並びます。タブレットを自在に操り、友達と画面を共有しながら、リズミカルな会話が二人の距離を縮めていく様子を丁寧に分析していました。デジタルツールが、文学の深い理解を支える頼もしい相棒となっています。

【5年生】論理的に読み解く「4つのヒント」
5年生の「大造じいさんとガン」では、さらに高度な分析が行われていました。教室の大型モニターには、心情を読み解くための「4つのヒント(行動・心の中の言葉・対比・情景描写)」が。
大造じいさんが宿敵・残雪に対して抱いた「尊敬」にも似た複雑な感情。子どもたちは、単なる勘ではなく、教科書の「空の様子」や「じいさんの表情」といった確かな根拠(エビデンス)をもとに意見を戦わせていました。論理的思考の種が、着実に芽吹いています。

【6年生】学びの集大成、そして後期課程へ
そして6年生。取り組んでいたのは「海の命」です。前期課程の国語の集大成として、「後期課程へつなげよう」という意識が教室全体に満ちていました。
主人公・太一が、父の仇とも言える大クエをなぜ殺さなかったのか。6年生はこれまでの「読む・書く・話す」の全スキルを動員し、太一の生き様を80字程度の指定された条件で論述していました。静まり返った教室で、ペンを走らせる音だけが響く。自分の信念と言葉を一致させようとするその背中は、もう立派な「表現者」の風格でした。

ひらがなを一生懸命に追いかけていた1年生が、やがて物語の裏側を読み解き、自分の哲学を言葉に込める6年生へと育っていく。水上学園の廊下を歩くだけで、その6年間の美しいグラデーションを目の当たりにすることができました。
言葉は、一生の宝物です。これからも子どもたちが、自分の心と言葉を大切に育てていけるよう、一時間一時間の授業を丁寧に創り上げてまいります。
各学年の学びの深まりが伝わったでしょうか。
「今日の国語、どんなこと考えたの?」と、ぜひご家庭でも話題にしてみてくださいね。

蕾に宿る「祈り」と「感謝」

卒業式の余韻が残る校舎。つい先日まで最上級生として学校を支えてくれた9年生の姿がないのは、やはりどこか寂しいものです。彼らが去った後の教室は少し広く感じられます。ふと校庭に目を向けると、そこには「命のバトン」が繋がれていました。

パンパンに膨らんだ桜の蕾

校庭の桜の枝を見上げると、蕾が今にも弾けそうなほどパンパンに膨らんでいます。朝夕の冷え込みはまだ厳しいものの、自然は着実に春の準備を整えていますね。足元のパンジーたちも、色とりどりの表情で私たちを励ましてくれているようです。

読み聞かせの最後の日

今日は今年度最後の「読み聞かせ」の日でした。そしてある学級では、15年前の東日本大震災にまつわるお話が語られました。当時まだ生まれていなかった子どもたちが、ボランティアの方の言葉を一言も漏らさぬよう真剣に聴き入る姿を見て、胸が熱くなりました。

  • 当たり前のように朝を迎えられること
  • 仲間と一緒に学べること
  • 穏やかな春を待てること

震災の記憶を語り継ぐことは、今この瞬間の「幸せ」を再認識することでもあります。卒業した9年生も、在校生も、この穏やかな日々に感謝できる優しい大人になってほしいと願わずにはいられません。

「春はもう、すぐそこまで。」

この桜が満開になる頃、子どもたちはまた一つ、新しいステージへと歩みを進めます。今のこの静かな時間を大切に、一歩ずつ進んでいきましょう。読み聞かせのボランティアの皆様、一年間本当にありがとうございました。