水上学園ブログ

水上学園日記

未来の水上を創るバトン―「ふるさと水上学」成果報告会―

一気に春めいてきて、昼間は夏のような日差しを感じるようになった今日このごろ。本校では、5・6年生による「ふるさと水上学」の成果報告会が開催されました。

この1年間、子どもたちは総合的な学習の時間を通じて、「自分たちのふるさと・水上村をより良くするために何ができるか」を問い続けてきました。地域の歴史や伝統行事、豊かな自然、そしてそこで暮らす人々の思い。自ら現場へ足を運び、調査し、考えを深めてきた結晶が、今日の発表には詰まっていました。

鋭い分析と、愛着が生む「提案」

発表では、大型モニターを活用して、グラフや図を交えながら分かりやすく解説する姿が印象的でした。
「新型コロナウイルスの流行前後で、祭りに参加する人の意識はどう変わったか?」
「水上村の特産品を広めるには、どのような発信が効果的か?」

単に調べたことを並べるだけでなく、アンケート結果から現状を鋭く分析し、子どもたちなりの「解決策」を提案する姿には、目を見張るものがありました。地域の一員として、自分たちの村を誇りに思い、真剣に未来を憂い、そして希望を見出そうとする熱意が、その言葉一つひとつに宿っていました。

伝統のバトンを受け取る4年生

今日の報告会には、特別なゲストがいました。来年度から高学年の仲間入りをし、この学習を引き継ぐことになる4年生です。先輩たちの堂々とした発表を前に、4年生は身を乗り出すようにして聞き入っていました。質疑応答の時間には、次々と手が挙がります。
「その調査で一番大変だったことは何ですか?」
「私たちも来年、そんな風に詳しくなれますか?」

4年生の真剣な眼差しからは、次は自分たちがこの学びを、そしてこの村を盛り上げていくんだという強い決意が感じられました。こうして水上学園の伝統と、ふるさとを愛する心は、確実に次の世代へと受け継がれていきます。次は、4年生がどのような視点で「ふるさと」を見つめていくのか。今から楽しみでなりません。

発表を終えた5・6年生の顔は、どこか晴れやかで、一回り大きく見えました。自分たちの学びが誰かの役に立つ喜びを知った彼らは、これからも水上の地で、たくましく成長し続けてくれることでしょう。

この1年間、子どもたちの活動を温かく支えてくださった地域住民の皆様、保護者の皆様に心より感謝申し上げます。

ふるさとの味、心に刻んで〜9年生最後の調理実習〜

 

卒業の日が刻一刻と近づいてきました。
今日、9年生にとって中学校生活最後となる家庭科の授業が行われました。締めくくりを飾るメニューは、私たちのふるさと水上村の誇り、そして市房山信仰の象徴でもある「お岳さん饅頭」です。

今回も、強力な助っ人として地域の女性部の皆様にお越しいただきました。
生徒たちは、地域の方々と交流しながらの調理に、最初こそ少し緊張気味でしたが、プロの手つきを目の当たりにすると、身を乗り出してコツを学んでいました。

 

受け継がれる「市房の心」

お岳さん饅頭づくりは、単なる調理実習ではありません。それは、水上の歴史や文化に触れる大切な時間でもあります。

丁寧な手仕事:生徒たちは、あんこを丸め、生地の焼き加減を見極める難しさを実感していました。
交流の輪:女性部の皆さんの「上手ね」「いい感じだよ」という温かい声かけに、自然と笑顔がこぼれます。
伝統の継承:生地を注ぐ音、立ち上がる湯気、そしてこんがりと焼けたあの独特の形。五感を通して、ふるさとの味を体に染み込ませているようでした。

 

最高の「おいしい!」が響く調理室

焼き上がったアツアツの饅頭を一口頬張ると、「おいしい!」「やっぱり最高!」という歓声が上がりました。弾けるような笑顔。自分たちの手で作った喜びと、地域の方々の愛情が隠し味となり、市販のものとはまた違った格別の味わいだったことでしょう。

 

9年生の皆さん。
これから皆さんは、それぞれの道を歩み始めます。時には、ふるさとを離れることもあるかもしれません。しかし、この「お岳さん饅頭」の味、そして皆さんの成長を温かく見守ってくださった地域の方々の真心は、皆さんの心の中にずっと残り続けるはずです。

 

最後にご指導いただいた女性部の皆様、本当にありがとうございました。
水上の温かさに包まれた、最高の「最後の授業」となりました。

早咲きの桜に誘われて:それぞれの「学び」が花開く

校庭の駐車場の奥、ふと目をやると紅色の早咲きの桜がほころび始めました。春の足音が、確実に聞こえてきています。

この連休中、村のシルバー人材センターの皆様が、校舎周りを実に見事に見違えるほど綺麗に整えてくださいました。おかげさまで、清々しい環境のなかで卒業式を迎える準備が進んでいます。地域の皆様の温かい支えに、心より感謝申し上げます。

真剣勝負のテストと、心を通わせる英語

校舎内を巡ると、学年ごとに特色ある学びの姿が見えてきます。

  • 後期課程(7・8年生):今年度最後の期末テストに挑んでいます。静まり返った教室に、鉛筆の走る音だけが響く緊張感。一年間の積み上げをぶつける真剣な眼差しが印象的でした。
  • 5年生:英語の授業では、自分の「ヒーロー」を紹介していました。
    "My hero is my father. Because he cooks very well."憧れの人を理由と共に英語で語る。単なる暗記ではなく、自分の心の内を言葉に乗せて届ける喜びを感じているようでした。

「なすことによって学ぶ」体と頭の躍動

体育館では、3・4年生が元気に跳び箱に取り組んでいました。踏切の音、着地のポーズ。一段ずつ高さを超えていく姿は、まさに成長そのものです。

一方、2年生の算数の授業では「箱の形」を学習中。「面はいくつあるかな?」という問いに対し、教科書を眺めるだけでなく、実際に自分たちの手で箱を組み立てていました。「為すことによって学ぶ」実際に手を動かし、試行錯誤しながら得た知識は、一生忘れない生きた力となります。完成した箱を誇らしげに見せてくれる笑顔が、その学びの深さを物語っていました。

義務教育学校ならではの風景

テストに集中する中学生の横で、小学生が英語で夢を語り、算数で工作に励む。こうした多様な発達段階の「学び」が同じ校舎内で日常的に交差するのは、本校のような義務教育学校ならではの光景です。

低学年から高学年まで、バラエティに富んだ教育活動が展開されるなかで、子どもたちは互いに刺激を受け合い、成長しています。桜の開花とともに、子どもたちの才能もまた、大きく花開こうとしています。

 

イタリアの風を感じてー美術室で出会う「ルネサンスの鼓動」ー

ミラノ・コルティナオリンピック公式サイト https://www.olympics.com/ja/milano-cortina-2026 より 

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが幕を閉じました。17日間にわたり、氷上や雪上で繰り広げられた選手たちの躍動感あふれる姿は、私たちに多くの感動を与えてくれましたね。開会式や閉会式でも、開催国イタリアらしい芸術性の高い演出が随所に見られ、あらためて「芸術の国」としての層の厚さを感じた方も多いのではないでしょうか。

そんな興奮冷めやらぬ中、本校の美術室を覗くと、8年生たちが、まさにそのイタリアが生んだ至宝「ルネサンス美術」の鑑賞授業に取り組んでいました。

500年の時を超えて対話する

授業の主役は、誰もが一度は耳にしたことがある巨匠、ミケランジェロ・ブオナローティです。モニターに映し出された『ダヴィデ像』の凛々しい姿に、生徒たちの視線が集中します。

「この像、実際はどれくらいの大きさだと思う?」という先生の問いかけに、ワークシートを埋めながら想像を膨らませる生徒たち。実は5メートルを超える巨大な大理石像であることを知ると、「えっ、そんなに大きいの?」「どうやって削ったんだろう」と驚きの声が上がります。

「万能の天才」から学ぶグローバルな視点

授業では、ミケランジェロだけでなく、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロといった「ルネサンスの三大巨匠」についても学びを深めました。ピエタ像の持つ圧倒的な慈愛の表現。バチカン市国のシスティーナ礼拝堂に描かれた、天井を埋め尽くす壮大な壁画。

500年以上も前に作られた作品が、今なお世界中の人々を魅了し続けている理由は何なのか。生徒たちは、資料を読み解きながら、当時の人々が「人間」をありのままに表現しようとした情熱に触れていました。

教室から世界へ

オリンピックを通じてスポーツの力を感じた今、この鑑賞授業は、異文化を理解し、世界各国の素晴らしい遺産に敬意を払う「グローバルな視点」を養う絶好の機会となりました。教科書の中の知識として覚えるだけでなく、「いつか本物を見てみたい」という憧れや、異なる時代の価値観を認め合う心が、これからの国際社会を生きる生徒たちの糧になると信じています。美術室の窓から差し込む光を浴びながら、熱心にノートを取る生徒たちの姿。その姿もまた、ルネサンス(再生)の精神のように、新しい自分を見つけ出そうとする輝きに満ちていました。

紅梅が告げる春の足音、9年生の「あと10日」

2月も残すところあと1週間となりました。ふと中庭に目を向けると、鮮やかな紅梅が次々に花を咲かせています。青空に映えるそのピンク色は、冬を耐え抜いた力強さと、新しい季節の訪れを感じさせてくれます。

教室で見つけた「10」の重み

今日、9年生の教室前を通りかかると、掲示されている「進路カレンダー」が目に留まりました。そこには、卒業まで、そしてこの学び舎に登校する日数が「残り10日」であることが記されていました。「10」という数字をどう感じるでしょうか。受験という大きな壁に立ち向かっている彼らにとっては、緊張感のあるカウントダウンかもしれません。しかし、同時にこの校舎で仲間と笑い、語り合える時間が、砂時計の最後の一粒のように、とても貴重なものに思えてなりません。

かけがえのない「今」を刻む

教室をのぞけば、カメラにピースを送ってくれる元気な笑顔があります。「WE CAN! WE MUST! WE WILL!」という掲示物の通り、自分たちの可能性を信じて突き進もうとする9年生の姿は、下級生にとっても大きな道標です。卒業式までの10日間は、単なる通過点ではありません。

当たり前だった授業、昼休みのはしゃぎ声、放課後の静かな教室

そのすべてが、彼らの人生の土台となる「水上学園での最後の記憶」として刻まれていきます。

私たちは、彼らがこの10日間を一日たりとも無駄にせず、充実した時間を過ごしてくれることを願っています。そして迎える3月8日の卒業式。涙と笑顔が混ざり合う、最高の旅立ちの日にしましょう。その先に広がる未知の未来が、この紅梅のように美しく花開くものであることを、教職員一同、心から信じています。

あと10日。一分一秒を、大切に。

地域の味、伝統のバトンをつなぐ調理実習

窓の外には春の気配が漂い、調理室からは出汁の芳醇な香りが廊下まで広がっています。7年生は家庭科の授業で「郷土料理」の調理実習を行いました。

今回挑戦したのは、私たちの地域に古くから伝わる「つぼん汁」「まぜご飯」「白和え」「ねったんぼ」の四品。地域の行事やお祝いの席には欠かせない、心温まる献立です。

この学びを力強く支えてくださったのは、いつも水上学園を温かく見守っていただいている地域の女性部の皆様です。

匠の技を間近で学ぶ

生徒たちは、慣れない手つきで包丁を握り、こんにゃくを切ったり、野菜を細かく刻んだりすることに大苦戦。しかし、各グループに入ってくださった女性部の皆さんが、「ここはこうすると味が染みやすいよ」「包丁はこう構えて」と、優しく、時には職人のような鋭い眼差しで丁寧に指導してくださいました。

教科書を読むだけでは決して得られない、経験に裏打ちされた「生きた知恵」。生徒たちの表情は真剣そのもので、鍋の中で具材が踊る様子を食い入るように見つめていました。

世代を超えた「おいしい」の共有

調理が進むにつれ、調理室には活気ある対話が溢れました。
「昔はね、この料理をこうやって作っていたのよ」
そんな地域の歴史や食文化に触れるお話は、生徒たちにとって何よりのスパイスになったはずです。

出来上がった料理を口にした生徒たちの顔には、パッと明るい笑顔が広がりました。
自分たちの手で作った喜びと、地域の方々と一緒に作り上げた達成感。
「郷土の味」とは、単なるレシピではなく、こうした人とのつながりの中で受け継がれていくものなのだと、改めて実感する貴重な時間となりました。

おいそがしい中、朝早くからご協力いただいた女性部の皆様、本当にありがとうございました。
水上学園の生徒たちは、こうして地域の方々の愛情をたっぷり注がれながら、故郷の誇りを学んでいます。

次はどんな「地域の宝」を見つけることができるでしょうか。

今回の調理実習について、ご家庭でもぜひ感想を聞いてみてくださいね。

「令和の学び」へバージョンアップ!〜辻准教授と考える、今日からできる小さな一歩〜

本日は前期課程の授業参観に合わせ、鹿児島国際大学の辻慎一郎准教授をお招きし、「令和の時代にふさわしい教育」をテーマに講演会を開催いたしました 。会場では、保護者の皆様が熱心にメモを取られたり、スマートフォンを使ってリアルタイムのアンケートに参加されたりする姿が印象的でした 。

「2040年以降」を見据えた子育てのバージョンアップ

講演の中で辻先生は、今の子供たちが社会に出る「2040年以降」に視点を置くことの大切さを強調されました 。人生100年時代、学校を卒業した後の人生の方がずっと長くなります 。私たちはつい、目先のテストの点数や高校入試に意識が向きがちですが、本当に必要なのは、卒業後の「本番の人生」で力を発揮できる「資質・能力」です 。

特に印象的だったのは、アンケートで皆様が「どんな大人になってほしいか」という問いに対し、「思いやりがある」「自分で考えられる」「人から信頼される」といった、テストでは測れない「非認知能力」を多く挙げられたことです 。これはまさに、これからの時代に最も求められる力と合致しています 。

水上学園の教育と「個別最適な学び」

本校が進めているICTの活用や、一人ひとりの進度に合わせて学ぶ「AIドリル」の導入、そして自ら課題を探っていく「探究学習」についても、辻先生から「方向性はピシャリです」と力強い太鼓判をいただきました 。

少人数ならではの良さを活かし、デジタルとアナログ(本物体験)をバランスよく組み合わせる本校の教育環境は、全国的に見ても非常に恵まれているとのことです 。

今日からできる「小さな一歩」

「子育てに正解はないけれど、みんなで意見を出し合い、納得解を見つけていく力がこれからの時代には必要」という辻先生の言葉から、多くの気づきをいただきました 。

保護者の皆様におかれましても、今日からできる「小さな一歩」を考えてみませんか ?

学校と家庭、そして地域が手を取り合い、子供たちの「ウェルビーイング」を支えていけるよう、これからも共に歩んでいきましょう 。

授業参観と教育講演会へのご参加、誠にありがとうございました。

 

春の陽気の中、運動場で行われる「作戦会議」

 

2月中旬とは思えない、4月上旬並みのあたたかな日差しが運動場を包み込みました。絶好の体育日和となった2時間目、3・4年生たちが元気にサッカーの授業に取り組んでいます。

それぞれの学年で2つのチームに分かれ、ゲーム形式で対戦。子どもたちは、転がるボールを一心不乱に追いかけます。しかし、本校の体育はただボールを蹴るだけではありません。

「考える」から「つながる」へ

試合の合間、笛の合図とともに各チームが円陣を組みました。「作戦会議」の時間です。

「もっと広がって守ろうよ」「次は私が前に出るから、パスをちょうだい」

そんな声が聞こえてきます。ただがむしゃらに動くのではなく、自分のポジションを考え、仲間の動きを予測する。そして何より、仲間の気持ちを思いやりながら言葉を交わす。体育の時間は、まさに「頭と心と言葉」をフル回転させるコミュニケーションの場なのです。

育まれる3つの資質・能力

こうした光景の中に、本校が教育目標として掲げる「身に付けたい資質・能力」の姿がはっきりと見えました。

実践力:自ら考え、どう動くべきかを判断して行動する力。
表現力:自分の意見を伝え、仲間とともに高め合いながら表現する力。

作戦会議で自分たちの課題を見つめ直し、次のプレーに生かそうとする姿は、まさにこの2つの力が体現された瞬間でした。

こうした小さな積み重ねが、仲間との深い「きずな」を生み、ひいては自分たちの学び舎や地域を大切に思う「郷土愛」へとつながっていくのだと確信しています。

あたたかな春風の中、子どもたちの健やかな成長を感じる、清々しい1時間となりました。

明日2月18日は、前期課程の授業参観と懇談会、そして教育講演会を行います。保護者の皆様どうぞよろしくお願いします。

春の香りと、成長への階段

三寒四温。先週までの厳しい寒さが嘘のように、この週末は春を感じさせる温かな空気に包まれました。中庭に目を向けると、紅梅が鮮やかに咲き誇っています。温かな南風に乗って、ふわりと甘い花の香りが校舎まで届き、春の訪れを五感で感じる季節となりました。そんな春めく陽気の中、二年生の教室を覗くと、子どもたちが活気あふれる表情で作業に取り組んでいました。

これまでの自分、これからの自分

二年生は今、明後日の授業参観で行う「発表会」の準備に夢中です。黒板には「はっぴょう会にむけてじゅんびしよう」の文字。その横には「できるようになったよ」「じょうずになったよ」「二年生だいすき」といった、子どもたちの真っ直ぐな言葉が並んでいます。床に大きな模造紙を広げてプログラムを書く子、タブレットでイラストを調べながら招待状や小道具を丁寧に作る子。どの子も「自分たちの成長を伝えたい!」という意欲に溢れています。

一歩ずつ、次の学年へ

三学期も残すところ、いよいよあと一ヶ月余りとなりました。この一年間、子どもたちは勉強だけでなく、友達との関わりや行事を通して、心も体も大きく、たくましく成長しました。

発表会の準備をすることは、単なる練習ではありません。これまでの自分を振り返り、「頑張った自分」を認め、「新しい学年」への期待を膨らませる大切なプロセスです。一歩一歩、確かな足取りで成長の階段を上っていく子どもたち。明後日の授業参観では、そんな彼らの勇姿と、この一年間の輝かしい成果をぜひ温かく見守っていただければ幸いです。

中庭の梅の花が満開になる頃には、子どもたちの自信もまた、満開の花を咲かせていることでしょう。

授業参観当日は、ぜひ子どもたちの「できた!」という喜びに共感し、たくさんの拍手を送ってあげてください。

心をたぐり寄せ、なかまづくりを深める一日〜3学期人権集会〜

日中は春の気配が感じられるようになってきましたね。そのような中、「なかまづくり〜ふりかえろう・たかめ合おう〜」をテーマに、3学期の人権集会を開催しました。

集会の第一部では、1学期に各学年で掲げた「人権宣言」や学習の歩みを振り返る学年発表を行いました。低学年の子どもたちが「いのちはみんなたいせつなんだよ」というメッセージを一生懸命に伝えたり、高学年が自分たちの言葉でなかまへの思いを語ったりする姿には、この一年間の大きな成長が感じられました。全校児童生徒が互いの顔が見えるかたちに向き合い、仲間の声を真っ直ぐに聴き入る姿は、まさに温かな「なかまづくり」の風景そのものでした。

第二部では、熊本県人権教育研究協議会の会長である森山資典様をお招きし、「なかまをつくる部落に生まれて自分を語る」という演題でご講話をいただきました。部落差別問題という重要なテーマを通じ、森山様は「自分を、家族を、故郷を大好きだと笑顔で言える人を育てる」という熊本の人権教育の神髄を、熱く、そして優しく語りかけてくださいました。子どもたちは「差別やいじめをなくすために自分ができること」を、自分自身の課題として真剣に受け止めているようでした。

また、この学びは子どもたちだけではありません。人権集会の後には、森山様による職員研修も実施いたしました。教職員一同、森山様の熱意に触れることで、「一人ひとりが自分らしく輝ける学校」を創るための使命感を新たにする貴重な機会となりました。

本日の学びは、事後指導や感想記入を通じてさらに深めてまいります。寄せられた感想は、後日森山様へお届けする予定です。ご家庭でもぜひ、今日の人権集会についてお子様と話題にしてみてください。