水上学園日記
ICTが拓く学びの形ー全国学力調査に挑む9年生ー
新緑がまぶしい季節となりました。運動場では5・6年生がリレーの練習に励んでいました。
本日、9年生を対象に「全国学力・学習状況調査」が実施されました。
今年度の大きな特徴は、英語の試験において、本調査では初となる「CBT(Computer Based Testing)」が導入されたことです。
これまでの紙と鉛筆による筆記試験とは異なり、生徒たちは一人一台のタブレット端末に向かい、ヘッドセットを装着して解答を進めます。
画面から流れる音声を聞き取り、英語で答えを録音したり、キーボードを叩いて英文を入力したりする姿は、まさに今の時代の学びを象徴する光景でした。
本校は昨年度、文科省の「AIを活用した英語教育強化事業」の指定を受け、ICTを効果的に活用した英語教育の充実に力を注いでまいりました。
日常的な授業の中で、AI型教材でのスピーキング練習やタブレットを用いた意見交換を積み重ねてきた生徒たちにとって、デジタル端末はもはや「特別な道具」ではなく、自身の考えを表現するための「文房具」の一部となっています。
その成果もあり、初めてのCBT形式にもかかわらず、生徒たちは操作に戸惑うことなく、非常にスムーズに、そして集中してテストに取り組んでいました。
日頃の積み重ねが、変化に対応する力、そして自信を持って課題に向き合う姿勢に繋がっていることを、心強く感じた一日でした。
生徒たちのこれまでの努力が、どのような結果として表れるのか、今から非常に楽しみです。
さて、明日は9年生の国語と数学、そして6年生の国語と算数の調査が行われます。
明日も子供たちがリラックスして、持てる力を十分に発揮できることを願っています。
ご家庭におかれましても、今夜はゆっくりと休めるよう、温かい励ましをお願いいたします。
春風の吹き抜ける、成長の一日
久しぶりに、これ以上ないほどのお天気に恵まれました。雲ひとつない真っ青な空に、山の新緑が眩しいほどに映え、心地よい春風が学校中を吹き抜けています。
3時間目、運動場からは元気な1年生の声が聞こえてきました。彼らにとって初めてのスポーツテスト、50m走です。
「用意、ドン!」の合図で、コースを全力で駆け抜ける姿は、まさにさわやかな春風のよう。本当に「はやい、はやい!」と、そのスピードに驚かされました。
走り終わった後、一人の男の子が汗を輝かせながら、「先生、1番になりました!」と誇らしげに報告に駆け寄ってきました。その真っ直ぐな笑顔に、これからの成長がますます楽しみに感じられます。
一方で、3年生の教室をのぞいてみると、こちらはじっくりと学ぶ国語の時間でした。
題材は、今の季節にぴったりの「春風をたどって」。子供たちは机を寄せ合い、まるでみんなで頭をつつき合うようにして、真剣に考えを出し合っていました。
2年前、この子たちが1年生だった頃を思い出すと、前を向いて座っておくことすら大変だった場面もありました。それが今では、仲間とじっくり意見を交わし、学び深める姿を見せてくれています。その確かな大きな成長に、感慨深いものがありました。
次の4時間目、運動場には9年生の姿がありました。
彼らはリレー練習に励んでいました。バトンパスの瞬間を見ると、昨日行われた3・4年生の練習とは比べ物にならないほど、格段にスムーズで、力強さを感じさせる「進化」したバトンパスでした。最高学年としての意地と練習の成果が、そこにはっきりと表れていました。
1年生の全力疾走から、9年生の洗練された動きまで、それぞれの学年で大きな成長の足跡が見られる。これこそが、義務教育学校ならではの春の一日の風景です。
これからも、子供たちの健やかな成長を、地域、保護者の皆様と共に見守り続けていきたいと思います。
バトンがつなぐ心
今日は二十四節気の一つ穀雨(こくう)。日差しが少しずつ力強くなってきてテレビのニュースでは早くも熱中症予防の話題も出始めました。校内ではシャクナゲの薄ピンク色の花が、新緑に映えてとても美しく咲き誇っています。
さて、体育館からは、元気いっぱいの子供たちの声が聞こえてきます。覗いてみると、3・4年生が合同で体育祭を前に、リレーの練習をしていました。
今回の授業では、ただ走るだけでなく、リレーの要である「バトンパス」をいかにスムーズに行うかがテーマです。
授業の冒頭、電子黒板には、「バトンをスムーズにつなぐためにはどうしたらいいのか」という問いかけとともに、20メートルという具体的な数字と、バトンパスの動作を示すイラストが映し出されました。子供たちは、自分たちで最適なタイミングや手の出し方を考えるところからスタートしました。
実技練習が始まると、体育館中を子供たちが駆け回ります。最初はタイミングが合わず立ち止まってしまったり、バトンを落としてしまったりする場面もありました。しかし、子供たちは諦めません。
ペアになって、「いつ、どのタイミングで手を出す?」、「声を掛け合った方がいい?」と、お互いに意見を出し合い、何度も試行錯誤を繰り返していました。
コーンを目印に、走るスピードを合わせながらバトンを渡そうと必死に手を伸ばす姿。その真剣な表情からは、チームのためにという強い思いが伝わってきます。
バトンパスが成功したときの子供たちの笑顔は、シャクナゲの花のように輝いていました。
今回の練習を通じて、子供たちは技術だけでなく、協力することの難しさと、息を合わせて成功させる喜びを学んだことと思います。
陸上競技の世界では日本のお家芸ともいわれるスムーズなバトンパス。その完成形にはまだ遠いかもしれませんが、自分たちで考え、工夫し、高め合おうとするその姿勢は、間違いなく一歩ずつ理想に近づいています。
体育祭本番で、水上学園の3・4年生がどのような「バトン」をつなぎ、どのような「心」を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。
保護者の皆様、地域の皆様、子供たちの成長と挑戦を、温かく見守り、応援していただければ幸いです。
手をつなぎ、心を通わせる「学校探検」― 2年生が見せた頼もしい背中
1年生の「学校探検」が行われました。学校にはどんな教室があり、どんな先生や先輩たちがいるのか。期待と少しの緊張を抱えた1年生を案内してくれたのは、ひとつ年上の2年生たちです。
「こっちだよ」「迷子にならないようにね」と優しく声をかけ、1年生の手をしっかり握って歩く2年生。体育館や音楽室、図書室、保健室、そして職員室と、校内のさまざまな場所を巡りました。音楽室では壁に並んだ音楽家の肖像画を一緒に見上げ、保健室では具合が悪くなった時にどうすればいいか説明するなど、2年生は自分たちが学んだことを一生懸命、そして誇らしげに伝えていました。
特に印象的だったのは、案内する2年生の成長ぶりです。ついこの間まで、今の1年生と同じように「ここはどこかな?」と不安そうな表情で案内されていた彼らが、今では堂々と後輩をリードする立派な「先輩」になっていました。その小さな背中は、去年よりも一回りも二回りも大きく見え、頼もしさを感じずにはいられませんでした。
1年生はお兄さん・お姉さんの話を真剣に聞きながら、新しい発見に目を輝かせていました。案内を終えた2年生の表情にも、大役を果たした満足感と少しの自信が溢れていました。
こうして、教えられる側から教える側へとバトンが渡されていく。こうした日々の交流の中にこそ、子供たちの確かな成長の瞬間があるのだと改めて実感した一日でした。水上学園の子供たちが、これからも互いに支え合い、共に育っていく姿を、地域・保護者の皆様と共に温かく見守っていきたいと思います。
明るく・楽しく・元気に!響き合う「楽しい授業」の足跡
昨日のどんよりとした曇り空が嘘のように、今朝は雲一つない快晴に恵まれました。鮮やかな青空と瑞々しい新緑に映える校舎は、まさに本校のスローガンである「明るく・楽しく・元気な水上学園」を象徴しているかのようです。そんな清々しい空気の中、今日も各教室では活気ある「楽しい授業」が展開されていました。
水上学園では今年度、このスローガンの下で「楽しい授業」をさらに具現化するため、「児童生徒を学びの主体とした授業への転換」を掲げています。教員が教え込むのではなく、子供たち自身が問いを持ち、対話を通して納得解を見つけていく。そんな活気ある学びの姿が、今日も校内のあちこちで見られました。
5年生の算数の教室を覗くと、子供たちが自然と机を寄せ合い、熱心に語り合う「学び合い」の光景が広がっていました。「ここはこうなるんじゃない?」「なるほど!」といった声が飛び交い、真剣な表情で互いの考えをぶつけ合っています。まさに子供たちが「学びの主体」となり、自分たちの力で課題を解決しようとするエネルギーに溢れていました。自分一人では解決が難しい問題も、仲間の視点に触れることで、理解が深まる喜びへとつながります。これこそが、私たちが目指す「楽しい授業」の姿です。
一方、8年生の数学では、より高度で自律的な学びが見られました。生徒たちが自ら立ち上がり、仲間のノートを覗き込みながら、身振り手振りを交えて解説する姿は実に頼もしいものです。教えられるのを待つのではなく、自ら動き、学びを作る。こうした先輩たちの主体的な姿勢は、下の学年の子供たちにとっても素晴らしいお手本となります。
そして、1年生の教室では、学びの原点に出会いました。算数の授業で「なかまはどれ?」という課題に挑戦する1年生。カラフルな教科書を前に、「あ、わかった!」「こっちはどうかな?」と目を輝かせながら鉛筆を動かしています。どんなに小さな学年であっても、自ら発見し、自分の手で答えを導き出す経験が、学習への主体性を育みます。
本校は1年生から9年生までが共に過ごす義務教育学校です。それぞれの発達段階に応じて「学びの主体」として成長していく姿を間近で見られることは、私たちの大きな喜びです。子供たちが「明日も学校へ行きたい」「今日の授業も楽しかった」と思えるよう、これからも全職員で授業改善に取り組んでまいります。
保護者の皆様、地域の皆様、これからも本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。