水上学園日記
## 世代を超えて交流! 地域の方とのグランドゴルフ大会
「地域交流・散策クラブ」は、地域のお年寄りの皆さまと一緒に、ほいほい広場でグランドゴルフを楽しみました!子どもたちもみんな地域社会の一員であることを肌で感じ、世代を超えた交流を通じて、多様な価値観を学ぶ貴重な時間となりました。
この活動は、日頃から水上学園が大切にしている「地域に開かれた学校づくり」の一環でもあります。
当日は、クラブの生徒たちと地域の皆さんが混合チームを作り、広々とした芝生の上で和気あいあいとボールを追いかけました。
グランドゴルフが初めての生徒も多く、最初は戸惑う姿も見られましたが、そこはさすが、長年地域で様々な活動をされてきたお年寄りの皆さん! 打ち方のコツや力加減を、優しく丁寧に教えてくださいました。
生徒たちは、「ナイスショット!」「すごいね!」と励まし合い、「どうやったら入るんですか?」と真剣に質問。お年寄りの皆さんも、生徒たちの元気な姿に触れ、満面の笑みを浮かべてプレーを楽しんでおられました。
ナイスショットが出た時には、広場全体に歓声が響き渡り、まさに世代の垣根を越えた一体感が生まれていました。一緒に汗を流し、笑い合う中で、子どもたちと地域の皆さんの間に温かい絆が結ばれていくのを実感しました。
活動後は、皆さんの笑顔が輝いており、充実した時間だったことを物語っています。
水上学園では、これからも地域との連携を深め、子どもたちが郷土を愛し、人を思いやる心豊かな人間に育つよう、様々な活動を推進してまいります。
地域の皆様、今後ともどうぞ温かいご支援とご協力をお願いいたします。
未来を問う!「水上村子ども議会」:地域課題に挑んだ若きリーダーたちの提言
「水上村子ども議会」が開催され9年生が議員となって登壇しました。これは、生徒たちが社会科や総合的な学習の時間で学んだ村の福祉、産業、防災といった課題について、村政に直接提言する極めて貴重な実践の場です。
中嶽村長をはじめ、村役場の各課責任者の皆様が生徒たちを温かく迎え入れてくださいました。村長からは、議会制度の解説とともに「皆さんの違う切り口からの視点は、私たちにとっても新たな気づきとなる」という、生徒の意見を尊重する真摯な言葉をいただきました。生徒たちは、水上村の一員として村政に主体的に関わる、記念すべき第一歩を踏み出したのです。
事前学習に裏打ちされた、本質を突く質問
生徒たちが積み重ねてきた学びは、質疑応答に明確に表れていました。彼らが投げかけた質問は、深い探究心と村の現実的な課題への高い理解度を示すものでした。
【質問テーマの例】
- 子育て支援の充実: 合計特殊出生率が高い本村の強みをさらに伸ばすため、具体的な支援策の効果と展望を問いました。
- スポーツ振興と地域活性化: クロススカントリーコース「水上スカイビレッジ」などの施設整備がもたらした経済効果や、村全体の活性化に向けたビジョンについて当局の見解を求めました。
他にも、農業政策、鳥獣害対策、財政計画といった複雑な問題にまで質問は及び、生徒たちは村の課題を包括的に理解していることを示しました。そして、質問に留まらず、より良い未来を目指すための具体的な政策を提案しました。
「問い」の先へ:若者らしい柔軟な発想からの政策提言
生徒たちの提案は、村の持つ資産と彼ら自身のデジタル技術への精通を活用した、実践的で影響力の大きい解決策でした。
【主な提言内容】
- 国際理解の促進: 村内在住の外国の方と交流イベントを学園で開催し、生きた英語力と多文化共生への意識を育む。
- 移住・定住の促進: 子育て支援策などの充実した補助金制度を分かりやすくまとめた広報物を作成し、村外での配布・掲示を行う。
- 情報発信の強化: 村の公式SNS広告を活用し、「日本でトップの本数とも言える1万本桜」などの魅力を発信することで、観光やイベントの収益性を高める。
これらの提言は、生徒たちが受け身の学習者ではなく、村の未来を創る当事者であるという強い意志の表れです。
未来を築く、意欲的な若者たちへの投資
閉会の挨拶では、議長を務めた川俣くんが「水上村の課題を解決していくために、今、私たちにできることを考え、行動し、より良い未来を築いていきたい」と力強く決意を述べました。
この「子ども議会」は、単なる公民の授業ではなく、「生きた公民の実践」そのものであり、村の未来を築く準備ができている、意欲的で聡明な若者たちへの確かな投資です。
おいそがしい中、生徒たちの質問に丁寧にご答弁くださった村当局の皆様に心から感謝申し上げます。水上学園は、これからも地域全体で生徒たちの成長を見守り、彼らが描く水上村の明るい未来に大きな期待を寄せながら、教育活動に邁進してまいります。
「認知症サポーター」に!〜みんなで支え合う地域へ〜
本日、4年生を対象に保健福祉課の方を講師にお招きし、「認知症サポーター養成講座」を実施しました。
今回の講座は、単に「高齢者の病気」として認知症を学ぶだけでなく、10代でも発症のリスクがあるというお話や、認知症の方への接し方など、子どもたちにとっても身近な問題として捉えられる内容でした。
### 講座で学んだことのポイント
* 認知症とは?: 脳の病気で、記憶力や判断力などが少しずつ低下してしまうこと。高齢者だけではなく、若い人でも発症する可能性があることを学びました。
* サポーターの役割: 認知症の方やその家族を「温かく見守り」、「自分のできる範囲で手助け」をすること。特別なことをするのではなく、日頃からの「理解」と「声かけ」が大切であることを学びました。
* 具体的な接し方:
- 「驚かせない」、「急がせない」、「自尊心を傷つけない」の3つの「ない」を意識すること。
- 優しく「目線を合わせて」話を聞き、「落ち着いて対応」すること。
子どもたちは真剣に講師の方の話に耳を傾けていました。
### 地域社会の一員として
10歳になったばかりの4年生が、認知症というテーマについて深く学ぶことは、「地域社会の一員」としての意識を高める大変良い機会となりました。
この講座を通して、子どもたちは「自分たちの力で、困っている人を助けられる」という自信を持つことができたようです。講座の最後には、全員が「認知症サポーター」の証であるオレンジリングを受け取りました。
持ち帰ったオレンジリングを見て、ご家庭でもぜひ「今日、どんなことを学んだの?」と話題にしていただけると幸いです。
この学びをきっかけに、ご家庭や地域の中で、誰にでも優しい社会について考えるきっかけになればと思っています。
地域の未来を肌で感じる二日間!
10月1日(水)・2日(木)の二日間、7年生は農業林業体験、8年生は職場体験に臨みました。地域の皆様の温かいご協力のもと、生徒たちは働くことの意義や喜びを肌で感じることができました。
### 【7年生】大地の恵みと森の仕事に挑戦!
7年生は、水上村の基幹産業である農業と林業の現場を体験しました。体験を通して、生産者・従事者の方々の情熱や、日々の地道な努力を学びました。農業体験では、作物を育てる大変さと、それが食卓に届くまでのプロセスを実感し、林業体験では、木材を扱う技術や、森を守り育てる役割の重要性を知ることができました。
この体験は、生徒たちが自分たちの生活する水上村について深く考え、働くことの意義を学ぶ貴重な機会となりました。
### 【8年生】多岐にわたる職場で「働く」を体験!
8年生23名は、村内外の多岐にわたる職場で、社会の仕組みやマナーを学ぶ職場体験に臨みました。
生徒たちは、緊張しながらも意欲的に業務に取り組んでいました。福祉の現場では優しさと責任感を、お客様と接する商業・サービスの現場では笑顔とコミュニケーションの大切さを、また、村を支える行政や消防・警察の仕事を通して地域貢献の意識など、それぞれの事業所で、学校だけでは学ぶことのできない、多くのことを学ぶことのできた二日間だったと思います。
この二日間を通して、生徒たちは人間関係の大切さや、社会で生きていくためのルールやマナーといった必要な資質を高めることができました。
### 地域の皆様への感謝を込めて
7年生、8年生ともに、この体験学習は生徒たちの将来の職業観や勤労観を養う上で、かけがえのないものとなりました。これもひとえに、生徒たちの受け入れにご理解と温かいご指導をくださった、全ての事業所様、そして農林業従事者の皆様のおかげです。お忙しい中、未来の担い手である生徒たちのために貴重な時間を割いていただき、本当にありがとうございました。
水上学園は、今後も「自らの可能性を拡げ、未来を切り拓く水上の人づくり」を目指してまいります。
成長の光景!1・2年生合同体育「風船トス」チャレンジ
体育館では1・2年生が合同で体育の授業に取り組んでいました。
今日のテーマは「風船トス」チャレンジ!4人一組のグループに分かれ、黄色い風船を床に落とさずに何回トスし続けられるかに挑戦しました。このチャレンジのポイントは、なんといっても「チームワーク」と「力加減」です。
### 垣間見える発達段階の違いと成長
グループは1年生と2年生の混合チームで構成されました。
写真に写っている子どもたちの真剣な眼差しから、その熱気が伝わってくるようです。
1年生は、全身を使って一生懸命に風船を追いかけ、大きな動きでトス! まだ力加減の調整が難しく、「エイッ!」と気合を込めたトスが勢いあまって遠くへ飛んでいってしまう場面も見られました。体全体で取り組むその姿は、見ていてとても微笑ましいものです。
一方、隣でプレーする2年生からは、お兄さん・お姉さんらしい成長が垣間見えました。
彼らは、指先を使ってそっと風船に触れ、優しくコントロールして隣の1年生にパスを送るような動きを見せていました。自分だけでなく、チームメイトの動きを意識し、風船を「繋ぐ」ことを考えたプレーに、この1年間で身につけた身体の調整能力や状況判断力の違いを強く感じました。
### 助け合い、学び合う時間
時には風船が予期せぬ方向へ飛んでしまい、グループで「ああ〜!」と悔しがる声も上がりましたが、すぐに「もう一回!頑張ろう!」と声を掛け合っていました。
2年生が1年生に「もっと優しく触ってみて」とアドバイスを送ったり、1年生が必死に風船を追いかける姿に2年生が拍手を送ったり...。この合同授業は、単なる運動能力の向上だけでなく、異学年との交流を通して、優しさや思いやり、そして教え合う楽しさを学ぶ貴重な時間にもなっています。
これからも子どもたちは、様々な活動を通じて心も体も大きく成長していきます。温かい応援をよろしくお願いします!