水上学園日記
梅雨明けの青空と、それぞれの真夏の一歩
ついに九州北部地方も梅雨明けしたとみられるとの発表がありました。
学校の周りでも一斉にセミが鳴き始め、見上げる夏空がまぶしく、昨日に引き続き厳しい暑さの真夏日となっています。
そんな本格的な夏の幕開けとなった今日から、6年生は2泊3日の体験学習へと出発しました。行き先は鹿児島県の大隅青少年自然の家です。
朝早くから多くの保護者の皆さんに見送られ、元気いっぱいにバスに乗り込んでいきました。今日の日程では、鹿屋航空基地資料館の見学や、新城海の家での海の活動などが予定されています。自然の中での様々な体験を通して、一回りも二回りも成長し、たくさんの楽しい思い出を作ってきてほしいと願っています。
一方、お留守番となる水上学園の昼休みは、WBGT(暑さ指数)の測定結果から「危険な暑さ」となりました。
そのため、熱中症予防として外遊びはぐっと我慢し、冷房の効いた室内での活動に切り替えました。そんな中、校内を盛り上げてくれたのが図書委員会主催の「カルタ大会」です。
今日は1、2年生の部が開催されました。図書委員会のお兄さん、お姉さんが優しく読み札を読んでくれる中、子どもたちは床に並んだ絵札をじっと見つめ、真剣勝負!「はい!」と元気な声が教室に響き渡り、暑さを忘れるほどの熱戦が繰り広げられていました。
外は焦げるような暑さですが、子どもたちはそれぞれの場所で、充実した夏の1日目を全力で過ごしています。
七夕の奇跡! グラウンドに響く歓声
7月7日、今日は七夕です。梅雨の終わりが近づき、台風の接近も心配される不安定な天候が続いていましたが、子供たちの願いが届いたのか、今日は久しぶりに太陽が力強い顔を見せてくれました。まるで織り姫と彦星の再会を祝福しているかのような、まぶしい青空の広がる一日のスタートです。
7月に入ってからというもの、ぐずついた天気が続き、子供たちは大好きな運動場で遊ぶのをずっと我慢していました。それだけに、昼休みのチャイムが鳴ると、待ってましたとばかりに元気よくグラウンドへ飛び出していく姿が見られました。
今、世間ではサッカーワールドカップの話題で持ちきりですが、ここ水上学園のグラウンドも、本家に負けないほどの熱気に包まれています。
最高学年である9年生は、学年全員で「男子対女子」のガチンコサッカー対決を開催!ビブスを身にまとい、制服のスカートをなびかせながらも、男子の鋭いドリブルに果敢に挑む女子生徒たち。そして、手加減なしで真剣にゴールを狙う男子生徒たち。お互いに声を掛け合いながらボールを追いかける姿は、さすが最上級生、素晴らしいチームワークと迫力です。
お兄さん、お姉さんたちの熱い戦いに負けじと、前期課程の小さな子供たちも黄色い帽子をかぶってサッカーに興じていました。体いっぱいに太陽の光を浴びながら、一生懸命にボールを蹴る姿がとても微笑ましかったです。
緑豊かな山々に見守られた広いグラウンドに、子供たちの「ナイスパス!」「いけー!」という弾んだ歓声が響き渡りました。そんな当たり前の、だけどかけがえのない活気ある日常が戻ってきたことを、心から嬉しく思う七夕の午後でした。子供たちの健やかな成長への願いも、きっと天まで届くことでしょう。
雨空を吹き飛ばす、水上学園の日常―義務教育学校の強み―
日曜日は県内で線状降水帯が発生するなど、梅雨末期の大雨が心配される不安定な天候が続いています。しかし、そんな雨雲を吹き飛ばすかのように、水上学園の子どもたちは今日もそれぞれの「学び」に深く向き合っています。
今日から後期課程では期末テストが始まりました。教室にはピンと張り詰めた緊張感が漂い、真剣に問題用紙に向き合う先輩たちの姿があります。
先日、本校を視察に訪れた他町の教育委員会の方々と、こんな話題になりました。
「定期テストに挑む中学生の真剣な姿を、同じ校舎内で小学生が日常的に目にするのは、学習意欲やキャリア意識にとても良い効果があるのではないか」
実は今、次期学習指導要領の改訂に向けた中教審の審議において、これからの時代に必要な「高次の資質能力」の育成が注目されています。単なる暗記にとどまらない「生きて働く知識及び技能:統合的な理解」や、正解のない時代を生き抜く「未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力等:総合的な発揮」をどう育むか、という論点です。
まさに今日、期末テストが行われているすぐお隣の教室では、前期課程の5年生が国語の授業で「同じ読みの熟語」を学んでいました。子どもたちは国語辞典を片手に、単に言葉を覚えるだけでなく、既習の知識を結びつけながら(統合的な理解)、お互いに意見を出し合い、主体的に思考を巡らせていました(総合的な発揮)。
わずか数メートル先の教室では、数年後の自分たちがテストに挑む姿があります。先輩たちの背中から未来の自分の姿を予想し、自分の現在地を知る。そして、日々の学びがどう未来へつながるかを肌で感じる。
施設一体型の義務教育学校である水上学園では、中教審が目指すような、知識を統合し、未知の状況へ向かうための確かな資質・能力の基盤が、特別なことではなく「日常の風景」として当たり前に育まれているのかもしれません。
雨の日も、子どもたちの未来へつながる確かな一歩が、この校舎の中で力強く刻まれています。
地域とともに歩む水上学園~学校運営協議会を開催~
今年度第2回目となる学校運営協議会を開催いたしました。委員の皆様にはご多用な中ご出席いただき、誠にありがとうございました。
まずは、子どもたちの普段の学習の様子を見ていただくため、各教室の授業参観からスタート。いつも以上に張り切る子、少し緊張した面持ちの子など様々でしたが、地域の方々に見守られる温かい雰囲気の中で授業が行われました。
委員の皆様との熱心な意見交換
その後の協議会では、今年度の学校経営基本方針や1学期の子どもたちの様子についてご説明し、委員の皆様から大変貴重なご意見やご提案をいただきました。
・学校行事の平日開催に向けての方向性
・夏休み中における児童生徒の安全確保(水難事故防止やネットトラブルへの対応)
・職員トイレをはじめとする学校環境の整備について
子どもたちの安全安心、そしてこれからの時代に合わせた学校運営について、多角的な視点から熱心に議論が交わされました。
新たな試み「学びを支える環境づくり」の視点
また、今回は新たな試みとして、事務職員が中心となり「子どもたちの学びを支える環境づくり」という視点での参観・評価もお願いいたしました。
施設や設備が子どもたちにとって安全で使いやすいものになっているか、事務職員が直接ご説明を交えながら委員の皆様に確認していただきました。
1年間を通して地域の皆様にお気づきをいただきながら、今後の具体的な環境整備や教育条件の改善にしっかりと役立ててまいりたいと考えております。
水上学園は、これからも地域の皆様のお知恵と協力をいただきながら、「地域とともにある学校づくり」をより一層推進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
未来の水上村を創るのは私たち!~熱気に満ちた村長講話~
後期課程(7年生~9年生)を対象に、水上村長・中嶽弘継様をお招きしての「村長講話」が開催されました。
講話のテーマは、水上村が直面する「地方創生に向けた施策」。村長からは、平成26年に始まった国の地方創生事業の歩みや、令和6年に改訂された最新の「水上村人口ビジョン」に基づいた、村の現状と将来への展望が熱く語られました。
人口減少という厳しい現実に向き合いつつも、村を元気にするための具体的な挑戦が次々と紹介されました。アスリートが集う「水上スカイビレッジ」を核としたスポーツ交流や観光の振興、ふるさと納税による財政基盤の強化、そして手厚い子育て・教育環境の整備など、村の魅力を活かした自律的な街づくりの数々に、生徒たちは目を見開き、真剣な眼差しで聞き入っていました。
特に9年生にとっては、今回の講話は特別な意味を持ちます。10月に予定されている「子ども議会」に向けて、村の財政や産業、福祉の現状を直接学べる最高の機会となったからです。生徒たちは「自分たちの質問をより深く、村の未来を見据えたものにしたい」と、早くも本番への意欲を高めていました。
「これからの水上村を支え、創っていくのは自分たちだ」
そんな高い志と郷土への誇りを胸に刻んだ、大変意義深い一日となりました。
大変おいそがしい中にご講話いただいた中嶽村長に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。