水上学園ブログ

水上学園日記

熊本県教育委員会の皆様による学校訪問

本日は本校にとって大変光栄で、そして刺激的な一日となりました。

本日、熊本県教育委員会より、越猪教育長をはじめ、4名の教育委員の皆様、そして義務教育課長、高校教育課長という、県の教育行政を担う主要な方々が水上学園に来校されました。
これだけ多くのお客様をお迎えしたのは、本校が熊本県の「AIの活用による英語教育強化事業」の指定校に選ばれているからです。「水上学園では、どのようにAIを使って子どもたちの英語力を伸ばしているのか?」という視察が、今回の訪問の大きな目的でした。

最先端!AIと共にある9年生の英語授業

授業参観の前には、本校の概要や、ここ水上村における英語教育の取組について説明をさせていただきました。その後、いよいよ皆様を9年生の英語の授業へご案内しました。

教室に入ると、まず生徒たちがタブレットPCに向かい、ヘッドセットをつけて集中している姿が目に入ります。彼らは「AIとの英会話」を行っているのです。AIを相手に発音のチェックをしたり、会話のキャッチボールを練習したり。
AIは恥ずかしがることなく、文句も言わず、何度でも相手をしてくれる、最高の練習パートナーです。

しかし、授業は機械相手だけでは終わりません。
AIとの練習で自信をつけた生徒たちは、今度はその成果を生かして「友達との英会話」へとステップアップします。

教育委員の皆様が熱心に見守る中、生徒たちは物怖じすることなく、生き生きと英語でコミュニケーションを図っていました。9年生らしい堂々とした姿、そして楽しそうに英語を使う表情に、参観された皆様も身を乗り出して聞き入っておられました。真剣な眼差しでAIと向き合い、笑顔で友と語り合う。そんな9年生の姿は、教室掲示のスローガンの通り「煌き」を放っていました。

貴重なご意見を力に変えて

授業参観の後には、教育委員会の皆様と意見交換の場を持ちました。
「AIを活用することで生徒の変容は?」「義務教育学校のメリットやデメリットは?」など、様々な角度から鋭いご質問や、温かいご助言をいただきました。

私たち教職員にとっても、自分たちの教育活動を客観的に見つめ直し、さらにブラッシュアップするための非常に貴重な機会となりました。

今日いただいたご意見を糧に、これからも子どもたちが「学ぶことが楽しい!」「もっと学びたい!」と思えるような授業づくりに、全校を挙げて取り組んでまいります。

今後とも、水上学園の挑戦を応援していただければ幸いです。

「尊敬(RESPECT)」と「寛容(TOLERANCE)」

本日は、体育館で行われました全校集会での様子をお伝えします。
今回の集会では、本校の上村教頭先生が、全校児童生徒に向けて特別な講話をしてくださいました。
上村教頭先生は、以前海外にある日本人学校に赴任されていたご経験をお持ちです。日本とは異なる文化や習慣、多様な民族が混在する海外での生活。その中で、先生ご自身が肌で感じ、悩み、そしてたどり着いた「大切なこと」についてお話しくださいました。
そのキーワードがこの二つの言葉です。

「尊敬(RESPECT)」と「寛容(TOLERANCE)」

異なる文化の中で共に生きていくためには、自分と違うものを排除するのではなく、まずは相手を敬う「尊敬」の念を持つこと。そして、違いを広い心で受け入れる「寛容」さを持つこと。この二つが何よりも大切だと、実体験を交えて熱く語りかけてくださいました。

多様性と包摂性を学ぶ
現代社会において、「ダイバーシティー(多様性)」という言葉を耳にする機会が増えました。また、誰一人取り残さない「包摂性(インクルージョン)」を高めることの重要性も叫ばれています。
これらは決して大人の社会だけの話ではありません。
教室という小さな社会の中でも、友だち一人ひとりの考え方や感じ方は違います。今日の教頭先生のお話は、まさにこれからの時代を生きる子どもたちにとって、必要不可欠な「心の羅針盤」となる内容でした。

「自分事」として捉え、行動へ
私たちが願うのは、今日のお話を単に「いい話だったな」で終わらせないことです。

* 「自分だったらどうするかな?」
* 「あの子の考え方は自分とは違うけれど、面白いな」

子どもたちがそうやって「自分事」として捉え、日常の小さな場面で気づき、行動に移してくれることを期待しています。互いに尊敬し合い、違いを認め合える寛容な心が、水上学園全体に広がっていくことを願ってやみません。

ご家庭でもぜひ、「教頭先生のお話、どうだった?」とお子様に聞いてみてください。世界に目を向けた広い視野について話し合う、良いきっかけになるかもしれません。

 

文化の秋からスポーツの秋へ~ロードレース大会に向けて~

感動的だった文化祭が終わり、水上学園は今、「文化の秋」から「スポーツの秋」へとバトンをつないでいます。

12月19日(金)に実施予定の「ロードレース大会」に向け、今週から早朝の「おはようランニング」がスタートしました。急に冷え込みが厳しくなった運動場で、子どもたちは白い息を吐きながら、それぞれのペースで地面を踏みしめています。

この朝のランニングは、あくまで自主的な活動です。眠い目をこすりながらも、「もっと速くなりたい」「体力をつけたい」と自ら目標を立て、寒空の下へ飛び出していく子どもたちの姿には、確かな「主体性」の育ちを感じずにはいられません。

本大会では、以下の距離に挑みます。

*1・2年生:約1100m

*3・4年生:約2000m

*5〜9年生:約3000m

長い距離を走り抜くことは、決して楽なことではありません。しかし、友達と切磋琢磨しながらゴールを目指す経験は、子どもたちの「粘り強さ」と「たくましい心」を大きく育ててくれるはずです。

今後、体育の授業でも持久走の練習が本格化していきます。本番では、単に順位を競うだけでなく、事前に決めた目標タイムにどれだけ近づけるかという「ピタリ賞」のような楽しみもあります。

子どもたち一人ひとりが、昨日の自分を超え、自己ベストを更新できるよう、教職員一同サポートしてまいります。ご家庭でも、寒さに負けず挑戦を続ける子どもたちへ、温かい食事と励ましの言葉をお願いいたします。

「アドベンチャー」の物語が幕を開けました!~水上学園文化祭~

今年度の文化祭は、多くの皆様にご来場いただき、大成功のうちに終えることができました。本年度は、前期課程(1年生)から後期課程(9年生)までの全校児童生徒が一体となって作り上げた、本校にとって歴史的な一日となりました。今年のテーマは、「アドベンチャー~始めよう!一人一人が自分らしく輝く物語(ストーリー)を~」。このテーマにふさわしく、子どもたち一人一人が主役となり、素晴らしい冒険の物語を紡ぎ出してくれました。

開会行事は、水上村に伝わる伝統芸能、「白水神楽」で厳かに幕を開けました。7年生の代表4人がその歴史と舞の優雅さを表現し、会場全体に凛とした空気を届けました。

プログラム1:第2ステージ「水上村からこんにちは」(5・6・7年生)

ステージの幕開けを飾ったのは、テレビ番組風のユニークな発表です。あの人気キャラクター・マリオが登場し、得意のタイムワープで会場を驚かせました!マリオの導きで、5年生、6年生、7年生が総合的な学習で学んだ村内外での学習活動が紹介されました。日頃の学習の成果が、笑いを交えた躍動感たっぷりの演出で披露されました。

プログラム2:第1ステージ「発見!挑戦!未来へジャンプ!!」(1~4年生)

続いては、YouTubeのコンテンツ風に学習発表が行われました。1年生は「できるようになったこと」を発表し、日々成長する姿を披露してくれました。

2年生は水上村の秘密を探る劇で地域への愛着を表現しました。3・4年生は、暮らしを支える仕事の工夫や努力をクイズ形式で伝え、観客の知的好奇心を刺激しました。それぞれの学年が、これまでの学びを自らの成長として表現し、まさに「発見!挑戦!未来へジャンプ!!」というテーマ通りのステージでした。

プログラム3:第3ステージ「礎〜未来へ向けて〜」(8・9年生)

午前の部のクライマックスは、後期課程による舞台です。8年生は、先日行った職場体験学習の取組をモチーフにした新喜劇風の劇を披露!働くことの難しさや面白さを、ユーモラスに演じきり、会場を笑いの渦に巻き込みました。そして、そのバトンを受けた9年生は、8年生の劇を受け継ぎながら、進路選択や卒業が迫り揺れる思いと友情をテーマに深く感動的な劇を披露しました。特に9年生は、さすがというべき演技力で、会場の観客を一気に彼らの世界へと引き込み、未来への「礎」を築く強い意志を感じさせてくれました。

感動と一体感の音楽ステージ

午後の部は、前期課程全員(1年生〜6年生)による鼓笛隊の演奏からスタートしました。演奏曲は、リズミカルで楽しい「銀河鉄道999」。1・2年生の可愛らしいダンスも加わり、会場全体を一気に明るく、熱く盛り上げました。

その後は、後期課程の学年ごとに合唱が披露されました。7年生は「友達の友達」、8年生は「ハートのアンテナ」、9年生はSEKAINOOWARIの「サザンカ」を歌い、それぞれの学年が持つメッセージを美しいハーモニーで届けました。

最後は、全校児童生徒による合唱「ふるさと」です。前期課程低学年生の素直でかわいい歌声と、後期課程による重厚な四部合唱の豊かな響きが一つとなり、水上学園の子どもたちの絆と、ふるさと水上村への感謝の思いを込めて、心に響く感動的なフィナーレを飾りました。

学びの深さを伝える展示の部

休憩時間には、子どもたちの多様な学びの成果が展示されました。特に、全校児童生徒が取り組んだ『税に関する習字』や、8年生の「職場体験学習新聞」、9年生の「子ども議会」レポートなどは、地域や社会へ目を向ける子どもたちの意識の高さを感じさせるものでした。

 今年の水上学園文化祭は、まさに子どもたち一人ひとりが、自らの物語を力強く踏み出した一日となりました。この経験を「アドベンチャー」な今後の人生に立ち向かうための「礎」として、未来へ羽ばたいてくれることを願っております。

ご来場いただいた皆様、そして温かくご支援いただいている全ての皆様に、重ねて感謝申し上げます。

 

文化祭リハーサル!大冒険への準備は万端です!

いよいよ今週末、11月16日(日)には文化祭が開催されます。子どもたちはこれまで、ステージ発表や展示の準備を通して、個性を活かし、力を合わせてきました。今日は、体育館で最終リハーサルが行われました!会場となる体育館には、椅子が並べられ、本番さながらの雰囲気。子どもたちは、緊張感を持ちつつも、練習の成果を存分に発揮していました。

今年度の児童生徒会スローガンは、「アドベンチャー~始めよう!一人一人が自分らしく輝く物語(ストーリー)を~」です。このスローガンのもと、まさにワクワクドキドキの大冒険が展開される文化祭になることでしょう!

 ステージ発表では、1~4年生の「発見!挑戦!未来へジャンプ!!」、5~7年生の「水上村からこんにちは」、8・9年生の「礎~未来へ向けて~」といったステージごとのテーマの発表や、伝統の「白水神楽」(7年生代表4名)、1~6年生による鼓笛「銀河鉄道999」、そして全校児童生徒による合唱「ふるさと」など、見どころ・聴きどころ満載です。

また、会場を彩る展示の部では、各活動の作品を展示する「タイムトンネル」や、各学年の総合的な学習の成果、さらには「税に関する習字」や美術・図工の作品 など、子どもたちの様々な学びや感性が光る力作が並びます。

当日は、子どもたちの「自分らしく輝く物語」を、ぜひご覧ください。ご多用とは存じますが、保護者の皆様、地域の皆様お誘い合わせの上、ご来場をお待ちしております。

文化祭プログラム