水上学園日記
未来を守る「水際対策」と「断る勇気」
5年生から9年生を対象に「薬物乱用防止教室」を実施しました。近年、残念ながら高校生が関わる薬物事案が増加しており、未来ある子どもたちをそうした危険から守るため、今年も真剣な学びの場を設けました。
「水際」の最前線から学ぶ現実
今回は、長崎税関 八代税関支署の石橋様を講師にお招きしました。税関の皆さまは、不正な薬物が国内に流入するのを防ぐ「水際対策」の最前線でご活躍されています。
講話は、税関の重要なお仕事の紹介から始まりました。私たちの身近にある空港や港で、どのように覚醒剤や大麻などの不正薬物の密輸が阻止されているのかを具体的に教えていただきました。
「一回だけ」が人生を壊す
石橋様からは、薬物乱用は「たとえ一回使っただけでも乱用」にあたり、依存症になり、心身を破壊してしまう恐ろしい現実を伝えられました。また、身近な市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)も乱用であり、中毒や依存、最悪の場合は死に至る危険があるという警告は、子どもたちにとってショッキングな内容だったようです。
さらに、薬物乱用は特別な世界の出来事ではなく、スーツケースの底、飲料の容器、さらには巧妙に身体の中に隠して密輸しようとする恐ろしい手口の事例が写真とともに紹介されました。薬物が私たちの生活に忍び寄る現実を具体的に知る、貴重な機会となりました。
未来への「お守り」となる力
講話のまとめとして、薬物の誘惑から自分を守るための、最も大切なメッセージが送られました。それは、「きっぱりと断る勇気」を持つことです。不安や悩みから逃げるために薬物に頼るのではなく、誰かに相談したり、趣味に打ち込んだりする健康的なストレス対処法を持つことの大切さも強調されました。
学校は、今後も子どもたちが正しい知識と、自分を大切にする強い心を持てるよう、家庭・地域と連携して継続的に教育を行ってまいります。ご家庭でも、ぜひ今日の教室の内容について、お子さんと話し合ってみてください。
友情と栄光のボール!上球磨球技大会
5・6年生は湯前小学校体育館にて行われた「令和7年度上球磨球技大会」に参加し、湯前小学校6年生29名と共にドッジボールでの熱い交流を繰り広げましたました 。この大会は、同年代の児童と交流することを通して、友達の輪を広げ、楽しく活動しようとする態度を育てることを目的として行われています。
試合は、学園内で編成されたチームと湯前小学校のチームとの間で、白熱した展開となりました。子どもたちは本校自慢のチームワークを存分に発揮し、力強い投球や素早い動きなど、目覚ましい活躍を見せてくれました!
最終的な試合結果として、水上学園Dチームが3戦全勝で堂々の1位に輝きました!また、水上学園Cチームも2勝をあげて2位に入賞するという快挙を達成しました。
特に、本校と湯前小学校との直接対決では、すべての試合で10分間の試合時間内に湯前小学校の内野を全滅させる圧勝という素晴らしい結果を残しました。日頃のチームワークの賜物だと感じています。
圧勝という結果でしたが、子どもたちは正々堂々、そして何より交流を楽しむという目的に沿って全力で活動を楽しんでいました。試合後の爽やかな挨拶や、互いの健闘を称え合う姿に、スポーツマンシップを学んだ子どもたちの成長を感じました。
閉会式では、水上学園の代表児童が進行や感想発表を務め、交流の締めくくりとなりました 。今回の経験を通して得た自信と、仲間と協力する大切さを今後の学校生活にも活かし、さらに大きく成長してくれることを願っています。
湯前小学校の皆さん、素晴らしい交流の時間をありがとうございました!
性の多様性と人間関係を学ぶ〜9年生 性に関する指導〜
秋が深まりつつある今日この頃、9年生を対象に大変重要な「性に関する指導」を実施しました。今回は、水上村保健福祉課の保健師である廣末さんを講師にお招きし、普段学校生活の中では深く考える機会の少ない内容について、生徒たちは真剣に学びを深めました。
今回の指導のテーマは、「よりよい関係性を築くために大切なことは何か」というものでした。単に知識を学ぶだけでなく、他者との関係や自己決定能力に焦点を当てた点が特徴です。
廣末さんからは、素敵な関係を築くための要素として、
- 大切なのは自分らしさ。自分のことを大切にする
- 相手のことも大切にする
- 気持ちを伝える工夫
- お互いを認め合う対等な関係
- 暴力を認めない
といった、基本的な心構えが示されました。
生徒たちは、様々な事例を元に、どのように考え、行動すべきかを真剣にディスカッションしていました。
特に印象的だったのは、「性行動は、人生に直結しています。自分を大切にすることは、人を大切にすること。」という廣末さんの言葉です。自分自身の人生を、そして相手の人生を尊重することの重みを再認識できたことと思います。
「望まない妊娠」や「人工妊娠中絶」についての説明も、生徒たちにとっては重いテーマでしたが、将来、自身や大切な人がそのような事態に直面しないための重要な知識となりました。
また、もし悩みを抱えた時には、まず信頼できる人(親、先生、友だち)に相談すること、そして「デートDV110番」や「キュアタイム・DV相談+」といった専門の相談機関があることも学びました。一人で問題を抱え込まない大切さを、皆で共有しました。
今回の指導は、生徒たちが今後、デートDVや望まない妊娠といった困難な状況に陥らないための心構えを持つ上で、非常に意義深いものとなりました。正しい知識を持ち、自分と相手を大切にする「よりよい関係」を築いていく力を養うこと。これが、これからの社会を生きる彼らにとって何よりも大切だと改めて感じています。
保護者の皆様におかれましても、本日の学びをご家庭での話し合いのきっかけにしていただければ幸いです。
なお、本校では、10月27日から「性に関する指導週間」としており、このような指導を継続してまいります。
五年生宿泊学習二日目!~ふるさとへの誇りを育むトレッキング~
昨夜は、ヤマメの天ぷら作りの後、温かいお風呂に入り、しっかりと一日の振り返りをして就寝しました。今朝は6時に起床し、ラジオ体操、朝食、そして昼食のおにぎり作りなどの準備をしました。
あいにく曇り空で、時折小雨がぱらつく天気でしたが、子どもたちは元気いっぱいに、本日最大の活動であるトレッキングに出発しました。スクールバスでキャンプ場へ移動した後、いよいよキャンプ場から市房神社へのトレッキングの開始です。
トレッキングガイドさんのご指導のもと、険しい山道を一歩一歩進んでいきました。以前、総合的な学習の時間に学んだ「お嶽さん参り」を、今回は実際に自分の足で体験しました。子どもたちは、雄大な自然の中で、市房神社の鳥居をくぐり、大きな市房杉を見上げ、一歩ずつ歩みを進めながら、ふるさと・水上村の歴史や文化を肌で感じたことと思います。
この貴重な体験は、「ふるさとに誇りを持ち、自ら学び、心豊かでともに高め合う」という本校の学校教育目標を体現する、かけがえのない一日となりました。
この二日間の宿泊学習を通して、子どもたちは水上の自然と歴史に触れ、仲間や地域の方々との絆を深めました。この経験が、これからの学校生活、そして将来にわたる成長の糧となることを確信しています。
ご協力いただいたすべての方々に、改めて感謝申し上げます。
五年生宿泊学習一日目!~地域の方々との温かい交流~
10月23日(木)から、水上学園の5年生が、一泊二日の宿泊学習に出発しました。出発式のときには、ちょっぴり緊張した面持ちだった子どもたちですが、活動が始まるにつれ、生き生きとした笑顔がたくさん見られるようになりました。
一日目の最初の活動は、湯山運動広場でのグラウンドゴルフです。前日までの雨でグラウンドには水たまりが残っていましたが、予定通り、水上村老人会の方々との交流活動として実施することができました。老人会の方々から教わりながら、子どもたちは楽しくボールを追いかけ、交流を深めることができました。
その後、宿泊場所である「瓢鰻亭」に移動し、ピザづくりを体験しました。手作りのピザは格別な味だったことでしょう。昼食後は、寄郎屋さんのご指導のもと、ヤマメ釣り体験に挑戦 。子どもたちが水路を覗き込み、目を輝かせている様子が目に浮かびます。そして、夕食は、自分たちが釣ったヤマメを天ぷらにする夕食づくり!地域の方々の温かいご指導のもと、最高の食材を味わうことができました。
本日は、湯山老人会の皆様、寄郎屋の皆様、大変お世話になり、心より感謝申し上げます。子どもたちにとって、地域の方々との温かい交流は、何物にも代えがたい貴重な経験です。
明日は、いよいよ宿泊学習二日目。トレッキングガイドの方にもご協力いただき、キャンプ場から市房神社へのトレッキングなどが予定されています。この学びと交流に満ちた二日間が、子どもたちの健やかな成長に繋がることを願っています。
明日も充実した一日になりますように!
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