水上学園ブログ

水上学園日記

手で測り、体感する算数〜実感を伴う「記号接地」の学び〜


今日で8月も終わり、明日からは9月を迎えます。暦の上では秋が近づいていますが、運動場にはまだまだ真夏の眩しい太陽が照りつけ、厳しい暑さが続いています。


そんな暑さにも負けず、元気いっぱいに外へ飛び出していったのは3年生の子どもたちです。算数の「長い長さをはかろう」の授業で、メジャーを手にして校内のさまざまなものの長さを測定する活動を行いました。


「花壇の長さは4m5cmもあったよ!」

「ジャングルジムの高さは1m70cmだ!」

「この木の幹の周りは、ちょうど1m30cmだね」


子どもたちは思い思いの場所へ散らばり、メジャーをピンと張ったり、木に巻き付けたりしながら、夢中で数値を読み取っていました。そして、測った結果はその場でノートにしっかりと記録していきます。


教室で机に向かい、教科書やノートの上で「1m=100cm」という知識を覚えるだけでは、なかなか「本当の大きさの感覚」は身につきません。実際に自分の手を動かし、目で確かめ、身体を使って測定することで、頭の中の数字(記号)が現実の大きさ(意味)としっかりと結びつきます。これこそが、まさに「記号接地」と呼ばれる実感を伴う学びの瞬間です。


汗をかきながら発見を喜ぶ子どもたちの姿に、確かな成長を感じた8月の締めくくりとなりました。酷暑の夏を乗り越え、いよいよ実りの秋が始まります。これからも子どもたちの「できた!」「わかった!」という実感を大切にした教育活動を続けてまいります。

子どもたちの笑顔と真剣な表情が戻った校舎 — 2学期の本格スタートに向けて

 

夏休みが明け、校舎に子どもたちの明るい歓声と笑顔が戻ってきました。静まり返っていた教室に活気が戻り、学校全体にふたたび「命」が吹き込まれたような温かさを感じます。

 熊本地震などの自然災害のニュースに触れるたび、こうして子どもたちが元気に登校し、当たり前の日常を過ごせることがいかに有り難いことかを改めて実感させられます。2学期のスタートにあたり、昨日と今日の2日間は大切な「助走期間」となります。心と体に少しずつ学校のペースを取り戻しながら、余裕をもって充実した2学期へとつなげていくための時間にできたように思います。

 この助走期間中も、子どもたちはさっそくそれぞれの目標に向かってしっかりと前進しています。

後期課程の教室では、夏休みに蓄えた学習の成果を発揮しようと、課題テストや実力テストに真剣な面持ちで臨む姿が見られました。自分の将来や進路を見つめ、集中してペンを走らせる中学生の表情は実に頼もしいものです。中には、外での活動の合い間にも教科書を手放さず、熱心に学習内容を確認する生徒の姿もありました。 

前期課程の教室でも、タブレット端末を活用したデジタル学習や、仲間と顔を寄せ合って辞書を引きながら意見を交わし合う活発な学びが展開されています。さらに、秋の文化祭に向けた鼓笛の練習も動き出しました。

 テストで見せる凛とした表情や、友達と学び合う中でこぼれる弾けるような笑顔。多様な表情を見せながら一歩ずつ歩みを進める子どもたちを、今学期も温かく支えてまいります。

 

2学期スタート!「日常のありがたさ」を胸に、みんなで支え合う水上学園へ

本日、無事に第2学期の始業式を迎えることができました。校舎に子どもたちの明るい笑顔と元気が戻り、全員そろってスタートを切れたことを心から嬉しく思っております。

■ 「あたりまえの毎日」の尊さをかみしめて
この夏休み中には令和8年熊本地震が発生し、大きな揺れや不安を経験されたことと思います。被害を受けられた県内各地の皆様にお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。

本校では体育館の一部が損壊する被害が出ましたが、人的な被害はなく、今日、全校児童生徒が無事に全員揃うことができました。何よりもありがたいと感じたことです。

「おはよう」と挨拶を交わし、友達と笑い合い、共に学ぶこと。この「あたりまえの毎日」がどれほどありがたく尊いものか、改めて子どもたちと共に深く噛みしめる1日になりました。

■ 心と体のSOSを一人で抱え込まないために
始業式では、子どもたちに次のようなメッセージを伝えました。

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地震のあとに「怖くなる」「夜眠れない」「心がモヤモヤする」「頭やお腹が痛む」といった変化が出るのは、誰にでも起こる『あたりまえの反応』であり、決してあなたが弱いからではありませんし、恥ずかしいことでもありません。
一人で抱え込まず、先生やおうちの人など信頼できる大人に遠慮なく声をかけてください。言葉にできなければ、近くの先生のそばに来るだけでも大丈夫です。学校にはみんなを全力で守り、支える大人がたくさんいます。
―――――――

ご家庭におかれましても、お子様の様子で気になることがございましたら、遠慮なくご相談ください。

■ 助け合い・支え合いながら歩む2学期へ
2学期は、文化祭をはじめ、みんなで協力して成長できる行事が目白押しです。困っている友達がいれば声をかけ合い、悲しい思いをしている人がいれば寄り添いながら、一日一日を大切に積み重ねていければと考えています。
みんなで助け合い、支え合いながら生き生きと過ごせる「明るく・楽しく・元気な水上学園」を一緒につくっていきたいと思っています。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましても、共に「チーム水上」の一員として、引き続き子どもたちを温かく見守り、支えていただきますようお願い申し上げます。

充実の1学期に感謝、そして新たな目標へ!

本日、無事に1学期の終業式を迎えることができました。保護者の皆様、そして地域住民の皆様の温かいご支援とご協力のおかげで、子どもたちは大きな怪我や病気もなく、充実した毎日を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。

終業式では、3人の児童生徒が代表として、1学期の振り返りとこれからがんばりたいことを堂々と発表してくれました。

まず、4年生のそうせいさんは、お家でのお手伝いや日々の勉強にしっかりと取り組んでいきたいという決意を話してくれました。

続いて7年生のあらたさんは、学習における苦手分野の克服と、陸上の練習に励みたいという目標を力強く語ってくれました。

最後に9年生のゆいなさんは、最高学年として苦手なことにも恐れずチャレンジし、かけがえのないクラスメイトと共にすばらしい学級をつくりあげたいという熱い思いを伝えてくれました。

それぞれの成長と未来への意気込みが感じられる、大変立派な発表でした。

校長からは、始業式でお話しした「目指す児童生徒像」と学校経営スローガンについて振り返りをしました。
子どもたち自身に、「実践力」を高める行動ができたかを問いかけ、さらに「明るく・楽しく・元気な水上学園」に向けて、

・明るく:気持ちのよい明るいあいさつができましたか?

・楽しい:いじめや差別のない、誰もが安心して過ごせる温かい学校にできましたか?

・元気な:「早寝早起き朝ごはん」の規則正しい生活習慣が守れましたか?

と、それぞれの取り組みを振り返ってもらいました。2学期に向けて、できたことは自信を持ってさらに伸ばし、できなかったことはこれからできるようになるために、前を向いてがんばってほしいと伝えています。

式の最後には、全校児童生徒と教職員で心を一つに記念撮影を行いました。充実感に満ちた子どもたちの笑顔がとても印象的です。

明日からはいよいよ夏休みが始まります。健康と安全に気をつけ、地域の中で様々な経験を積んでほしいと願っています。改めまして、1学期間ありがとうございました。どうぞ素敵な夏休みをお過ごしください。

スマホやネットとどう付き合う?「ネット依存」と「これからの使い方」

本日、熊本県球磨教育事務所から社会教育主事の先生をお招きし、8・9年生を対象に「親の学び」次世代編講座を実施しました。最初は緊張をほぐすアイスブレイクからスタート。会場は一気に楽しい雰囲気に包まれ、リラックスした表情で本題へと入っていきました。今回のテーマは、もうすぐ始まる夏休みを前に、ぜひじっくりと考えてほしかった「スマホやネット、SNSなどの使い方を考えよう」です。

自分自身の生活を振り返る
生徒たちはまず、日頃の自分自身のスマホの使い方や生活習慣を振り返り、知らず知らずのうちに「ネット依存」になっていないかを考えました。
ネットに依存してしまうと、心や体への悪影響だけでなく、家族との関係(家庭的影響)や学校生活・友達関係(社会的影響)にも深く関わってくることを、分かりやすく教えていただきました。

現代ならではの課題「生成AI」や情報バイアス
さらに、最近急激に身近な存在となった「生成AI」についても意見を交わしました。生徒たちからは、

*「頼りすぎると語彙力が低下してしまう」
*「著作権の問題がある」
*「出力される情報に間違いが含まれることがある」

といった、極めて鋭く、的確な問題点が次々と出されました。
また、自分が見たい情報ばかりが偏って表示される「フィルターバブル」や、同じような意見ばかりに囲まれて極端な考えに陥りやすくなる「エコーチェンバー」といった現代のネット社会の仕組みと落とし穴についても学び、真剣な表情で聞き入っていました。

安全・安心で充実した夏休みに向けて
最後に、ネット依存やネットのトラブルに巻き込まれないために、具体的に「これからどのように生活していけばよいか」を一人一人がワークシートにまとめました。

いよいよ今週末から、待ちに待った夏休みが始まります。
今回学んだことをしっかりと胸に刻み、スマホやネットと上手に、そして主体的に付き合いながら、安全・安心で、何より充実した最高の夏休みにしてもらいたいと思います。

待ちに待った外遊び!久しぶりの元気な声が響くグラウンド

7月8日の梅雨明け以来、連日厳しい日差しと猛暑が続いていました。

毎日のように暑さ指数(WBGT)が危険な数値に達していたため、子どもたちが大好きな昼休みの外遊びは、ずっと禁止にせざるを得ない日々が続いていました。

しかし、今日は朝から曇り空が広がり、一時的に雨が降るお天気となりました。

湿度は82%と高めだったものの、気温は25.7℃。お昼12時時点の暑さ指数(WBGT)は30.4と、久しぶりに外遊びができる基準となりました。

「今日の昼休みは、外で遊べます!」という知らせを聞いた子どもたちは大喜び。

久しぶりに解禁されたグラウンドには、一気に明るい歓声が戻ってきました。

広いコートで思いきりサッカーに熱中する高学年、涼しい木陰に集まって楽しそうにおしゃべりをする黄色い帽子の低学年、そしていろんなところを元気いっぱいに駆け抜ける子どもたち。

それぞれが思い思いの場所で、本当に嬉しそうな笑顔を見せてくれました。

やはり、子どもたちがのびのびと体を動かす姿は、学校全体を元気にしてくれます。

早いもので、1学期も残すところあと2日となりました。

最後まで、この明るく、楽しく、そして元気いっぱいの水上学園らしく、みんなで笑顔で締めくくりたいと思います。

税金から学ぶ私たちの未来!9年生の租税教室

 

中学校における租税教育の大きな目的は、小学校で学んだ「税金の役割」からさらに一歩踏み込んで、「財政の役割」を深く理解することにあります。納税の義務に基づく公平な税負担の仕組みや、集められた税金がどのように社会へ還元されているのかを学ぶことは、生徒にとって大切な機会となります。

本日、本校の9年生を対象に、人吉球磨法人会の方々を講師としてお迎えし、租税教室を開催いたしました。

租税教室では、税金の種類やその分配方法について分かりやすく解説していただきました。特に「子ども一人あたりに、どれくらいの税金が使われているか」という具体的な数字や、学校を維持するためにかかっている税金の額には、生徒たちも驚きを隠せない様子でした。また、私たちの身近な地域である水上村の実際の税収や支出についても詳しく学び、税金がどれほど自分たちの暮らしに直結しているかを実感できたようです。

租税教室の途中には、なんと「1億円のレプリカ」を持たせていただく貴重な体験もありました。ずっしりとしたその重みに、生徒たちからは歓声が上がっていました。最後はクイズ形式で楽しく学んだことを振り返り、終始笑顔の絶えない、充実した学びの時間となりました。

学校生活のあらゆる場面で、たくさんの税金が活かされています。生徒たちには今回の租税教室をきっかけに、社会を支える未来の「納税者」として、社会や国の在り方を自分事として主体的に考える自覚を育んでほしいと願っています。

 

 

猛暑に負けず、それぞれの目標へ!〜「個別最適な」水泳学習〜

本日も厳しい日差しが照りつけ、お昼の気温はなんと36.8℃に達しました。

暑さ指数(WBGT)も32.1と、熱中症対策において「危険」とされるレベルの猛暑日です。

そんな中、4時間目のプールでは5・6年生の水泳の授業が行われていました。

きらきらと輝く青い水面は、見ているだけでも気持ちよさそうですが、子どもたちはただ水浴びをして涼んでいるわけではありません。

プール内はそれぞれの泳力に応じたコースやメニューが細かく設定されており、子どもたちは自分の目標に向かってひたむきに練習に取り組んでいました。

浅いコースで自信がつくまで何度もバタ足に励む子

ビート板を使ってクロールの丁寧な息継ぎを確かめる子

そして息継ぎのタイミングに気をつけながら「少しでも長く泳ぎたい」と距離に挑戦する子。

暑さに負けない熱いエネルギーで、まさに「個別最適な学び」がプールいっぱいに展開されていました。

もちろん、この危険な暑さの中ですので、こまめな水分補給や休憩など、安全面には最大限の配慮と対策を講じて授業を行っています。

気がつけば、1学期もあと4日で終了となります。

厳しい暑さはまだまだ続きそうですが、子どもたちが最後まで安全に、そして充実したまとめの時間を過ごせるよう、職員一同しっかりと見守ってまいります。

小さな親切が繋ぐ、温かい笑顔の輪

夏の青空の下、スクールバスの車庫の横にある斜面に大きなカエルが登場し、笑顔でみんなを出迎えています。

実はこれ、バスの運転手さんが草刈りをする際、少しずつ草を残しながら工夫して作ってくださったアートなのです。最近、子どもたちの間でも「あそこにカエルがいる!」と大きな話題になっています。毎日、子どもたちを安全に送り迎えするだけでなく、目を楽しませようとしてくださる運転手さんの粋な心遣いに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

1年生の道徳「考え、議論する道徳」

そんな素敵な親切に包まれる中、教室でも「温かい心」についての学びが行われていました。1年生の道徳の時間です。

この日のテーマは、教材『はしのうえのおおかみ』をもとにした「親切・思いやり」について。子どもたちは、みんなで「考え、議論する道徳」に一生懸命取り組んでいました。

  • それぞれの体験を振り返る:これまでに自分が優しくしてもらったこと、嬉しかったことを思い出しながら意見を出します。
  • みんなで意見を交わす:ワークシートを手に持ちながら、「親切にすると、どんな気持ちになるかな?」「おおかみさんはどうして気持ちが変わったんだろう?」と、お互いの考えを熱心に伝え合っていました。

> 「優しくされると、あたたかい気持ちになるね」
> 「今度は自分も、誰かに優しくしてあげたいな」

教室の黒板には、子どもたちの素直で優しい言葉がたくさん並び、まさに「あたたかいこころ」が溢れる時間となりました。

世の中は、誰かの「小さな親切」や「思いやりの心」の積み重ねで成り立っています。
運転手さんが作ってくれた草刈りのカエルも、1年生が学んだ親切の心も、すべては誰かを笑顔にしたいという温かい気持ちから生まれたもの。

水上学園が、これからもそんな優しさと感謝の笑顔でいっぱいの学校であり続けるよう、みんなで温かい輪を広げていきたいと思います。

地域が教室!2年生の町探検で出会った「本物の学び」

梅雨が明け、いよいよ本格的な猛暑がやってきました。そんな暑さにも負けず、本日、2年生は生活科の授業「とび出せ!村のたんけんたい」として、元気に町探検へ出かけました。

最初に向かったのは、「猫寺」の愛称で地域に親しまれている生善院です。お寺に到着すると、なんとちょうど貴重な茅葺屋根の葺き替え作業が行われている真っ最中でした。今回はご住職と職人のみなさんのご厚意により、特別にヘルメットを着用して、普段は立ち入ることのできない作業現場を見学させていただきました。間近で見る職人さんの技と伝統の重みに、子どもたちは真剣な眼差しを向けていました。

次にお邪魔したのは、「愛甲畳店」さんです。こちらでは、日本の伝統的な畳が目の前で出来上がっていく様子を、驚くほどの近さで見学させていただきました。機械の動く音やいぐさの心地よい香りに包まれながら、子どもたちは熱心にお話を聞き、タブレットで写真を撮ったりノートにメモを書き留めたりしていました。

教科書を開くだけでは決して得られない、地域の歴史や職人さんの息遣いに直接触れる「本物の学び」が、そこにはありました。水上村の素晴らしい人や場所のよさに気づき、自分たちの暮らす地域への愛着がさらに深まった一日となったはずです。

温かく子どもたちを迎え入れ、貴重な経験をさせてくださった関係の皆様、本当にありがとうございました。本校はこれからも、こうした「地域とともにある学校づくり」を大切に推進してまいります。