ふるさとの味、心に刻んで〜9年生最後の調理実習〜
卒業の日が刻一刻と近づいてきました。
今日、9年生にとって中学校生活最後となる家庭科の授業が行われました。締めくくりを飾るメニューは、私たちのふるさと水上村の誇り、そして市房山信仰の象徴でもある「お岳さん饅頭」です。
今回も、強力な助っ人として地域の女性部の皆様にお越しいただきました。
生徒たちは、地域の方々と交流しながらの調理に、最初こそ少し緊張気味でしたが、プロの手つきを目の当たりにすると、身を乗り出してコツを学んでいました。
受け継がれる「市房の心」
お岳さん饅頭づくりは、単なる調理実習ではありません。それは、水上の歴史や文化に触れる大切な時間でもあります。
丁寧な手仕事:生徒たちは、あんこを丸め、生地の焼き加減を見極める難しさを実感していました。
交流の輪:女性部の皆さんの「上手ね」「いい感じだよ」という温かい声かけに、自然と笑顔がこぼれます。
伝統の継承:生地を注ぐ音、立ち上がる湯気、そしてこんがりと焼けたあの独特の形。五感を通して、ふるさとの味を体に染み込ませているようでした。
最高の「おいしい!」が響く調理室
焼き上がったアツアツの饅頭を一口頬張ると、「おいしい!」「やっぱり最高!」という歓声が上がりました。弾けるような笑顔。自分たちの手で作った喜びと、地域の方々の愛情が隠し味となり、市販のものとはまた違った格別の味わいだったことでしょう。
9年生の皆さん。
これから皆さんは、それぞれの道を歩み始めます。時には、ふるさとを離れることもあるかもしれません。しかし、この「お岳さん饅頭」の味、そして皆さんの成長を温かく見守ってくださった地域の方々の真心は、皆さんの心の中にずっと残り続けるはずです。
最後にご指導いただいた女性部の皆様、本当にありがとうございました。
水上の温かさに包まれた、最高の「最後の授業」となりました。