水上学園ブログ

未来を守る「水際対策」と「断る勇気」

5年生から9年生を対象に「薬物乱用防止教室」を実施しました。近年、残念ながら高校生が関わる薬物事案が増加しており、未来ある子どもたちをそうした危険から守るため、今年も真剣な学びの場を設けました。

「水際」の最前線から学ぶ現実
今回は、長崎税関 八代税関支署の石橋様を講師にお招きしました。税関の皆さまは、不正な薬物が国内に流入するのを防ぐ「水際対策」の最前線でご活躍されています。

講話は、税関の重要なお仕事の紹介から始まりました。私たちの身近にある空港や港で、どのように覚醒剤や大麻などの不正薬物の密輸が阻止されているのかを具体的に教えていただきました。

「一回だけ」が人生を壊す
石橋様からは、薬物乱用は「たとえ一回使っただけでも乱用」にあたり、依存症になり、心身を破壊してしまう恐ろしい現実を伝えられました。また、身近な市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)も乱用であり、中毒や依存、最悪の場合は死に至る危険があるという警告は、子どもたちにとってショッキングな内容だったようです。

さらに、薬物乱用は特別な世界の出来事ではなく、スーツケースの底、飲料の容器、さらには巧妙に身体の中に隠して密輸しようとする恐ろしい手口の事例が写真とともに紹介されました。薬物が私たちの生活に忍び寄る現実を具体的に知る、貴重な機会となりました。

未来への「お守り」となる力
講話のまとめとして、薬物の誘惑から自分を守るための、最も大切なメッセージが送られました。それは、「きっぱりと断る勇気」を持つことです。不安や悩みから逃げるために薬物に頼るのではなく、誰かに相談したり、趣味に打ち込んだりする健康的なストレス対処法を持つことの大切さも強調されました。

学校は、今後も子どもたちが正しい知識と、自分を大切にする強い心を持てるよう、家庭・地域と連携して継続的に教育を行ってまいります。ご家庭でも、ぜひ今日の教室の内容について、お子さんと話し合ってみてください。

 

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