学校だより

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交通事故から守る

 6月28日、千葉県八街市で下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込んで児童5人が死傷するという痛ましい事故がありました。
 事故現場に花を供えに来た人たちは「すれ違う時に道幅がだいぶ狭いので車が寄ってきて、いつ歩行者に接触してもおかしくないと感じていた。危ないけれどそれが当たり前になっていた。ガードレールを設けるなど安全対策を取ってほしいし、亡くなった児童と親が本当に不憫だ」「子供たちには痛かったねというお悔やみの言葉しかない。この道はスピードを出す車が多い。運転者のモラルが改善するようになってほしい」「自分にも2歳の子供がいるので残された親の気持ちがよくわかる。幼い子供たちの未来が奪われて悔しい気持ちだ」と涙ながらに話されていました。

 「道路が狭い」「交通量が多い」「スピードを出す車が多い」「見通しが悪い」という事故が起こりやすい道路(危険箇所)は姫戸町にもあります。学校でも交通指導員の方々や保護者の皆様と協力して、通学路の安全管理を促進するとともに、危険箇所については市に依頼し早急な対応をお願いしていきます。「危険だ」と思われる箇所に関しては、すぐに学校までご連絡ください。

おかげさま

 日曜日の明け方、久しぶりに祖母の夢を見ました。
 私には、百歳の天寿を全うした祖母がいました。若くして連れ合い(祖父)を病気でなくし、女手一つで子ども二人(母と叔父)を育て上げた肝っ玉ばあちゃんです。

 教師だった祖母の影響を受けて、私も同じ道を選びました。
 ばあちゃん子だった私は、祖母の布団に潜り込んで聞く「昔話」を楽しみにしていました。愉快な話、訓話、不思議な話、怖~い話などいろんな話をしてくれるのですが、どんな話も最後は決まって「神様、仏様、世間様のお陰さまで」で締めくくります。

「おかげさま」    上所(かみどころ) 重助

夏が来ると 冬がいいという

冬になると 夏がいいという

ふとると やせたいという

やせると ふとりたいという

忙しいと 閑(ひま)になりたいといい

閑になると 忙しいほうがいいという

自分の都合のいい人は よい人だとほめ

自分に都合が悪くなると 悪い人だと貶(けな)

借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる

世帯を持てば 親さえも邪魔になる

衣食住は昔に比べりゃ天国だが 

上を見て不平不満に明け暮れ

隣を眺めて愚痴ばかり
 
どうして自分を見つめないのか

静かに自分を見るがよい

一体 自分とは何なのか

親のおかげ 先生のおかげ

世間様のおかげの塊(かたまり)が自分ではないか

つまらぬ自我妄執(もうしゅう)を捨てて

得手勝手を慎んだら 

世の中きっと明るくなるだろう

おれが おれが を捨てて

おかげで おかげで と暮らしたい     ※一部省略
     

     ※妄執(心の迷いによる執念) 
     ※得手勝手(他人のことは構わず、自分の都合のよいことばかり考えること)

 ふと目にとまった詩です。祖母の昔話と「お陰様で」という口癖を思い出しました。
 スイカを切っても、いつも切れ端しか手に取らない祖母でした。熊本の病院に見舞いに行っても、すぐに「はよ帰らんな」と帰りの道中を心配する祖母でした。
 思い通りにならないのが世の中。身勝手は人の常。十人十色、いろんな考えの人がいて、いろんな価値観が混在しているのも当然のこと。周囲に対しての不平不満を口にするよりも「お陰様で」と感謝しながら日々を生きる方が、自分の心も楽になるし、周囲にも迷惑がかからない。祖母の昔話と同じように、この詩もそんなことを告げているのかも知れません。

 柔らかい祖母の手を、また触りたいと願った日曜日でした。

姫戸の誇り! 登校見守り隊

 姫戸小に赴任してまず驚いたのは、交通指導員の方々の存在です。雨の日も、風の日も毎日、子供たちの登校を見守っていただいています。「○○ちゃんが来ていない」「○○くんが元気ないな」とすぐに気づいて子供たちに声を掛けてくださいます。私も多くの学校を回ってきましたが、「地域の子供は地域で育てる」という気概に満ちた活動を地道に継続されている地域は、他にそうありません。 

  そんな郷里の子供たちを心から大事にされている交通指導員の皆様に対して、学校と保護者・児童の全員で、以下の3点をしっかりお約束できたらと思います。

①真心は、真心で返す。心を込めて「おはようございます。」「ありがとうございます。」 

②決められた通学路を通る。トンネルを通る場合は、横断歩道等で立ってらっしゃる指導員さんに一声、連絡する。

③大雨、暴風、病気、怪我等以外は、できるだけ自分の足で登校する。

 10年後、20年後、30年後の「ふるさと姫戸」の姿を描きながら、いまの私たちの感謝の気持ちを「カタチ」にしましょう。 

星の話を、一つ

     

夏の夜、頭の真上に近いところに明るい星が3つ見えます。

こと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブです。

この3つの星を結ぶと、大きな三角形ができます。これを「夏の大三角」といい、この三角形の中を天の川が流れています。

七夕の夜に、「おりひめ」が天の川を渡って、「ひこ星」と一年に一度だけ会うことができるという伝説がありますが、「おりひめ」はベガ、「ひこ星」はアルタイルのことです。

雨のために天の川が氾濫し、会うことができない2人の前に、かささぎ(鳥)の群れが飛んできて、翼と翼をつなげて橋を作り、「おりひめ」を「ひこ星」の待つ向こう岸に渡したという結末は、とてもロマンティックですね。

ご家族で星空を眺めてみてください。

いじめは絶対に許さない

 県教育委員会が児童生徒に向けて行う「心のアンケート調査」も、最近は様変わりしました。質問内容に「自由に使えるスマートフォンやパソコンを持っていますか?」「裏サイトって聞いたことがありますか?」「裏サイトを読んだり、書き込んだりしたことがありますか?」という質問が付け加わっています。
 裏サイトというのは、ネットがつながるパソコンやスマホで利用できるホームページのことで、「○○学校の○○ちゃん、ムカつくよね。」「その子、知ってる。なんかフザケンなって感じよね。」といった悪口がびっしり書き込んであるそうです。世も末です。
 このような個人名をあげた誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)の書き込みなど、最近の「いじめ」は以前にも増して陰湿になりました。匿名性を悪用した「顔の見えない悪口」の言いたい放題。言われた方はたまりません。怒りをどこへももって行けない分、傷口はより深く広がります。まともな神経では生きにくい世の中になりました。
 いじめを苦に、子供が自ら命を絶つという痛ましい事件は、依然として後を絶ちません。一連の報道に心を暗くされると同時に、「我が子は大丈夫だろうか」と危機感を感じていらっしゃる保護者も多いことと思います。
 「いじめ」の定義は、「①自分より弱いものに対して一方的に、②身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、③相手が深刻な苦痛を感じているもの」とされていますが、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた子供の立場に立って行うことに留意する必要があります。また、いじめは、どの子にも、どの学校でも起こり得るものという認識を持ち、子ども達の心のサインを見逃すことなく、早期発見早期対応に努めることがとても大切になります。
 姫戸小学校でも「いじめを絶対に許さない」という共通理解のもと、担任をはじめ全職員で、子供たちの生活の様子を観察し、情報交換し、対応を図るという組織的な指導を行っています。また、いじめを受けた子供が「誰かに話す」という行動がとれるように、信頼関係の構築と共感的人間関係づくりに努めているところです。
 ただ、このような学校の取組も、家庭との「連携」なくしては、その効果も十分には期待できません。家庭教育は、善悪の判断や正義感、道徳心、他人への思いやりなどを育むための「基盤」です。まず何よりも、親と子が深い愛情と信頼で結ばれていること。その絆こそが、子供の明日への元気を築くものです。食事をしながら、買い物に行く車の中で、お風呂で背中を流しながら、綺麗な星空を一緒に眺めながら、お子様にいろいろ尋ねてみてください。学校のこと、友達のこと、勉強のこと、ハマっているゲームのこと、楽しいと思っていること、嫌だなと思っていること‥。
 そして、ちょっとでも心配に思われることがありましたら、すぐに担任までご連絡ください。互いの情報を交換し、知恵を出し合い、力を合わせて問題解決に向けて取り組んでいきましょう。保護者と学校は、その子の幸せを願う「最高のパートナー」です。