学校だより

秋桜

 

『コスモスのうた』   まど・みちお

だれかに 一りん
あげたいのだけれど
コスモス
コスモス
ともだちが すき
ともだちと みんなで
てを つないで 遊んでる

グラスに 一りん
さしたいのだけれど
コスモス
コスモス
あおぞらが すき
あおぞらを みあげて
みな はればれと うたってる

 まど・みちおさんは、「存在の詩人」と称された日本を代表する詩人です。「ぞうさん」「ふしぎなポケット」「一年生になったら」など、その大らかでユーモラスな作品は童謡としても親しまれています。

 コスモスは明治の初め頃に渡来した外来種で、秋に桜のようなピンク色の花を咲かせることから「秋桜(あきざくら)」と名付けられました。コスモスと呼ばれるようになったのは、山口百恵さんの「秋桜」という曲が大ヒットしたことがきっかけだと言われています。この曲を作詞作曲したさだまさしさんが、「秋桜」をコスモスと読ませ、歌謡曲がヒットしたため、その読みが一般的になったのだそうです。

 ピンクや白、赤、黄色など色鮮やかな花を咲かせるコスモス。早いところでは7月下旬から見頃を迎え、最も遅いところでは11月中旬までと長期にわたりコスモス畑を楽しめるようです。暑さが和らぎ始めるこれからの季節、早速出掛けてみたいものです。