令和7年 姫戸小学校は創立150周年を迎えました!!
学校だより
瑞気集門
坂田家の定例行事「しめ縄」作り。早朝から本家に集まり、三人一組で「よいしょ、よいしょ」と声を合わせて編み込みます。玄関、神棚、荒神様等、5~6家族分を一気に仕上げます。しめ縄を編むのには、編み手3人、藁の配り手1人、くるくる回らないように上部を支える握り手1人の、最低5人が必要になります。今年は男手が足りないとのことで、大学生の次男がデビューすることになりました。初めての割には皆と呼吸を合わせて上手に編み込むことができ、辛口の従兄からは珍しく「上手やっか。来年もヨロシク。」と誉められていました。
私のデビューも大学時代でした。地元の久玉は一年中、玄関にしめ縄を飾る家が多いので、その見た目や風雨に耐えうる強度はとても重要になります。また、5人の呼吸がうまく合わないと、しっかりしたしめ縄にはなりません。親父や伯父、伯母達から「息の合っとらんなぁ」「力は入っとっとかい」と冷やかされてばかりでしたが、そのあとの打ち上げも盛り上がり、親戚一同集まって賑やかなものでした。
親父や伯父達の楽しい掛け声や笑顔を思い出せる、年の瀬の大切な定例行事です。
止まって、左右確認!
上の写真は、学校の正門前にあるオレンジ色の「停止線」です。毎日、子ども達の登下校の見守りをしていただいている 田中 道範 さん(上天草市社会教育委員長・子供会連絡協議会長)が、お忙しい中にペンキで丁寧に描いてくださいました。
皆さま、お車で来校の際、正門から出るときには、まず白線の「止まれ」で停止。左右確認。そしてオレンジ停止線で停止。左右確認。の二段階確認をお願いします。オレンジ停止線で止まらないと、トンネル側からの自転車に気づけません。下り坂になっていますのでスピードが出ています。
特に登校時は要注意です。
どうぞよろしくお願いします。
よーい、どん! 最後まで頑張った小中合同持久走大会
12月4日(土)、前夜に降った雨の影響もなく、むしろ少し肌寒いくらいの絶好のマラソン日和。青空の下で姫戸小中合同の持久走大会が盛大に開催されました。
朝から「なんか、わくわくします。」「今日は自己ベストを出します。」と意欲満々の子ども達の一方で、「おはようございましゅ。」「おなかが痛いような気がします。」と緊張感なのか、走るのが嫌なのか、どことなく浮かぬ顔の子ども達も、ちらほら。
しかし、開会式が終わりスタートラインに立った子ども達は「もう、やるしかない」と踏ん切った表情で、号砲の合図とともに一斉に駆け出しました。
持久走は何故やるのか?
それは、あと一歩、もう一歩と頑張ることができる「自分」にするため。
挑戦するのは、自分自身。ライバルも、自分自身。
おうちの方、地域の方、交通指導員の方々の、あたたかい声援に感謝して、
その声援に背中を押してもらって、
自分のペースで、最後まで、「あと一歩」「もう一歩」と頑張ってください。
これは、開会式の大会会長挨拶で私が話したことです。
子ども達は、たくさんの保護者・地域の皆さん、交通指導員の方々の温かい声援を受けて、「あと一歩」「もう一歩」と全員が最後まで力走しました。普段の体育の授業より遙かに早いタイムでゴールした子も、目標とする設定タイムぴったりでゴールした子もいました。いつもは途中で歩いていた子も、本番では、一度も立ち止まらずに走り抜きました。中学生のお兄さん、お姉さんが何人も一緒に伴走してくれました。誰かに指示されたり頼まれたりしたわけではないのに、「頑張れ。」「もっと手を振って。」「もう少しだよ。」と小学生を勇気づけながら、自然と走り出した中学生の姿には、大きな感動を覚えました。中学生は長い距離を走り終わったあとで、息も上がり疲れていたはずです。小学生高学年の区間をゴールまでずっと、声を掛け続け伴走してくれた中学生もいました。保護者の方も一緒に走られました。
「姫戸って、すごいな」と、正直、驚きました。
皆さま(小中学校の子どもたち・保護者・地域の方々・交通指導員の方々・駐在さん・小中学校の先生方・前日までグランドの除草と整備に尽力いただいた堀川先生・姫戸町の先人方‥)のお陰で、子どもたち一人一人に、自信と自己肯定感、共感的人間関係を育む「感動」の持久走大会になりました。
ありがとうございましたm(_ _)m。
二間戸の朝焼け
出勤しようと、二間戸の校長住宅を出て駐車場に向かう瞬間に、目に飛び込んできた風景です。朝日が、靄(もや)にかすむ海に映って、なんと美しい。「朝から幸せだ。」と、いつもよりちょっと早く起きたことを言い訳に、しばらく眺めていました。下は、もみじ。これも美しい。
自分と同じように友だちを大切にする
11月15日(月)~26日(金)は人権旬間です。以下の3つを目的に取組を進めます。
◯かけがえのない自分自身を自覚し、お互いの違いを認め合うことができるようにする
◯相手の気持ちになって考えることの大切さを知り、助け合うことができるようにする
◯人権の尊さが分かり、身の回りにある不合理や矛盾に気づくことができるようにする
同時に我々職員も、この人権旬間を、自分自身の人権感覚や人権教育に対する認識をあらためて問い直す場として捉え、真摯に自己研鑽に努めてまいります。
11月18日の校長人権講話では、
①「自分」の命を守る
②「自分」をほめる
③「自分」のいいところが分かる
④「自分」の気持ち(心)を受け入れる
この4つが「自分を大切にする」基本であり、日常の生活の中で「自分で」意識的に行ってほしいこと。その手助けをするのが家族、先生、地域、友だちであること。そして「自分」を「友だち」に置き換え、日頃の友だちの表情や行動に気を配り、「今日は調子が悪そうだな」「様子がどこか変だ」「なんか辛そう」と、友だちの気持ちを推し量ることの大切さを話しました。
数年前、新聞に、ある女性からの投稿が載りました。女性の息子さんはクラスの「いじられキャラ」で、数人から本気なのか、冗談なのか分からない「いじり」を受けていました。
周囲も本人が一緒に遊んでいるのか、嫌がっているのか、判断できない状況のなかで、ある大柄の男の子が「もういいやろ。やめろや。」「行こうぜ。」と手を引っ張ってくれたそうです。帰り道、息子さんが「ありがとう。」と言うと、男の子は「え? なんで?」と応えます。
後日、授業参観で男の子のお母さんと会い、息子から聞いたいきさつを話すと、「それが正しいと思ったんでしょうね。」とだけ言われて、「男の子も、お母さんも、まっすぐだなぁ」と心から感服した、という内容でした。その大柄の男の子が、のちに大リーグのヤンキースで活躍する田中 将大(たなか まさひろ)投手です。
彼は、「いじられている」友だちの表情から「あれは楽しく遊んでいる顔じゃない」「やめさせるのが『友だち』として当然のことだ」「それが正しい行動だ」と考えたのでしょう。彼にとっては当たり前の行動をとっただけだから、「ありがとう」と言われて「え? なんで?」となったのでしょう。「状況をよく見る」そして「自分が正しいと思うことを、勇気を持って行う」という心構えと行動力が、その後のメジャーでの大活躍につながっているのだと思います。
学校では、①人権学習における学級目標・個人目標の設定・実践、②「心のアンケート」の実施、③全児童を対象とした教育相談、④なかよし集会(11月24日)、⑤振り返りチェックシートによる評価・改善策の立案、⑥人権をテーマとした授業参観の実施など、児童と職員が一緒に「学び」を深めていきます。ご家庭でもお子様の「いいところ」「努力の過程」「毎日元気でいてくれること」をしっかり誉めていただくと共に、「人権」や「差別」について話題を持っていただければ幸いです。
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上天草市立姫戸小学校
TEL 0969-58-2068
FAX 0969-58-2147
E-mail hies@edu.kamiamakusa-city.jp
URL http://es.higo.ed.jp/himedo/
*白嶽山頂からの眺望(碧い海の向こうに八代が見えます)
*”天空ジップライン白嶽” は絶景もスリルも満点です!
熊本県教育情報システム登録機関
管理責任者
校長 土屋 寛仁
運用担当者
教諭 濱﨑 伸太郞
栄養教諭 花田 千賀
学校情報化 優良校認定 (日本教育工学協会)