学校だより

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スマホの「危険」を知る

 スマホやケータイは、我々の日々の生活と切り離せないツールになっています。片手で持てるほどコンパクトなスマホや通信ゲーム機ですが、計り知れないほど広い世界とつながっています。日常生活が便利になった反面、黒い「危険」も潜んでいます。
 SNSで知り合った人に望まれて自分の裸の写真を送ってしまい、世界中に拡散された。出会い系サイトで「なりすまし」被害に遭い、性暴行を受けた。仲がよいと思っていた友だちから裏サイトで誹謗中傷され、仲間外しにされた。通信ゲームで課金していたら、口座から数十万円も引き出されていた‥‥など、様々な危険ともつながっていることを忘れてはいけません。 確認したいのは以下の4点。

①持たせる時に、親子で「使用のルール」をしっかり話し合う
②裸などの画像を自撮り・提供することは絶対にしない
③トラブルに巻き込まれたら、一人で悩まず、すぐに相談する
④依存状況の度合を把握し、専門医と連携する

「危険だから持たせない」「約束を守らないなら取り上げる」という考えでは、問題は解決しません。以下に紹介する ジャネル・ホフマンさん の、13歳の息子と交わした「18項目の約束」を参考に、自由な時間がある夏休みを前に、スマホや通信ゲーム機の使い方や潜む「危険」について、ご家族で話し合いや確認をお願いします。

1,「所有者」:これは私が買って、私が料金を払う 「私のケータイ」 です。それをあなたに一時的に貸してあげるので、ルールはキチンと守ってね。

2,「パスワード」:パスワードはいつも知っておきたいから、変更したら教えてね。~「親が知らない所で、勝手にこそこそと使わない」というルール。同様に「居間で使う」など、使う場所を限定するのも有効なルールです。

3,「鳴ったら、無視せずに出る」:これは、通話で連絡をするための「電話」だから、かかってきたら必ず出てね。礼儀正しく電話に出ることがポイント。両親からの電話には絶対に出ること。

4,「利用時間」:使える時間は、学校のある日は午後〇時まで、学校のない日は午後〇時まで。それ以降はケータイを私に返して。相手の親が出るかもしれない固定電話に電話できないような相手との連絡はやめてね。友だちの「家族との生活」や「時間」も大切に考えて。

5,「利用時間と学校での作法」:電話は学校へは持って行かないこと。友だちと直接「会話」をしなさい。ケータイなしでの活動には、その時の状況とタイミングなど自分で判断する能力が必要になるから、将来において「正しく生きるための力」が身に付きます。

6,「弁償」:ケータイを壊したり、なくしたりしたら、自分で買い替えや修理をすること。お手伝いをしたり、お小遣いやお年玉の貯金などで払うこと。いつか必ず壊れたり、無くしたりするでしょうから、ちゃんと貯金して準備しておくこと。

7,「使ってはいけない使い方(その1)」:便利な技術だからといって、ウソをついたり、ふざけてバカなことを言ったり、他の人を騙したりしてはいけません。他人を傷つけるような会話に参加してはダメ。最初にみんなと良い友達になるといいわ。みんなと良い友達であれば攻撃やいじめはされないものよ。

8,「使ってはいけない使い方(その2)」:「人前では言えない・できないようなこと」を、この道具でしないこと。

9,「使ってはいけない使い方(その3)」:友達の「親」のいる前では決して言わないようなことを、その友達に言ったり、メールしたりしてはダメ。自分自身がメールやメッセージで発する「情報」は、本当に発信しても良いかどうかを、自分自身でいつもチェックすること。~ケータイ・スマホを使っていると、「直接言えないようなひどいこと」を目の前にいないから罪悪感が湧かずに、ついつい言ってしまうことがあります。そんなことにならないように、自分が情報発信をするときには、常に自分自身が責任を持ってチェックして(親や先生などを思い浮かべながら)、ダメだと思ったら送信をやめる勇気が必要です。

10,「閲覧禁止サイト」:アダルトサイトは見てはダメです。ウェブで検索するなら、「親と一緒に見られる」ような情報にしなさい。もし性的なことで疑問に思ったことや知りたいことがあれば、ネットで検索するのではなく、なるべく親に相談してね。

11,「公共の場のマナー」:公共の場では、電源を切るか、マナーモードにすること。レストランや映画館にいるときは特に気をつけてね。みんなに迷惑をかけないようにね。

続きは次号で‥。

授業参観、懇談会、お世話になりました!

 7月8日(金)、快晴。
 先月末から全国でコロナ感染者が急増し、夏休みを目前に「第7波」襲来への不安が広がっています。
 しかし、コロナ3年目の経験値を生かし、感染対策を十分に図りながら、学校と保護者、地域の方々の連携を従来の姿に戻したいと考え、予定通りに授業参観、懇談会等を実施しました。

 2年半ぶりに学校運営協議会の方々をご案内することができました。廊下に見知った地域の方を見つけ、嬉しそうに手を振る児童もいました。写真は、「立派な小学生」に成長した1年生と、指先までピシッと挙手する6年生。
 保護者の皆様、おじいちゃん、おばあちゃん、地域の方々に、子ども達の成長や頑張りを見ていただく機会を設けていきたいと思います。感染状況を鑑みながら、随時ご案内いたします。

 学級懇談会・地区懇談会の時間、子ども達は池田先生の指導のもと「全校体育」(体ほぐし運動)を行いました。跳んだり、しゃがんだり、足を交差したり全身を使って、じゃんけんゲームを楽しみました。
 熱中症対策を優先し、外や体育館ではマスクを外すように声掛けをしています。十分な換気と手指の消毒、活動後の手洗い・うがいを徹底しています。

 しかし、この2年半の習慣から、登下校でマスクを着用する児童が多いようです。登校時から、暑さ指数は「28」近くになります。
 暑さ指数(WBGT)とは、人間の熱バランスに影響の大きい「気温」「湿度」「輻射熱」の3つを取り入れた温度の指標です。環境省によると、28以上31未満で「厳重警戒」、31以上で「危険」となり、運動は原則中止。
 「外ではマスクをはずす」「対面で話さない」の2点を、ご家庭でもご指導ください。

七夕集会、楽しかった!

 7月6日(水)、姫戸町老人会から21人の皆様のご協力をいただき、1年生、2年生、わくわく学級のみんなで「七夕集会」を行いました。
 3本の立派な笹竹に、キラキラとした七夕飾りと願いごとを綴った短冊を、老人会の方々にお手伝いいただきながら飾り付けました。
 西川内老人クラブ会長の木口様より「コロナ禍による3年ぶりの七夕集会ですね。皆さんが短冊に書いた願いごとが叶いますよう、心から願っています。」という心温かいご挨拶をいただき、その後は織姫と彦星のアニメや歌遊び、じゃんけんゲーム、しりとり等を一緒に楽しみました。

 「七夕の日は朝早く起きて、里芋の葉にたまっている朝(あさ)露(つゆ)を集めて墨をすり、習字の筆で願いごとを短冊に書く」という風習があると伺いました。里芋の葉は、天の川の雫を受ける傘。葉にたまる露は神様からおすそ分けしてもらった「天水」。その水で墨をすって字を書くと、習字や作文が上手になるとのこと。
 また、地方によっては里芋の露を集め、それを神様にお供えする風習もあり、芋は子が沢山できることから子孫繁栄の願いも込められているそうです。
 七夕は年に一度の「巡り合い」の日。 老人会の方々との温かい「巡り合い」に、とっても嬉しそうな子ども達でした。ありがとうございました。

たくさんの人を笑顔にしたい

 令和4年6月27日(月)の熊本日日新聞「読者ひろば若者コーナー」に、姫戸小学校6年 みのりさん『地域とともに美化続けたい』と題した作文が掲載されました!

 「たくさんの人を笑顔にしたい」という言葉は、毎朝の気持ちのよい挨拶や、日頃いつも見かける思いやりに溢れた振る舞いから、みのりさんと、同じように誠実で心温かい登校見守り隊の木本さんの「合言葉」のように感じます。このような合言葉を至る所で、いろんな方々が交わし合う姫戸町です。

平和の詩

こわいをしって、へいわがわかった
              
      沖縄市立山内小学校

       2年 徳元 穂菜(ほのな) さん
びじゅつかんへお出かけ
おじいちゃんや おばあちゃんも 
いっしょに みんなでお出かけ うれしいな

こわくてかなしい絵だった たくさんの人がしんでいた
小さな赤ちゃんや、おかあさん 風ぐるまや チョウチョの絵もあったけど
とてもかなしい絵だった

おかあさんが、 七十七年前のおきなわの絵だと言った
ほんとうにあったことなのだ
たくさんの人たちがしんでいて ガイコツもあった
わたしとおなじ年の子どもが かなしそうに見ている
こわいよ かなしいよ かわいそうだよ

せんそうのはんたいはなに? へいわ? へいわってなに?
きゅうにこわくなって おかあさんにくっついた
あたたかくてほっとした 
これがへいわなのかな

おねえちゃんとけんかした 
おかあさんは、二人の話を聞いてくれた そして仲なおり 
これがへいわなのかな

せんそうがこわいから
へいわをつかみたい
ずっとポケットにいれてもっておく
ぜったいおとさないように
なくさないように
わすれないように

こわいをしって、へいわがわかった

 6月23日の「沖縄慰霊の日」、沖縄県糸満市の平和祈念公園で催された「沖縄全戦没者追悼式」で、小学2年生の徳元穂菜さんが「こわいをしって、へいわがわかった」と題した詩を朗読しました。佐喜真美術館に展示されている「沖縄戦の図」の絵の中央で、正面を見つめる同じ年代の子供に目を留め、「悲しそうにこっちを見ている。子どもだけでお母さんがいない」と母親にしがみつき、母に触れた時の温もりに「これがへいわなのかな」と感じたそうです。  取材に対して穂菜さんは、「世界中の人たちが仲良くなって協力すること。戦争がいけないことだと強く思ってほしい」と話しました。

「花きよき列島まもり逝きたりと嘆けば炎ゆる緋の仏桑華(ぶつそうげ)」(安永蕗子)

 私が小学生の時、この「慰霊の日」にあわせて祖母と伯父、父と一緒に沖縄を訪れました。「火乃国之塔」に焼きこまれた英霊2009人の中に大伯父の名を見つけ、頬をあて、目を閉じて佇む祖母の姿を、今もよく覚えています。