学校だより

学校だより

さて、問題です!


問題1)次の文章の空欄①〜⑤に当てはまる言葉を、それぞれ次のア~オから選びましょう。また、内容に関するあなたの意見を70字以上80字以下で書きましょう。※「小学生の無料学習プリントちびむすドリル」より引用

 人は一つのやり方や考え方に慣れてしまうと、それが本当に正しいのかどうか、考えることをしなくなります。
  ① 、それでは進歩はありませんし、 ② 、何の発見も生まれません。 ③ 、たまにはいったん全てを忘れ、最初に戻ってみることが必要なのです。 ④ 、戻ることで、先に進むことができるというわけです。
  ⑤ 、ウソのようなお話ですが、本当のことです。
 ア、だから  イ、でも  ウ、まるで  エ、つまり  オ、また

問題2)消しゴムの値段を求めましょう。 ※ブログ「明日は未来だ!」より引用

 ボールペンと消しゴムの値段は合わせて110円。ボールペンは消しゴムより100円高い。では、消しゴムの値段は?

問題は以上です。

 答え合わせをしましょう。問題1は ①イ、②オ、③ア、④エ、⑤ウ となります。ただ、最も問いたいのは「内容に関する意見」です。賛成か反対かの立場を明らかにして、基本に立ち返ることの大切さや、逆に、継続することの重要性を、自分の体験や学んだことをもとに記述しなければなりません。限られた時間内に文字数を意識して作文するには、「自分の考えを文章に表す」という訓練が必要であると共に、それ以上に平素から身の回りの物事に関して自分なりの考えを持って生活するといった「習慣」が必要になります。自分ならという視点で「人の話を考えながら聴く」「書物も考えながら読む」という「習慣」です。
 次に問題2ですが、「か~んたん」と直感で答えてしまうと間違えます。消しゴムの値段は10円ではありません。仮に10円なら、100円高いボールペンは110円となり、10円+110円で、合わせて120円になってしまいます。答えは、消しゴム5円、ボールペン105円です。 いかがでしたか?
 1月14,15日に大学入学共通テストが実施されました。従来のセンター試験は「知識があれば解ける問題」だったのに対し、共通テストは知識ではなく「思考力・判断力・表現力」を重視した問題を出題することが予告されていました。SNSで「共通テスト 世界史」と検索すると、受験生の多くが「国語みたいに文章量が多-い」「資料の読み取りばかりで、知識が通用しな-い」と嘆いています。今後、子どもに求められる力は語彙力を土台とした「読解力」と、「論理的な考察力」です。 鍛えていきましょう。

あっぱれ!! 山下選手! 碇選手!

 全国高等学校サッカー選手権大会に、熊本県代表として出場した大津高校サッカー部。170名を超える部員の中からスタメンに選ばれて大活躍した 山下 基成 選手碇 明日麻選手。結果も堂々の全国3位。小中学校の姫っ子たちはもちろん、姫戸町民、我々職員にも、大きな感動とエールを与えてくれました。

 写真は、「頑張る姫っ子を応援する有志」の方々が小学校正門横に掲げてくださった応援看板です。一人の手は小さくとも皆の手と手を繋いで子ども達の背を押そう、という熱い気持ちがひしひしと伝わります。地域の温かい思いは、子どものあと一歩、あと一歩と前進する大きな起爆剤になります。ありがとうございます。

校長先生からの冬休みの宿題

 2学期終業式の講話で、子ども達に宿題を出しました。冬休みに家でよく話しあって答えを出してきてねと、次のような話をしました。

 これは、ある未来の国のお話です。
 この国では子供が生まれると、親から離れて「子供の国」で育てられます。子供の国には親のかわりをする「子育てロボット」がいるのです。
 冬の日、夫婦に双子が生まれ「花子」「太郎」と名づけられました。2人は子供の国でロボット1号ロボット2号にお世話になることになりました。
 ある日のことです。子供の様子を知ろうと、夫婦は子供の国にテレビ電話をしました。初めに映ったのは、花子の部屋でした。
 花子が「おなかすいた」と言うとロボット1号がすぐに寄ってきて、花子の手を消毒し、お菓子とミルクを渡しました。そして、花子が食べている間に遊んでいたおもちゃをきれいに片づけて、次の遊びの準備をするのです。花子はおやつを食べ終わると、1号が用意してくれたボールで楽しそうに遊び始めました。
 次は太郎の部屋です。太郎は積み木の片付けをしています。箱の中に積み木をポイポイ投げ入れていくと、全部が入りきりません。するとロボット2号は、もう一度丁寧にやり直すように言いました。太郎がせっせと片づけているのに2号は手伝わず、太郎の様子をじっと見ています。太郎はやっときれいに片づけることができました。そのため、おやつの時間も遅れてしまったのですが、テーブルの上には何も並んでいません。太郎は手洗いを済ませると、自分でおやつを用意し始めました。
 この様子を見た夫婦は、花子と太郎のあまりの違いに驚いてしまいました。そして、子供の国の王様にこのことをいいました。
 すると王様は怒りに怒って、一方のロボットを「こっちのロボットはダメだ!!修理工場で作り直しなさい!」と命令したのでした。
 さて、王様は、ロボット1号ロボット2号のどっちを「作り直す」ように命令したのでしょう。

という宿題だったのですが、今日、子ども達に聞いてみると‥、作り直すべきは「親切すぎるロボット1号」という答えが意外と多く、「自分のことは自分でするように家で言われている」とのこと。「ロボット2号は、うちのお母さんみたい」という声もありました(笑)。
 親の無慈悲な愛情が、子の安定した心と環境を育てると言われる一方で、「不便」だからこそ得られる良さや自律した成長がある、との考えもあります。
 「本音はロボット1号がいたら便利だな~と思うけど、そんなに一から十までしてもらったら、人間がダメになります。」と発言した児童の自信に溢れた表情から、この姫戸町の教育の素晴らしさを再確認しました。

あけましておめでとうございます

 謹んで初春のお慶びを申し上げます

 平素より本校教育活動に多大なるご理解ご協力を賜り 心より感謝申し上げます
 学校は 子どもの夢をともに育み 拡げ 支える場所である という共通認識のもと 職員一同 誠心誠意 努力していく所存です
 本年も 変わらぬご支援を賜りますよう 何卒よろしくお願いいたします

  令和五年 元旦   姫戸小学校職員一同

 

 令和5年は「十干(じっかん)」では十番目の癸(みずのと)、「十二支」は卯(う)で、干支は「癸卯(みずのと う)」となります。癸卯は「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった縁起のよさを表すとされます。
 コロナ禍も丸3年となりますが、人間らしい、子供らしい、生き生きとした活動が可能な社会へと大きく「飛躍」するとともに、世界中の人々と知恵を出し合って愚かな戦争や紛争を終結させ、光熱費や食費、衣料品など日々の暮らしの様々な分野で私たちの生活が安定し「向上」する年になって欲しいものです。

 「兎(うさぎ)の登り坂」ということわざがあります。普通ならば坂を登るのは平地を行くより困難でも、後ろ脚が長いウサギにとっては登り坂こそ得手。もっている条件や自分の良さをもっと積極的に受け止め、生かしていくという意味だそうです。
 母が生前、数学の問題に頭を抱える二男(卯年生まれ)にかけた言葉でした。兎の耳のように広く声を聞き、力強い後ろ足を使ってしっかりとした足取りで前に進むこと。一つでもいいから兎の登り坂だと言えるものを体得すること。そんな話をしていました(二男は覚えているかな!?)。
 長所を生かし、夢を実現させる一年にしましょう。脱兎のごとく夢へぴょん!

良いお年をお迎えください

 子ども達や職員の大きな怪我もなく、皆様のお陰をもちまして無事に2022年も暮れようとしています。ありがとうございます。
 保護者の皆さま、地域の皆さま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。   姫小職員一同

 学校主事の山中達也先生が、校門に二柱飾ってくださいました。
 正月飾りの中でも、門や玄関前に飾る門松は、年神様が家へ尋ね入るにあたっての目印だとされており、一年中落葉しない松、成長が早く生命力の強い竹、新春に開花し年始にふさわしい梅と、3つの縁起物が用いられています。

 姫戸小学校にも、年神様が満面の笑顔でおいでいただけることと思います。山中先生、ありがとうございます。

サンタさんからのプレゼント(^o^)

 サンタさん(匿名希望Pちゃん、姫戸在住、児童のおばあちゃま)から素敵なプレゼントをいただきました。
 大きな松ぼっくりのキラキラツリーに、毛糸の帽子をかぶった可愛い雪だるま。なんとなくPちゃんに似てる。眺めているだけで心がホンワリと温かくなります。
 サンタPちゃんのご指導のもと、2年生とわくわく学級のみんなで楽しくクリスマスツリー作りに挑戦しました。三者三様に工夫された可愛いツリー。「みんなが集まるテーブルに置きます。」「おばあちゃんにプレゼントします。」などなど‥。素敵なクリスマスになりそうです。
 なお、材料等すべて、サンタPちゃんにお世話になりました。ありがとうございました。

「校長室にも飾ってくださいね。」とサンタPちゃんにいただきました(↓写真)。童話の世界から抜け出してきたような可愛らしさです。松ぼっくりは上天草のとある山から拾ってきて、きれいな水にしばらく浸けて洗い、形を整えながら乾燥していくそうです。手間暇をかけて「子どもたちの喜ぶ顔が一番」とご準備いただきました。サンタPちゃん、ありがとうございました。

 サンタさんって、ホントにいるんですよ。 

自分の命は、自分で守る

 師走を前に、火災避難訓練と不審者避難訓練を行いました。
 訓練に共通する心構えは、自分の命は自分で守るということです。
◎何が「危険」なのかを知る
◎危険から逃れる方法を理解する
◎訓練して技能を身につける
の三原則は、大人も、子供も区別なく習得しなければならないものです。自分の命を守る。大切な人の命を守る。その術を学ぶための訓練は、一人一人が危機意識を持って真剣に望む。それが防災の第一歩。教職員を含め全児童が「意識を揃えて」訓練に臨むことができました。

 火災避難訓練では発生場所を急遽「児童玄関」に変更し、放送を聞いて児童がどの避難経路を選ぶのか、担任がどう誘導するのかを試しました。結果は、発生場所を避け、緊急放送から僅か3分8秒で運動場に整列し、点呼を終えました。
 不審者避難訓練では、教職員が椅子やサスマタを手に汗だくで侵入者に対処する間に、児童は整然と体育館に避難し、声を潜めて待機しました。駐在所の水深さんの「命をかけて、あなた達を守ります」との言葉に、全児童が真剣な表情で耳を傾けました。

負けるか!

 12月3日(土)曇り。たくさんの保護者の皆様、交通指導員さんや地域の方々の見守りをいただき、姫戸小中合同持久走大会を盛大に開催しました。「持久走大会の朝は冷える」との通説どおり、この時期らしい寒さとなりましたが、子ども達の懸命な力走と沿道の温かい声援に心も体も熱くなりました。
 開会式では、「競争」に挑むときの心積もりについて話しました。必要なのは「負けるか!」という気持ち。

 でも子ども達は、私が今さら話すまでもなく、これまでの体育の授業と経験で、「負けるか!」という気迫を十分に備えていました。「誰に負けるか?」という私の問いに、「自分自身!」「それとライバル!」と声高に応えました。さすがは姫っ子たち。 懸命に競い合い、自分に打ち克ち、全員立派に完走しました。

自分を見つめる

 11月は人権月間。学級や個人目標の設定、家庭への啓発、心のアンケートや教育相談の実施、チェックシートによる教職員の振り返り等、学校をあげて取り組んでいます。 為すべきは、この3つの力を子ども達の心に育むこと。

①掛け替えのない存在として自分を認め、お互いの違いを認め合う力
②相手の気持ちになって考える力
③周囲の不合理や矛盾に気付く力

 17日(木)の校長人権講話では、日本国憲法の「人権は、みんなが幸せになる権利である」という基本理念を示し、いじめや仲間はずし、ひそひそ話等の「幸せを邪魔する行為」を、自分がしていないかどうか「自分を見つめる」「自分を高める」ことの大切さを話しました。

 また、18日(金)には 櫻田会長様濱邊様 をはじめ、天草人権擁護委員協議会の皆様をお迎えし、淋しい思いをしている友達への心遣いと、実際の行動の有り様について参加体験学習を行いました。みんな真剣な表情で取り組みました。

 

もう一つ、感動をありがとう!

「音楽会を終えて」  姫戸小5年 杉本 直樹

 11月16日に音楽会がありました。
 ぼくは「大切なもの」の歌が好きです。

 体を動かしてがんばりました。

 お客さんがいっぱいでドキドキしました。

 友だちがいたから、がんばりました。

 またみんなで歌いたいです。
 家に帰ってお母さんに「がんばったよ」と言ったら、

 いっぱい誉めてくれました。
 また、 歌いたいです。

 直樹さんは、これまで一度も練習を嫌がることなく、歌詞の意味を捉え、からだ全体を使って歌い、表現することができました。
 本番は、立派なステージとたくさんの観客に緊張した様子でしたが、伴奏が始まるとリズムよく体を動かして元気に歌いました。発表後、小野先生や友達と交わし合う輝くような笑顔に大変感動しました。
 翌日は早速、感想文を書き、私と教頭先生に読んで聞かせてくれました。仲間と一つ一つ体験を積み上げながら、着実な成長を遂げる直樹さんです。

 

声を揃えて、気持ちを揃えて

 11月16日(水)天草市民センター大ホールで開かれた令和4年度第69回天草郡市小中学校音楽会に5,6年生26名全員で出場しました。

 これまで、担任の大谷先生(指揮)、荒木先生(伴奏)、小野先生、地域の永森先生の熱心な指導のもと、朝に昼に、子ども達は根気強く練習を重ねてきました。初めは小さかった歌声も、歌詞の意味を捉えて思いを伝えようという気持ちが出始めた頃から自信が宿り、次第に透き通った美しいハーモニーが響き始めました。本渡南小学校の田中先生、姫戸中の浦本先生も応援とご指導に駆けつけていただきました。

 さぁ、本番。立派なステージとたくさんの観客に緊張した様子の子ども達でしたが、さすがは「ここ一番に強い姫っ子たち」。歌い出しのフレーズから、観客をしーんと聞き入らせました。集中した瞳と自然にこぼれる笑顔、リズムよく揺れる肩。ホールいっぱいに美しい歌声が響き渡りました。

 コロナ禍で3年ぶりの開催でした。感染防止対策のために入場制限がかけられ、児童生徒と引率者だけの参加でした。保護者の皆様をはじめ、熱心にご指導いただいた永森先生にも是非ご観覧いただきたかったのですが、誠に申し訳ありません。後日、撮影した動画を掲載いたします。子ども達をいっぱい誉めてあげてください。

あっぱれ! 姫戸町文化祭


 11月3日は文化の日。3年ぶりに姫戸町文化祭が開催され、清々しい文化の秋を満喫しました。
 生け花、絵画、陶器、手作りバッグや小物、絵葉書、習字等の展示のほかに、保育園のひかり腕白太鼓、年少さんから高校生までの子供達によるピアノ演奏、姫小5,6年生と姫中全生徒の合唱、地元合唱団さくらコールの美しいコーラス、紫織会による雅(みやび)な日本舞踊、雅会のしっとりとした大正琴、胸にジーンとくるギターとハーモニカ演奏、政州会の体が自然と動き出すような軽快な津軽三味線、しっとりとした趣深い二胡演奏、姫フラージュの皆さんのムードあるフラダンス‥等々、時間がたつのを忘れるほどにウットリ、わくわくしながら「見とれ」「聞きとれ」てしまいました。

 濱﨑伸太郞先生の「熱き心に」も秀逸!周りを楽しませたい、笑顔にしたいという先生の平素からの思いが溢れたステージでした。また、お昼からは歌謡発表部門があり、芸達者な「のど自慢」の皆さんがステージを賑わせてくれました。台詞回しも上手で、歌謡ショーを観ているようでした。姫戸町はすごい!

楽しかったね! 集団宿泊教室 in 天草青年の家

 10月27,28日の二日間、元気っこ軍団5年生は天草青年の家に集団宿泊教室に行ってきました。
15名揃っての宿泊は初めてということで、「わくわくします。嬉しい!」と子供達。「ドキドキです」と先生方‥。

 到着後すぐに千元の森岳ハイキング、お弁当を食べてディスクゴルフ、焼き杉体験、レクレーション、翌日は班の団結力が試される千厳山オリエンテーリング、午後は藍より青い天草の海に漕ぎ出すペーロン船体験と盛り沢山の活動に「わくわくが止まらない」様子の子供達。

 「きまりを守り、思いやりを持って、自然で学ぶ」と、活動の「めあて」を立てた子供達ですが、家族から離れて集団で生活することの厳しさ、友達の意見との折り合いのつけ方(合意形成)や主体的・協働的に動くことの難しさなど、一泊二日の宿泊体験ですが様々なハードルがあり、それを乗り越えたときの気づき・成長があったことと思います。
 出発式で、私は①人を元気にする挨拶、②もっと教えたいと思わせる返事、③人の話は耳と目と心で聴く、という3つの宿題を出しました。子供達は3つの宿題だけでなく、更に多くの「真心」を実践に現してくれたようです。担任を初め、引率した先生方の 「素晴らしい5年生でした!」 の言葉に強く覗えました。

新しき朝の光のさしそむる 荒野にひびけ 長崎の鐘

 長崎の被爆者の救済に身を尽くした永井隆博士の歌です。 

 6年生11名は10月13,14日長崎へ修学旅行に行きました。事前学習として、富国強兵から日清・日露戦争へとつながる近代日本の歩み、日中・太平洋戦争へ突入していく歴史的背景について学びました。
 1945年8月9日、午前11時2分、アメリカ軍の爆撃機B29より投下され長崎上空で炸裂した原爆。その熾烈な熱線や爆風、放射能は、人間の想像を超えた甚大な被害をもたらしました。
 生きのこった人でも時が経つにつれてさまざまな病気になり、今でも苦しんでいる人がいます。「原爆病は感染する」との根拠もない噂や、火傷によるケロイドで冷酷な差別に苦しんだ人もたくさんいます。語り部さんが話される「あの瞬間から続く悲惨な現実」に子ども達も一様に押し黙り、真剣な表情で耳を傾けました。そして、被爆を体験した長崎市民が共に支え合い、「平和は長崎から」を合言葉に国際文化都市として復興した様子も、その純粋な瞳でしっかりと見てきました。
 何よりも嬉しかったのは、行く先々で子ども達の挨拶や返事、態度をたくさんの方から誉めていただいたことです。「返事が気持ちいい。もっと教えたくなる」「皆が話を聴こうとしている」「集団の雰囲気が温かい」「後ろに親や家族の笑顔が見える子ども達ですね」という言葉をいただきました。2日間、保護者の皆様には寂しい思いをさせましたが、素晴らしい学びの場になりました(*'-'*)。

 

3年ぶりの上天草部会陸上記録会 in アロマ

 9月29日(木)快晴。「上天草市の同級生達と精一杯競い合う場、健闘を称え合う場を是非つくってあげたい」という今津小学校の緒方校長先生をはじめ各校体育主任の熱き思いにより、コロナ感染防止対策を十分に図り、実に3年ぶりに陸上記録会が開催されました。

 5,6年生にとっては、もちろん初めての出場。先輩達の練習の風景もあまり記憶にない状況の中、短い期間でしたが懸命に練習に励み、上天草市内の同級生と全力で競いました。

 子ども達は、この体験を振り返って、「最後まで諦めないことの大切さを学んだ」「今までで一番速く走れた」「自分の課題や頑張ることが、まだたくさんあることに気づいた」等の思いを抱きました。この喜びや悔しさ、仲間との連帯感が、次の具体的な努力へとつながります。楽しみです。皆さん、大きな感動をありがとうございました。

「姫小スタイル」で学力向上!

 本校の最重要課題である「学力向上」に向けて、6月には教授法創造研究所の椿原正和先生を、先日は天草教育事務所の田中恵介指導主事をお迎えして助言指導をいただきながら、職員全員で
 ①児童(学級)の課題を分析・把握する
 ②課題を解決するための具体策を考える(授業で、学校生活で、家庭で)
 ③全員で「揃えて」実践することで効果があることを協議・決定する
 ④揃えて実践しながら、また、糀本由美先生から毎週ご提案いただく「学級づくりのいろは」を参考にしながら、私達の「姫小スタイル」を構築していく
という取組を、職員一人一人の知恵と経験を結集して進めています。

 写真は、研究主任である濱﨑先生の算数科の提案授業の様子です。このように授業展開を工夫してみたらどうか!?と提案していただきました。内容としては、

〇授業開始3分間の「鍛錬活動」
・本時の学習に活用する基礎技能の確認
・時間を意識させた百マス計算や計算問題
・漢字5問テストや本文の音読 など
〇全員が解決への見通しを持てる導入
・どんなことが分かり、できるようになったらいいのか、子ども達と単元終了時の姿を共有できる課題づくり
・「ん?」「なんか違う?」「できるかも」といった知的好奇心や興味・関心を高める導入
〇自分の考えをもてる自力解決の工夫
・発問を精選する
・数や単位に印をつけ、問われていることに線を引かせる(どのような条件で、何を問われているのかを把握させる)
・図や表、絵、数直線のいずれを活用すると解決できそうか、解法の見通しを持つ時間を設定する
・自分の考えを書く時間を確保する(限られた時間で、指示された字数で)
・自分の考えと友達の考えを比べたり、修正したりする時間を確保する
〇子どもと一緒に、学んだことを確認する「まとめ」
・「めあて」や「課題」と整合性のある「まとめ」となるよう、板書のキーワードをもとに子どもの言葉でまとめる
〇身に付いた力が自己評価できる「ふり返り」
・適用問題を解き(答えて)、自身の理解度を自己評価させ、家庭での自学へとつなげる(自分で計画を立てて学習に取り組む機会や経験を持たせる)
・市販のテスト問題(解き方が分かる)、アシストシート(短時間でできる)、県学調問題(いま求められている学力が分かる)等を活用する  などなど

授業以外でも、
〇毎朝のパワーアップタイム(走る・跳ぶ)と、全校読書(本を読む習慣)
〇漢字大会と計算大会の実施(目標を立てる、自分の努力を誉める)
〇上天草市教育委員会の辻川先生の指導による音韻トレーニング(ひとまとまりの言葉がいくつの音の塊に分かれていて、どの音がどの順に並んでいるかを理解する力「音韻認識力」の強化)←「読む」「聞く」「書く」の基本となる力

等に取り組んでいます。特に「読書習慣の形成」は学力向上へのキーワードです。「本を読む」「話を聞く」「考えを書く」の3つを大切にして、全職員で繰り返し指導・支援していきます。ご家庭にご協力いただきたいこともございます。各担任が学級通信等でご連絡いたしますので、どうぞよろしくお願いします。

影参差(しんし) 松三本の 月夜かな (夏目漱石)

 昨年と同様にコロナ禍ではありましたが、たくさんの楽しい思い出を残して夏休みも終わりました。子ども達に話を聞くと「あ~あ~夏休み、もっと続けばいいのに」と嘆く子もいれば、「もうさすがに飽きた。学校がいい」と言う子も。
 それにしても暑いですね(>_<)。 お天気情報によると、東風のフェーン現象の影響で、九州の北西部を中心に予想最高気温は平年より5度前後も高く、この時季としては異例の猛暑だそうです。連日、熱中症警戒アラートが九州の広い範囲に発表され、学校でも、登下校や体育の授業、昼休みの遊び、陸上記録会の練習など、お昼の放送で注意を呼びかけ給水タイムを設定するなど熱中症対策を強化しています。
 台風も恐い。6日は台風11号接近により、大事をとって臨時休校にしました。台風14号は19日未明に九州に上陸しそうです。十分に対策を図りましょう。
 日中は相変わらずの暑さですが、白露を迎えて朝・晩は心地よい風が吹き、リーンリーン♪と鳴き始めた虫の音も、耳を楽しませてくれる季節になりました。
 中秋の名月も素敵でしたね。目映いほどの月光が、野山や海面を照らしました。「丸い団子をつくって、砂糖ときな粉をかけて食べました。とっても美味しかった」と教えてくれました。

スマホの「危険」を知る(つづき)

 SNSが「危険」なのは、スマホ画面の向こう側で正体の知れない者達が、ネットを通して「覗いている」ことです。
 個人的な画像のやり取りでも、もし相手が出入自由なサイトにアップしたら、その画像は全世界に拡散します。
 特定されない「覆面」をかぶった者達は、ネット上で言いたい放題、やりたい放題です。不特定多数の人が見ている空間で、個人に「死ね」「消えろ」って中傷する単語を発信しても原則犯罪にはならないのがSNSの世界です。
 また、SNSやオンラインゲームで常に誰かと「つながって」いなければ安心できないなど、スマホを使うことに心を奪われ、止めたくても自分の力では抜け出せなくなる「スマホ依存症」の子どもが急増しています。スマホがないと落ち着かない、イライラするという精神依存は、睡眠障害、集中力の低下、学業への悪影響が生じます。治療するには入院による管理があります。基本的には、うつ病、強迫性障害などの心の病気や発達障害がないかといった診断を受け、心理カウンセリングや薬物治療が行われるようです。
 夏休みは親や教師の目が届かず、子供一人で過ごす時間が長くなります。自由に使えるスマホやタブレットの「便利さ・楽しさ」の裏側に「危険」が潜んでいるのです。

12,「送ってはいけない写真」:自分の、または誰かの「裸の画像」を、送ったり、受け取ったりしないこと。笑い事ではないわ。どんなに賢い人でも、いつか、そういう画像を送ったりもらったりしたくなるときが来ます。それはとても危険な行為で、10代以降の人生を破滅させます。広大なネット空間に一度拡散した写真や悪い評判などの情報を消すことは、とても困難なの。これは将来、何歳になっても気をつけること。~簡単に自分や友達の写真を撮ることができ、発信したり交換することもできるため、熊本県内でも小中高生が安易に「裸の画像」を所有したり、発信するといったことが起きています。一度アップされたものは、どこそこでコピーされ世界中に拡散されます。全てを削除するのは不可能です。「どこの誰が見るか分からない」ということを肝に銘じておくこと。

13,「無駄に写真や動画を撮らない」:写真やビデオを撮りすぎないこと。何もかもをデジタルで記録する必要はないわ。あなた自身の経験そのものを、あなた自身の五感で感じ取りなさい。そうすれば、あなたの「記憶」の中に永久に記録されるから。

14,「使わない選択肢もある」:時々、ケータイを家において出かけてみてね。その時、ケータイに頼らずに自分がした「決断」に自信をもって。ケータイがなくても生活できるって学んでね。ケータイがないと不安になるのであれば、まだまだ弱いのだから、もっと強く成長しなくてはなりません。~一度ケータイ・スマホを持つと、何もかもを、ケータイやスマホでやってしまいがちです。それが極端になると「依存」してしまうことになります。そうならないように、「使わない」時間を定期的に持つことが大切である、というルール。

15,「音楽ダウンロード」:せっかくなら、今まで出会ったことがない音楽をダウンロードして聞いてみて。お母さん達の世代ではできなかった素敵な音楽に出会って、視野を広げてね。~ケータイがあることで、今まで触れることもなかったアートに出会うことができるのだから、それを活用しましょう、というルール。

16,「知能ゲームなど」:時には、ワードゲームやパズルゲーム、クイズゲームのような頭を使うゲームをプレイしてみてね。 ~ただし、長時間没頭してはダメだし、それらのゲームで頭が良くなるとは言えません。 また、別にゲームなんてしなくても構いません。 ですが、上の音楽の項目と同様に、ケータイ・スマホは何もかも悪いのではなくて「良い使い方」を提案しようとする項目です。

17,「ケータイを使わない選択肢・ケータイ以外の活動」:視線を上げてみなさい。周りの世界で起きている出来事を見てみなさい。窓から外をのぞいてごらんなさい。鳥の声を聞いてごらんなさい。散歩してみましょう。初めての人とお話してみましょう。すぐに検索サイトで調べるのではなく「何でだろう?」と自分の頭で考えてみましょう。 ~ケータイがなかった時には普通にしていたことが、ケータイを持つことで時間が無くなり、しなくなってしまいます。それではもったいない。それを思い出し実行しましょうというルール。

18,「万一、ルールを破った時は」:あなたは、いつかルールを破ってしまうでしょう。その時、私はあなたからケータイを取り上げます。そして、落ち着いて座って、話し合いましょう。また一から始めましょう。あなたと私は学び続けていて、私はあなたの味方だから一緒に解決しましょう。あなたが、これらの約束に同意してくれることを望んでいます。 (母より)

 読んでみて、どう思われましたか?

 スマホ機器、通信料、無線Wi-Fi等のインターネットサービスなど、月々の支払いもバカになりません。せっせとお金を出して、ネットトラブルや誹謗中傷、スマホ依存を「買って」いる状況では虚しいだけです。

 ホフマンさんのように、スマホの使い方を通して親子の「信頼関係」と子どもの「成長の方向性」を確認することは、とても素敵で、大切なことだと思います。私も、息子達にスマホを買い与えるときに、この「18項目の約束」を取りつけておくべきだったと、今更のように後悔しています(-_-)。

 子ども達にとって夏休みは、待ちに待った最高のイベントです。姫戸町の青い空と碧い海。入道雲と蝉の声。ワクワクを抑えきれない最高で安全な夏休みにするために、スマホやタブレット、通信ゲーム等のルールの確認と見守りをお願いします。

スマホの「危険」を知る

 スマホやケータイは、我々の日々の生活と切り離せないツールになっています。片手で持てるほどコンパクトなスマホや通信ゲーム機ですが、計り知れないほど広い世界とつながっています。日常生活が便利になった反面、黒い「危険」も潜んでいます。
 SNSで知り合った人に望まれて自分の裸の写真を送ってしまい、世界中に拡散された。出会い系サイトで「なりすまし」被害に遭い、性暴行を受けた。仲がよいと思っていた友だちから裏サイトで誹謗中傷され、仲間外しにされた。通信ゲームで課金していたら、口座から数十万円も引き出されていた‥‥など、様々な危険ともつながっていることを忘れてはいけません。 確認したいのは以下の4点。

①持たせる時に、親子で「使用のルール」をしっかり話し合う
②裸などの画像を自撮り・提供することは絶対にしない
③トラブルに巻き込まれたら、一人で悩まず、すぐに相談する
④依存状況の度合を把握し、専門医と連携する

「危険だから持たせない」「約束を守らないなら取り上げる」という考えでは、問題は解決しません。以下に紹介する ジャネル・ホフマンさん の、13歳の息子と交わした「18項目の約束」を参考に、自由な時間がある夏休みを前に、スマホや通信ゲーム機の使い方や潜む「危険」について、ご家族で話し合いや確認をお願いします。

1,「所有者」:これは私が買って、私が料金を払う 「私のケータイ」 です。それをあなたに一時的に貸してあげるので、ルールはキチンと守ってね。

2,「パスワード」:パスワードはいつも知っておきたいから、変更したら教えてね。~「親が知らない所で、勝手にこそこそと使わない」というルール。同様に「居間で使う」など、使う場所を限定するのも有効なルールです。

3,「鳴ったら、無視せずに出る」:これは、通話で連絡をするための「電話」だから、かかってきたら必ず出てね。礼儀正しく電話に出ることがポイント。両親からの電話には絶対に出ること。

4,「利用時間」:使える時間は、学校のある日は午後〇時まで、学校のない日は午後〇時まで。それ以降はケータイを私に返して。相手の親が出るかもしれない固定電話に電話できないような相手との連絡はやめてね。友だちの「家族との生活」や「時間」も大切に考えて。

5,「利用時間と学校での作法」:電話は学校へは持って行かないこと。友だちと直接「会話」をしなさい。ケータイなしでの活動には、その時の状況とタイミングなど自分で判断する能力が必要になるから、将来において「正しく生きるための力」が身に付きます。

6,「弁償」:ケータイを壊したり、なくしたりしたら、自分で買い替えや修理をすること。お手伝いをしたり、お小遣いやお年玉の貯金などで払うこと。いつか必ず壊れたり、無くしたりするでしょうから、ちゃんと貯金して準備しておくこと。

7,「使ってはいけない使い方(その1)」:便利な技術だからといって、ウソをついたり、ふざけてバカなことを言ったり、他の人を騙したりしてはいけません。他人を傷つけるような会話に参加してはダメ。最初にみんなと良い友達になるといいわ。みんなと良い友達であれば攻撃やいじめはされないものよ。

8,「使ってはいけない使い方(その2)」:「人前では言えない・できないようなこと」を、この道具でしないこと。

9,「使ってはいけない使い方(その3)」:友達の「親」のいる前では決して言わないようなことを、その友達に言ったり、メールしたりしてはダメ。自分自身がメールやメッセージで発する「情報」は、本当に発信しても良いかどうかを、自分自身でいつもチェックすること。~ケータイ・スマホを使っていると、「直接言えないようなひどいこと」を目の前にいないから罪悪感が湧かずに、ついつい言ってしまうことがあります。そんなことにならないように、自分が情報発信をするときには、常に自分自身が責任を持ってチェックして(親や先生などを思い浮かべながら)、ダメだと思ったら送信をやめる勇気が必要です。

10,「閲覧禁止サイト」:アダルトサイトは見てはダメです。ウェブで検索するなら、「親と一緒に見られる」ような情報にしなさい。もし性的なことで疑問に思ったことや知りたいことがあれば、ネットで検索するのではなく、なるべく親に相談してね。

11,「公共の場のマナー」:公共の場では、電源を切るか、マナーモードにすること。レストランや映画館にいるときは特に気をつけてね。みんなに迷惑をかけないようにね。

続きは次号で‥。

授業参観、懇談会、お世話になりました!

 7月8日(金)、快晴。
 先月末から全国でコロナ感染者が急増し、夏休みを目前に「第7波」襲来への不安が広がっています。
 しかし、コロナ3年目の経験値を生かし、感染対策を十分に図りながら、学校と保護者、地域の方々の連携を従来の姿に戻したいと考え、予定通りに授業参観、懇談会等を実施しました。

 2年半ぶりに学校運営協議会の方々をご案内することができました。廊下に見知った地域の方を見つけ、嬉しそうに手を振る児童もいました。写真は、「立派な小学生」に成長した1年生と、指先までピシッと挙手する6年生。
 保護者の皆様、おじいちゃん、おばあちゃん、地域の方々に、子ども達の成長や頑張りを見ていただく機会を設けていきたいと思います。感染状況を鑑みながら、随時ご案内いたします。

 学級懇談会・地区懇談会の時間、子ども達は池田先生の指導のもと「全校体育」(体ほぐし運動)を行いました。跳んだり、しゃがんだり、足を交差したり全身を使って、じゃんけんゲームを楽しみました。
 熱中症対策を優先し、外や体育館ではマスクを外すように声掛けをしています。十分な換気と手指の消毒、活動後の手洗い・うがいを徹底しています。

 しかし、この2年半の習慣から、登下校でマスクを着用する児童が多いようです。登校時から、暑さ指数は「28」近くになります。
 暑さ指数(WBGT)とは、人間の熱バランスに影響の大きい「気温」「湿度」「輻射熱」の3つを取り入れた温度の指標です。環境省によると、28以上31未満で「厳重警戒」、31以上で「危険」となり、運動は原則中止。
 「外ではマスクをはずす」「対面で話さない」の2点を、ご家庭でもご指導ください。