御船小ニュース

2019年2月の記事一覧

命を考える

 1月28日、熊本県動物愛護センターの方々により、動物愛護についての授業がありました。対象は本校の2年生です。具体的には、センターに保護されている犬たちについてお話頂いたり、動物の命について体験や読み聞かせを通して考えたりする活動を行いました。特に児童が興味を示したものは、「わらびちゃん」の心臓の拍動の音(以降、「心音」)です。わらびちゃんとは、実際にセンターで保護されている犬のことであり、この日登場したわらびちゃんの心音を、聴診器を使って聞きました。多くの児童を前にして、緊張気味のわらびちゃんの心音。か細くも、確実に1つ1つの音を刻む拍動を耳にした時、児童はどんなことを感じたでしょうか。人間と何も変わらない「命の音」に、静かに耳を傾ける児童の表情が印象的でした。

 現在、動物愛護センターには、180頭の犬が保護されています。捨てられた犬は勿論のこと、中には雷や地震が怖くてその場を離れ、家に戻る術をなくした犬もいるそうです。では、私たちにできることとは何でしょうか。保護されている犬たちは、どんな気持ちで日々を過ごしているのでしょうか。人間と同じように命があるのであれば、心も同じように持っているはず。この日、2年生の多くの児童が、人間と犬の双方の立場になって課題について考えることができ、大変貴重な機会となりました。