校長室便り

校長室便り開設予定

生け花教室

 熊本県伝統文化親子いけばな教室事業を活用し、2月16日(火)に、『いけばな璋美会』の山村美佐子先生を弥次分校にお招きして特別支援学級の子供たちが体験しました。

 身近な自然を観察したり、植物を育てたりしながら、植物の特徴や様子に気付くことを目標に、「お花と友だち~お花を生けてみよう~」という単元を設定して実施しました。

 本校の校訓『やさしく・うつくしく・かしこく・たくましく』の『うつくしく』は「美しいものを愛する子供の育成」を目指したものです。美しいものの代表のようなお花を、美しく生けて、お部屋を美しく飾り、美しさを保たせようと世話をすることは、育てたい資質を伸ばすのに有意義な活動であったと思います。

 子供たちはとても嬉しかったようで、たくさんおしゃべりしながら、とても丁寧に、真剣に生けていました。

 子供たちの学習の様子の写真を「学校生活(弥次分校)」にアップしてあります。

 是非ご覧ください。

入学説明会

 高植の本校では2月8日(月)、弥次分校では10日(水)に、本来は、この春入学予定の32人(髙植16、弥次16)の子供たちも一緒に招いて体験入学を実施する予定でしたが、緊急事態宣言下でしたので、保護者の皆様だけをお招きして資料の配付と物品販売のみ実施しました。

 学校生活がいよいよ4月から始まりますので、いいスタートを切るために心と体の準備をしておけますよう、現1年生の担任や特別支援教育コーディネーター、養護教諭の各担当からいろいろなお話をしたかったのですが、残念でした。

 ただ、お伝えしたかったことは資料に詳しく記載しましたので、よくご覧になり、入学に向けてお子様の期待がふくらみますようしっかり励ましてほしいと思います。

 新入生の保護者の皆様には就学時健診の時にもお話しし、今回の資料にも記載しましたが、『正しい箸の持ち方』がきちんとできれば『正しい鉛筆の持ち方』もできるようになります。

 指先を思いどおりに動かせれば美しい文字を書くことができるという訳です。

 今これをお読みのお宅のお子様が、もうすぐ卒業の6年生だったとしても、人生まだまだ先は長いので、今からでも正しい箸の持ち方に挑戦させてみてください。

 また、保護者の方々に特にお願いしたいと考えておりましたことが、入学後の通学を想定して『親子で一緒に歩いて登下校の練習を!』ということでした。

 雨の日も風の日も暑い日も寒い日も歩き続けることで心も体も鍛えられますので、是非自分の足で歩いて登下校して欲しいですが、そうするためには同時に、通学路に潜む各種の危険から身を守る方法も確実に身に付けておかねばならないということです。

 危ない場所はないか、傘の差し方はどうか、『こんなときどうする?』を想定しながら複数回歩いてみていろいろと教えておいていただきたいと思っています。

 ご近所に入学間近のご家庭がございましたら、是非ともよろしくお伝えください。

持久走大会

 弥次分校では昨年12月21日(月)学年別に、高植校では先月1月27日(水)~29日(金)、低・中・5・6年に分けて開催しました。

 子供たちはこの日のために業間の時間や体育の時間、朝の時間などを利用して練習に励み、その上で、自分の目標とする順位やタイムの達成に向けて、自分の弱い心に負けず、苦しみに耐え、一生懸命走りました。

 順位に関係なく、みんなよく頑張りました。

 この、大会の日だけを捉えても、子供たちは、昨日の自分より確実に成長できたことを実感したことでしょうが、大切なのは、そういう実感をもつことができたのは、その日まで頑張ってきたからです。

 それが実績、成果というなのものです。

 頑張った人は頑張った分、大きな感動を味わうことができるばかりでなく、『頑張りが大きいほど達成感も大きい』という当たり前のこともまた、実感として味わうことができるでしょう。

 持久走は、体だけでなく心も鍛えることができるとても大切な運動です。

 これはスポーツばかりでなく、日頃の通学、登下校にも同じことが言えると思います。

 雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、自分の足で頑張って通った人には体力ばかりでなく、強い精神力が備わります。

 通学距離が短い人より長い人の方が、その分、体も心も鍛えることができるという訳です。

 遠い人は毎日が大変ですが、毎日だからこそ、遠く大変なほど強い精神力が備わり自分を鍛えてくれると考えて、頑張って欲しいと思います。

 どうか、車での送迎など、お子様のせっかくの成長の機会を奪ってしまうようなことはお考えいただきたいと思います。

 祖父母の方々にもご理解いただきますようお声掛けください。

 もちろんお子様の体調が悪いときや急用の場合等は別です。

 また危険なほどの悪天候等、送迎していただかねばならない場合もあるでしょうが、雨や風の強い日の歩き方を工夫するのも生きる力を付けるのに役立つはずです。

 ご理解よろしくお願いいたします。

薬物乱用防止教室

 1月25日(月)、金剛小の学校薬剤師、竹内一剛(かずよし)先生をお招きして6年生を対象に,飲酒、喫煙、薬物乱用がもたらす心身への影響についてのご講話をいただきました。

 コロナ禍の中ですので、先生にはカウンセリング室からZoomで配信していただき、子供たちは各教室にて大型のテレビ(ディスプレイ:電子黒板)で視聴するという形で実施しました。

 20歳まで成長するはずの脳の成長が止まったり神経を溶かして細胞を壊したりなど、飲酒、喫煙、薬物乱用が健康に深刻な害を及ぼすと分かっているのに止められないのは「依存症」にかかるからで、未成年の内に始めた人ほどかかってしまいやすいということです。

 成長するにつれて行動範囲が広くなると、甘い言葉で誘惑する悪い人も近付いてきます。

 飲んでしまうと、吸ってしまうと、使ってしまうと止められなくなるのですから、「やめるのは難しいけど、始めないのは簡単」という考え方をすることと、断っていやな思いはその時だけだけど、体を壊していやな思いをするのは一生続くのだから、はっきり断ることが大切という学習もしました。

 「1回でも『乱用』」、忘れないでほしいと思います。

第3学期始業式

 令和3年1月7日(水)に始まりました。

 始業式では校長から校内放送で、子供たちに次のような話をしました。

 金剛小学校で学ぶ皆さんには、「やさしく・うつくしく・かしこく・たくましく」を、いつも意識して、大人になってからも、そういう生き方をしてほしいと思っています。

 また、「あいさつ・聞き方・そろえ方 + 約束を守る」についても、大人になってからも、それを大切にできる人でいてほしいと思っています。

 正しいことを、恥ずかしがらずにできる人になってください。悪いことなんて、恥ずかしくてできない人になってください。

 そういう世の中になるように、みなさんが頑張り続けてください。

 1月は「行き」、2月は「逃げ」、3月は「去る」と言います。

 実際に登校する日は、1月はあと15日、2月は18日、3月は6年生で18日、在校生は19日、全部で6年生には51日、在校生で52日しか残っていません。

 3学期は、本当にあっという間に過ぎていきます。うっかりしていると、すぐ終わります。うっかりしたまま、今のレベルで、まだ準備ができていないのに、一つ上の学年に、6年生は中学校に進んで、今より一段上のグループに入ったら絶対に困りますよ。
 頭も心も体も、つぎの学年に安心して進めるように、この二か月の間にしっかり成長させましょう。お正月気分を抜いて、力を合わせて、一緒に頑張っていきましょう。

 

 子供たちは私の顔も見えないのに、みんな集中してしっかり聞いていたと担任教師たちから報告を受け、大変嬉しく、そして頼もしく思いました。

 年間の学習のまとめと次の学年に向けての準備をする本当に大切な時期です。お子様の体調管理には十分気を付けてあげてください。

 よろしくお願いいたします。

第2学期終業式

 12月24日(木)が2学期の終業式でした。

 コロナ禍の中という絶対に忘れられない年の運動会は、「いつもと違うけれど、こんな年だからこそ素晴らしい運動会に!」という熱意が伝わってきてうれしかったという話と、6年で充実した修学旅行をするための5年での宿泊教室を乗り切れるよう、4年生までにいろんな学習を真面目に一生懸命頑張り、身に付けたことを日常生活に生かして成長を続けてほしいという話をしました。

 冬休みは感染予防に努めるため、移動の自粛等生活への制限が迫られ、親戚とは会えないかもしれないから家族のために貢献してくださいともお願いしました。

 お子様は家庭の中で、家族とのきずなを深める活躍をしてくれることと思います。

 期待しています。

地域学校保健委員会

 12月11日(金)午後、高植校の体育館に、学校医の桑原庸浩(つねひろ)先生、耳鼻科の相良先生、薬剤師の竹内先生、六中の薬剤師の松崎先生をお招きして開催しました。

 本年度は新型コロナウイルス感染防止対策で、保護者の方々はご案内しなかったので、一部役員さんと第六中の先生方をお招きして昼間に開催しました。

 両校の養護教諭がそれぞれの学校の健康の状況を報告した後、講演会を実施しました。

 講師は、六中の学校医の桑原奥(ふかし)先生でした。

 「感染症予防~学校でできること~」というタイトルで、インフルエンザと新型コロナについて、たくさんの資料をご準備くださってのお話でした。

 今取り組んでいる感染予防対策を、「徹底して行う」ことの大切さ、換気をしながら適正な室温と湿度を保つこと、生活習慣に気を付けること、特に、運動・睡眠・食事だけでなく、心のストレスに気を付けること、そして、免疫力を高めることなどを教えていただきました。

 昭和2年生まれの93歳で元気にしておられる先生のお話には、いっそうの説得力がありました。

 家庭でなければ、そして、学校でなければできない感染予防対策をしなければなりません。

 ご家庭と学校でしっかりと連携しながら取り組んで参りましょう。

思いやりの心を育む人権教室

 12月10日(木)3校時、5人の人権擁護委員さんにお越しいただき、5・6年生を対象に、寒い中でしたが窓を開けた体育館で、密を避けて開催していただきました。

 内容は、今いちばんの問題と言える「SNSを使うときに気を付けなければならないこと」について、『顔が見えなければ何をしてもいいの?』というタイトルのアニメを視聴して考えました。

 数人のグループに分かれて討議し、全体の前で発表するという学習でしたが、どのクラスも活発に話し合い、積極的に挙手して発表する姿に、人権擁護委員の皆さんは「金剛小の子供たちは素晴らしいですね!」と大変感心しておられました。

 『美しい歌声』も、今回は5年生も一緒でしたが、修学旅行に引き続き、ほめられました。

 真に「やさしく・うつくしく・かしこく・たくましく」育つために、学んだことを知識にとどまらせることなく、実際の生活に生かして欲しいと思います。

租税教室

 12月9日(水)、6年生を対象に「次世代を担う児童に税の意義や役割を正しく理解させる」ことを目的として県南広域本部八代地域振興局総務部から収税課と課税課のお二人にお越しいただき開催しました。

 授業では税の種類についての説明があり、集められた税金で暮らしやすい世の中がつくられているということを知ることができました。

 学校で授業を受けるのに一人毎月7万円かかり、1クラスが小学校6年間に使われる税金が1億円ということで、1億円分の札束のレプリカを見せてくださいました。

 しっかり勉強し、なりたい職業に就き、きちんと納税できる人になって欲しいと思います。

修学旅行

 先月、11月25・26日(水・木)に6年生が行ってまいりました。

 貸切の大型バス2台で高速道路を使い、熊本港から島原港までオーシャンアローで海を渡って長崎市内に到着。ホテルニュータンダで昼食後、語り部さんのお話を聞いて平和学習をしました。

 平和公園で昨年塗り替えられた平和祈念像の前で集会をして美しい歌声を響かせて平和を誓ってきました。

 その後、「さるくガイド」さんの詳しい解説付きで、如己堂、浦上天主堂、原爆落下中心地、山里小学校を巡り、原爆資料館を見学して、宿泊は世界三大夜景、百万ドルの夜景を一望できる稲佐山観光ホテル。屋上からみんなで眺めました。

 

 二日目は高速道路で佐世保に向かい、ハウステンボスを、班別行動でしっかり協力しながら、お昼ご飯も含めて目一杯楽しみました。

 佐世保和泉屋で、これまた楽しみにしていた買い物をしたら、長崎を後にし、学校に帰ってきました。

 

 担任の指導の下、規律を守り協力して行動する子供たちの姿からは事件も事故もなく過ごせることが予見できましたし、実際に二日間安心して引率できました。

 子供たちは見聞を広め、一回り大きくなって帰ってくることができたと思います。

 時期が少し遅くなった分、旅行までの間にたっぷり学習してきたことを生かし、助け合いながら立派な態度で二日間を過ごすことができた仲間たち。

 リーダーとしての力を確実に向上させ、卒業に向かう学級・学年の絆も、よりいっそう深めることができました。

 ありがとうございました。