校長室便り

2020年12月の記事一覧

第2学期終業式

 12月24日(木)が2学期の終業式でした。

 コロナ禍の中という絶対に忘れられない年の運動会は、「いつもと違うけれど、こんな年だからこそ素晴らしい運動会に!」という熱意が伝わってきてうれしかったという話と、6年で充実した修学旅行をするための5年での宿泊教室を乗り切れるよう、4年生までにいろんな学習を真面目に一生懸命頑張り、身に付けたことを日常生活に生かして成長を続けてほしいという話をしました。

 冬休みは感染予防に努めるため、移動の自粛等生活への制限が迫られ、親戚とは会えないかもしれないから家族のために貢献してくださいともお願いしました。

 お子様は家庭の中で、家族とのきずなを深める活躍をしてくれることと思います。

 期待しています。

地域学校保健委員会

 12月11日(金)午後、高植校の体育館に、学校医の桑原庸浩(つねひろ)先生、耳鼻科の相良先生、薬剤師の竹内先生、六中の薬剤師の松崎先生をお招きして開催しました。

 本年度は新型コロナウイルス感染防止対策で、保護者の方々はご案内しなかったので、一部役員さんと第六中の先生方をお招きして昼間に開催しました。

 両校の養護教諭がそれぞれの学校の健康の状況を報告した後、講演会を実施しました。

 講師は、六中の学校医の桑原奥(ふかし)先生でした。

 「感染症予防~学校でできること~」というタイトルで、インフルエンザと新型コロナについて、たくさんの資料をご準備くださってのお話でした。

 今取り組んでいる感染予防対策を、「徹底して行う」ことの大切さ、換気をしながら適正な室温と湿度を保つこと、生活習慣に気を付けること、特に、運動・睡眠・食事だけでなく、心のストレスに気を付けること、そして、免疫力を高めることなどを教えていただきました。

 昭和2年生まれの93歳で元気にしておられる先生のお話には、いっそうの説得力がありました。

 家庭でなければ、そして、学校でなければできない感染予防対策をしなければなりません。

 ご家庭と学校でしっかりと連携しながら取り組んで参りましょう。

思いやりの心を育む人権教室

 12月10日(木)3校時、5人の人権擁護委員さんにお越しいただき、5・6年生を対象に、寒い中でしたが窓を開けた体育館で、密を避けて開催していただきました。

 内容は、今いちばんの問題と言える「SNSを使うときに気を付けなければならないこと」について、『顔が見えなければ何をしてもいいの?』というタイトルのアニメを視聴して考えました。

 数人のグループに分かれて討議し、全体の前で発表するという学習でしたが、どのクラスも活発に話し合い、積極的に挙手して発表する姿に、人権擁護委員の皆さんは「金剛小の子供たちは素晴らしいですね!」と大変感心しておられました。

 『美しい歌声』も、今回は5年生も一緒でしたが、修学旅行に引き続き、ほめられました。

 真に「やさしく・うつくしく・かしこく・たくましく」育つために、学んだことを知識にとどまらせることなく、実際の生活に生かして欲しいと思います。

租税教室

 12月9日(水)、6年生を対象に「次世代を担う児童に税の意義や役割を正しく理解させる」ことを目的として県南広域本部八代地域振興局総務部から収税課と課税課のお二人にお越しいただき開催しました。

 授業では税の種類についての説明があり、集められた税金で暮らしやすい世の中がつくられているということを知ることができました。

 学校で授業を受けるのに一人毎月7万円かかり、1クラスが小学校6年間に使われる税金が1億円ということで、1億円分の札束のレプリカを見せてくださいました。

 しっかり勉強し、なりたい職業に就き、きちんと納税できる人になって欲しいと思います。

修学旅行

 先月、11月25・26日(水・木)に6年生が行ってまいりました。

 貸切の大型バス2台で高速道路を使い、熊本港から島原港までオーシャンアローで海を渡って長崎市内に到着。ホテルニュータンダで昼食後、語り部さんのお話を聞いて平和学習をしました。

 平和公園で昨年塗り替えられた平和祈念像の前で集会をして美しい歌声を響かせて平和を誓ってきました。

 その後、「さるくガイド」さんの詳しい解説付きで、如己堂、浦上天主堂、原爆落下中心地、山里小学校を巡り、原爆資料館を見学して、宿泊は世界三大夜景、百万ドルの夜景を一望できる稲佐山観光ホテル。屋上からみんなで眺めました。

 

 二日目は高速道路で佐世保に向かい、ハウステンボスを、班別行動でしっかり協力しながら、お昼ご飯も含めて目一杯楽しみました。

 佐世保和泉屋で、これまた楽しみにしていた買い物をしたら、長崎を後にし、学校に帰ってきました。

 

 担任の指導の下、規律を守り協力して行動する子供たちの姿からは事件も事故もなく過ごせることが予見できましたし、実際に二日間安心して引率できました。

 子供たちは見聞を広め、一回り大きくなって帰ってくることができたと思います。

 時期が少し遅くなった分、旅行までの間にたっぷり学習してきたことを生かし、助け合いながら立派な態度で二日間を過ごすことができた仲間たち。

 リーダーとしての力を確実に向上させ、卒業に向かう学級・学年の絆も、よりいっそう深めることができました。

 ありがとうございました。

卒業証書用紙づくり

 学校づくり協議会委員もお願いしている德澄幸治様ご夫妻に、平成7年から25年間の長きに渡ってお世話になり続けた「手漉きイ草和紙による卒業証書用紙づくり」の『最終回』を11月20日(金)に実施しました。

 そのときの様子は、取材していただいた『熊日新聞』の記事にもなりました。

 本年度も、まず16日(月)に一度お越しいただき、「九九には形がある?」「紙とは何か?」などで「『疑問符』を『感嘆符』にしよう」という講話をいただきました。

 今年の6年生の子供たちはなかなか反応がよく、いろいろな意見を出していました。

 「疑問が大きいほど謎が解けたときの感嘆符は大きい!まず、やってみること。自分で考えること。学び続けること。」という、一生もち続けて欲しい大切な考え方・視点を授かりました。

 こちらの様子は『エフエムやつしろ(かっぱFM)』で放送していただきました。

 紙漉きの歴史があり、イ草で名を馳せたこの八代に生まれ育った子供としては、この上なく誇らしい卒業証書を手にすることになります。

 しかも『自作』で、みんなで協力して、6年間の思い出をしっかりと漉き込みました。

 卒業証書授与式を楽しみにしてください。