学校だより

学校だより

皆さんに、ちょこっとお福分け(^o^)

 この夏、友人が富士登山に挑戦しました。なんと、本校の職員も挑戦しました。

 「富士は日本一の山音楽 あ~、いつか富士山に登ってみたいな~」と憧れるだけで全く実行に移しきれない私と違って、「よし、登るぞ!」とスパッと富士の山頂を目指した二人の行動力に、強い尊敬と羨望の念を感じました。
 友人からもらった写真です。日本一高い場所からの眺め期待・ワクワク

 壮麗な「雲上の世界」。もくもくとした白い雲が眼下に広がり、山麓の住宅やビルは小粒のように見えるそうです。
 2013年、世界遺産に登録された富士山。登録名は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」。有志以来、神が宿る山として敬まれてきた側面が評価されました。

 そして、富士登山といえば御来迎。
 雲上の空が次第に明るくなり、魔法のように刻々と色を変える薄明。やがて太陽が雲の上から顔を出す瞬間は極上のひと時。「運が良ければ」見られるそうです。
 8月の富士山頂の平均気温は、最低4.3℃、最高10.0℃で、真冬並の寒さになります。3776m(小学生の頃に「富士山のように3(み)7(な)7(な)6(ろー)」で覚えましたね(^^))という高所環境では高山病のリスクも発生します。
 友人は大丈夫だったそうですが、パーティの中には頭痛や吐き気、めまいを訴える人も多かったとか。
 いろいろ聞くと怖くなりますが、やっぱり一度は登ってみたい富士山。
 膝の治療を続けながら、愛犬チコちゃんにも散歩に連れて行ってもらいながら、無理せず、少しずつトレーニングをしていきたいと思っています。

みんな元気に2学期スタート!

 9月1日(金)、2学期がスタートしました。

始業式で子ども達に尋ねたところ、「あ゛~っ、私の夏休みカム・バ~ック!」と「た~いがいで学校がイイ!」が半々くらい。
 一昔前は、真っ黒に日焼けして「誰?」という子も結構数いましたが、最近の小学生は熱中症・紫外線対策もばっちり。聞けば、「夏休みのプール開放は最高でした。保護者の皆さん、ホントにありがとうございました。楽しかった-!でも、プール以外は涼しい室内で過ごすのがほとんど。家族や友だちとゆ~っくりゴロゴロと過ごしました。だって、外は暑いも~ん。」ですって。
 夏休み前には、「自分の命は自分で守る」というテーマで、子ども達とその具体的な方法について再確認する場を設けました。一人一人の自覚は勿論ですが、保護者や地域の皆さまの温かい見守りのお陰で、大きな事故や病気もなく、みんなで揃って2学期を迎えられましたこと、心より感謝申し上げます。

 「夏休みの楽しみって言えば、昔からやっぱりプール。あのわくわくを、子ども達に!」という保護者の皆さまの熱い想いで実現した夏休みのプール開放。実に4年ぶり(?)の開放でした。
 仕事帰りの疲れた身体に鞭打ち、汗だくの救命救急講習会90分を乗り越え、4名ずつ13回の開放に向けた当番決め、当日は大事な仕事を休み、コロナウィルス感染症第9波を心配しながら、これまた汗だくの炎天下プール監視2時間‥。並の努力では為し得ないことを、「子どもの笑顔のため」にと粛々と、平然と、行動を進められる保護者の様子に大きな感動を覚えました。
 姫戸小学校の全校児童は68名(1学期末現在)。プール開放に参加した児童は、のべ236名。「最高に楽しかった」「とっても気持ちよかった」「水に顔を浸けられるようになった」「泳げるようになって嬉しい」という子ども達の感想の中に、「暑い中に監視をしてくれてありがとう」「汗びっしょりで大変そうだった」「私も大きくなったらプールの監視をします」という声も多く上がっていました。
 PTA役員の方々をはじめ保護者の皆さま、誠にありがとうございました。

さぁ、夏休み!

 

「忘れもの」  高田敏子

 入道雲にのって 
 夏休みはいってしまった
 「サヨナラ」のかわりに 
 素晴らしい夕立をふりまいて

 けさ 空はまっさお
 木々の葉の一枚一枚が
 あたらしい光と
 あいさつをかわしている

 だがキミ! 夏休みよ
 もう一度 
 もどってこないかな 
 忘れものをとりにさ

 迷子のセミ 
 さびしそうな麦わら帽子
 それから ぼくの耳に
 くっついて離れない波の音

 以前、国語の教科書に載っていた詩です。
 「夏休みはこれからなのに、もう終わったって話かい!?」って言われそうですが‥‥、足音を忍ばせて、そっと
、しかし確実にやってくる8月31日。子どもの頃、大好きな夏休みが終わるのが寂しくて、あの自由気ままな日々が戻ってきてほしいと切に願った8月31日。手つかずの宿題の山に「毎日、絵日記に書くようなイベントがあるわけないだろ」と、ため息と涙が混じった独り言をつぶやいた8月31日。
 詩では、萎んでしまった積乱雲の「あちら側」に行ってしまった夏休みという親友に向かって、少年は「こちら側」に「忘れものを取りに戻ってこないかな」とお願いします。詩中での忘れものは「セミ」「麦わら帽子」と「波の音」ですが、42日間という自由気ままな時間は、これまで根気強く培ってきた「意識」「習慣」を忘れ去るには十分な時間です。
 終業式で子ども達と確認したのは、学んできた①気づき②考え③行動するという セルフコントロール を、夏休みも「やらされる」のではなく、自分から「やる!」ということ。 大切な命を守るために、生涯にわたる健康づくりの習慣を身につけるために、夢を実現するための学びを継続するために、セルフコントロール。自由気ままな時間を満喫しながらも、きちんと立ち止まって セルフコントロール。 

 ポケットからこぼれ出る「忘れもの」は多い方がいい。親友(夏休み)との思い出をポケットいっぱいに詰め込んでください。

すごい!

 姫戸小学校の卒業生である 川上 謙二 より、素晴らしい水彩画を寄贈いただきました。『小島を望む』という題名で、姫戸公園から眺める姫戸町の美しい風景を描いたものです。

 「小島のむこうに朝陽が昇り」と校歌にも歌われる小島。川上様の胸の奥にある姫戸町への親しみや愛おしさが、柔らかで爽やかな色合いの中に感じ取ることができます。時間を忘れて見とれてしまうほどです。

 川上様は、「天草謹製 﨑津Nanban」というケーキの紙器にも、水彩画で﨑津の美しい風景を描かれています。風景や昆虫等を描いた絵はがきも多数、作製されるほか、本物と見間違うような野鳥のカービングにも取り組んでいらっしゃいます。アロマで描画教室を開かれているので、私も是非教えてもらいたいなぁと思っています。

 この度は無理なお願いを申し上げて、子ども達に水彩画の筆遣いや、空や雲の描き方等のご指導をお願い致しました。大変勉強になりました。ありがとうございました。2学期の描画展の時期になりましたら、構図の取り方や立体感・奥行きの出し方、彩色など、またご指導いただけるようお願いしたいと思っております。厚かましい限りですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 この度は、ご親友の 糀本 佐戸之 のお計らいで素晴らしい御縁をいただきました。ありがとうございました。

 なお、ご寄贈の水彩画は、玄関に飾らせていただいています。みなさん、どうぞご覧になってください。すごいです。

楽しかったね、七夕集会(^o^)

ささの葉 さらさら
のきばにゆれる
お星さま きらきら
きんぎんすなご

ごしきの たんざく
わたしがかいた
お星さま きらきら
空からみてる

 7月6日(木)、姫戸町老人会の皆さまをお迎えして七夕集会を開きました。
 ご用意いただいた立派な笹竹に、吹き流しや網飾り、折り紙と、各々に願い事を書いた短冊を飾り付けました。
「家族みんなが元気に暮らせますように」
「おばあちゃんが長生きしますように」
「算数の筆算がすらすらと出来るようになる」
「25m 泳げるようになりたい」
「登校班に間に合うように早起きを頑張る」
「ケンカをせずに友だちと仲良くしたい」
「友だちが百人ほしい」
「仮面ライダーのベルトがほしい」
など、願いも多種多様・盛り沢山ですが、天の神様、どうぞお聞きくださいませ。
 1~3年生のダンス披露、糀本先生による本の読み聞かせ、合唱「たなばたさま」と大いに盛り上がりました。

 老人会の皆さまには、早朝から大きな笹竹を切って提供していただきました。毎年のことながら、青々として立派な笹竹です。ありがとうございました。

 また、7月6日(昭和47年)は「上天草大水害の日」本田様に体験に基づいた講話をしていただきました。
 突然の豪雨により各地で山津波がおこり、115人を超える死者・行方不明者を出す未曽有の被害に遭いながらも、翌日には復興作業が始まり、子ども達と先生の見事なチームワークにより間一髪で難を逃れた「牟田分校の奇跡」は、暗く沈みがちな住民にいちるの希望を与えたとのこと。みんな真剣な顔で本田さんの話に聞き入っていました。

 調理場の先生方の協力もあり、給食にもご招待することができました。 ありがとうございました。
 木口会長様波戸内事務局長様、そして1年生担任の奈々先生、お陰様で子ども達に素晴らしい体験をさせることができました。 ありがとうございました。

夏休みの楽しみって言えば、 昔からやっぱりプール☺ あのわくわくを、子ども達に!

 こんな寺尾PTA会長様の「熱い思い」で始まったプール開放プロジェクト(仮名)。コロナ禍で完全に寸断された「夏休みはプールで遊ぼう!」の「こども」の伝統。
 5類に移行された今年の夏も、依然としてプール開放を見送る学校がほとんどです。その理由として、

〇新型コロナウィルス感染症第9波が始まる可能性
〇PTAの責任で、PTAがプールを開放する困難さ
〇保護者全員で、順番にプール監視にあたる苦労
〇プールを開放するには4人以上の監視員が必要
〇4人の内の1人は救急救命講習会の受講が必要
〇その救命救急講習会は90分みっちり汗だく講習
〇仕事で疲れているのに、命を救う真剣な講習会
〇監視は、仕事を休んで、平日の昼間
〇うだるような暑さと闘い、元気すぎる子どもを監視

などが挙げられます。 そりゃぁそうです。
 でも、「こども」の夏休みの思い出といえば、「青い空」と「アイスキャンデー」、「打ち上げ花火」、「ハンコ欲しさのラジオ体操」、「だんだんと書く材料がなくなる絵日記」、そして、「ビート板を積み重ねた船で、友達と落としあったプールの塩素のにおい」‥が定番!? やっぱり「こども」の夏休みにプールは欠かせません。
 そんな「こども」の伝統を取り戻そうと立ち上がった姫戸小の保護者の皆さま。もっと反対意見が出るのかなぁと思っていましたが、それも全くなく。
 気合十分に6月27日の第1回救急救命講習90分コースに参加されました。このあと第2回7/4、第3回7/5と講習会は続きます。 うちの保護者はすごい。
 子ども達には、そんな姿をしっかり目に焼きつけてほしいと思います。 本当にありがとうございます。 そして、5年生の松本柊斗さん、山口葵さんのお父さん方から、立派なプールカードをいただきました。手作りでカッコいいカードです。 ありがとうございました。

高倉教育長先生、お疲れさまでした

 上天草市教育長、高倉利孝先生が6月いっぱいで勇退されました。写真は6月26日、公務最後の学校訪問である姫戸中学校の経営訪問で撮らせていただきました。
 中学校の窪田有紀先生が広用紙に書かれた「感謝」の文字。生徒達や職員みんなからの深い感謝の想いが込められています。
 1、2年生もベランダに出て、別れを惜しんでいます。私たち姫小職員もお見送りをさせていただきました。
 子どもや保護者、地域に真摯に向き合う教師としての在り方と信念を厳しく貫かれ、思いやり深く、周囲を笑顔にする温かいユーモア、そして誰よりも子ども達を愛された高倉教育長先生。 ありがとうございました。

濱﨑先生ん家のシャリちゃん

 今週に入って、登校時の正門は大賑わい。かわいい白豆柴のシャリちゃん♂が子ども達を出迎えてくれます。

 濱﨑先生ん家の新しい家族です。炊きたての白ご飯のようにホワホワな様子から名付けられたと聞きました。表情がなんとも愛らしくて、抱きしめたくなりますね。かわゆい。

お見事!曲独楽(キョクゴマ)

 2月の昔遊び体験教室に引き続き、お忙しい中に、またまた山下様ご夫妻においでいただき、コマ回しの妙技を見せていただきました。ありがとうございましたm(_ _)m。
 目の前にずらっと並べられた珍しいコマの数々。子ども達の顔よりずっと大きいコマ、親指の先くらいの小さいコマ、平たいコマ、ずんぐりのコマ、色鮮やかな珍しいコマなど、いろんな種類のコマをご紹介いただきました。
 糸の上を綱渡りのように移動したり、日本刀の刃渡りをしたり、、扇子の上でバランスを取ったり‥、神業とも思える「曲独楽(キョクゴマ)に子ども達も職員も、ただただ息をのみました。
 独楽には「ひねりゴマ」や「投げゴマ」「ぶちゴマ」「手よりゴマ」「曲ゴマ」「糸巻きゴマ」「ちょんかけゴマ」「逆立ちゴマ」などいろいろな種類があるそうです。近頃は運動場でコマ回しをしている子どもは見かけなくなりましたが、1999年に発売されたベイブレードは、一大ブームになりましたね(息子達もハマっていました)

 もういくつねるとお正月♪
 お正月には 凧あげて
 こまをまわして 遊びましょう
 はやくこいこいお正月♫ 瀧廉太郎「お正月」

にもあるように、コマ回しは正月の風物詩。小学生の頃は、木の塊の胴体に金属の釘を突き刺しただけのコマを駄菓子屋で買って、これを互いにたたきつけ合い、相手のコマをかち割る遊びをよくしていました。なかには釘の先端をトンカチで叩いて鋭くした「包丁ゴマ」を自作して連戦連勝する強者もいました。浩ちゃん、留ちゃんのコマ、強かったよね。元気ですか?
 独楽はまっすぐと芯が通って回り続けることから、「物事が円滑に回る」「お金が回る」といった縁起物として考えられ、お正月遊びとして親しまれるようになったようです。また、一人で立って回ることから「子どもが早く独り立ちできますように」という願いや「世の中がうまく回りますように」といった意味が込められているとも言われています。
 久しぶりにヒモ(私たちはヨマと言っていたような‥)を巻いて投げてみましたが、全く回らない‥。悔しいので、こそっと練習します。

3秒型!?

 天草高校科学部ホタル班の生徒さんが、ホタルが一度光ってからもう一度光るまでの「発光周期」を調べ、河浦町のゲンジボタルの発光周期が九州では数少ない「3秒型」であることを確認。研究成果は高く評価され、国際科学アイデアコンテストで最上位の賞を受賞し、7月に日本代表としてシンガポールで発表することになりました。スゴい(^o^)

 ホタルの発光は求愛行動だといわれ、雄は川の上空を飛び回りながら発光し、川辺の草などに止まって発光している雌を探すそうです。東日本は4秒型、九州を含む西日本は2秒型が主流だといわれる発光周期ですが、3秒型は天草のほか山鹿市と佐賀県小城市で確認されているとのこと。

 ところで、ほ ほ ほーたるこい♪ と歌われる日本の童謡「ほたるこい」。わらべ歌的な起源で、作曲者、作詞者ともに不明。地方によって様々な歌詞があるようです。

ほ ほ ほーたるこい♪

ほたるのおとさん かねもちだ
どうりでおしりが ぴかぴかだ

ほ ほ やまみちこい
ひるまはくさばの つゆのかげ
よるはぼんぼん たかじょうちん
天ぢく(空)あがりしたれば
つんばくら(燕)にさらわれべ

 ホタルは、きれいな水が無いと生きられません。成虫してからは何も食べず、水だけですごします。ホタルの生涯の中できれいに光り輝くのは、ほんの2週間ばかり。その僅かな期間で、僅かなチャンスをものにして、次の世代へと命をつなげていく。これまでの自分の人生を顧みながら「悔いのないよう全力で生きなさい」「一生懸命にひかりなさい」と、先人のホタルを思う気持ちが、しみじみとうかがえますね。

 

 先日、ちょっと蒸し暑く、風のない夕方。二間戸の小川にホタル探しに出かけました。
 すると、川向こうに二匹のホタル。2本の淡い光の線をひいて、寄り添いながら飛んでいます。ぼんやりと眺めているうち、母がまだ生きていた頃、庭に迷い込んだ蛍のことを思い出していました。
 「こっちの水は甘いよ♪」と歌い始める母、泡だらけのスポンジを持った妻、風呂上がりでトランクス一枚の長男。よほど慌てていたのか片足だけ裸足の次男は「姉ちゃんに見せてあげたい(当時は高校生で寮生活)」とか言っていました。
 その時期、高校、中学、小学校と運動会が続き、部活の試合もあって、一息もつけない程の慌ただしさ。週末に疲れ倍増っ汗・焦るの生活に、家族みんながイライラしていた最中でしたので、この「蛍効果」は絶大でした。蛍を指にとまらせながら「こんな時間が大切。」と母がぽつり‥
 蛍火の 今宵の闇の 美しき(高浜虚子) 

 週末は、娘の結婚式です