校長室だより

校長室だより

「夢」を支える

 5月21日(日)体育大会早朝の写真です。
 まだ誰もいない校庭で、ただ黙々とラインカーを押す斉藤俊輔先生
 すでに汗びっしょりになりながら、でも何故か愉しげ。朝陽と万国旗がよく似合う男。気づかれないように、こそっと撮りました。
 今年の小中合同体育大会は、我々小学校が担当。計画立案、連絡調整、全体指導、プログラム編成、当日の運営・進行等、全てが体育主任である斉藤先生の肩に掛かっています。
 「家族と一緒にお弁当を食べたい」という子どもの一言がきっかけとなった三年ぶりの一日開催。それに伴うプログラムと種目内容の大幅修正。テント等の会場設営の再検討。僅か2週間あまりの練習期間。加えて連日の暑さ‥。
体育主任として正に多忙を極め、神経を磨り減らす一ヶ月だったと思います。
 しかし、不平を口にすることもなく、苦労を嘆くわけでもなく、斉藤先生のスタンスは、常に写真の通りでした。
 体育大会における、我々の役割は、①主体的な行動と自律的な態度を育む、②体育学習の向上を図る、③協力する心を養う、④小・中・保護者・地域との連携を深める、という目的を達成し、「夢を持つ(こんな姿を目指す)」「挑戦する(これを頑張る)」「達成感と感動を感じる(みんなで頑張ってよかった)」という3つの段階を、子ども達一人一人に「実体験」させること。 そのために、出入りを熟考した最適なプログラムを立てる、熱中症対策を図り限られた時間で効果的な練習内容を吟味する、全職員で共有できるように説明を工夫する、粛々と準備する、粛々とラインを引く、休日も草を刈る、雨で消えたラインをまた引く‥といったスタンスを斉藤先生は決して崩さず、地道に、根気強く、子どもの「夢」を支えてくれました。    

「夢」に向かって挑戦し、感動を共有する姫っ子の育成

 姫戸小学校の学校教育目標です。目標の達成に向けて、「学校は子どもの夢をともに育み、拡げ、支える場所である」という基本理念のもと、
 1、全職員が持ち味を生かし、同じ方向を向いて協働する
 2、人権・道徳教育を充実し、自分の長所を言える児童を育成する
 3、「熊本の学び」を確実に展開し、一人一人に確かな学力をつける
 4、小さな情報も共有し、相談・連絡・協力し合う職員集団をつくる
 5、「よい環境は、よい心を育てる」 よい環境で子どもを育てる
の5項目を、全職員一丸となって推進してまいります。
 斉藤先生が示してくれたスタンスを全職員で共有し、子ども達一人一人の「夢」をしっかり支えていきたいと思います。

頑張ったね!最高の体育大会でした!

 令和5年5月21日(日)、快晴。

 保護者、地域、来賓の皆様の温かい声援のもと、姫戸小中学校合同体育大会を盛大に開催することができました。
 「学校で、家族とお弁当を食べてみたい。」という子どもの声に、保護者の皆様のご協力を得て、実に三年ぶりの一日開催としました。早朝からのお弁当の準備、テント張り、会場設営等、誠にありがとうございました。 
 思えば、2020年からのコロナ禍で小学校1~4年生にとっては初めての一日開催。炎天下に終日運動場というのも初体験ですので、水分(塩分)補給、体調管理など熱中症対策は練習時より十分に図ってきましたが、とても心配しました。閉会式後に子ども達に感想を聞くと、
「のどがかわく前に、こまめに水を飲んだから大丈夫。」
「ダンスが上手にできた。いっぱい練習してよかった。」
「家族とみんなでお弁当を食べて楽しかった。」
「リレーで追い越されて悔しかった。もっと速くなりたい。」
等々、元気いっぱいに答えてくれました。 安心しました(^_^)

 1年生の畑中さん坂本さん。「はじめの言葉」の「大好きな人に囲まれて幸せです。」の言葉に、保護者の皆様、地域の皆様、来賓の皆様、我々職員も、一部の多感な中学生も、うるうる(T-T)となりました。入学してまだ一ヶ月半なのに、たくさんの人の前で緊張したでしょうに、とっても上手でした!

 赤団団長寺尾さん、白団団長川本さんを先頭に「自分で気づいて動く」「体育大会を思いっきり楽しむ」を、みんなで意識して行動することができました。大会スローガン「挑戦・団結・感動」は十分に達成できたようです。

 小中合同開催の最大のメリットは、「中学生の行動を直に見て学ぶこと」ができるところ。今年も様々な場面で、中学生一人一人の「主体性」「責任感」に感心するとともに、このような先輩達が卒業生にいることを誇りに思いました。
 短距離や中距離の走り方、バトンの渡し方・受け方、バトンゾーンの使い方といった技術的なことから、体育大会を自分たちのイベントと捉え、必要なものを自主的に準備する、競技や演技に全力で取り組む、頑張っている人を懸命に応援する、そして肩を抱き合ってみんなで楽しむ。そんな意識の持ち様まで、小学生にとっては大きな学びであり、憧れを伴った目標となりました。

 代々引き継ぐ「姫っ子ソーラン」も、その「憧れ」の一つ。4年生になってソーラン節を踊るのを楽しみにしている子も多いようです。中学生の兄姉や従兄弟に、家で猛特訓を受けるのも恒例だとか‥。 
 この春、中学校を卒業した高校1年生もたくさん応援に来てくれました。筋肉番付パワーフラッグに出場したそうな様子でした。OB(OG)対決を恒例種目にするのも面白そうですね。

 保育園の年長さんも参加してくれました。打ち合わせで「長い距離で大丈夫です。園児たち、かけっこ大得意ですよ。」という担任の先生の言葉通り、みんなビューンとスゴイ走りでした。フォームも綺麗で脚の回転も速く、数年後の部会陸上記録会が楽しみです。 たった2週間の練習期間で大変だったと思いますが、子ども達から「頑張った」という達成感と大きな成長を感じました。この気持ちを次の教育活動に生かしていこうと思います。ありがとうございました。

ご入学おめでとうございます

 令和5年4月11日(火)、元気いっぱい、ぴっかぴかの新1年生7人が姫戸小学校に入学しました。 挨拶も上手、返事も上手、笑顔がとびっきり可愛い7人です。
 お兄さん、お姉さん達も、先生達も、みんなで首を長~くして待っていました花丸お祝い

 校長式辞の一部をご紹介します。
 ---学校は、勉強をたくさんして、遊びや運動をたくさんして、たくさんの友達と笑ったり、がんばったり、ときには失敗したりしながら、大きく成長するところです。失敗してもいいんですよ。「失敗は、成功のもと」と言います。しっかり反省して、考えればいいんです。安心して、失敗してください。
 今日、登校して気づきましたか? くつ箱にも、教室の机にも、椅子にも、道具を入れる棚にも、あなたたち一人一人の大切な名前が書いてあります。それは、
「この教室が、この机が、毎日、あなたを待っていますよ。」
「ここに、あなたの居場所が、きちんと用意されていますよ。」という意味です。
 おうちだけじゃなく、この姫戸小学校にもあなたの「居場所」があります。あたたかい居場所で、のびのびと、自分らしく、がんばってください。
 保護者の皆さま、これから六年間、大切なお子様をしっかりとお預かりいたします。一人一人に、安心できる、確かな居場所のある学校づくりに向けて、担任はもとより、全職員が一丸となり、精一杯、努力する覚悟でございます。お子様のことで、ご心配なことがございましたら、すぐにご連絡ください。
 今日から始まる六年間の小学校生活が、実り多いものになりますよう、手に手を取り合って、一緒に努力していきましょう。---

 入学して2週間ちょっと。保護者や地域の皆さま、そして、ここまで一生懸命にご指導をいただいた保育園の先生方のお陰で、一日一日の学校生活を元気に逞しく過ごしている新1年生7人です。姫戸小学校校歌も、ラジオ体操も、とっても上手になりました。担任の山下奈々先生も、毎朝早くからニコニコ笑顔で跳び回っておられます。今後も変わらぬ見守りをいただきますようお願いいたします。

よろしくお願いしますm(_ _)m

『夢』に向かって挑戦し感動を共有する姫っ子の育成姫戸小学校教育目標)の実現に向けて、職員一丸となって努力します。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 校 長  坂田 3年目
 教 頭  藤本(宇城教育事務所より)
教務理科 池田 6年目
1年担任  山下(本渡北小より)
2年担任  栗﨑 2年目
3年担任  鬼塚(新規採用)
4年担任  斉藤 3年目
5年担任  梅田(本渡東小より)
6年担任  濱﨑 3年目
わくわく学級担任  小野 4年目
養護教諭 中島 2年目
事務職員 井上(御所浦中より)

栄養教諭  花田 2年目
学校用務員 山中 2年目
学習支援員 糀本 再任用
特支補助  池上 3年目
給食技師  植里 再任用
給食技師 山本(大矢野中より)

調理員   吉澤 5年目
調理員   山内(龍ヶ岳小より)
調理員(代替) 平岡
外国語科学習支援員 濱本
英会話講師 リリィ先生 アントニー先生
学校司書  大川 

 

さぁ、スタート!

 この時季の山々を眺めるのが一番好きです。モコモコと若葉が萌え、生き生きとした春の息吹を感じます。始業式で対面した子どもたちの、新たな学年に向かうキラキラとした瞳に、その「新緑」のまばゆさを感じました。呼応して「この子どもたちのために、我々も頑張るぞ」という職員全員の気迫がうかがえました。

 4月10日(月)快晴。姫戸小学校が、令和5年度の新たな目標や夢に向かって、子どもたちも、職員も、一斉にスタートをきりました。校長挨拶では、進級のお祝いと新学年における期待を述べるとともに、子どもたちに次のような話をしました。

 ①姫っ子合言葉「夢 もっと挑戦 より感動」: 学校は、子どもの夢を「ともに育み」「拡げ」「支える」場所である。あなた達は家族や地域からの大切な預かりもの。教師の責務は、家族や地域と、密に連携して、あなた達の「よいところ」「更に伸びていくところ」を見つけ、気づかせ、拡げていくことにある。一緒に小さくても地道な挑戦を積み重ね、「やった-!」「できた!」と感動を分かち合い、夢に向かって一歩一歩進んでいこう。

 ②4つのあたりまえを大切にしよう: あいさつ(人としての基本)、あつまり(時間を守る)、あとしまつ(次に使う人のために)、ありがとう(感謝の気持ちを言葉に)の「4つのあたりまえ」を、姫戸小のみんなで大切にして行動しよう。この意識・行動の一つ一つが「明日の自分」を、そして「好きな自分」を創ります。

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけも5月8日に、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行します。制限されていた保護者や地域の皆様との連携も、感染対策をしながらコロナ前の状況に戻していけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。