学校だより

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湯島観光ガイド体験に行ってきました!

 3月14日(火)、天草四郎観光協会杉本さん池田さん(陽向さんママ)の企画による「小中学生を対象とした観光ガイド体験」に参加させていただき、5年生全員湯島に行ってきました。
 姫戸小からマイクロバスで30分、鳩之釜港でカッコいいチャーター船に乗り込み、光る海を眺めながら30分の快適なシークルーズ。そして到着したのは、湯島。藍色の有明海のほぼ中心にポツリと浮かぶ周囲4キロメートルの島。
 上陸すると早速、人懐っこい猫たちが出迎えてくれました。港のかわいい看板には「湯島はネコがいっぱい。でもノラ猫のいない島。島民みんなでネコにエサをやるオカシナ島です。」とあり、確かに痩せていかにも元気がないといった猫は見かけません(午後から出会う湯島小の3匹のネコちゃんは、丸々として大きかった!)。
 290人の人たちと200匹の猫たちがのんびりと暮らす島には、島原の乱にまつわる史跡や恋に効くパワースポット、新鮮な魚介をいただける飲食店など魅力がいっぱい。素敵な島暮らしが人気を呼び、近年は「猫の島」の愛称でも知られ、「恋する灯台」湯島灯台や、「ハートの木」など恋人たちの聖地としても人気です。
 渡辺区長さんじきじきに、歴史浪漫と「湯島愛」に満ちたガイドをしていただきました。まず見物したのは、島民に「あこうさま」と親しまれ、防風林として島を守って来たアコウの大木。中でも港の近くにある大きなハートのアコウ樹は樹齢百年を超え、カップルが一緒に写真を撮ると幸せになれるパワースポットとか‥。
 「ガイド猫」と一緒に細い坂道を登り切ると、そこには湯島灯台。大正時代に建てられた当時のレトロな姿を保ったまま、島原湾、湯島瀬戸を往来する船を見守る姿は深い歴史を感じさせます。灯台に向かう小道にも、真っ白な灯台の側面にも、かわいい猫の足跡が‥。ここで結婚式を挙げたカップルもおり、蒼空と碧海に挟まれた、まさに絶景でメルヘンな「恋する灯台」。すごいです。ちなみにガイド猫は、灯台までしかついてきてくれません。更に山を登る私達を「ニャー」と見送ってくれました。
 でっかい「湯島大根」畑や、ハウス内を埋め尽くす「かすみ草」畑を眺めながら到着したのは、山頂にある峯公園。普賢岳が迫り来るような絶景から視線を落とすと、公園の中央に切支丹信者の墓と思われるカマボコ型や平型の墓碑があります。切支丹文化との関わりが深かったことがうかがえます。 
 次は、湯島大根掘り体験。渡辺区長さんの「掘った大根は持って帰っていいよ」の一言に、俄然張り切る5年生諸君&引率教員。ある者は肩に担いで、ある者はリュックサックに入れ込んで、相当数の湯島大根をいただきました。ありがとうございました。
 次に訪れたのは湯島諏訪神社。長崎諏訪大社から分霊奉祀された湯島で唯一の神社です。天草・島原の乱で鍛冶職人が刀や槍などの武器をつくる際に使用した鍛冶水盤が残されています。桜の時季は、境内で賑やかな花見が催されるということでした。
 お待ちかねの昼食は、日の出荘さんの豪華な海鮮料理。今朝まで泳いでいたという鯛のおさしみ、フライ、お煮付け、ワカメのしゃぶしゃぶ、海鮮丼、茶碗蒸し、デザートなどなど、「スゴーイ!」「美味しーい!」の大合唱。日の出荘さん、お世話になりました。ごちそうさまでしたm(_ _)m。
 午後からは、これもお待ちかねの「湯島小児童との交流会」。まるっきしの初対面でしたが、そこは無邪気な子供同士。あっという間に友達になって、自己紹介やゲームをして楽しみました。次回は姫戸で待ってますねー。また一緒に遊ぼうねー。校長先生は、こそっと校舎の案内をしていただきました(ゴメンね)。校長室の歴代校長の写真には、金子教頭先生のお父様の写真もありました。優しい目元がそっくり。「この部屋が自慢です!」という江﨑校長先生のご案内で入ったのは2Fの会議室。カーテンを開けるとドドーンと島原半島。
すごい絶景。こんな部屋で会議してたら、ものスゴーいアイデアが出るかも‥。
江﨑校長先生をはじめ湯島小中学校の先生方、大変お世話になりました。ありがとうございました。
 別れを惜しみながら、船の待つ港へ。「もう帰るんですか。」「まだいたいな。」と子ども達。校長先生も、そんな気持ちでした‥。
 すると、船着き場に大きなかすみ草の花束。峯公園への途中で出会ったかすみ草農家の方からのお土産だとか。うわぁー。なんて素晴らしい方々。区長さんをはじめ、島の方々の包み込むような優しさと懐の深さに、ただただ感謝しました。
 聞くところによると、湯島はかすみ草の栽培が盛んで、質の良いかすみ草で純白のミニブーケや着色したドライフラワーを使った可愛いオリジナル雑貨のアロマワックスバーが作れるそうです。楽しそう。
 また、リアルな漁船を貸し切り、島周囲をクルージングしながら夕日が綺麗に見えるベストポイントに案内してもらえるサンセットクルーズや、生で食べると梨のような甘みがある湯島大根収穫体験(重さ約2㎏、湯島で育てるとなぜこうなるかはいまだに解明できておらず)、遊漁船のプロ漁師の案内で行く本格的な釣り体験、熟練アジンガーが丁寧に指導・案内する本格派堤防釣り体験、キャットケアスペシャリストやペットセーバーなど猫関連の資格を持つスペシャリストによる島ネコ特別ガイドなど‥、まだまだお楽しみ満載の湯島でした。
 帰りもカッコいいチャーター船でびゅーん。お友達になったケーブルテレビのカメラマンさんと一緒に、白い波しぶきを見つめる子ども達。機材をひょいと担いで、いつもニコニコ顔で同行してもらいました。猫好きの優しいお兄さんだったね。そのうちに編集した「湯島体験ガイドDVD」をいただけるそうです。楽しみ。
 ハシャギ疲れたのか、帰りのバスはむにゃむにゃ眠たそう。かすみ草に囲まれながら寝てる子も。楽しかったね。たくさんの思い出ができました。
 池田さんをはじめ、お世話いただいた皆さま、ホントにありがとうございました。子ども達、今まで以上に「ふるさと上天草」が好きになったようです。「夏休みは湯島に行って、魚釣りするぞー」「お母さんに、あの絶景を見せてあげたい」「湯島小の友達に、また会いたいな」と、今後の楽しい予定も増えた様子。さすが魅力がいっぱい、「ナナメ上」上天草