学校生活
佐伊津っ子体験活動デー
10月14日(水)、5年生が「佐伊津っ子体験デー」を行いました。
この活動は、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策により中止となった集団宿泊教室の代替活動として、担任が企画したものです。普段の学校生活ではできないことを体験することで、子供たちの心と体を育む目的で、学校で実施しました。
1・2時間目は、天草青年の家から2人のスタッフの方をお招きし、「焼き杉アート」を製作しました。
杉板をバーナーで焼き、たわしなどで磨いて板の光沢を出します。バーナーを初めて使う子供もいたようですが、熱風と戦いながら上手に焼いていました。
その後、思い思いの色つけや飾り付けをし、自分だけの「焼き杉アート」を完成させました。
3時間目は、引き続き天草青年の家のスタッフの方に教えていただきながら、「ボッチャ」のボールを使って「ペタンク」を行いました。
ルールもやり方も簡単ですが、なかなか奥が深いスポーツで、子供たちは回数を重ねる毎に上手に作戦を立てるようになっていました。
ちなみに、「ペタンク」は、木製の目標球に、金属製のボールを投げ合い、より近づけることによって得点を競うゲームです。今回は子供たちバージョンです。
天草青年の家のスタッフの方には、朝早くから3時間、大変お世話になりました。
4時間目は、天草市の「お魚教室」という取組を活用して、天草市水産振興課の方を講師にお招きし、天草市の養殖業について出前授業を行ってくださいました。社会の教科書にも養殖業についての学習があります。身近なところでどんな養殖が行われているのか、興味深く話を伺うことができました。
その日の給食には、天草の海で育てられたぶりの照り焼きが出ました。結構大きな切り身でした。「今までの魚のおかずの中で一番おいしい」と感激して、食べている子がいました。
午後からは、明瀨海岸の清掃ボランティアを行いました。地域に貢献するという意識を持って、活動をすることはとても有意義な活動です。
ぱっと見た目にはきれいな海岸ですが、全員で30分ほどゴミ拾いをすると、不燃ゴミがたくさん集まりました。
集めたゴミは県漁業課の方が回収してくださいました。写真が小さいのですが、たくさんのゴミを集めました。
一日頑張った子供たちにボランティア活動の最後に、磯遊びのご褒美です。小魚を捕ったり、石投げをしたり、とっても楽しそうでした。
「先生の話を聞くと、(焼き杉では)普通の木は長持ちしなくて、炭っぽいやつは、長持ちするのを初めて知りました。」
「初めてペタンクをやりました。最初にしたらおもしろかったです。2回目は、みんなで協力したので勝ちました。3回目は負けそうになっていたけど、みんなで考えたり、協力したりして勝てたのでよかったです。」
「ぼくは、お魚のことについて全然知らなかったけれど、たくさんのお魚についていっぱい分かりました。まだまだたくさん知らないことがあるので、もっとたくさんお魚のことを知りたいです。」
「ごみひろいをしてみると、あぶない物や大きい物や予想してなかったものまでありました。これからちょっとずつごみをひろって、きれいな海にしようと思いました。」
これらは子供たちの感想(抜粋)です。
今回様々な方のお世話になり、一日充実した活動を行うことができました。従来であればできた活動が、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策によりできないものもありますが、工夫次第で充実した活動を行うことができます。
子供たちにとっても心に残る活動になったのではないでしょうか。
およそ10年前、新型インフルエンザが流行したとき、以前私のいた学校でも集団宿泊教室が中止となりました。代わりにバスでの見学旅行(熊本市まで「コカコーラ」の工場見学に行きました)を行いました。それも今はよい思い出になっています。
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 荒木 明美
運用担当者 教頭 上田 正悟