学校だより

2023年6月の記事一覧

濱﨑先生ん家のシャリちゃん

 今週に入って、登校時の正門は大賑わい。かわいい白豆柴のシャリちゃん♂が子ども達を出迎えてくれます。

 濱﨑先生ん家の新しい家族です。炊きたての白ご飯のようにホワホワな様子から名付けられたと聞きました。表情がなんとも愛らしくて、抱きしめたくなりますね。かわゆい。

お見事!曲独楽(キョクゴマ)

 2月の昔遊び体験教室に引き続き、お忙しい中に、またまた山下様ご夫妻においでいただき、コマ回しの妙技を見せていただきました。ありがとうございましたm(_ _)m。
 目の前にずらっと並べられた珍しいコマの数々。子ども達の顔よりずっと大きいコマ、親指の先くらいの小さいコマ、平たいコマ、ずんぐりのコマ、色鮮やかな珍しいコマなど、いろんな種類のコマをご紹介いただきました。
 糸の上を綱渡りのように移動したり、日本刀の刃渡りをしたり、、扇子の上でバランスを取ったり‥、神業とも思える「曲独楽(キョクゴマ)に子ども達も職員も、ただただ息をのみました。
 独楽には「ひねりゴマ」や「投げゴマ」「ぶちゴマ」「手よりゴマ」「曲ゴマ」「糸巻きゴマ」「ちょんかけゴマ」「逆立ちゴマ」などいろいろな種類があるそうです。近頃は運動場でコマ回しをしている子どもは見かけなくなりましたが、1999年に発売されたベイブレードは、一大ブームになりましたね(息子達もハマっていました)

 もういくつねるとお正月♪
 お正月には 凧あげて
 こまをまわして 遊びましょう
 はやくこいこいお正月♫ 瀧廉太郎「お正月」

にもあるように、コマ回しは正月の風物詩。小学生の頃は、木の塊の胴体に金属の釘を突き刺しただけのコマを駄菓子屋で買って、これを互いにたたきつけ合い、相手のコマをかち割る遊びをよくしていました。なかには釘の先端をトンカチで叩いて鋭くした「包丁ゴマ」を自作して連戦連勝する強者もいました。浩ちゃん、留ちゃんのコマ、強かったよね。元気ですか?
 独楽はまっすぐと芯が通って回り続けることから、「物事が円滑に回る」「お金が回る」といった縁起物として考えられ、お正月遊びとして親しまれるようになったようです。また、一人で立って回ることから「子どもが早く独り立ちできますように」という願いや「世の中がうまく回りますように」といった意味が込められているとも言われています。
 久しぶりにヒモ(私たちはヨマと言っていたような‥)を巻いて投げてみましたが、全く回らない‥。悔しいので、こそっと練習します。

3秒型!?

 天草高校科学部ホタル班の生徒さんが、ホタルが一度光ってからもう一度光るまでの「発光周期」を調べ、河浦町のゲンジボタルの発光周期が九州では数少ない「3秒型」であることを確認。研究成果は高く評価され、国際科学アイデアコンテストで最上位の賞を受賞し、7月に日本代表としてシンガポールで発表することになりました。スゴい(^o^)

 ホタルの発光は求愛行動だといわれ、雄は川の上空を飛び回りながら発光し、川辺の草などに止まって発光している雌を探すそうです。東日本は4秒型、九州を含む西日本は2秒型が主流だといわれる発光周期ですが、3秒型は天草のほか山鹿市と佐賀県小城市で確認されているとのこと。

 ところで、ほ ほ ほーたるこい♪ と歌われる日本の童謡「ほたるこい」。わらべ歌的な起源で、作曲者、作詞者ともに不明。地方によって様々な歌詞があるようです。

ほ ほ ほーたるこい♪

ほたるのおとさん かねもちだ
どうりでおしりが ぴかぴかだ

ほ ほ やまみちこい
ひるまはくさばの つゆのかげ
よるはぼんぼん たかじょうちん
天ぢく(空)あがりしたれば
つんばくら(燕)にさらわれべ

 ホタルは、きれいな水が無いと生きられません。成虫してからは何も食べず、水だけですごします。ホタルの生涯の中できれいに光り輝くのは、ほんの2週間ばかり。その僅かな期間で、僅かなチャンスをものにして、次の世代へと命をつなげていく。これまでの自分の人生を顧みながら「悔いのないよう全力で生きなさい」「一生懸命にひかりなさい」と、先人のホタルを思う気持ちが、しみじみとうかがえますね。

 

 先日、ちょっと蒸し暑く、風のない夕方。二間戸の小川にホタル探しに出かけました。
 すると、川向こうに二匹のホタル。2本の淡い光の線をひいて、寄り添いながら飛んでいます。ぼんやりと眺めているうち、母がまだ生きていた頃、庭に迷い込んだ蛍のことを思い出していました。
 「こっちの水は甘いよ♪」と歌い始める母、泡だらけのスポンジを持った妻、風呂上がりでトランクス一枚の長男。よほど慌てていたのか片足だけ裸足の次男は「姉ちゃんに見せてあげたい(当時は高校生で寮生活)」とか言っていました。
 その時期、高校、中学、小学校と運動会が続き、部活の試合もあって、一息もつけない程の慌ただしさ。週末に疲れ倍増っ汗・焦るの生活に、家族みんながイライラしていた最中でしたので、この「蛍効果」は絶大でした。蛍を指にとまらせながら「こんな時間が大切。」と母がぽつり‥
 蛍火の 今宵の闇の 美しき(高浜虚子) 

 週末は、娘の結婚式です

 

Self-control

 姫戸小学校は、熊本県及び上天草市教育委員会より令和5・6年度「生きる力を育む歯・口の健康づくり」研究指定を受け、生涯にわたる健康づくりの源である「望ましい生活習慣」につながる歯・口の健康づくりについて研究を進め、子どもの生きる力の育成を図ります。

令和5年度姫戸小学校の研究主題を、
求めて学び、粘り強く実践する児童の育成
~生きる力を育む歯と口の健康づくりを通して~

と掲げ、推進案の概要として大きく次の三点を設定しました。
1、自分の歯と口がどんな状況なのかを詳しく知る、具体的な改善の方法を知る、改善への取組を自分の意志で始め、継続するという「セルフコントロール能力」を育成する。
2、全校で取り組む主な内容として、①歯と口を含めた健康づくりと望ましい生活習慣の定着、②家族や友達、地域の方との良好な関係を基盤とした自己肯定感の向上、③未来を切り拓く学力の向上(やらされるのではなく、自分で求めて学ぶ)を設定し、手立てを明確にして五者(児童、学校、家庭、地域、行政)が連携しながら楽しんで研究を推進する。
3、「自分をもっと好きになる」「姫戸町を、上天草を、もっと好きになる」ことを本研究の究極の目的とする。   

 大切なのは、「やらされる」のではなく、課題解決に向けて「自分からやる」児童を育成すること。つまりは、「セルフコントロール能力」の育成にあります。
 6月6日の校長人権講話では、

なぜするの?(目的に気づく) 気づき

自分はどう?(理想の自分) 考え

これからどうするの?(対策) 行動する

という思考段階を示し、健康づくり、学習、良好な友人関係づくり等で、それぞれ具体的にどんなセルフコントロールが求められるのかを説明しました。 5年生の寺中さんが、丁寧に水かけを行っている様子を紹介し、寺中さんの「元気に大きくな~れという気持ちで、水かけをしています。」「必要だと思うから、ずっと続けていきます。」という考えや行動そのものが、私たち姫戸小学校が目指すセルフコントロールであると話しました。
 毎朝、正門に立たれる斉藤先生梅田先生。登校指導でゴミ拾いをされる二間戸の本田さん。その「気づき」と「考え」についても紹介させていただきました。

人権の花運動

 5月31日(水)、たくさんのお客様をお迎えして「人権の花運動」伝達式を執り行いました。子ども達に向けて、次のように話しました。

 今日は、校長先生が大好きな高倉教育長先生をはじめ、法務局や人権擁護委員の皆様、上天草市役所の皆様と、たくさんの方々においでいただきました。みんなでお礼を言いましょう。「ありがとうございます。ようこそ姫戸小学校へ。」
 みなさんは「人権の花運動」という言葉を、聞いたことがありますか?
人権の花運動は主に小学生を対象として、昭和57年度から実施されています。
 その内容は、昨年度の花運動学校(龍ヶ岳小と五和小)のお友達が大切に育てた花の種子や球根を「思いやりのバトンリレー」でいただき、みんなで力を合わせて育てることを通じて「協力」や「感謝」することの大切さを学ぶこと。生命の尊さを実感する中で「豊かな心」や「思いやりの心」を育むことを目的としたものです。
 みんなが一所懸命に育てた花の種が、次の学校で大事に育てられ、優しさや思いやりの心と一緒に、また次の学校にバトンリレーされます。なんか嬉しいですね。咲いた花は、おうちの方や近所のおじいちゃん、おばあちゃんに届けると、とっても喜んでもらえそうですね。 また一つ、楽しみができました。

 この植物は、「カポック」といいます。先代の早川校長先生から譲り受けて校長室で育てています。今年で5才です。
 早川校長先生は「子ども達がケガをしないよう病気をしないよう、今日も元気で過ごせますように」と声を掛けながら水やりをされていたそうです。私も毎朝、そうしています。
 ある冬の日、葉が黄色くなってぽろっと落ち始め、2枚だけになりました。日当たりがよい場所に置いて、肥料をやり、「元気になってね」と声をかけました。すると新しい芽が出て、少しずつ元気を取り戻しました。植物も大切な「命」です。懸命に生きる「命」。心の拠り所になる「命」です。
 この度、龍ヶ岳小や五和小、法務局、上天草市から、いろいろな種類の花を、たくさんいただきました。皆さんも一人ひとり違います。互いの違いを認め合い、長所を生かし合う豊かな心をもちましょう。協力して花を育てながら「優しさ」や「思いやり」の心の芽を、みんなで一緒に大きくしていきましょう。

 「はいっ!」 と呼応する子ども達の瞳は、とてもキラキラと輝いていました。
 高倉教育長先生の植物クイズに会場も大盛り上がりでした。あらゆる未来の花は、今日の種の中にある。そう実感した人権の花運動伝達式になりました。