学校ブログ

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0210 大畑小学校の日常風景(朝の様子)

2023/02/10

 今朝、職員室に居ると1年生教室から歌声が聞こえてきました。少しだけ様子を見ましたが卒業生に向けて歌う気持ちが伝わってきました。

 その後、校舎内を周りながら動画を撮影しました。いつもの朝の様子です。

 全ての学級ではありませんが廊下や靴箱などの様子を含めて以下に紹介します。

 

4年生 学級通信から ~子どもの主体性を育む~

学級における雰囲気の大切さ
 学級には様々な雰囲気があります。
 明るい雰囲気、静かな雰囲気、前向きな雰囲気、一言もしゃべってはいけない雰囲気などです。それらは、常に一つではなく、流動的なもので、時と場に応じて変わっていきます。
 
    例えば社会科の授業中、4年生の子どもたちは、最初の5分間、自分たちで都道府県を覚える練習をします。「せーの、パンパン(拍手)、山梨県、パンパン(拍手)、山梨県。」といったリズムで日直と他のみんなが楽しみながら行います。このときは楽しい雰囲気です。
 次に前の時間の復習をします。「昨日は~を勉強しました!」など、それぞれが意見をつぶやきます。これは前向きな雰囲気です。
 「じゃあ今日は何するの?」と聞くと、「今日は~をしたらいいんじゃないですか。」と言い、学習のめあてを書きます。このときは黙々と書くので、静かな雰囲気が流れます。
 
 掃除の時間はどうでしょう。

 4年生教室は3~4人で掃除を行いますが、このメンバーが黙々と掃除を行うと、教室内にしゃべってはいけない雰囲気ができます。他の子が掃除を終え、教室の掃除を手伝おうとしてもしゃべってはいけない雰囲気ができあがっているので、しゃべらずに掃除をしてくれます。
 そうすると「静かに掃除をしましょう!」という指示が要らなくなります
 
 今週はこのような話をして「教室にいい雰囲気を作ってね。どんどん伸びるよ~。」と伝え、子どもたちも大いに納得していました。雰囲気作り、大事です!
「掃除は静かにしなさい。」と指示をするのは簡単です。
しかし、それは本当に子どもの主体性をそだてる一言になっているのでしょうか。
この通信では子どもの言動を的確に把握し、よい姿を認め・褒めているのが伝わります。
また、子どもに投げかけ納得(同意)を得たうえで、学級の基本的なルールへ導いています。(=大畑っ子ABCの完成)
一方的な指示による徹底よりも遠回りになるかもしれませんが、子どもの気付きや教師の見取から最善策を合意形成する手法は本物の考動へつながります。
教師は常に子どもをみつめ、タイムリーに言葉かけをしています。
大切なのは常にゴール(目指すべき)の児童像をもっていることが不可欠です。(HP担当者驚く・ビックリ

0203 5年生 学級通信から~国語科の学習のひとこま~

5年生の学級通信を紹介します。下

想像力のスイッチって何だろう?

 国語では、説明文「想像力のスイッチを入れよう」の勉強をしてきました。 
 はじめて本文を読んだとき、いつもみたいに、この説明文は何型か?と聞いたら、かなとさんが「今までの説明文となんだか様子が違うから、今まで学んできたどのタイプでもないのでは?」と言っていました。

 調べてみると、この説明文は、はじめと終わりに筆者の考えがあったので、「双括型」だということが分かりました。
 ここまでは、今までの説明文と変わりはなさそうです。
 それでは、なぜ、かなとさんはどのタイプでもないと感じたのでしょう?そこには、「中」の書き方にヒミツがありました!

 【課題】下村さんの「中」の書き方の工夫は何だろう?

 すごいですね!
 さて、結局「想像力のスイッチ」とは、結局何なのでしょう?
 「はじめ」と「おわり」にまとめられた筆者の考えだけ読んでも、あまりよく分かりませんでした。そこで、みんなで「事例+考え」で読み手を納得させていた「中」の部分から探してみることにしました。
 「わー!1つ2つ見つけたら、後はかんたんだ!書き方にきまりがある。」
 「大きな『』の後には、「~が大切である」とか
 「~が大事なのだ」などが書かれてる!」などたくさん気付いていました。
 この文章の最後には、こんな素敵な一文があります。
 「あたえられた小さいまどから小さい景色をながめるのではなく、自分の想像力でかべを破り、大きな景色をながめて判断できるようになってほしい。」という筆者の願いが書かれた文です。
 はじめからこの一文を気に入っている人もいましたが、しっかり学んだあとで、その意味を自分なりに考えてもらいました。
 その日のふり返りを紹介します。

 

教師の準備していた授業の流れではなく、子どもの疑問やつぶやきを拾い上げて授業が進められているのが分かります。
課題提示の仕方も同様です。
この通信の文章だけでは読み取れませんが、授業の中でペアやグループあるいは全体での伝え合い(対話)があったのだと推測されます。
それは、振り返りの内容から読み取ることができます。
かなり深くそれぞれが読み取っているようです。
本校では、教師が単元をスパンとして授業を構想し、ゴールの児童の姿をイメージして授業に臨んでいます。
また、子どもの「なぜ?」「どうして?」「なんか違うな?」などと子どもの問いを大切にしています。
45分間の限られた授業のなかで「振り返り」までできたのは、日頃からこのような授業を栗真絵師、子どもが学び方を身に付けているからでしょう。
4月から最高学年になる5年生です。
今後の活躍を期待しています。(HP担当者眼鏡

0203 すみれ学級 学級通信から ~生活目標の意識化~

下すみれ学級(6年生)の今週の通信から抜粋しました。(「私」=担任です。)

社会科「戦時中についての講話」
◆2月2日(木)

 5校時に中根厚さん(人吉市)においでいただき、話を伺いました。
 社会の学習は現代に入っています。戦前、戦中、そして戦後を学んでいるところです。
 私も戦時中の話は映像でしか知りません。私が子どもの頃は夏休み8月15日に平和学習として戦争の映画を見たり、話を聞いたりしていました。祖母からもよく話を聞いていました。
 今は、戦争を経験された方もとても少なくなり、直に話を聞くことも少なくなりました。より理解を深めるため、自分事としてとらえやすくするために、田添先生が講話を計画されたということです。子どもたちはじ~っと話を聞いていました。どんな話をされたのでしょうか。
 中根さんは元小学校の先生だそうです。お名前を板書された後、スケッチブックに描いたイラストを提示しながら話されました。お父さんのお仕事の都合で当時の朝鮮におられたそうです。まず話されたことは、「戦時中一番困ったこと」についてです。
 それは、「食べ物がないこと」「薬がなかったこと」です。それでお兄さんも亡くされたと仰っていました。配給制だったけれどもそれもなくなりました。自分で食べ物を得るしかない。松の新芽を食べる、アカシアを食べる・・・。今では考えられないことです。
 爆弾がさく裂したときにはその焼けて熱くなった破片がものすごいスピードで飛び散るそうです。米軍の戦闘機が機銃掃射した(遊び半分で撃ってきたらしいです)ときは、あまりの恐ろしさに自分の指がちぎれたこともわからないくらい。
 憲兵が小学校に来た時には全児童朝から後進の練習。運動場を耕してサツマイモを育てる。朝鮮から引き揚げてくるときにはお米を入れたリュック1つ背負って逃げきたそうです。しかも無蓋列車(屋根のない列車)に2週間すし詰め状態。その中で用を足すしかない。想像を絶します。
 
 感想発表で嬉しかったことがあります。
 あつしさんとこうたろうさんが挙手し、発表したことです。「戦争の話を聞いて普段聞けないようなことが聞けてよかったです。」と二人とも話していました。
 中学校進学を見据えたときに、このように多くの人の前で表現できるというのはとても素敵なことだと思います。

 「すみれ学級以外でも発表する(表現する)」は、すみれ学級で決めた目標だとはいえ、とても緊張したことと思います。表情からも分かります。挙手した手は真っ直ぐではなく少し自信なさげでした。おそらく「発表しようかな、しないでおこうかな・・・」と迷ったのではないかとも思います。しかし2人は「発表する」という選択をしたわけです。

 私たちが毎日が選択の連続です。あつしさんとこうたろうさんは「迷ったら実行」を選んだのだと思います。このような数字に表れない能力のことを「非認知能力」というそうです。2人がこのような力を高めようとする気持ちを育んでいるのでまた学習面にも繋がっていることと思います。
 最後に私も中根さんに質問しました。「今も戦争をしている国があります。私たちはどうやったら平和な世の中にできるでしょうか。私たちにできることは何でしょうか。」
 すると、中根さんは「仲良くすることでしょうね。困っている友だちを助ける。」と言われました。
 説得力があります。子どもたちも頷きながら聞いていました。
社会科の授業で講師を招聘し、戦争中の生活の様子についてご自身の体験をもとに紙芝居を使いながら話していただきました。
本校では「本物に触れる」「外部の方の考えを聞く」ことをねらいとし、外部人材の活用を推進しています。
併せて全ての教育活動で生活目標を意識した生活をすることにも重点を置いているところです。
担任とは違う外部の方に対し質問をするのはかなり勇気がいることです。
それができたことは素晴らしいことですね。(HP事務局にっこり

0203 教育目標の実現に向けて➊

 本校の本年度の教育目標は「夢や目標に向かって仲間とともに主体に学ぶ児童・生徒の育成」です。これは、児童が進学する中学校(第三中学校)と同じ目標になります。
 つまり、義務教育9ヵ年を通じて目指す目標となります。
 また、令和5年度からは、園小中連携の観点からこども園もこの目標に準じて保育を行う予定です。就学前から12~15年をスパンとした一貫した教育を送ることになります。
 さて、話題は変わりますが、大昔の狩猟時代から現代に生きる人間に必要な技術、またこの先想像もできない世の中(Society5.0の社会)を生きていく(生き抜く)ために必要な資質や能力はそれぞれ異なります。
 ただし、いかなる時代でも身に付けなければいけない力は同じです。それは課題を解決するために、目標を達成するために)「協力する力」です。(1月31日 人吉市教育研究所研究大会 県教委義務教育課長講話から抜粋)
 学校教育ではその力を日頃の授業の中で身に付けさせるために授業の仕方が変わってきています。つまり「授業改善」を各学校で図っているところです。

 それは

「一斉型の教師主導の授業」

から

「子ども主体の授業」への転換です。

詳細は教育目標の実現に向けてで続報として紹介しています。

 本校の合い言葉にも明確に示しています。

 本日は、午前中フリー参観日でした。授業の一部(4年生)を動画にて紹介します。

 

 本日は多くの保護者の参観もあり、日頃のお子様の授業の様子を参観していただきました。

 また、学校運営協議会委員さんも2人お出でになり、授業の様子を参観していただいたところです。委員さんの感想を簡潔に紹介します。

先週、人吉市教育研究所の発表会に参加して各部会の発表や特別講話を聞き、とても面白そうだったので参観した。
研修会で聞いてきたように授業がとても丁寧に行われていた。
子ども一人一人が大切にされていたように思う。
主体的に学ぶことの大切さを実感できた。参観してとても学びが多かった。