学校生活

2017年11月の記事一覧

「ならす」ってどういうこと?

 5年生の算数では、「単位量あたりの数大きさの単元の学習に入りました。

 まずは、「異なるいくつかの数量を合計し、個数で割ることで平均を求める」
学習を行いました。子どもたちはこれまでの生活経験の中で、砂場をならしたり、
兄弟でジュースなどを同じ量ずつ分け合ったりして、「ならす」経験をしていま
す。このならす作業を、計算で行うのが「平均」の学習です。

 授業では、実際にオレンジをしぼって、1つからどれくらいのジュースが取れ
るのか調べました。しぼってみると、たくさん果汁が出るもの、少ししか出ない
ものがあり、子どもたちは「ならす」必要性を実感することができていました。
それから、最大値と最小値から平均を予想したり、グラフをならしたりして、平
均を探っていきました。

しかし、どうやっても、やっぱり面倒な「ならす」作業でした。「みんな家で
やるなら、どうやって分ける?」
と聞くと、
「大きい容器に、全部入れて、6つ
に分けます。」
と考えを述べてくれました。この考え方はそのまま、平均を求め
「平均=合計÷個数」につながるものです。

 最後には、みんなで計算して平均を「正確に、簡単に」求めることができました。


PTA美化作業大変お世話になりました。

 11月4日のPTA美化作業大変お世話になりま
した。
 月曜日に子ども達が登校すると学校がきれいにな
っており、大変喜んでいました。美化作業後は、子
どもたちの掃除もいつも以上に気合が入っていたよ
うでした。
 保護者の方々の真心をきちんと受け止め、これか
らさらに学習や行事に励んでほしいと思います。
ご協力ありがとうございました。

全校朝会がありました。

 火曜日の全校朝会で校長先生から「喜八の改心」というお話がありました。
あるところに意地悪な喜八という青年がいました。ある日夢の中に神様が現
、「お前はこれまでに999人の人を傷つけている。あと一人傷つけると死
んでしまう。そうなりたくなければ、傷つけた人の数だけよい行いをしなさい。」

という話をします。また、その傷つけた人の数だけ、釘が刺さった木の杭が家の
前に置かれていました。
それから喜八は、傷つけた人の数だけ、よい行いをして
いきます。ひとつするごとに、1本ずつ釘は無くなっていきました。すべての釘が
なくなるころには、喜八はみんなから感謝される人になったそうです。

 しかし、そのときにまた神様が現れ、「確かに釘は無くなった。しかし、杭には
釘の刺さったあとがたくさん残っている。そのあとを消すことは、釘を抜く以上
に難しく大変なことだ。」
と言いました。それから、喜八は、生涯をかけてよい行
いを続けたそうです。


 もちろん自分の過去の過ちを反省し、よい行いをすることは素晴らしいことで
す。しかし、一度傷つけてしまった人の心は、なかなか癒えるものではありません。
子ども達にも、自分の行いが人を傷つけていないかをしっかりと考える力を身に
つけ、周りの人を大切にする心をさらに育てていってほしいと思います。

水俣病を宝物として伝えるプログラム

10月25日に、「ほっとはうす」という施設から4人の方に来校して
いただき、講話をしていただきました。これまでの水俣病の患者の方
の思いや今どのような活動をされているかを話していただきました。


もちろん講話の中では、辛かった差別のことや自分の体が思い通り動
かなくなっていく辛さなどを教えていただきました。しかし、講話の中で
患者の方が「将棋が好き。」や「アンダーアーマーの服が好き」などと
笑顔で話されたり、冗談を言われたりするのを聞いて、「患者さんが明
るく話をされておどろいた。」
と感想をもっていました。
これまで水俣病の辛い歴史を中心に学んでいたので、患者さんの現在
の思いや生き方は、子どもたちがイメージしていたものとは大きく違った
ようです。差別や病気の辛さを乗り越え、笑顔で子どもたちに話をしてく
ださった患者さんの姿から、多くのことを学んだ講話になりました。


 講話の最後には、、患者さんたちとは握手をして、お別れをしました。患者さんと
の握手は、患者さんの思いを牛深の子どもたちが受けとった確かな証に
なりました。


お手紙交換会

10月26日の昼休みに児童会本部の子どもたちの企画で、全学年の
交流を深めるための「お手紙交換会」を行いました。3枚の自己紹介
カードを子ども達が書き、音楽に合わせて自由に動いて出会った人と
自己紹介をし合って、交換する活動です。同じ学校で生活していて
も、5年生の子どもたちと低学年の子どもたちが一緒に活動すること
は少ないので、話したことがない人も多かったようです。

今回の活動で、ちがう学年の人と交流し、好物や趣味が同じ人を見
つけたり、話したことがない人と初めて話したりして、楽しく活動し
ていました。これを機会に、学年を超えて仲良く交流し、牛小全体の
絆が深まればいいなと思います。