せせらぎの人(学校生活)

せせらぎの人

縦割り班活動

 本校では、小規模校の強みを生かして、1年生から6年生までの異学年の子どもたちで構成した縦割り班を作り、様々な取組を行っています。

 その代表的な取組が縦割り班掃除です。毎月、掃除場所を変更しながら、掃除の仕方を学び、学校をきれいにしてくれています。

 この取組の良さは、学校職員ではなく、上級生が掃除の仕方を下級生に教える点です。床の拭き方、ほうきの使い方、机の運び方に至るまで指導します。そうすることによって自然と上級生としての自覚やリーダーシップが育っていきます。低学年の子どもたちは、上級生のように掃除が上手になろうと頑張ります。1年生が掃除の始まる前から雑巾をもって集まっている姿を見ると、とても温かな気持ちになります。

 また、思いやりの心も育っているようです。例えば、机を運ぶシーン。1年生は、上級生と同じように運ぼうと必死になります。でも、上級生の机は重くてうまく運べません。そこに6年生が登場し、一緒に運んでくれるのです。「ぼくが運ぶから、しなくていいよ。」ではなく、1年生の運ぼうとする意思を尊重し、たとえ時間はかかっても1年生のペースに合わせて手伝ってくれるのです。

 そんな思いが、重たいジョウロをもって水かけをしようとする1年生への手助けにつながるのでしょうか。

 鹿北の子どもたちは、学校やみんなのため、自分に何ができるのか考え頑張っていますよ。

児童集会

 9日(金)、朝の時間を使って児童集会が開催されました。今回は、委員会の発表。体育安全委員会、愛校委員会に所属する子どもたちが、活動を通じて知らせたいことやお願いを発表していました。

 まず、体育安全委員会。体力テストの結果を学年ごとに分析し、その対策を発表しました。本校は、柔軟性と走力を高める必要があるそうです。体育の時間以外でも、家庭でストレッチをしたり、外で元気に走り回って遊んだりすることを推奨していました。また、体力テストでAクラスだった子ども達の発表と表彰も行われました。

 つぎは、愛校委員会。「学校版環境ISO」の取組について発表しました。「学校版環境ISO」とは、節電・節水に心がけるなど、身近でできるちょっとした取組で環境保全を推進しようとする取組です。学校でも環境ISOコンクールが実施され、定期的な調査の結果、5年生がパーフェクト賞を受賞しました。

 学校では、教科等の学習以外でもたくさんのことを学びます。それが家庭や地域社会でも生かされるといいですね。

 

「叶うリボン」づくり

 6年生の子どもたちが、熊本豪雨被災地への義援活動に続き、今回は新型コロナウイルス感染症に対する新たな取組を始めました。

 今回の感染症について学んでいくうちに、その願いが、「この感染症が早く収束してほしい」「感染症に対する差別や偏見がなくなってほしい」「感染拡大防止のために頑張っているすべての方々に感謝し、エールをおくりたい」という3つに集約されていったそうです。

 そして、その思いを象徴する「叶うリボン」づくりが始まりました。5日(月)の昼休みに児童有志がランチルームに集まり、6年生の指導を受けてこのリボンづくりに取り組みました。

 このリボンは、その結び目を表から見ると「口」、裏から見ると「十」に見え、あわせて「叶」となります。このリボンを身に付けていると願い(今回は3つの願い)が叶うのだそうです。

 近々、このリボンが保護者の皆様や関係する皆様に届けられる予定です。純真な子どもたちの願いを受け止め、この運動にご賛同いただきますようお願いいたします。

学校訪問

 10月2日(金)に山鹿市教育委員会による学校訪問が行われました。保護者の皆様には聞きなれない言葉です。簡単に言うと、学校を所管する教育委員会が、学校運営や担任の授業の進め方、諸表簿の整理の仕方などを点検評価し、その向上に向けて指導・助言を行うものです。私たち学校職員にとっては、年に一度の緊張感のある大切な時間となります。

 当日は、教育長を含め、9名の先生方が来校されました。子どもたちが、落ち着いた中に自分の考えを素直に発表してくれましたので、「子どもたちはよく頑張っている。」との評価いただきました。

 様々な指導・助言は、今後の授業改善や学校運営に役立て、ひいては子ども達の学校生活が豊かなものになるよう取り組んでいきたいと心を新たにしました。

ぼくは水かけ当番

 ゆうと君の学校生活は、水かけで始まります。水道でジョウロいっぱいに水をくむと正門から100m離れた野菜畑へ。そして5畝ほどある野菜の新芽にまんべんなくかけていきます。

「どうして君は、毎日水をかけに来てくれるの?」

「だってぼくは、水かけ当番だから。」

「ニンジンに熱心に水をかけるのはどうして?」

「ぼくたちは、ウサギのお世話をしてるでしょ。おいしいニンジンを育てて食べさせてあげたいから。」

と、なんだかうれしそう。

 そんな話を担任の星子先生にすると、

「水かけ当番を決めて、させているわけではないんですけどね・・。」

微笑みながら先生もうれしそう。