ぐんちくBlog

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11/25 「やられたらやり返すではなく、二度と同じ悲劇を味わわせたくない」

 先日の修学旅行では、長崎原爆被災者協議会長であり、日本被団協代表委員でもあられる田中 重光 様(84)からお話を聞きました。田中様は、昨年、日本被団協に贈られた「ノーベル平和賞」の授賞式にも出席された方です。

 田中様は、子供たちに、戦争が起きた理由や核爆弾が製造された理由、日本に落とされた理由、被爆時の悲惨な状況、被爆後に受けた差別の苦しみなどについて、分かり易くお話いただきました。

 講話後に、一人の子供の質問に答えられた田中さんの言葉を紹介します。


  子 供:「田中さんは、なぜこのような講話をされるのですか?」

 田中様:「やられたらやり返すから戦争が起きる、そして人々が苦しみ、悲しみ、差別が生じます。」「私たちはやり返すのではなく、その時の悲惨な状況を伝えて、二度と同じ悲劇、過ちが起こらないように語り続けています。」


 この教えが、今後安心・安全で道徳的な社会を築いていく子供たちの心の中に、生き続けていくことを切に願います。同時に、学校教育でも、事ある毎に子供たちに伝えていきます。ご家庭でも、お子様に「言葉による解決」や「大人への相談での解決」を常に促してほしいと思います。