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スマホの向こう側 in 西南小

 先日、職員研修で帯山中学校の田中慎一朗教頭先生にご講話いただきました。熊日新聞で「スマホの向こう側」というコラムを連載されている方であり、ラジオやテレビ等のメディアにもよく出演されています。ゲーム依存やスマホ依存に関する専門家のイメージがありましたが、そういったネットメディア関連に限らず、とにかくきつい思いをしている子どもに共感してしっかりと寄り添うすばらしい先生でした。

 子どもたちが、スマホやゲームに依存せざるを得ない一面やそれを取りあげても解決にならないこと、その子のきつさを理解して行くことなど、事例と共に様々なお話をいただきました。事前に本校4年生以上にアンケートをとっていただき、その結果も分析と共にお話しいただいています。スマホ・ゲームの時間が長い児童ほど、「自分は必要とされていない」「リアル(現実世界)に居場所がない」という傾向が明らかでした。悩みがあっても大人に相談しないのは、そういう理由からだと思いました。

 スマホ・ゲーム依存だけにこだわるのでは無く、それらも大きく飲み込みながら、学校だより「西南小の風」第9号にも書きましたが、「子どもにとって相談できる存在」になれるよう誠実に子どもに接していかねばと、改めて感じる貴重な研修でした。田中慎一朗先生、大変ありがとうございました。

人をよろこばせる5年生

 10月25日(水)は、就学時健診でした。全職員で155名の新入児を対応しますが、来年の最上級生である現5年生が新入児一人一人を担当することになっていました。実はその時の5年生の対応が大評判だったのです。

 「とても優しい声かけだった」「すごく行き届いた配慮をしてくれた」「子どもを飽きさせない工夫があった」等々、新入児の保護者の方々に口をそろえて絶賛していただきました。

 職員夕会でそのことが報告され、職員室は幸せな空気に包まれました。

 そこで、各学級を代表して数名の子どもたちに校長室に来てもらい、インタビューしました。来てくれたのは、橋本はなさん(1組)、山本たいせいさん(1組)、松本こうやさん(2組)、坂井ひろまさん(2組)、家田さえさん(2組)、渡邊けいとさん(3組)、三井るかさん(3組)、永田わかなさん(4組)、德永かえでさん(4組)の9名です。

 インタビューの回答で共通したのは、相手(新入児)のことをとてもよく見ていたということです。表情や仕草、目の動き、声など、相手の様子をしっかり見ながら、新入児が安心できるように、楽しくなるように、声かけや楽しいお話、折り紙やちょっとしたゲームなど、あらゆる手段を使って「よろこばせよう」としたのでした。この体験で、新入児が笑顔でいてくれるととても嬉しかったと言います。

 相手を喜ばせることは自分も嬉しくなることなんだということを体験できたと思います。しかも嬉しかったのは自分だけでなく、新入児の保護者の方もですし、私たち職員もです。そしてこれを読んでいただいている方もだと思います。

 以前『ペイフォワード』(2000 ワーナー)という映画がありました。「Pay it forward」と5年生から受けた善意を、新入児やその保護者の方、私たち職員が、他の誰かに渡すと西南小はまだまだよくなりますね。大きなきっかけを作ってくれた5年生に感謝です。

朝のボランティアの成長

 

 夏休み明けから、正門、北門付近を中心に落ち葉の掃き掃除をしてきました。汗だくになってやっていたのが、いつしか汗をかかなくなり、そうして肌寒ささえ感じる季節になっていました。少しずつ落ち葉も少なくなって、今はもうまばらです。

9月初めに手伝ってくれた4年生の少女を皮切りに、多くの子どもたちが手伝ってくれるようになりました。

 正直…、最初は手伝ってくれるその気持ちだけでいいけどなあと思っていました。作業が進まないもので…。(ごめんなさい)

 しかし、最近はホウキや熊手の使い方を覚え、巧みに落ち葉を集めて掃除ができるようになりました。今手伝いに来てくれているどの学年の子もです。そのことを伝えると彼らは気をよくしたのか、正門隣のお墓の落ち葉もどんどん取り始め、「仏様が喜ばれるよ」と言うと全面的にお墓掃除をする勢いでした。

 本校のボランティア集団は日々作業スキルを上げています。頼もしいです。

修学旅行 7

今帰路につきました。

素晴らしい点が三つあります。

まず一つは、集合時間の午後2時に、全員ピシャリ揃ったことです。職員も早めに声かけをしていきましたが、それでもです。

二つ目です。ルールやマナーを守れていました。昨日はいくつか指導をしましたが、今日はありません。

三つ目です。今日はケガも病気もありませんでした。元気に楽しめることは、とても尊いです。

どれも当たり前で、出来て当然だと思えることかもしれません。けれども、当たり前のこととはいえ、小6が約150人全員が上記三つをパーフェクトにやり遂げることは、決して簡単ではありません。とにかく素晴らしい。みんなで拍手して、讃え合いました。

ほぼ全員がお小遣いを遣い切ったようです。計算ミスでお母さんへのお土産が買えず、ションボリする子も。

お昼は、1000円のミールクーポンで班ごとに食べることになっていました。半数以上が佐世保バーガーでした。(4組調べ)

うちの人たちや添乗員さん方をはじめ、修学旅行を支えていただいた人達への感謝や、学びを生かすこと全員にお願いして、解散式を終えました。

保護者の皆様には、昨日から本ブログをご覧いただきありがとうございました。もうすぐ、お土産をいっぱい抱えて帰ってきます。

修学旅行 6

道中の眠気に耐えつつ(私が)、1組のバスは無窮洞へと向かいました。

無窮洞は戦時中に国民学校高等部の生徒(今の中学生)が教師の指導のもとで掘った防空壕です。中はかなり広く、岩(凝灰岩)をよくこれだけの規模で、しかも中学生が掘ったものだと感心して見ていました。が、滲み出る地下水に棲むサワガニへの反応が一番大きかったかもしれません。それでも、ある児童が「どうして掘ったところの土がこんなに固まっているのですか?」と聞いてきたので、「いや元々ここは全部岩なんだよ。ここにある道具(当時のクワやツルハシが置いてあります)で、中学生が掘ったらしいよ」と、数分前に洞へ入る前みんなで聞いた説明をもう一度しました。「えええええ!」と、初めて聞いたような良い反応。現場を見ることは、とても大切です。

さて、今は和泉屋でショッピングタイム。みんな黄色い買い物かごを下げて、ワイワイと家族へのお土産を選んでいます。すっごく難しい顔して、暗算で計算していました。誰に、いくらの、何を、何個買うか、悩むでしょうね。これからハウステンボスでも買い物したいだろうし。